2014BRM928たまがわ200

 9/28(日)、朝4時起床。眠い。睡眠不足だ。バイクや携行品は車に積みっ放しなので準備に手間はかからないはずなのだが、動きが緩慢なので結局出発までに30分を費やすこととなった。まだ暗い中を4時半過ぎに自宅を出発。こんなことならスタート時間を6時ではなく7時にすればよかったと後悔する。
 今日のスタートは二子玉川、過去ブルベで何度か行っているので地理はわかっているが、昨日は当てにしていた駐車場が駄目だったこともあり今日はコインパーキングを幾つか目星をつけておいた。
 二子玉川に5時半に到着、第一希望の駐車場にすんなりと車を停め、バイクを降ろして身支度をしそこから数百mと多摩川河川敷の兵庫島公園に向かう。


 スタート地点に着くと既にブリーフィングが始まって来た。ブリーフィングの終了を待って受付をする。今日はウェーブ方式のスタートで私は第3ウェーブ6:30のスタートとなった。
 ざっと見まわして50人位の参加者で賑わっている。去年は雨風で参加者は少なかったが、やはり天候が大きく左右する。何人かの知り合いと挨拶を交わしながらスタートを待つ。

 6時前になって第1ウェーブから順次スタートが始まる。そのうち7時スタートのkurosawaさんが登場、事前にツイッターで「捕まえますよ」と言われていたのだがkurosawaさんがちょっとその気になれば200kmで1時間の差なんて簡単に詰められてしまうだろう。なので今日は無駄な抵抗はしない。

 もう直ぐ朝日が顔を出す。今日も快晴。

 そうこうするうちに6時第3ウェーブの装備チェックが始まる。スタッフさんからブルべカードにサインをもらい、「ターゲットスタート!」とkurosawaさん達に見送られながらぼちぼち走り始める。

 応援ありがとうございます!

 昨日と同様、天気は申し分ない。気温も朝方こそちょっと肌寒いが日が高くなれば確実に熱くなると思われる。今日もバックポケットには抜かりなく塩タブレットと「男の干し梅」の袋を入れてある。

 今日のコースはほぼ去年の定峰200と同じで違うのはゴールのみ。多摩川沿いと新奥多摩街道の市街地を通って青梅・名栗を通過し、山伏峠を越えて秩父に降りて折り返し定峰峠を越えて都幾川から飯能経由で再び新奥多摩街道・多摩川沿いを走って二子玉川に戻ってくるというルートだ。

 主要峠越えが2つということでは昨日のコースとプロフィールは似ているが峠の標高は今日の方がかなり低く、獲得標高も1700m程度とまあマイルドな山岳ルートだ。

 多摩川沿いをぼちぼち走る。昨日のブルベのダメージは殆ど感じない。市街地の中をすり抜けていくので信号が多いのは織り込み済みだが、微妙に向かい風なので余りペースは上がらない。第3ウェーブスタートは数人だけだったので直ぐにばらけて最初から独りで走ることができるのはありがたい。

 多摩川沿いを離れ甲州街道に出て青梅方面に走り始める。相変わらず車通りは多く走っていて余り楽しい道ではない。走りながら左太腿の痛みがはっきりと自覚されるようになってきた。

 親指で押さえている所が一点集中で痛い。
 通常の筋肉痛などの疲労系の鈍痛とは違い。ピンポイントで鋭い痛みがある。打撲とかをした覚えはない。ペダリングに支障を来すような強い痛みではないのだが、過去に経験したことのない症状なのでちょっと気になってペダリングにいまいち集中できない。とりあえずそのままの状態で走り続ける。

