9/21(月)、朝5時前に起床。今朝もアラームに起こされる前に目が覚めた。眠気もなくすんなりとベッドから起き上がる。睡眠時間は6時間ちょっと、よく眠れたせいか疲労感は余り感じない。尻の表皮の痛みは殆どなかったので面倒臭いのもあってボルダースポーツを塗るのを止めてそのままレーパンを穿く。今回はドロップバックなしで荷物は全てサドルバッグにて持ち運んでおり、アソスのシャーミークリームは荷物軽量化のため省いたのだが、今のところ不都合はない。
早朝のポートタワー。今朝の秋田の空は雲が多い。
今日のコース。秋田から日本海沿いを北上し、竜飛岬まで行って青森市街にゴールする。
峠越えは竜飛岬手前の眺瞰台とPC7直後の小国峠の2つ。
5:20にホテルを出発。
ポートタワーの最近影。
早朝の秋田港は静か。
去年のBRM914埼玉300でもこの道を走ったのでよく覚えている。20km先の通過チェック2を目指して緩々と走る。
海側から青空が広がって来た。今日も良い天気になりそうだ。
641km地点の通過チェック2に到着、チェックタイムは9/21の6:17。
ここを仮想PCとした場合、チェックタイムは計算上4:09なので、現時点では2時間以上マイナスを背負っていることになる。しかし、1000kmブルベで600kmを超えた先のクローズ時間の算定速度が13km/h程度に緩和されるので時間的余裕が増える。次のPC6まで距離は130km、クローズ時間が9/21の15:21なので9時間近くあり、巡航速度15km/h弱で間に合う計算だ。なのでそれ程焦る必要もない。
ここでシムラさんに遭遇。今日のうちにゴールまで走り切るとのこと。さすが健脚の持ち主。
空腹感があったので総菜パン2個とピルクル500mlを補給、20分程休憩して出発する。
次のPCまでは130kmと長いので、ほぼ中間地点の道の駅で休憩する予定だ。今日は3日連続の300km走行の3日目、今日を走り切ることができればほぼ完走は間違いない。昨日一昨日は日中の暑さできつい思いをして恐らく疲れが溜まって来ているはずなので今日は若干ペースを落とし気味で確実に走る。この1000kmブルベが終了して5日後には再び200kmブルベがあるのでそこまでに身体的ダメージを残さない様に気を付けなければならない。
真っ直ぐな道が続く。交通量は多めで道幅が狭いのでちょっと神経を使う。
能代市に入る。ここは何度か走ったことがあるのでよく覚えている。
道路標識に青森の文字が出てきた。
国道101号線をひたすら北上する。
アップダウンを繰り返すうちに目的地の道の駅はちもりが見えてきた。
706km地点の休憩ポイント3に到着、チェックタイムは9/21の9:28。
ジュースとアイスで軽く補給。
食堂ではオグラさんが休憩しておられた。
15分程休憩して出発。
青森県に入った。
海沿いの道は風が心配されたが、西風基調で向かい風の影響は殆ど感じない。順調に進む。
深浦町の漁港を通過。
時々見かける奇岩。海沿いらしい風景。
ちょこちょこアップダウンがあるが運動強度一定を心掛けてのんびりこなしていく。
いか焼き村通過。この付近では道沿いでいか焼きを売っている店が結構ある。いかの焼ける香ばしい匂いに思わず立ち寄りたくなるがいかは消化に悪そうなので走行中は我慢で素通り。
ローカル線もシルバーウィーク中で結構混雑している。
769km地点のPC6に到着、チェックタイムは9/21の12:02。
クローズ時間から3時間以上のマージンを稼いで余裕たっぷり。20分程休憩して出発する。
国道101号線はずっとローカル線と並行して走っている。列車に追い抜かれた。
海沿いから内陸部に入り、国道101号線を逸れて広域農道に入る。
風景が海から畑に変わる。この作物は何だろう?
車通りも殆どなくなり走り易くなった。昼過ぎで日差しはあるが気温は高くないので昨日一昨日の様にバテた感じはない。ここに来てPBP走行中に感じていた様な殆ど疲労感のない順調走行になってきた。心拍はリカバリーレンジからLSDレンジを行ったり来たり即ち最大心拍数の60%に保って走っているのと、気温が20℃位の条件が揃うとこういう非常に楽な状態になる様だ。これはPBPの時とほぼ一致する。それでいて巡航速度は25km/h以上を維持できているので、時間を気にすることなく心理的にも余裕ができる非常に良い状態で走れている。まるで自分が永久機関になった様に錯覚する。
穏やかな秋の風情を楽しみながらのんびりと走れるこの道は最高。
沼地の脇を通る。
鳥居をくぐって広域農道は終了。
国道339号線に合流。この広域農道の区間は今回の1000kmコースの中でベストロードになりそうだ。
目の前にそびえる小さいけど山らしい山。何て名前だろう?
