ここのところ安定した晴天が続いているが夜も微妙に暑くて睡眠不足気味、先週末のブルベの前から自覚している疲労感もまだ解消せず体調はいまいちすっきりしない。PBPに向けての準備すべてが遅れ気味なので気持ち的にも焦り気味だ。まずはBRM802宇都宮200の走行レポートをアップしてしまおう。
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8/2(土)、朝3:45にアラームで目が覚めた。今日は6時に宇都宮スタートなので起床は若干早い。荷物の積み込みは昨夜のうちに完了しているので身支度だけをして急いで車に乗り4時過ぎに自宅を出発した。
5時半過ぎに宇都宮森林公園に到着、取りあえずスタートには間に合った。既にブリーフィングは終了していた。受付をする。スタートは第5ウェーブとなった。
宇都宮の天気はまずまず。涼しくて気持ちがいい。
今日のコースは宇都宮森林公園から八方ヶ原を越え、もみじラインを越え、湯西川林道を越え、最後に大笹牧場から霧降高原を登って宇都宮森林公園に戻ってくるという200km。
1000m超の山を4つ登る本格山岳コースで獲得標高差は4500m。ただしPCが4つあって区間距離は短い分多少心理的には楽だ。
6時になり第1ウェーブから順次スタートしていく。
HORIさんに遭遇。スタートを見送る。剛脚ライダーのHORIさんには今日はもう会うことはないだろう。
6:20、第5ウェーブスタート。ぼちぼち走り始める。
スタートして直ぐに鶴カントリーの坂を逆走し、森林公園から出ていく。
国道239号を北上。両脚にそこそこ自覚できる程の疲労感がある。7月は月間走行目標をクリアするために後半かなり頑張って走ったのでその疲労がまだ残っている様だ。まあ今日は200kmなので何とかなるかな。
鬼怒川を渡る。
天気は良いが気温がそれほど高くなく走り易い。
塩谷町を走り抜けているとやたら道端に放射能反対とかのプラカードが目に付く。どうやら震災の廃棄物の最終処分場が誘致されそうになっているみたいだ。
30kmを過ぎてぼちぼち山がちになって来た。
矢板市に入る。
事前の地図読みでそれぞれの峠の位置をきちんと把握していなかったのでピークがいつ来るのかわからないまま登るのはペースが掴み難い。序盤の平地で感じていた疲労感は登坂になってよりはっきり自覚されるようになって脚があまり回らない。今日は我慢の走りが続きそうだ。
県民の森を通過。
峠のピークを越えて快調に下っていたら前方のヘアピンカーブの外側の森からライダーがバイクを持って上がってくるのが見えて驚いた。カーブに差し掛かってその人に話しかけたら大丈夫とのことだったが、道端に横たわるバイクを見たら後輪がなくなっているので尋常ならぬ状況に手を貸さねばと止まった。その人は後輪を探しに再びカーブの外に降りて行ったが、覗き込んでみると草は映えているものの急斜面で相当下まで降りて行った。無事ホイールも持って這い上がって来たので一安心、大きな怪我もなさそうなので更に安心したが、後輪のタイヤがフルブレーキングの為にかなり削れているのが見えたもののスペアタイヤを持っているということなので自力復帰は可能と判断しその場を離れた。それにしてもあの崖からバイクごとダイブしてもかすり傷で済むとは相当なタフガイだ。
県道56号に入ってからの登りが長い。勾配はそれ程きついわけではないのだが脚が重くて結構辛く感じる。最初の山越えでこれは先が思いやられる。サイコンの高度計が1000mを越え、ようやくピークを越えた。
一気に下って塩原温泉郷に入った。
66km地点のPC1に到着、チェックタイムは9:57。
空になった2本のボトルを満水にして、サンドイッチを2切れ食べて補給終了。15分程休憩して出発。
PCを出て直ぐに登り開始。日塩有料道路に向かう。
もみじライン起点。これから12km程の登りが始まる。
序盤は8%とそこそこきついこともあって、今まで以上に脚が重く感じる。スピードも10km/hを切り、のろのろと登っていく。
起点から5kmの料金所通過。料金支払いは出口で、とのことで通過。
日陰が多くて涼しいのは有難いが、普段は登りで後続から抜かれることは余りないのだが今日はどんどん抜かれるところを見ると相対的にも今日はかなり遅い。まあ今日はこんなもんかと諦めてマイペースで登る。
1時間かけて山頂到達。
一気に下って出口料金所着。
自転車の通行料は50円。通行料領収書が通過チェック証明になる。
もみじラインを抜けてPCまでは10km程。川治温泉を通過する。
PC到着直前、大粒の俄か雨が降り出した。
106km地点のPC2に到着、チェックタイムは12:26。
到着した途端にあっという間に土砂降り。
道の駅の売店では補給に適した物が見当たらず、取りあえず鬼怒川いちごサイダーを飲む。渇いた喉には美味しかったがちょっと甘過ぎ。
適当な固形物がなかったのでここでの補給は水分のみ。30分程雨が止むのを待っていたが、多少小降りになったところを見計らって出発。
PCを出てから少しの間は雨は小降りとなった。進行方向の上空には黒い雲がかかり至近距離で雷鳴が轟いている。