 天気がいいので去年の雨に比べれば相当走り易い。

 程なく45km地点のPC1に到着、チェックタイムは8:24。

 先着の参加者達で賑わっている。軽く補給を摂りつつ10分程休憩の後出発。

 岩蔵街道を抜け、今日最初の峠となる山王峠に差し掛かる。

 小手調べ的な小さな峠だが登り始めてみると両脚にじんわりと響く様な乳酸が溜まった様な疲労感を自覚する。平地を走っている時には全く感じなかったが登りだとやはり昨日の疲労が少なからず残っていることがわかった。でも影響は大してなさそうなので心配する必要はないと思われる。

 山王峠を越えて名栗に向かう。山伏峠に向かってじわじわと標高を上げていくのだが、この道は走り易くて良い。

 まだ紅葉が始まっていない緑の山の風景を眺めながらぼちぼちと走る。

 2級山岳山伏峠へのアプローチ開始。


 それ程気温も高くないので気持ち良く登れる。昨日のブルベで長い登りをこなしているので今日の山伏峠は余裕綽々だ。


 さっくりと山伏峠を越えて、国道299号線の合流まで一気に下る。下りの動画を撮影していたが、振動でやっぱり電源が落ちた。やっぱ駄目だこりゃ。

 毎度のことだが国道299号線の秩父への下りは危険だ。大型車はばんばん通るし路肩の状態は悪い。今回は去年の様に雨が降ってないのでかなりマシだがそれでも危険であることには変わりはない。慎重に下る。

 下りも終わりもう直ぐ秩父市街と言うところで後ろから見たところ初老のローディーが後ろから追い付いて声をかけられた。ちょっと言葉を交わしたが、昼食予定の店に早く着き過ぎてまだ開店していなかったとのこと。パッと見で唐草模様のサコッシュを下げておられたが、そう言えば名栗を走っている途中で御祭らしき場所を通過した時にそのサコッシュを下げたローディーを見かけたのを思い出した。どうやら同じルートを走っていた様だ。

 秩父市街に入って上野町の交差点を右折するとPCはもう直ぐだ。

 88km地点のPC2に到着、チェックタイムは10:30。

 ぼちぼち日も高くなって暑くなってきたので水分補給をしっかりしておく。10分程休憩して出発。

 車通りの多い国道140号線を少しだけ走って右折、再び山を目指す。次は2つ目の2級山岳定峰峠越えだ。
 もうそろそろ登りが始まるといったあたりで再び後ろから声をかけられた。振り返ると先程御会いした初老のローディー、昼食は定峰を越えた先でカレーを食べるとのこと。どうぞ御先にと声をかけると、御腹が空いて力が出ないと仰りつつ颯爽と抜いて行かれた。

 唐草模様のサコッシュを見送りつつマイペースで走る。

 こっちの山もまだ紅葉は始まっていない。

 定峰へのアプローチ開始。九十九折りの緩斜面が続くこの林道は余り辛い思いをせずに楽しんで登れる。ぼちぼち登っていると先行する初老のローディーの後ろ姿が見えてきた。何となく目で追いつつ走っていたらそのうち追い付いた。追い抜く程の脚はないのでそのままランデブーで走り続ける。後ろから先輩の走る姿を眺めながら、自分も歳を取ってもこれ位走れたらいいなと思う。


 11:20、定峰山頂到着。先輩はあっという間に下って行ってしまった。定峰峠を越えてしまえばもう大きな峠はない。

 ぼちぼち下りつつ何人もの登ってくるサイクリスト達とすれ違う。チームらしき集団とすれ違ったがあれはシクロパビリオンの集まりではなかったか。

 一気に落合橋の交差点まで下って右折、通過チェックを目指す。

 115km地点の通過チェック「和紙の里」に到着、チェックタイムは11:53。

 去年は誰もいなかったが今年は数人の先着参加者がいた。

 暑いのでアイスクリームを買ってレシートをゲット。10分程休憩して出発。

 昼になって昨日以上に暑く感じる。汗が口に入るとかなりしょっぱいし目に入ると痛いし、レーパンに塩が浮き始めている。塩分補給を切らさない様に塩タブレットと干し梅をこまめに食べ続ける。