再び海沿いを走る。
竜泊ライン走行中。竜飛岬まで24km。
見覚えのある社名と建物にいきなり遭遇してかなり驚いた。10年程前、その当時取引のあったこの会社を岩手の二戸から車を飛ばして訪問したことがあったのだが、青森だったことは覚えていたがまさか日本海側のこんな所にあったとは。その当時の記憶にあるままの建物でちょっとタイムスリップした感じだ。
ちょっとアップダウンが出てきた。
そろそろ登りが始まる頃か。
登りが見えてきた。
そこそこきつい勾配を緩々と登る。
一旦ちょこっと下ったら再びぐぐっと登り始めた。
直線的に登る11%はなかなかに手強いが楽しい。
猿が沢山いた。
まだまだ先は長そうだ。
眺瞰台まで2km。頂上まで2kmか。
展望台らしきものが見えた。頂上はあそこか。
ようやく眺瞰台に辿り着いた。約50分で7kmのヒルクライムはなかなかに楽しかった。
展望台には上がらずにそのまま下る。登り同様の急勾配を気持ち良く下って行く。途中で停まってウィンドブレーカーを着ているクロサワさんを見かけた。
下り切って再び海沿いを青森市街に向かって東に走る。
竜飛から離れる。
青森まで67km。今16時半だから20時までにはホテルに着けそうだ。
今別町に入った。PCまではもう少し。
868km地点のPC7に到着、チェックタイムは9/21の16:44。
このPCのクローズ時間は9/22の0:01なので5時間以上のマージン。ここが最終PCでこの後はクローズ時間の縛りはゴールまでない。八戸ゴールのクローズ時間は9/22の12:00だから残りの140kmを19時間で走ればよい計算だ。残り140kmならば体力的にこのまま一気にゴールまで行けそうだが、せっかく青森に宿は取ってあるし夜間走行で八甲田山に突入するのはちと怖いので
予定通り青森泊ということで残り53kmで今日は終わりとする。15分程休憩して出発。
PCを出て直ぐに登りが始まる。ぼちぼち登っていたらあっという間に山頂が来た。
小国峠通過。明るいうちに越えられてよかった。
下って平坦基調を順調に走る。
森の向こうに日が沈んだ。3度目の夕暮れを迎える。
青森まで36km。向こうに見えるのは新幹線の高架だろうか。
貨物列車の長い長い車列。こんな所に止まっているとは離合待ちか。
夕暮れ時の郊外の道をのんびり流しながら、何となく昨日一昨日を振り返るがまるでここまで900km近く走って来たというのが実感できない位疲れも感じずに余裕を持って走れている。これはPBPでの感覚と同じ。私にとって気温20℃と心拍レンジ60%というのはブルベ走行でのベストコンディションであることがこれで確信が持てた。
街中の橋から見る夕暮れ。周りに民家が多くなりぼちぼち街が近づいて来たことを予感させる。
海の向こうに青森の街明かりが見える(写真には上手く写らなかった)。
松前街道に入って、ずっと住宅街の中の道が続く。この風景が何キロとなく変わらず続いている。
そのうち雨がぱらついて来た。もう青森は目前だというのにタイミングが悪い。
松前街道を左に逸れて港に出た。この道は2年前のBRM921埼玉600の2日目で走った。あの時は朝だったが今回は夜で逆方向に走る。
青森市街地に入って雨が強くなってきた。もうホテルは目前だというのについてない。
青森ベイブリッジを渡る。
ホテル目前で土砂降り。何とかホテルに到着。時刻は19:10。
このホテルはBRM921でも泊まった所。2年前もそうだったが自転車の部屋入れはやっぱり駄目だった。
部屋に入って着替えてまずはホテル傍のほかほか弁当屋で夕食の買い出し。
部屋に戻ってシャワーを浴びてすっきりする。身体各所に特段の異常はないが、唯一痛いのは両足の親指のつま先。爪が伸びたまま走っていたのでシューズのつま先で圧迫されて痛みが出た様だ。爪切りを買おうかとも思ったが、明日でゴールだし今更なので帰宅するまで我慢することにする。
3日連続の部屋での食事。焼肉弁当の御飯特盛におかずを買い足したがまだちょっと足りなかった。ホテルの近くには居酒屋がたくさんあって明日も距離が短いのでちょっと一杯と思ったが何とか思い止まった。
とりあえず3日連続の300km走行を無難に終えてほっとした。まだゴールまで90kmを残してはいるが完走の手応えは十分、明日もゆっくり走って今週末のブルベに向けて余計な疲労を溜めない様に心掛ける。
明日の起床時間を5:00としてアラームをセット。7時間は寝られる計算だ。ベッドに入ってゆっくりネットチェックをして眠くなってきたので消灯。就寝時間は22時前。