Paris-Brest-Paris 2015/レポート5:2nd Stage/Mortagne-au-Perche - Villaines-la-Juhel (80km/221km)

 8/17、2時前にMortagne-au-Percheを出発。走り始めて直ぐに長い下りがあるのは記憶の通り。休憩の間に身体が冷えてしまい長い下りが一層寒く感じるが、止まってウインドブレーカーを着るのが面倒だったのでそのまま我慢して下る。

 1st PCとなるVillaines-la-Juhelまでは80km。

 時間的にこの区間では夜は明けないだろう。街以外の郊外の道には街灯は殆どなく真っ暗闇なので周囲の風景は全くわからない。道の先までずっと続いているランタン・ルージュを眺めながら淡々と走る。4年前と違って自分の前後には常にそこそこ人数のライダーが走っている状態が続く。正直なところもう少し寂しい位の方がちょうどいい。
 緩やかな下りの途中で道端にブレストまでの距離を示した灯篭の様な置物があるのを見つけたが、気付くのが遅くて通り過ぎてしまい写真を撮り損ねてしまった。戻って写真を撮ろうかと悩んでいるうちにどんどん坂を下ってしまい戻るタイミングを失ってしまった。しばらく走って写真を撮らなかったことを後悔する。

 ナビの電池が切れたので停まって交換。

 振り返ってみると、ランタン・ルージュではなく白く明るいヘッドライトの列が通り過ぎていく。ランタン・ブランとでも言うのかな。

 眠気は全く感じない。前日までに睡眠は十分取れているので快調そのもの。暗闇でサイクルコンピューターの速度表示が全く見えないので定かではないが、実際の速度は25km/h位だと思うが体感的には30km/h位の快走ペース、ストレスなく走れている。極めて順調。

 時折思い出した様に街を通過する。郊外の暗闇を走っていて特に不安があったり緊張したりしているわけではないが、街の明かりを見るとちょっとほっとする。

 とある街で電飾の自転車のオブジェを幾つか見かけた。


 地元の人の歓迎の気持ちが何となく伝わってきて嬉しくなる。

 3時間半程でVillaines-la-Juhelの街に入った。


 PCの場所は前回と同じ。この風景は良く覚えている。前回以上に人が多くバイクを止める場所が見つからない。うろうろ歩いてようやく道脇の草むらに空きスペースを見つけてバイクを止める。ナビの電池が再び切れかけだったので新しい電池を取り出そうとサドルバッグのサイドポケットを開けた拍子に使用済みのエネループを1個草むらの中に落としてしまった。ヘッドライトを外して照らしつつ探すが見つからない。止むを得ず諦めてまずはコントロールに向かう。

 ブルべカードに一つ目のサインをもらう。チェックタイムは8/17の5:23。

 次にフードコートに向かうが、やはり長蛇の列。カウンターに辿り着くまでかなり時間がかかった。テーブルは混んでいて空きを探すのが一苦労。

 パン2個とコーラ2本で補給。パンは美味しいので意外に飽きが来ない。予定より前倒しで進行しているので休憩はゆっくり。

 ホールの端では雑魚寝の姿が多数。PBPのいつもの風景だ。
 補給の後トイレに行ってボトルに水を入れたりして、結局ここでも1時間近くの休憩となった。やはり90HクラスのPCの混雑で滞在時間は常に1時間は見ておかなければならない。バイクに戻ってさっき落としたエネループを再度探したが見つからず、これ以上時間を無駄にするのも勿体無いので諦めた。