2014BRM927西東京200

 先週末の200kmブルベ2連戦を無事クリアして2日が経過、昨日はそこそこ疲労感があったものの今朝はかなり解消してきた。自転車通勤の平地走行にはほぼ問題はないが、登り坂では若干両脚に乳酸が残っている感じがする。以下、まずは先週土曜のブルべレポートである。

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 9/27(土)、朝4:30起床。昨夜までに粗方準備を終えていたのでそれ程慌てることなく車にバイクを積み込んで5時過ぎに自宅を出発。今日のスタート地点は相模原の津久井湖傍でスタート時間は7時なので、時間的にそれ程余裕があるわけではないが普通に行けば間に合うはずだ。途中でコンビニに寄ってパンを買い、食べながら車を走らせた。朝日も眩しく、事前予報も今日は終日晴天なので最高のサイクリングコンディションになりそう、いや、もしかしたら残暑で暑いかも知れない。

 6時半に現地着、一旦スタート地点を通り過ぎて城山ダム近くの駐車場に向かう。スタート地点には既に関係者が集まっているのが見えた。駐車場のについて愕然とした。なんと入口が閉まっているではないか。まさか閉門時間があったとは、下調べが足りなかった。以前は何度も同じ場所に停めていたので今回も問題なかろうと思い込んでいたのだが、迂闊だった。慌てて直ぐ傍の山の上の城山公園の駐車場に行ってみるがやはり閉まっている。想定外の出来事に慌ててナビで有料駐車場を探すが近場には見つからない。しばらく付近を当てもなく走りながら取りあえず市街地方向に向かってみることにした。時刻はもう直ぐ7時、参加者は順次スタートしている頃だが自分はまだ車の中、まさか、駐車場が見つからずにDNSなんて間抜けなことになってしまうのかと焦りつつちょっと走ったところでようやくナビの検索でコインパーキングが引っかかった。位置関係が良く分からなかったが迷っている暇はないのでまっしぐらにそこへ向かい、西橋本の駅近くのコインパーキングに何とか駐車することができた。慌ててバイクを降ろし身支度をしてスタート地点に向かう。バイクナビでスタート地点まで約4km、ぎりぎりスタートクローズ時間の7:30には間に合いそうだ。ダッシュでバイクを走らせた。

 スタート地点に着いたのが7時10分過ぎ、何とか事無きを得た。

 AJ西東京のスタッフの皆さんの衆人環視の下、出走手続きをして装備チェックをパスして5分後に無事スタート。取りあえず大ボケDNSの大失態だけは回避することができた。

 スタート前からいきなり無駄な体力を消費する羽目になったが、遅刻によるタイムロスもそれ程大きくはないので慌てる必要はない。まずは息を整え脚を休めつつぼちぼち走る。

 今日コースは津久井湖をスタートし、奥多摩街道を走ってまずは柳沢峠を越え、一旦勝沼に降りてそこから御坂峠を登って河口湖まで下って終盤に雛鶴峠とそれに続く小さい幾つかの峠をこなしてゴールという、獲得標高差4000m以上の山岳ブルベだ。

 1000m級の大物2つの後にゴール直前まで小さい峠が連なっているというのがこのコースのエグイところで、終盤にそこそこ脚を残しておかないと苦労しそうなコースだ。

 今週末の200km二連戦の初日はキツイ山岳ブルベだが、今日の課題は明日に疲労を残さないことを最優先にペースを抑えることを念頭に走ることだ。

 空はすっきりと晴れて雨の心配は全くなし。

 大戸交差点を抜け高尾を通過しつつ北上、最初の通過チェックは奥多摩街道沿いの古里なのでBRM830神奈川200のゴールからのルートをほぼ逆方向にトレースする感じだ。

 今日の最初の登りは梅ヶ谷峠越え、脚慣らし的にゆっくりと登る。

 すんなり峠を越えて吉野街道に乗る。少しずつ標高を上げながら山の中へ入っていく。

 土曜日だがダンプの通行が多い。道幅が狭く大型車が自転車を抜くのは難儀だが、こちらが意識して道を譲るとハザードを出して応えてくれるダンプもいたりする。大型車とは常にこういう関係でありたいものだ。

