フレームクラック

 連休5日目、ずっと穏やかな良い天気が続いていて適度に自転車に乗りつつぼちぼち過ごしている。今日の午前中に多摩湖CRを2周回して、これで月間走行目標をクリア。3日前に年間目標もクリアしているので、来年の目標のハードルを上げないためにも今日で走り納めでも良いかも知れない。と、思っていたら本当にそうせざるを得ないような驚愕の事実が判明し、かなりダメージを食っている。

 多摩湖CRから戻ってぼちぼち洗車でもしようかとバイクを眺めていて、昨日一昨日辺りに気付いていたヘッドチューブに近いダウンチューブの妙な汚れをよくよく眺めてみたら、なんとクラックだった。

 なんてことだ!

 全くもって予期せぬ事態にしばし茫然自失。年の瀬にこんな事態に陥るとは…。

 参ったなあ。

 よそ様のチタンフレームにクラックが入ったという話はたまに耳にすることはあったがまさか自分のフレームで起こるとは思ってもみなかった。
 冷静になってクラックの状態をよく確かめてみる。

 ダウンチューブを上から観た図。

 下から観た図。
 クラックが螺旋状にチューブをほぼ1周するように走っている。クラックと言うよりもう折れている感じだ。

 このバイクで落車したことは過去に2度程あった様に記憶しているが、正面からぶつかったりしたことは一度もない。飛行機輪行は数度やったが、その時にはこんな異常はなかった。バイクに乗っていてちょっと下を向けば直ぐに見える場所だし、気付いたのはこの連休中だからほんの数日前に発生したのは間違いない。
 2012年5月に使い始めてから3年半、45854.1kmを走ったからまあ使用期間は短いということはないと思うが、それでもこんなに早く駄目になるとは思いもよらなかった。金属疲労か?あるいは残留応力による破断か?

 来月から、というより来週末からブルベシーズンがスタートするのに全く困ったことになった。取り敢えず急場凌ぎでオルベア/ディーバをブルベ用に仕立て直すとして、急ぎ手を打たなければならない。

 乗り慣れてすっかり身体に馴染んだフレームが壊れたのは非常に痛い。ネットで調べてみるとチタンフレームのクラックを修理している例が幾つか散見されるので、まずはメーカーに修理可能かどうか打診するとことから始めるが、心理的にはクラック部位が直ったとしてもその他の場所が劣化していたらと思うとかなり不安だ。そうなると新しいフレームの調達を考えなければならないが、財政的にキツイのは勿論のこと、簡単に妥協できないものの選定には情報収集から分析・決定までに物凄いパワーを使う。ましてフルオーダーするとなったら更にかなりの時間を要するので、そういうことを考えただけで既に疲れる。(この歳になって物欲が無くなってきたと感じるのだが、欲が無くなったというより選んで手に入れるまでの労力が出せなくなったのだ)

 「チタンフレームは一生物」というイメージは音を立てて崩れ去った。一生物のフレームなど幻影に過ぎないのか?フレームも所詮消耗品の1つとして割り切るしかないのか?チタンが駄目なら結局”鉄”か?
 どうやらこの年末は悩ましく過ごす羽目になりそうだ。