2016BRM528埼玉400(5/21スタッフ認定試走)

 5/21にBRM528埼玉400のスタッフ認定試走に行ってから早2週間が経過。ここのところ仕事がごたごたしていてなかなかブログを書く余裕がなかったが、明日はブルベでまたブログネタが積み上がってしまうのでやっつけ仕事的に書いてアップする。

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 5/21(土)、朝5時に目が覚めた。前日までの仕事疲れと苦手な400kmブルベのプレッシャーで余り気乗りがせず試走を見送ろうかなあと考えたが、この機を逃すと後で400kmブルベのスケジュールを入れるのが大変になるので、気持ちを奮い立たせて準備する。朝8時スタートなのでもたもたと準備をして7時半に自宅を車で出発。

 8時過ぎにスタート地点の入間豊水橋に到着。写真を撮ってメールを出して8時15分スタート。緩々と走り始める。


 文句無しの快晴。天気予報は明日にかけて全く問題なかったので雨具類は一切持たず。ただ夜の気温がかなり下がるので念のためアームウォーマーとニーウォーマー、指付きグローブとウインドブレーカーをフロントバッグに入れてある。
 今日のコース、往路は入間から高崎を通過して二度上峠を越えて北軽井沢に降り、鳥居峠を登って菅平から長野市街に降りる197km、獲得標高差は2900m。

 復路は長野市街を抜けて新地蔵峠を登って軽井沢を通過して碓氷峠旧道を下って入間に戻る205km、獲得標高差2150m。

 全行程での獲得標高差は5000mを超える本格山岳コースだが、290km地点の碓井峠まで辿り着けば後の110kmは下りから平坦なので、イメージ的には300km+100kmで考えて碓氷峠まで脚を残す様にセーブして走ることを心掛ける。
 2010年にこのコースを走ったがその時から幾つか峠が間引かれて山岳はやや緩くなっている。あの時は悪天候で復路の北軽井沢でバケツをひっくり返したような土砂降りに見舞われたことを鮮明に覚えている。まだブルベを始めて間もない頃だったこともありこのコースは物凄くきつかった印象がある。当時の完走タイムが23時間だったのでそれを目安にいつもの様に心拍は緩めで走る。

 小前田駅前通過。オダ埼標準コースで北上していく。もう完全に覚えているので地元感覚で目をつぶっても走れる感じ。

 高崎方面に向かって順調に走行。日差しは強いが気温は思った程高くない。風も殆どなくそこそこ快適なサイクリング日和。脚もそれなりに回ってくれるので体調はまずまず。スタート前までは400kmブルベのプレッシャーがかなりあったが走り出せばもう前に進むしかないので気分的にかなり軽くなった。

 遠くの山々がぼんやり霞んで見える。春らしい感じ。時刻は12時。

 群馬県道130号から48号に続く道は車通りも少なく落ち着いて走れるのでなかなか良い。

 90km付近で今日最初の坂らしい坂が登場。勾配がそこそこキツイ。

 榛名に入る。PCまで10kmを切った。


 98km地点のPC1に到着、チェックタイムは12:44。

 100kmを4時間半なので順調なペース。

 BAJの途中、魚津で飲んだジュースは新潟限定だと思っていたら全国で買えるみたい。でも旨い。これからいよいよ二度上峠に向かうのでしっかり水分補給をしておく。20分程休憩して出発。


 今日もフロントバッグに芋けんぴ。さっきのPCでは余り食欲がなくてプリンしか食べなかったのでこれを食べながら走る。食欲がなくても走りながら少しずつ食べることができるのでこの方式は有効。

 ぼちぼち山がちになってきて長い長い登りが始まった。

 序盤は直線的に登っていく。日差しがきついので汗がそこそこ出る。取り敢えずさっきのPCでボトル2本を満タンにしてきたが先が長いのでちょっと心配だ。

 この山々の向こう側まで登っていかなければならない。

 いよいよ本命の二度上峠への登り開始。8.7kmはかなり長い。

 道は九十九折になり、勾配も多少緩くなったので走り易くなった。
 この登りは途中自動販売機などの水分補給可能な場所が全くない。前回は曇りだったが気温が高くてボトルの水がどんどんなくなってかなり追い込まれた覚えがある。今日は完全に晴れなので更にヤバい状況になるかと心配だったが、気温がそれ程高くないのが救い。それでもボトルの水は確実に減っていくのでセーブしながら飲む。

