Paris-Brest-Paris 2015/レポート8:5th Stage/Tinteniac - Loudeac (85km/449km)

 8/17、13時半に出発。

 Loudeacまでは85km。


 イギリス、アメリカ、カナダの国旗があるが大使館か何かだろうか。

 自転車万歳!


 緩やかなアップダウンが延々と続く。単調と言えば単調だが、信号もなく車も殆ど走ってなく緊張感は皆無、広大な風景の中をぼおっとただ淡々と走るには最適。飽きるという感覚は今のところない。

 昼下がりで気温も高く、結構暑く感じる。

 誰?

 Saint-Meen-le-Grandという街を通過。城の様な建物が印象的。

 400km突破。スタートしてから19時間。休憩も補給も十分なので疲れはない。各PCでは計画以上の滞在時間を費やしているが、ここまでの平均巡航速度は20km/hを超えている。しかも平均の心拍はほぼLSDレンジ後半できているというのは、予想外に速く楽に走れているということ。全行程の1/3を消化してこの余裕度というのはちょっと驚きだ。去年の北海道1200の前半400kmはもっときつかった印象があるが、天候の違いが大きいのだろうか。
 Loudiacまで50kmを切った。もう少しで寝ることができる。そう考えると安堵感が湧いてくる。

 ここにも私設エイド。小さな家族がバカンスのついでに道端に車を停めて水や食べ物をテーブルに並べている感じ。これも休暇の余興の一つなのだろう。

 Illifautという街を通過。

 Meneacという街を通過。

 Plumieuxという街を通過。久し振りにinainaさんに遭遇。力強いペダリングで快走中。

 風力発電機が並ぶ。
 ここまでの風景はあまり憶えていない。4年前は往きも帰りも日中だったはずなのに、多分走ることに必死で風景を見る余裕はなかったのだろう。

 長い登りをのんびりと登って行く。

 広大な平原を眺めているとぼーっとする。流石にちょっと疲れが出てきたか。

 長い下りを下りつつLa Chezeという街を通過。

 道路標識にLoudeacの文字が。あと5kmちょっと。

 無事にLoudeacに到達した。PCは4年前と同じく、凄い数の人で熱気に溢れている。多くの観客やスタッフに拍手で出迎えられるのはやはり嬉しい。450kmを走り終えた達成感と安堵感も交じり気持ちが高揚する。

 まずはコントロール。チェックタイムは8/17の16:55。
 予定より3時間も早く着くことができた。これはかなり嬉しい誤算。このプラスはスケジュール前倒しするのではなくここでの休息に費やすことにする。
 まずはシャワー。ドロップバッグを受け取り着替えを持って裏庭のシャワーの部屋に向かう。シャワーサービスは3ユーロ。ペーパータオルはもらえたが石鹸はもらえなかった。

 シャワーを浴びてすっきり!ウェア脱いでTシャツと短パンに着替えただけで相当な解放感。

 次は食事、レストランに向かう。

 案の定凄い行列だが、時間はたっぷりある。PCのレストランではほぼ必ずワインやビールが置いてあって結構飲んでいるライダーがいる。私もビールを行くか、と思ったが自重する。

 これから寝るのでちょっと控えめ。これで19ユーロはちょっと高いな。Fougeres位のコストパフォーマンスだと満足なのだが。

 食堂は激混みという感じではなかった。90Hクラスの本体はこれからここに到着するという感じだろうか。

 空腹も満たされて、サドルバックを取りに一旦駐車スペースに戻る。

 ここでの観客の数はかなり多い。4年前もそうだったがライダー達の出入りを飽きずにずっと眺めている。これもやはり地元の人にとっては余興の一つなんだろう。
 さて、これから寝床を確保。4年前と同様に裏庭にテントを張る。荷物一式を持って裏庭に行くと去年テントを張った場所は誰もいなくて使い放題。場所が確保できるかどうかが心配だったが杞憂に終わった。

 さくっとテントを張って寝床完成。中に入って荷物の整理、ビデオカムの充電、コンプレッションタイツを履くなどを手早く行う。明日のスケジュール確認、予定では3時出発なので2時に目覚ましをセットする。大方の作業が終わって時計を見たら19時、今から寝れば7時間近く眠れる。まだ外は明るいが取り敢えず寝袋に入り横になる。
 しばらくうつらうつらしていたら何やら外で人の会話が聞こえる。テントを張っている草むらは駐車場の直ぐ傍なのだがそこに車を停めた人が車の傍でずっと話している。フランス人の様だがうるさくて眠れない。文句を言おうかと思ったがもともとテントを張る場所でもないのでこっちが強く出られる立場ではない。仕方なく我慢していたが1時間以上話している。たまたま持っていたヘッドフォンを耳栓代わりに突っ込んで悶々としていたらやっと会話が消えた。気を取り直して寝る。就寝は21時頃ではないかと思われる。