 39km地点の通過チェックに到着、チェックタイムは9:06。

 そこそこの先着ライダー達で賑わっていたので取りあえず出遅れは帳消しな感じだ。でも有人チェックをしていたスタッフさんから「最後尾スタートの人ですね」と言われてちと情けない。
 ここを出るといよいよ最初の一級山岳柳沢峠越えとなるので、慌てず休憩。空腹感は余りないのでここではそれ程食べないがバックポケットには補給食と塩タブレットを詰め込んであるので抜かりはない。15分程の休憩の後出発。

 奥多摩街道をぼちぼち標高を上げながら走る。抜群の晴天で気温もかなり高くなってきた。汗もしっかり掻いていて、この調子で何もしなければ間違いなく脚攣りを起こすので、塩タブレットを走りながら食べる。

 小河内ダム通過。



 奥多摩湖に架かる色とりどりの橋。

 奥多摩湖畔をぼちぼち流す。

 丹波山までは結構アップダウンがある。

 丹波山を通過しぼちぼち勾配がきつくなってきたが激坂と言う程にはならない。

 大常木トンネルが見えてきた。

 トンネルを越えて山梨県甲州市に入る。

 随分昔にバンドの仲間とキャンプに来たことがあるSK落合キャンプ場。

 気温16℃、晴天の登りにはちょうどいい気温だ。

 過去に埼玉のブルベで反対側から柳沢峠を登った時は勾配がかなりきつかった記憶があるが、こちらからはそれ程でもない。今日はペースを抑えてと決めてあるので楽な気持ちでたらたら登ると長い登りでも苦痛は少ない。適当に登っていたらそのうち山頂が見えてきた。

 11:45、すんなり柳沢峠山頂に到達。ここにもスタッフさんがいて、ここからの下りの途中にある工事現場が危険と言う情報を頂く。

 写真を撮って直ぐに下り開始。スタッフさんから教えてもらった工事個所は確かにオーバースピードだとダイブしてしまいそうだった。長いループ橋を結構なスピードで下りながらダイナミックな眺望を楽しむ。正に長い登りをこなした後の御褒美だ。やはり前回のブルべで登った時の記憶の通り、今日の反対からの登りの方が勾配はきつそうだ。下りながらハンドルバーに取り付けたアクションカムを覗き込むと電源が切れている。下り始めで録画開始したはずなのに止まっている。以前から録画したはずのファイルが壊れていたりして撮れていないことがあって不審に思っていたのだが、どうやら走行中に路面の段差などで大きな衝撃が加わった時に電源が落ちてしまっている様だ。折角のダイナミックな映像が撮れていないことに落胆しつつ下る。

 一気に下り終えると102km地点のPC1に到着、チェックタイムは12:17。

 かなり暑いので水分をしっかり補給する。ここを出ると再び一級山岳御坂峠への登りだ。15分程休憩の後、出発。

 フルーツラインを走る。微妙なアップダウンが続く上に軽く向かい風基調、ちょっと脚が削られる感じだ。

 甲州・山梨の市街地を見渡す。

 道の両サイドに広がる葡萄畑。

 観光農園が道沿いに点在している。

 葡萄は今が収穫期なのか。

 フルーツラインを抜けて太い幹線道路を走り始めるとぼちぼち勾配が上がってきて御坂峠への登りが本格化する。

 リニアモーターカーの軌道下を通過。

 柳沢峠の林道なイメージとは違い、交通量の多い幹線道路の登りは風景を楽しめるわけでもなく余り面白くない。ただ淡々とペダルを回すことのみに終始する。

 そのうち旧道に入って風景は一変する。さっきまでの直線的な殺風景な登りとは違い車通りの殆どない静かなワインディングな林道はやはり走っていて気持ちが良い。再び林道の心地よい雰囲気を楽しみながらゆったりと登る。


 程なく御坂トンネルに到着、時刻は14:40。

 トンネルを抜けると富士山の絶景が目に飛び込んできた。停まって写真を撮る。

 ここから長い下り、日陰も多く空気が冷たいので急激に身体が冷えてかなり寒く感じる。指切りグローブだと指先がかじかんでしまう。ウインドブレーカーは持ってこなかったし、我慢すれば走れる位なのでそのまま下る。

 下りが終わると見覚えのある道路に出た。ここは河口湖のほとりだ。

 河口湖畔から見る富士山。

 絶好の観光日和で観光客で賑わう河口湖畔を走る。さっきまでの静かな風情が一変していきなり賑やかになった。車と人通りで混雑する街並みをのろのろと通り抜けて都留方面へ更に下っていく。

