2016BRM320埼玉300

 今朝も外はどんよりと曇りで全く爽やかじゃない。寒いし、こんな天気が続くとどうも調子が出ない。取り敢えず先週末のBRM320埼玉300の走行レポートはさっさと片付けてしまおう。

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 3/20(日)、朝4時起床。微妙に寒いが、今日は日中晴れ予報で気温も15℃を超えてくる見込みなので冬用ジャケット&タイツではなく、裏起毛長袖ジャージとレーパン+レッグウォーマーを選択、シューズは普通のロードシューズにトゥカバーとする。グローブだけは冬用にした。前日のうちに車に積み込んでおいたテーブルやらストーブやらの基地装備一式と昨夜印刷したブルべカード、そして、実走のためのバイクと装備一式を再度確認して入間豊水橋に向かう。

 5時に現地着、急いで基地を設営して6時スタートの受付を開始。

 集まった人達と話しなどしながらスタートを待つひとときはなかなかに楽しい時間。

 今日のコースは入間から南下し津久井湖をかすめて道志道を起点から走って山伏峠を超えて山中湖に降り、籠坂峠を越えて御殿場に降り、愛鷹山越えの後は沼津、三島を経由して御殿場を超えて伊勢原経由で入間に戻る300km。

 この”アタック愛鷹”は4年前にも開催されたがその時の終盤の宮が瀬湖畔までの登りが今回は外されて若干マイルドになっている。それでも獲得標高差は3800mとそこそこの山岳ブルベだ。

 7時スタートのブリーフィング風景。今日の出走者は6時7時合計で120名ちょっとの見込み。

 6時スタートを見送り、7時スタートも出発し終えたのを見計らってこちらも走り始める。

 入間の茶畑。晴れ予報のはずなのに雲は厚く青空は全く見えない。今日の風は終日北風の予報で、実際そこそこの追い風が吹いている。復路のことは考えずに往きは追い風に乗ってぼちぼち進む。

 PC1までは区間距離90kmとそこそこ長いが基本ノンストップで行く予定。体調は可もなく不可もなく至って普通、前日にばっちり整備したバイクは走りも軽く気分上々だ。今日はBAJを意識して翌日に疲れを残さない程度の運動強度を保ちながら最終的にどの位の完走タイムになるかを見てみるつもりだ。

 気温は10℃位かと思うが結構汗を掻く。WAVE ONEのプレミアムサーモジャケットはかなり保温性が高くてウインタージャケットと遜色ない。今日はインナーを着ずに直に着ているが暑いので背中のベンチレーションを全開にして走る。北風は予報程強くないので追い風の恩恵はほとんどない。まあ復路もこうならそれはそれで良いのだが。

 城山ダムを通過。

 青山の交差点を右折、ここから道志道が始まる。

 今年最初の道志の登りは数日前から何となく楽しみだった。何度も走っているうちにコースを覚えてしまいそれに伴って距離が短く感じる様になった。ペースで淡々と登って行く。

 終盤4km位でいつもの様に勾配がきつくなる。標高が高くなって気温がぐっと下がり汗冷えして寒く感じる様になってきた。序盤は半袖ジャージにアームウォーマーでも良かったかなと思っていたがやはり裏起毛ジャージを着てきて正解だった。

 山伏トンネル通過。PCまで一気に下る。

 90km地点のPC1に到着、チェックタイムは11:53。

 道志の登り直後のPC設定はちょっときついかと思ったが、とりあえず1時間のマージンは確保した。

 これ結構美味しかった。最近は乳飲料を補給するのが個人的トレンド。15分程の休憩で出発。

 山中湖畔まで一気に下って湖畔を走る。富士山は雲に覆われて全く見えない。

 湖畔を少しだけ走って籠坂峠へ登る。路面が悪いのでかなり走り辛いが距離が短いのが幸い。

 籠坂峠をクリアして須走まで一気に下る。

 下りの途中で雨がぱらついてきた。晴れ予報だったのに全く日差しはなく雨まで降って来た。予報は全く当たっていない。晴れ予報を当て込んで雨装備は全く用意していなかったのでどうにもならないが、ヘルメットだけはGIROのAir Attackだったのでクリアバイザーが役に立った。雨はそれ程強くなることはなく走るうちにいつの間にか止んでしまった。

