2014BRM1025埼玉300(試走)

 今週は何かと忙しくて気が付いたらもう週末だ。先週の土曜日に試走したBRM1025埼玉300アタック小諸のレポートを本番で走る人への参考になればと直ぐに書こうと思っていたのが全く手を付けられなかった。おまけに昨日の夜から急に鼻がぐじゅぐじゅになって喉が痛くなった。どうやら風邪を引いたらしい。大事を取って今朝は車通勤にして今日の会社の健康診断は何とかクリアしたが、明日はブルベ本番のスタッフとバンドのライブをこなさなければならず、ちょっとヤバい感じだ。とにかく試走レポートを書き上げてしまおう。

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 10/18(土)、朝5時起床。微妙に肌寒いが天気予報は全日好天だし気温も20℃近くまで上がりそうなので、特に防寒対策はせずいつもの半袖ジャージ+レーパン+指切りグローブを身に着ける。念のためモンベルの携帯用ウィンドブレーカーだけは背中のポケットに入れることにした。
 まだ日の昇らない6時前に自宅を出発。ちょっと走って風が冷たいので完全夏仕様にしたことをちょっと後悔したが、しばらく走れば身体も温まるだろうと我慢して走る。

 6時半にスタート地点となるいつもの入間豊水橋に到着。当然ながら誰もいない。スタート証明の写真を撮ってメールを発信してそそくさとスタート。

 今年最後の認定走行開始だ。

 今回のコースは入間から本庄児玉・吉井を経由して南牧を通過、メインの山岳となる田口峠を越えて小諸で折り返し、軽井沢を経由して再び入間豊水橋に戻ってくる。
往路

復路

 山岳はそれ程きついものではないが、秋も深まり日暮れも早いのでできれば明るいうちに軽井沢碓氷峠の旧道を下ってしまいたいところだ。

 オダ埼清水班の定番北上ルートをぼちぼち走る。快晴!
 日が昇ってぼちぼち気温も上がってきたが、身体の方がなかなか温まらない。スタート前にトイレを済ませたのだが、再び尿意を催してきた。最初のPCまではまだまだ距離はあるので、途中でトイレ休憩を入れることにした。PCまでのほぼ中間辺りにちょうどコンビニがあったので立ち寄る。トイレを済ませて朝出走前には何も食べていなかったのでついでにパンを買って補給する。
 すっきりしてエネルギー補給もして再び走り始めた。

 いつもの小前田駅前通過。
 あまり寒さも気にならなくなって快調に走る。前日までの自転車通勤で微妙に両脚の疲労感があるにはあるが、天気は文句無しで気分が良いので走りが楽しい。

 道すがら一際目を引いた建物の壁。「クリクラ」と書いてある工場らしい建物をよく見たら地平線と星空を表現しているものらしく空の部分に電飾が埋め込まれている。復路でここを通る時は夜になっているはずなのでどんなふうに見えるかちょっと楽しみだ。

 富岡まで19km。遠くに妙義山が見える。

 もうぼちぼちPCというところで動画を撮影しようと思ったらアクションカムが不調でちゃんと働いてくれない。いろいろいじっているうちにPCが見えてきた。

 76.6km地点のPC1に到着、チェックタイムは10:00。

 御腹がちょっと空いたのでパンを食べて補給用のカロリーメイトを2袋背中のポケットに入れる。不調だったアクションカムの電池を取りあえず入れ直してみたら動きそうだったのでそれで様子を見ることにする。15分程の休憩で出発。

 PCを出てちょっと走ったら甘楽の古い街並みがなかなかいい感じ。

 動画を撮ろうと思ったらまたしても動かなくなったので、どうやら今日は動画撮影は諦めの様だ。

 甘楽を越えて、徐々に街並みから山村の道に風景が変化していく。車通りも少なくなり信号もなくなり、絶好のサイクリングコンディションがどんどん整っていく。高く昇った日差しはまだ強く汗を掻くが秋の冷たい空気で直ぐに冷やされて涼しい。この季節ならではの体感が心地良い。

 田口峠前の小さな峠越えが始まる。事前の地図読みでは距離も勾配も大したことないと思い込んでいたが、予想外にしっかりした登りで結構きつい。

 山頂通過、下仁田町に入る。

 峠を越えてしばらく走っていたら、ふとアクションカムのオールリセットコマンドを実行してみたら改善するのでは?と思いつき停まって早速実行してみた。再起動後、今度はちゃんと動画撮影ができるようになった。いまいち原因が明確ではないが結果オーライということか。

 森はまだまだ緑が多く、紅葉が始まるのはもう少し先の様だ。


 南牧に入って川沿いの道をのんびりと走る。とある集落を抜ける時、前方から結構なスピードの車がやってきてちょっと肝を冷やした。

 田口峠への最終アプローチ開始。頂上までは約12km。更に道が細くなって勾配がちょっときつくなった。

 途中で長野県佐久市に入る。

 この辺りは狭岩峡という国定公園らしい。

 道には杉の葉や小枝や小石が大量に散乱していてかなり走り辛い。更に道路脇からの水の染み出しが凄くて路面が川の様になっているところがある。これらは先日の台風の影響なのだろう。
 九十九折の林道をのんびりと登る。こういう道はやっぱり楽しい。

