ベースの修理

 ”ギター欲しい欲しい病”を発症して1か月程が経過した。
 大体10年間隔で発症するのだが、今回はなかなか治らない。事の発端はネットオークションでアラートを仕掛けていたとあるエレキギターが久々に出品されたのを見たことだ。そのギターは30年位前から欲しいと思っていたもので、FenderやGibsonのオールドの様なメジャーなものではないがそれでも一部のフリークにとっては貴重なアイテムであり、オークションには滅多に出てこないし出ても高値が付くのでおいそれとは手が出せない。今回出てきたのは程度もそこそこ良くて軽度の故障を抱えた物だったので比較的安く買える可能性がある(が絶対金額としては決して安くない)。しばらくの間思いを巡らせ逡巡したが、このギターは自分のスタイルとは微妙に違うという結論に至り、結局は見送った。
 その直後、これまた20年来欲しいと思っていたエレガットが不具合を抱えて安値スタートで出品されているのを見つけたので、駄目もとで入札してみたら上手い具合に始値で落札することができたのでこれはラッキーだった。(現在修理用パーツを海外発注しているので、修理できたらブログに書こうと思っている)

 新しいエレガットが届きぽろぽろと弾いていたら、何となくアンプに通してみたくなった。普段、長丁場のサイクルロードレースの映像などを観ながらアンプラグドで手遊び程度の練習をしているのでアンプは持っていなかったのだが、思い立ったが吉日、早速小さな練習用のアンプをネットで物色する。ギターだけでなくたまにベースも弾いたりするので1台で賄うならベースアンプにしようとRolandの小さなベースアンプを中古で見つけて早速ゲット。

 アンプが届いたので早速鳴らしてみようと、まずはベースを繋いでみた。「おー、音が出た」とちょっと喜びつつ適当に弾いていたら、フロントピックアップの音が出ていないことに気が付いた。ベーシストではないのでベースをアンプに繋ぐことは滅多にないので、いつ壊れたのか全く分からない。家で手遊び程度に引く分には全く問題ないのだが壊れていることに気付いてしまった以上、放置しておくのは精神衛生上宜しくないので、取り敢えず修理してみることにした。

 修理対象はフェンダージャパンのジャズベース'62レプリカ。20数年前、入社したばかりの頃に手に入れた。
 取り敢えずサーキットプレートを外してみる。

 ジャズベースの標準的な回路図はネットで検索すれば簡単に見つかるので、それを見ながらおかしなところを探してみる。取り敢えず目視では断線などは無さそう。半田が怪しい所があったので半田ゴテで当たり直してみるが、状態に変化はない。ボリューム側かピックアップ側かを切り分けるためにフロントとリアのピックアップのホット側の線を入れ替えてそれぞれのボリュームに半田付けし直してみた所、リア側のボリュームに繋いだフロントピックアップの音は相変わらず出ない(フロント側ボリュームのリアピックアップはちゃんと音が出る)ので、どうやらフロントのピックアップ側に問題がある様だ。弦を外してフロントのピックアップをチェックして見るが目視ではおかしなところはなさそうだ。テスターで抵抗値を測ってみるがそれっぽい値なので完全に断線しているというわけでもなさそうだ。
 素人的にはこれ以上は良く分からないので、手っ取り早く交換用のピックアップを入手して入れ替えてみることにして、作業は一時中断。ピックアップ入手次第、後日改めてブログに書くことにする。