 裾野の平原を通過。晴れていたらかなり気持ちの良いルートだっただけに残念。

 愛鷹山への登り開始。勾配はちょっときつめだが標高はそれ程でもないのでプレッシャーはない。

 淡々とこなしてさくっとクリア。下った先が通過チェックになる。

 137km地点の通過チェックに到着、チェックタイムは14:06。

 次のPCまでは20kmちょっとなので補給はジュースとポケットに入っていた参加者の方から頂いたクッキー2つのみ、10分程の休憩で出発。

 下りの途中で一瞬だけ海が見えた。

 下り切って沼津の海沿いを走るが海は見えない。急に車通りと信号が増えてきた。

 沼津市街を通過、PCは目前。

 159km地点のPC2に到着、チェックタイムは15:22。

 沼津港近くのコンビニは大勢の客で賑わっている。清水班の巡回スタッフがここまで来ていた。PCクローズまでいて最後尾に付いて戻るとのこと。ちょっと御腹が空いたのでおにぎり2個とピルクルを補給して、20分程休憩して出発。

 三島駅傍通過。いよいよ今日の最後の峠となる御殿場越えが始まる。このルートは過去に走ったことがあるが、勾配が緩やかでも距離が長く、曲がりくねった山道と違ってつまらない風景の街並みの中を真っ直ぐに登って行くので正直良い印象はない。今日も前回同様余り面白くないので忍の一字で淡々と登る。

 登って行くうちに雨が降って来た。最初はそのうち止むだろうと思っていたが止むどころかどんどん雨脚が強くなっていつの間にが結構な降り具合になっていた。雨具を持っていないのでなす術がなくただ濡れながら走るしかない。路面は水が浮いて水飛沫が酷い。尻やら脚やらにウェアに水が浸みて冷たい。私的には耐えられない寒さではないのでまだ走り続けられるが、この後にここにやって来る参加者達が結構苦しめられることになるのではと心配になる。もし雨装備を持ってなければ心を折られる程の降りだ。
 想定外の雨でがっくりペースダウン、まあどうせゴールしてもゴールクローズまでは拘束されるので急ぐ必要もないが。雨降りを少しは楽しめるかと雨の歌を色々思い浮かべていたら何故かさだまさしの雨宿りが頭に浮かんできて、何度も頭の中でリフレインしながら進む。

 御殿場市街を通過して下りに入って若干雨脚が弱まったが暗くなってきたし路面もびしょ濡れなので慎重に下って行く。

 国道246号線に出ると、かなりな渋滞で走り辛い。迂回路に出てようやく落ち着いて走れる様になった。すっかり暗くなってナイトラン開始。雨は殆ど上がったが、両手と下半身がずぶ濡れでかなり寒い。特にシューズの中が水浸しでこのまま最後まで行くのはかなり辛い感じだ。信号待ちで止まる度にグローブを絞って水を切ったので寒さがかなり和らいだ。

 伊勢原市街の渋滞と信号を何とかやり過ごしてようやく最終PCが見えてきた。

 234km地点のPC3に到着、チェックタイムは19:32。

 まずはシューズを脱いで靴下を絞る。水気をできるだけ切れば気化熱が奪われるのを防げるはずだ。ゴールまでは残り70km弱、どら焼きとおにぎりを食べて15分程の休憩で出発。

 246号を離れてようやく車通りも少なくなり落ち着いて走ることができる。この調子だとゴールは23時を過ぎるのは確実、できれば15時間台で行ければと思ったけどちょっと無理そうだ。ここから巻きを入れても疲労感が増すだけなのでここまでと同じ様に淡々と走る。

 後はもういつものルートなのでかなり気楽、というより何か妙に楽しい。想定外の御殿場越えの雨で酷い目に遭った反動か、追い風でもない普通の道が物凄く走り易く感じる。シューズ以外は殆ど乾いて寒さも感じなくなった。

 高田橋脇通過、残り50kmを切った。
 終盤のアップダウンも差して苦にならず、すいすいと順調に距離を消化していく。
 友田の交差点を曲がって小作を通過すると守備範囲に戻って来た感じ。宇宙に例えて言えば太陽系内に入ったというところか。

 入間の茶畑を通過して阿須の交差点を曲がるとイメージ的には火星軌道を通過した辺りか、もうゴール目前という感じ。

 無事に入間豊水橋に戻って来た。

 ゴールタイムは23時10分、認定完走タイムは16時間10分だった。

 着替えてそのままスタッフ業務に合流、ぽつぽつ帰ってくる参加者を出迎える。
 ゴールクローズの3時丁度に最終走者がゴールインしたのを見届けて、基地を撤収。4時に帰宅して本日のブルベは無事終了した。

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 今シーズン最初の300kmが終わったが、中盤は想定外の雨に苦しめられたものの終盤は思いの外すいすい走れて終わってみれば無難に完走することができた。BAJのことを考慮すればもう1時間位は早くゴールしたかったが、まあこれが今の自分の実力なのでどうしようもない。疲労が殆ど残らない程度のペースで走れたということで結果良しとする。
 次は今週末のBRM327青葉200、再び道志道を走る山岳コースだが今度は雨に見舞われない様にしてもらいたいところだ。