Bike Across Japan 2400(日本縦断2400km)/レポート7:ステージ5(柏崎->にかほ/289.4km)

 5/3(火)、5時半に起床。今朝も眠気はなくすっきりとした目覚め。
 今日が前半の山場の最終日、今日の300km弱を走り切れば明日から200km/Dayとなってぐっと楽になる。ちょっと気合を入れる。微妙に寒いのでアームウォーマーとニーウォーマーを着ける。

 6時過ぎにホテルを出発。

 今日のコースは柏崎を出発し、ひたすら日本海沿いを北上する。新潟を抜けて秋田県にかほ市まで行く290km。

 高い山はなく、海沿いのアップダウンがそこそこある程度で獲得標高差1500m。数字程きつくはないだろう。

 

 早朝の柏崎駅は、休日ということもあってか人の気配はなく静か。

 今日もやっぱり芋かりんとう。もう慣例化してしまった。


 市街地を抜け、海沿いに出た。今朝も快晴、気持ちの良い朝。

 取り敢えずPCのある35km先の寺泊を目指す。
 膝の痛みは昨夜のうちに解消して問題なし。やはり疲労から来ているものの様だが、5〜6時間しっかり寝ればちゃんと回復する。こういう長丁場のブルベでは、疲労は一晩の休息で解消できる程度に留めることが重要。今日も最大心拍の50%台リカバリーレンジをキープして走る。

 途中のコンビニの前を通りかかったら同じくBAJ走行中のAzuさんに遭遇、今朝は突発的なトラブルに見舞われていた様だが解消して無事に走行中とのことだった。

 道沿いに柏崎刈羽原発のフェンスが続く。日本海沿いを走っていると幾つもの原発の傍を通過する。普段はあまり意識しないが、こういう時に日本にはたくさんの原発があることを自覚する。


 車通りの少ない朝の海沿いの道は気持ち良い。絶好のサイクリングシチュエーション。

 小さな集落では家々が御祭の飾り付けをしている。のんびりとした風景。



 1295km地点のPC14に到着、チェックタイムは5/3の8:10。

 ここでBAJ走行中のナミキさんとその御知り合いの一行に遭遇。ナミキさんの御知り合いの、SKYジャージとBMCジャージのカップルは、最初鹿児島のスタート時に何となく見かけたのを憶えていて、ここまでの道中で再び見かけたので聞いてみたら何とBAJと同じルートを走行中ということで驚いた。今日も元気に走行中。


 御腹が空いたので大きいパンを食す。これ1個で511kcalはかなり強力。
 暑くなってきたのでウォーマー類を外す。30分程休憩して出発。

 寺泊漁港前を通過。たくさんの観光客で賑わっている。海の幸を焼く匂いに食欲をそそられるが素通り。

 海は穏やか。

 釣り人達がのんびり釣りをしている。何が釣れるんだろう?

 今日一番の標高の峠に差し掛かる。と言っても標高100mに満たないのでそれ程苦にならない。

 山頂通過。

 海沿いの風景は時々奇岩が出てきたりして風景に変化があるので、意外に飽きが来ない。

 角田岬を通過。

 珍しいラウンドアバウトに遭遇。通過中の車がぎこちなく、まだ慣れていない様子。


 再び浜辺を走行。微妙に追い風基調で国道402号を順調に進む。

 新潟市街地に入った。取り敢えずここまで80km程を消化。

 新潟駅前通過。

 新潟市中心部を抜け、阿賀野川を渡る。

 道路標識に酒田の文字が。山形県も視野に入って来た。
 もう直ぐ休憩ポイントというところの交差点で、結構大きな交通事故処理中の現場に遭遇した。2台の車が交差点の別々の角に突っ込んでいて一体どんな状況だったのか良く分からないのだがその場を通り過ぎようとした時、事故車の陰に隠れて無残に大破したロードバイクが道に横たわっていた。どうやら自転車も巻き込まれたらしい。ライダーの姿はなく既に救急車に載せられていたのではないかと思うのだが、あのバイクの壊れ方ではライダーの怪我もそれ程軽くはないだろう。命に別条がなければ良いのだが。何となくぼさっと走っていたので、この場面に遭遇して緊張が走った。改めて気を引き締めて走る。


