Paris-Brest-Paris 2015/レポート10:7th Stage/Carhaix - Brest (89km/618km)

 8/18、7時過ぎに出発。

 外は相変わらず濃霧。

 いよいよ折り返しのBrestに向かうステージは89km。

 この区間ではPBP行程中最大の峠越えがある。


 Carhaixの街を抜ける。

 朝の濃霧はフランスのこの季節の天気の定型パターンなのだろうか。

 相変わらず眠気はない。4年前はCarhaixを夜中に出発しこの区間でブルベを走り始めて初めての睡魔との闘いとなったが、今回はその心配は全くない。現在までに身体の異常は皆無、予想以上に順調に来ている。



 Huelgoatという街を通過。湖のほとりを走る。この行程中で殆ど湖を見ることはなかったのでちょっと新鮮。

 20kmを過ぎてぼちぼち長い登りに差し掛かっている様だ。緩やかだがずっと登り続けている。この登りは全長20km程だがずっと緩やかに登っていると記憶している。

 登り進んでいくうちに霧が晴れて来て視界が開けると青空が見えてきた。折り返しの人達とどんどんすれ違う。

 晴れた!

 森を抜けると一気に視界が開けた。4年前は真っ暗で周囲の風景が全く見えず、もっと閉鎖的な雰囲気を感じていたのだが、実際はこんな広大な風景だったとはちょっと驚きだ。

 気分爽快!脚もクルクルと良く回り極めて調子良く登って行く。楽しい!楽し過ぎる!

 山頂付近のテレビ塔がどんどん大きくなっていく。

 テレビ塔は写真では見たことがあるが実物は迫力が違う。


 8:50山頂到達。このTREVEZEL山は標高400mに満たない。

 広大な山頂からの眺望(この広さは写真では伝わらないか)
 山頂から長い下りを下り始める。朝の爽やかな風を切りながらびゅんびゅん下る。もう最高!

 4年前はこの下りで眠気が最高潮に達し、怖くて全くスピードが出せずまともに下れなくなっていた。暗闇だったこともあり殆ど記憶にないが、恐らくこの辺りの道端で寝たのではないかと思われる。

 Sizunという街を通過。

 街中の店も盛況。

 ひとしきり下り終わり郊外の平原に出た。

 オダ埼の山口さんに遭遇。元気に走行中。

 Dirinonという街の古い教会。

 この辺りの街の雰囲気は4年前は夜だったが何となく覚えている。

 標識にBrestの文字が。PCまで15kmを切った。

 下りの先に海が見えた。

 ブレストに架かる橋。遂にここまで来た。


 橋を渡る。夜とは全く違う開放的な風景。


 橋を渡り終えてBrestの市街地に入って行く。

 鉄道の向こうにヨットハーバーが見える。

 PCはもう目前。

 街中は結構登っている。スタートしてからずっと田舎を走って来たが再び都会に入ったという感じだ。

 久し振りの赤信号停車。多分Carhaixを出てから最初の信号だったと思う。


 遂にBrestに到着!PCの場所は前回と違う様だ。

 ブルベカードにサインをもらう。チェックタイムは10:56。
 4年前は直ぐに出発しPC滞在時間は20分にも満たなかったが、今回はここで食事をしながら眺めの滞在するつもりだ。
 まずはトイレを探すがなかなか見つからない。うろうろ歩き回ってやっと見つけて、すっきりして今度はフードコートを探す。

 相変わらずフードコートは長蛇の列。

 ここでは定食メニュー1種類の様だ。
 食事をゲットしてテーブルについたところでウワンさんに遭遇。一緒に食事を摂りながらしばし歓談。ウワンさんは口ではキツイキツイと仰るがまだまだ余裕そう。ウワンさんの飄々として粘り強い走りにはいつも感服する。

 食事を終えて外に出る。外の芝生では気持ち良さそうに寝ている人多数。よく見たら宇都宮ジャージの人がいた。
 PC滞在時間は1時間15分程。