 都留方面の上空には怪しい雲がかかり、近付くにつれて徐々に日が陰っていく。場合によっては雨が降っているかも知れない。

 PC2直前の都留第二トンネル。
 トンネルを抜けるとすぐに167km地点のPC2に到着、チェックタイムは15:59。

 ゴールまでは残り33kmなので補給は軽め。ここにもスタッフさんがいて、丁度先頭がゴールしたとの連絡が入ったのを聞いた。このコースを9時間はかなり速いな。こちらはゴールまで後1時間半はかかりそうだ。

 出発して直ぐに雛鶴峠への登りが始まる。勾配は緩やかだし距離もここまでの柳沢峠や御坂峠に比べれば全然短いのでプレッシャーはない。ただ、ちょっと疲労感が出て来たので更にペースを落とし気味でとにかく明日に疲労を持ち越さない様に気を付ける。ここまで来て尻の痛みが気になって来た。少し前にサドルをそれまで使っていたアリアンテVSから、更に中央部の溝が広いアリアンテVSXに変えたのだが、変えた直後からしっくり来なくてちょっと痛みが出ていたのをここ2,3本のブルベでは我慢して使っていたのだがこれはちょっと元に戻した方が良いかも知れない。

 山頂近くなってちょっと勾配がきつくなる。

 リニアの基地横を通り過ぎれば直ぐに山頂だ。過去には何度か雛鶴峠を反対から登ったことがあるが、こっちからは初めてかも知れない。

 山頂の新雛鶴トンネルに到着。トンネルを抜けて下り開始。随分と長い下りが続く。以前登った時はこんなに長いというイメージはなかったのでちょっと意外だ。

 残り10kmで再び登り開始、最後のラクダコブの様な4つの峠越えだ。1つの登りがせいぜい2km程度の大した登りではないがここまで190km走ってきて最後の最後でここを走るのはやはりちょっと脚に来る。ここまで来て頑張る必要は全くないのでたらたらと登っては下る。それにしても後数キロでゴールのはずなのにこの林道だと本当にゴールは直ぐそこなのか疑わしく思える。実はゴールはまだまだ先なんじゃないかとちょっとだけ心配になった。

 走るうちに山の向こうに日が落ちた。夕暮れの林道をライトを点けて走る。

 数えて4つ目の峠を越えて下り開始、地図読みが間違っていなければこのまま下ってゴールのはずだ。サイクルコンピュータの距離数値も大体一致しているので間違いはないだろう。下りながらゴールの映像を撮ろうとアクションカムのスイッチを入れるが途中の段差の衝撃でやっぱり電源が落ちた。どうやら衝撃による電源の瞬断は間違いない様だ。今回のブルベでは動画は諦めてゴールに向かう。

 寂しい幹線道路の下りの先にコンビニの明かりが見えた。どうやらあそこがゴールらしい。

 無事ゴールに到着、スタッフさん達の出迎えを受ける。

 早速ゴール手続き開始、レシートも揃っていて無事に仮認定を見届けた。ゴールタイムは17:46、認定完走タイムは10時間46分だった。

 AJ西東京のスタッフの皆さん。コース各所で待機されていて御疲れ様でした。大変御世話になりました。
 飲み物と御菓子を頂いて、暗くなったのでそそくさとその場を離れた。駐車場までは結構距離があってアップダウンもあるので更に脚を使わなければならない。徐々に車通りが増えてきて交差点渋滞が散発し、その度にストップアンドゴーが発生するので脚を使わされる今日のブルベはスタート前とゴール後で結構消耗した感じだ。

 西橋本の駐車場に戻ったのが18時半過ぎ、バイクを積み込み着替えて帰途に就いた。明日に備えて早めに夕食を済ませておこうと思っていたので、帰りの車の中で何を食べようかと考えていたが、何となくハンバーグが食べたくなってびっくりドンキーに狙いを定めた。

 食前には強烈な空腹感があったわけではなかったが、450gハンバーグとライス大盛りは大した破壊力も感じることなくあっけなく完食。

 帰宅したのは21時。バイクのサドルを替えるのは面倒だし直前でいじるのはトラブルの元なので替えないことにして、それ以外のバイクトラブルは特段なかったのでバイクは車から降ろさずとした。さっとシャワーを浴びて両脚にいつもの医療用コンプレッションタイツを穿いてさっさと床に入る。
 とりあえず初日は無事にクリアしたが今日の疲労が明日どれだけ残っているかは未知数だ。目覚ましを朝4時にセットして22時過ぎに就寝。