 1370km地点の休憩ポイントの到着、チェックタイムは5/3の12:10。

 PC14とPC15の区間距離が147kmと長かったので、予めここを休憩ポイントと定めていた。暑さでちょっとバテ気味だったので休憩のタイミングとしてはちょうど良かった。30分程の休憩の後、出発。

 県道3号をひた走る。休憩後はそこそこ回復するし気分的にもリフレッシュするので、こういう長丁場では休憩をちゃんと取ることは大事。

 この辺りは道が新しくなってキューシートと異なっていた。気温22℃、体感はもう少し暑い感じ。

 防風フェンスを見ると何となく北に来たという感じがする。

 再び海沿いに出た。

 この辺りは羽越本線と並走。

 この辺りの海岸はごつごつとした岩礁が続いている。こんな所でキャンプして大丈夫か?

 山形県に入る。PCは目前。


 1442km地点のPC15に到着、チェックタイムは5/3の15:48。
 ここに新潟在住のワタナベさんがBAJ応援に来ておられたのでしばし歓談。30分程の休憩の後、出発。

 今日のPCはこれで終わり。後はホテルを目指すのみだが区間距離が100kmと長い。到着は21時を過ぎるだろう。気を取り直して進む。

 国道7号を進む。秋田まで154km。

 空には太陽は見えないが海面に明るいスポットがあってその存在が分かるちょっと不思議な風景。

 点在する奇岩は色んな形があって面白い。

 クラゲドリーム館は何度かその前を通ったのでよく覚えている。中を見てみたい気がするが素通り。

 国道112号はちょっと内陸に入った。真っ直ぐな道を追い風基調で快調に走る。

 橋を渡って酒田市街に入る。

 市街に入った頃にちょうど日暮れ。ナイトラン開始。

 あっという間に市街を抜けた。暗闇前に辛うじて見える鳥海山。

 しばらくの間国道7号の裏道とも言える県道353号を走る。この道は2年前も走ったが、住宅街の中を走るが車通りも殆どなく静かで何となく印象に残る道だった。今日は夜なので猶更静かだ。途中パラパラと雨が落ちてきたが、本降りになることなく直ぐに止んだ。

 再び国道7号に乗り、遂に秋田県にかほ市に入った。ホテルまであと25km。
 結構なアップダウンが最後に脚を使わされる。

 暑いなーと思っていたが、何と26℃。大分の夜は一桁で寒かったのに、秋田は26℃とは何かおかしい。
 距離的にはもう直ぐホテルなのに一向に街らしくならない。ナビのデータを間違ったかと思っていたら、小さな街の一角のホテルに到着した。
 結構立派なホテルでこの辺りにはここしかないらしく、駐車場にはツーリング途中と思しきバイクが沢山止まっていた。ホテルの位置を確かめてから手前にあったコンビニに戻って夕食の買い出しをして再びホテルに戻る、時刻は21時前。
 早速チェックイン、バイクの部屋入れはOKだった。
 いつもの様に充電やらの初期動作をこなして風呂。このホテルは大浴場があるので、早速行ってみたら湯船が熱過ぎて日焼けが痛くて浸かれなかった。それでも大きい風呂だとのんびりできてありがたい。
 風呂から上がって部屋に戻り、多少痛みが出てきた尻にオロナインH軟膏を塗ってケアする。考えてみたら今日まで、両脚のコンプレッションタイツを履く以外のケアを殆ど必要としていなかった。身体的にはかなり順調に来ている。やはり強度を低めに時間をかけて走るのが奏功しているのだろう。明日以降もこの調子で走らなければ。
 すっきりして夕食を食べつつネットチェックやら明日の旅程確認をする。明日は若干早めの起床で5時半にアラームをセットする。これで前半5日間の300km/Dayを無事に終了することができた。気分的にはかなり楽になって、若干完走の手応えが出てきた。
 そのうち眠くなったので消灯、就寝時刻は23時過ぎと思われる。