 デザート的な登りの松郷峠を登る。脚攣りがちょっと心配なので余り負荷をかけない様にゆっくりと登る。

 峠を越えて、見慣れた都幾川の道に出たら後は走り慣れた県道30号を南下する。正面から照り付ける日差しがちょっときつい。

 県道30号から飯能市街へ向かう。

 車通りの多い市街地をさっさと抜け、今日最後の登りとなる南峰の坂を越えて入間の茶畑に出る。

 この辺はブルベの行動範囲からすれば地元の範疇だ。

 160km地点のPC3に到着、チェックタイムは13:58。

 残り40kmちょっとだがここからは全行程市街地なので、2時間で収まらないかもしれない。そう言えばまだkurosawaさんにまだキャッチされていない。去年の様にまたkurosawaさんにトラブル発生か?もしかしたら逃げ切れるかも…と思ったが、つまらない希望を持つとさくっと捕まってがっくりくるので、引き続き無抵抗マイペースで走ることにする。

 PC3を出て直ぐに往路に合流、ゴールまで遡る。

 奥多摩街道、甲州街道は往路以上に車通りが多く信号に引っかかる。これがシティーブルベの宿命だし織り込み済みなので大して苦痛に感じないが、それでもさっきまで静かな林道を楽しんできた身としては都会の喧騒はやはり余り楽しいものではない。

 立川を過ぎてようやく甲州街道から離れ多摩川沿いの交通量の少ない道に出てほっとして走る。それでも朝に比べて格段に車や人の往来は増えているので、最後につまらぬ事故など起こさぬように気を抜かずに走る。ゴールが近付くにつれて道もくねくね曲がって交通量も多くて面倒だが、渋滞の車列を無暗に追い越さずにうまく混ざって走り、小さな交差点でも二段階右折を励行することで事故のリスクは格段に減る。こういうシティーブルベでは特に留意する必要がある。

 見慣れた是政橋。ゴールはもう直ぐ。

 兵庫島公園の敷地に入ると、スタート時とは比較にならない人の多さにちょっと驚く。ゴールまでの道を最徐行でウイニングラン。スタート地点の脇にあった小屋はちょっとした飲食店になっていて沢山の人、美味しそうにビールを飲んでいる人もいる。思わず立ち寄りたくなる。

 今年から新しくゴール地点になったジャイアントのショップ脇に到着。

 早速ゴール手続き、ゴールタイムは16:01で認定完走時間は9時間31分だった。

 たまがわスタッフさん達と会話しつつコーラなど頂く。

 隣のジャイアントショップは結構賑わっている。AJ西東京もケルビムがゴールだし、こういう自転車ショップとのタイアップもいいかも知れない。
 そうこうするうちにkurosawaさんがichoさんと一緒に戻って来た。10分遅れのゴール、結果として逃げ切り成功。ichoさんをエスコートしての走りだったということで捕まらずに済んだということか。

 でもkurosawaさんは9時間ジャスト、ichoさんも9時間10分で完走はやっぱり速い速い。個人的には200kmブルべでkurowasaさんとの差が30分で収まったというのは十分に満足できる結果だ。
 その場の皆さんに挨拶をしつつゴール地点を後にした。朝駐車場の場所をナビに記憶させるのを怠ってしまい二子玉川の街中を迷ってしまったが、何とか車に辿り着きバイクを積み込んで着替えて帰途に就いた。

 帰宅途中でちょうど良い感じの夕日に遭遇、その時に聴いていた小野リサの"Serenata Carioca"がばっちり嵌ってしばし途方に暮れる。ブルベを完走した心地良い疲労感の中で夕暮れを眺めながら満足感に浸るというのは毎度のことながら精神衛生上非常に宜しい。

 これで2日連続の200kmブルベは終了、大きなトラブルもなく当初予定通りに2本とも完走を果たせたことに満足している。
 今シーズンのブルベ予定は後2本、次は今週末のBRM1004群馬200だ。