Paris-Brest-Paris 2015/レポート7:4th Stage/Fougeres - Tinteniac (54km/364km)

 8/17、11時に出発。

 Fougeresのゲートを出る。ブレストまで303km。

 4th Stageは54kmと短い。恐らく2時間半で行けるだろう。


 出発して直ぐ、まだ街中にいるうちに登り坂がでてきたが妙に身体が重く感じて脚が全然回らなくなった。ここまで疲労感は全くなかったのに突然調子が悪くなった。速度も20km/hそこそこまで落ち、今まで余り後続に抜かれることはなかったのにガンガン追い抜かれる。はっきりと自覚できる程のペースダウンだ。原因を考えるが思い当たることは一つ、食べ過ぎだ。過去に何度か経験があるが御腹一杯食べた直後は全然走れなくなってしばらく辛い思いをするが1時間位走れば回復するということも分かっているので、自業自得と諦めてだらだらと走る。

 太陽も高く夏らしい暑さが戻って来た感じ。
 ペースは遅いが、景色がいいのでそれなりに楽しく走る。

 古城の城壁を見上げる。

 街の真ん中に教会というのは定型パターンなのだが、教会の形もそれぞれ違って眺めて飽きない。建物も石造りが多く見た目に古いのだが今でも人が住んでいる。

 特定の参加者への応援メッセージの様だ。

 ここにもPBPへのメッセージ。見つける度にちょっと嬉しくなる。

 走りながらふと、ナビやサイクルコンピューターに殆ど見ていないことに気が付いた。日本でブルベを走っている時はルートや距離の確認の為にちょこちょこナビやサイクルコンピューターを目をやっていたのだが、こっちでは殆ど下を向くことなく景色を楽しんでいる。サイクリングは本来こうでなくては。

 1時間程走って徐々に身体の怠さが薄れてきて自然とペースが戻って来た。さっき抜かれた人達をぽつぽつと抜き返す様になってきた。ようやく腹がこなれてきたらしい。巡航速度も25km/h以上に回復し落ち着いて走れる様になった。

 地元のサイクリストとスライド。手を上げて挨拶を交わす。

 教会を近くで見ると相当古いものに見えるのだがどの位古いのか見当もつかない。100年単位なのかも。

 小さな牧場の馬達。

 ぼちぼち走っていると後ろから集団がゆっくりと追い抜きをかけて来た。殆ど速度差がなくちょっとの間並走になったらいつの間にか私の後ろにも人が付いていて集団の一部になっていた。たまにはいいか、と思ってそのまま流れで集団走行に参加する。今までの団子的な集団とは違い、2列できちんとトレインを形成している。先頭を引いているアメリカ人と思しきライダーは30km/h位の一定の速度で速過ぎず遅過ぎず集団を牽いている。ぼちぼち先頭交代をしているので流れで私も先頭に出て牽く。多国籍な10数人のトレインで走るのもそれはそれで面白い。しばらくその状態で走っていて、3度目位に先頭先頭が回ってきそうなタイミングになったので、それまで先頭を走っていた黒ジャージのイギリス人ライダーを抜いて先頭に立つとその黒ジャージの人が再び私に並びかけてきて先頭に出てきて、ちょっと集団が乱れてしまった。特に言葉はなかったが「こっちが牽いてんのに勝手に前に出てくるんじゃねーよ」みたいな空気を感じて、ちょっと居心地が悪くなったので集団から離脱。速度を落として集団を見送る。

 集団の背中が小さくなっていく。
 ナビを見ると次のPCのTinteniacまであと数キロだったのでそのままたらたらと走ってPCを目指す。


 PC着。まずはコントロールに行く。

 チェックタイムは8/17の13:08。コントロールの出口で先程の集団を主体的にコントロールしていた2人のアメリカ人ライダーに声をかけられた。「Good Job」と言われてちょっと面食らった。邪魔者かなーと思っていたけどそうでもなかったようで良かった。

 ここまで距離は短く空腹感はないし、次のPCのLoudeacで仮眠を含む大休憩を取る予定なのでここでは食事はせず、コーラ2本だけ飲んでおしまい。

 コントロールのある建物の隣の建物にはレストランとバイクメンテナンスコーナー。

 バイクのメンテナンスコーナーは利用者が多い。

 レストランの端に昔のPBPの写真が飾ってあったがその中にオダ埼ジャージを見つけた。モデルはヤマグチさん。
 20分そこそこの滞在で出発する。