ベースの修理その2

 1週間前に手を付けたベースの修理を再開した。
 この1週間で色々とパーツを集め、週末までに大方揃った。当初は壊れていると思われるピックアップの交換だけと思っていたが、インターネットでベースをいじった人のブログをあちこち見て回っているうちに色々といじってみたくなって余計なパーツを入手してしまった。

 まずはピックアップ。知識もないしこだわりも全くなく、まずはコスト重視でネットオークションで物色していてたまたま見つけて落札したもの。後で調べてみたら「DUNCAN DESIGNED/JB101」というものらしい。フェンダージャパンの廉価版ベースに付いているものらしいが、持っているベースも同じ様なものなので丁度いい。

 次にブリッジ。もともと不都合があるわけではないのだが、見た目がいいししっかりした作りに見えるので交換してみたくなった。amazonで見つけたBB-009というもの。

 そしてネックプレート。ここを交換している人はたくさんいて、サステインが改善されたり高域低域が出る様になったりと効果はそこそこあるという感想が多かったので、どんなふうに変わるのかちょっと興味があってやってみることにした。「FREEDOM/Tone Shift Plate SP-JP-03」というもの。

 ブリッジやネックプレートは、どうせ家で手遊び程度にしか弾かない人間にとっては全く不必要な改造だが、何か適当な理由を付けては手を入れてみたいという機械いじりの悪い癖が出た。

 修理開始。

 まずは故障個所のフロントピックアップを外す。横着して弦は外さずにやる。

 交換完了。早速音を出してみる。お!音が出た。ボリューム操作が普通にできるようになった。やはりフロントピックアップに何か問題があった様だ。まずは所定の目的が達せられて一安心。流れでリアピックアップも交換。

 次にブリッジ。

 ねじ5本を抜けば簡単に外れる。塗装の日焼けが結構ある。

 あっけなく交換完了。見た目ちょっとだけ高級感が出て満足。

 次はネックプレート。

 これも簡単に外れる。

 あっという間に交換完了。素人でも全く問題ない作業だ。


 弦を張り直して完成。1時間弱の作業だった。

 早速音出し。最初に出てきた音を聴いてちょっと驚いた。
 交換前はもごもごとした曇った音だったのだがいきなりシャキッとはっきりとした音になって、交換前に合わせていたアンプのボリュームを絞らないとうるさいくらいに鳴る様になった。濁って奥に引っ込んだような音は弦が死んでいるせいだと思っていた(このベースの弦は買った時のままで一度も張り替えていない)が、新品の弦を張った様にシャキシャキした音が出る。ついでに弦も張り替えようと新品を手配中だがその必要はなかった。
 まるで別のベースになってしまった。ピックアップかブリッジかネックプレートのどれが効いたのかは定かではないが、思わずニヤリな結果に満足だ。

 このベースではスラップ(今はチョッパーとは言わないらしい)をやってみたりするのだが、アンプラグドでもハンマリングとプリングの音量差がなくなって音の輪郭がはっきりしたので下手でもそれっぽく聴こえる様になった。

 ちなみにフレットレスベースも持っていたりするのだが、音量はそっちと同じ位になった。これはピックアップのせいだろうか。

 SCHECTERの古いフレットレスベース。10年以上前にオークションで安く買ったもので、前のオーナーが色々と改造していて見た目は余り良くないがしっかりとした音が出るので気に入っている。

 これにてベースいじりは終了。
 ベーシストでもなく人前で弾く機会もないのに余計な手間をかけるのは無駄だと言われそうだが気にしない。楽器は独りでも十分楽しめるし、いじるだけでもとても楽しいものだ。

 時を同じくして、新規導入したエレガットの部品も届いたのだが、その話はまた後日アップする予定。