 山頂手前で10%の標識が出てきたが実際にはそんなにきつくは感じなかった。


 12:47、122km地点の田口峠山頂到達。写真を撮って下り開始。

 下り終えて小諸を目指してひた走る。

 昼を過ぎた日差しはまだまだきつく汗を結構掻いている。ここにきてちょっと疲労、というより身体全体に倦怠感を感じ始めた。補給食はちゃんと摂っているのでハンガーノックではなさそうなのだが、妙な怠さでペースがガクッと落ちた。夏の様な猛暑ではないのだが感覚としては暑さにやられた状態に近いものがある。まあ、慌てる必要は全くないのでペースが落ちたら落ちたで気持ち的に余裕が持てるペースで淡々と走り続ける。

 小諸市に入る。

 正面に浅間山が見える。

 157km地点のPC2に到着、チェックタイムは14:16。ここが折り返し地点だ。

 軽く補給してちょっと長めに休憩する。

 再スタート、やはり疲労感はあるがへばる程ではないので身体の赴くままのペースで走る。

 軽井沢に向けて千曲ビューラインを走る。

 正面の浅間山がどんどん大きくなっていく。
 軽井沢への登りが始まる。勾配は緩いが疲労感でちょっときつい。距離もそれ程長くないので、軽井沢まで登ってしまえばもう後はゴールまでは下り基調とポジティブシンキングで淡々と登る。


 180km地点の軽井沢・追分交差点に到達。これでまとまった登りは終わりだ。ほっとして見慣れた軽井沢市街の道を走る。今日は天気も良くて絶好の行楽日和とあって人や車で賑わっている。10年以上前はよく軽井沢に遊びに来ていたので、何となく懐かしく感じる。

 軽井沢駅前通過。

 碓氷峠にはほぼ予定通りの明るいうちに到達、時刻は16:12。ここからしばらくは下り基調だ。

 旧道は森に囲まれていて夕日が遮られて結構冷える。長い下りを下るうちに身体が冷えてしまった。指切グローブだとちょっと指先が冷たい。

 めがね橋通過。

 下りが終わってバイパスと合流した辺りで山の向こうに日が落ちた。ここからはオダ埼清水班の定番ルートなのでおおよそ頭に入っている。

 ふと、後100kmで今年のブルベも終わりかと考えたら何となく勿体無い感じがしてきて、ちょっと名残惜しい。

 吉井まではいつものルートではなく今回254号バイパスを使う。富岡製糸場が世界遺産に登録されて混み合うことを見越しての変更だ。バイパスは車通りが多くスピードも速いので自転車はちょっと走り辛い。後半はまだ工事中で1車線で道幅も狭く車が自転車をなかなか抜けなくなるので、自転車にはプレッシャーがかかる。夜間走行になると危険度が増すので、歩道を走った方が良いかも知れない。

 吉井駅前を過ぎていつもの道に合流、ここからは定番通りだ。

 そう言えば軽井沢辺りまで感じていた疲労感がいつの間にか消えていて快調に走れている。巡航速度も30km/h近く出ている感じで、体感ペースとしてはかなり速く感じている。

 248km地点のPC3に到着、チェックタイムは18:29。携帯のバッテリーが危うくなってきたのでここで電源を切る。

 軽く補給をして再スタート。後50kmちょっとで今年のブルベも終わりだ。

 PCを出て直ぐに、行きがけに見たクリクラ本庄工場の壁に差し掛かる。

 星空に見立てた壁にはたくさんの明かりが灯りなかなかいい感じだ。

 小前田駅近くで祭りに遭遇。

 五明の交差点を右折して越生に入った。ここまで来ると帰って来たという気分になる。

 走り慣れた県道30号を走りながら何となく今年のブルベを振り返る。日本縦断2700kmや北海道1200kmの記憶がぼちぼち蘇ってくる。やっぱり北海道の台風中止はちょっと残念だったな。

 高麗川駅前を通過すればもうゴールの入間までは10kmもない。あと30分ほどで今年のブルベも終わり、本格的に名残惜しくなると同時に怪我なく無事にシーズンを終えられることに安堵する。

 無事に入間に帰って来た。

 ゴール時間はちょうど21:00だった。電池切れ寸前の携帯で最後の写真を撮って帰途に就いた。
 22時前に自宅に無事帰着。これにて今年のブルベ日程は全て終了した。

 今日のルートは甘楽から南牧を通って田口峠を越えるルートは最高に楽しかった。紅葉にはちょっと早かったがサイクリングにはこの上ない道でシーズンを締めくくるにはもってこいの道だった。

 明日の本番は天気も良さそうなので、エントリーの皆さんには存分に楽しんでもらえればと思う。