そうこうするうちに雨が降り出しあっという間に土砂降り、全身ずぶ濡れになった。ここ最近のブルベで土砂降りは当たり前なのでそれ程苦にはならなかったが、突然雨が氷水の様に冷たくなった。かろうじてトンネルに逃れたがトンネルを抜けると冷たい雨と雹ががんがん降っていた。雹の中を走るのは生まれて初めてだが、剥き出しの腕や脚に雹が当たってかなり痛い。再びトンネルに逃れ、出たら雨だけになっていた。
またトンネルを通過したら雨は止み日差しが戻っていた。短時間での目まぐるしい天気の変化がとても不思議な感じだ。
ダムに沈んだ森が再び姿を現したか?ちょっと不思議な景色。
雷鳴はまだ聞こえるが、とりあえず空模様は改善したので落ち着いて走る。
湯西川温泉の平家の里を通過。ちょっと鄙びた風情が良い。
車通りも全くなく静かな林道をのんびり走る。この道は落ち着いていて非常に走り易く非常に楽しい。また走りたくなる絶好の道だ。
再び登りがちになってきたがいつの間にか疲労感も薄れ脚が回るようになっている。先程の雨で身体が冷やされたことが良かったのか、調子が良くなってきた。
山頂通過。今日3つ目の山越え終了。
一旦下った後、大笹牧場までの登りが始まる。この登りは何度か走ったことがあるので素性は何となく覚えている。確かそれ程勾配も距離もなかったという印象だ。登りのペースが多少上がって調子良く登る。
148km地点のPC3に到着。
ここは有人チェックでブルべカードとここまでのレシートを渡してチェックを受ける。チェックタイムは15:15。
ここでは特にレシートは必要ないとのことだったので、ここまでの登りのリズムを崩したくないので大笹牧場には寄らずそのまま今日最後の登りに向かう。
道端の牧場のヤギ。
高原らしい開けた風景の中を登る。今日の登りはそれぞれ風景が違っていて楽しい。
本日最後の峠、そして本日の最高標高地点1400mに到達。後は下るのみ。
気分良く快調に下っていたら、のろのろと走る路線バスに阻まれてブレーキかけっ放しを余儀なくされ、下りの楽しみがごっそり奪われてしまいストレスが溜まる。しばらくバスに足止めを食らったが、停留所でバスが止まったので再び快調に下る。
坂を下り終えたら見慣れた日光に出た。そこから更に下ってPCを目指す。
170km地点のPC4に到着、チェックタイムは16:22。
このコンビニは過去のブルベで何度も立ち寄っている。
コーラフロートなるものを飲んでみたが薬っぽい味であまり美味しくなかった。ここではプリンを1つ食べた。思えば今日のPCでの補給で固形物はPC1のサンドイッチ2切れとここでのプリンのみ。ちょっと少な過ぎるが、ペースが遅かったせいかハンガーノックの兆候は全くなく問題なくゴールまで行けそうだ。15分程休憩して出発。
再び下り基調で快調に距離を消化していく。今市市街地を抜け県道70号をひた走る。
鹿沼市に戻って来た。
まるで台風が通過した後の様な枝葉が散乱した路面が続く。かなり激しい雨が降った様だ。
だいぶ日が暮れてきたが明るいうちのゴールは間違いなさそうだ。脚はそこそこ回る様になり、尻上がりに調子が回復したのは良かった。
ジャパンカップのコースに重なった。森林公園はもう目の前だ。
田野の交差点、左折すれば後は真っ直ぐ森林公園だ。
ジャパンカップの距離標識。残り500m。
森林公園に戻って来た。通過してダムの上のサイクリングターミナルを目指す。
無事ゴール。ゴールタイムは17:41、認定完走タイムは11時間21分だった。
今日は次のミッションがあるのでそそくさとその場を後にして駐車場へ向かう。駐車場に戻り急いでバイクを積んで着替えて出発。次の目的地へ向かう。
今日は以前から行こうと思っていた、森林公園近くの彩花というラーメン屋に行って名物のキング餃子を食べることだ。
現地に着いたらなんと臨時休業。落胆。もう頭も胃袋も完全に餃子モードになっていたのでこのまま手ぶらでは帰れない。タブレットPCで近くの餃子屋を見つけてそこへ向かう。
宇都宮インター傍の宇都宮餃子館。ちょっと多いかと思ったが5種盛り30個を焼きでテイクアウト注文。
無事餃子ゲット。そのまま高速に乗る。
高速では激しい稲光が空を走る中、渋滞に嵌ったが21時に自宅着。後片付けをして風呂に入りようやく遅い夕食。
餃子30個はすんなり完食。これにて本日のブルベは終了。
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今回のブルベは先日のBRM704宇都宮300と同様に、ルートラボで見るときついが実際に走ってみると走り易くて楽しいコースだった。特にPC2-PC3区間の湯西川の林道は凄く気持ち良く走れてまた是非走りたい道になった(ゴールでコース作者の竜胆さんもこの道を走らせたいがために今回のコースを設計したと話していた)。200kmの山岳コースとしては秀逸、次回またこのコースが使われれば是非エントリーしたいと思う。
これでPBP前の全てのブルベ日程は終了した。PBPまで10日を切ったが、準備があまり進んでいない。落ち着いて抜かりなく準備を進めなければならない。