 あと3km。楽し苦しい坂だ。

 あと1km、ようやく終わりが見えた。



 14:51、二度上峠通過。標高1390m。
 北軽井沢まで一気に下る。

 気温25℃、体感はそれ程暑くは感じないのだがそれでもボトルは空になりそこそこバテた感じなので、どこかで水分補給がてら休憩しようとジュースの自動販売機を探しながら走る。

 自販機を見つけて休憩。ジュースをがぶ飲みして生き返った。
 空になったボトルを満たして10分程休憩して出発。

 北軽井沢を下り基調で通り抜ける途中、ボトルに手をやったら空振りしてしまいあれっ?と思って目をやったらボトルがない。どうやら途中で落としてしまったらしい。そう言われてみればさっきの休憩でボトルをケージに挿す時に何となく中途半端だった様な気がしたのが思い出されたが後の祭り。さっきの自販機までは10km程戻らなければならずしかも登り返さなければならないので、どこに落ちているかも分からないボトルを探しに戻るのは途方もない労力に思えて直ぐに諦めた。ボトルを落とすなんてことは未だかつて1度たりとも経験したことがなかったのでやはりちゃんと挿していなかったのだろう。無くしたボトルも痛いが中身がなくなったのも結構痛い。うじうじ後悔しながら走る。

 鳥居峠までの登り開始、あと7km。

 直線的に登っていくので視覚的に結構きつく感じる。正面から西日が照り付ける中、えっちらおっちら登っていく。



 16:31鳥居峠通過、長野県に入る。
 これで往路の大物の峠越えは終わったと調子良く下っていたら右折ポイントをオーバーランしてしまった。

 菅平へ抜ける県道183号は微妙なアップダウンがある静かな林道でなかなか楽しい道だ。

 菅平高原通過。体育会系サークルの部員と思しき若者達がランニングしているのがいかにもそれらしい。まだ日差しはあるのに体感気温はかなり低い。アームカバーを付けようかと思ったがもう直ぐ長野に下るのでそのまま走り続ける。


 いよいよ下り。ここまで何度か上ってくることはあったが下るのは初めてかも。
 過去に登った時は結構きつい登りという印象だったが、その通りで下りの勾配もかなりきつく感じる。直線的なので物凄くスピードが出る。しかも路面が悪く車通りも多いのでかなりリスキーな下りだ。全身緊張しながらスピードを出し過ぎない様に気を付けて下る。

 街中まで一気に下って来てようやく緊張が解けた。

 街中をちょっと走ったと思ったらすぐに郊外に出た。もう直ぐPCのはずなのに目の前に登りが出てきた。

 事前の地図読みではちょこっとした丘位に思っていたが、勾配はきついし長いのでかなりきつく感じる。結局4km近く登らされた。次のPCは折り返しなのでこのPCに行くためだけのこの登りはきっと参加者から文句が出るだろうことは容易に想像がつく。


 197km地点のPC2に到着、チェックタイムは18:32。

 御腹が空いたのでおにぎりを2個食べる。

 PCに着いた頃にちょうど日が暮れた。日が暮れて汗が冷えたら急に寒くなってきた。このまま走れそうにないのでアームウォーマーとニーウォーマー、指切りグローブを着ける。30分程休憩して出発。
 元来た道を一気に下って長野市街に入る。
 長野市街は夕暮れ時で交通量は多い。

 長野市街を抜けたのが20時過ぎ。結構時間がかかった。市街を抜けて程なくして登り開始。この新地蔵峠への登りをこなしてしまえば今日のメインの峠越えは終わりだ。

 時々10%程度の急勾配が出て来るが、のんびり登っていることもありそれ程苦痛には感じない。10km程の登りをぼちぼち登っていく。民家も街灯もない道だが今日は月が高く登って月明りでかなり明るく風景も見える。ナイトランのコンディションも良い。



 21:16、新地蔵峠クリア。そのまま下りに入る。軽井沢まではあと49km。
 アップダウンを繰り返しながら順調に距離を消化して行く。
 400kmブルベがきつく思うのは夜通し走らなければいけないこと。徹夜になるのが走る前にはかなりのプレッシャーになるのだが、実際に深夜走行に突入すれば車が少なくて走り易いし眠くも案外楽しい。案ずるより産むが易しと言ったところか。


 260km地点のPC3に到着、チェックタイムは22:28。

 止まると汗が冷えて途端に寒くなる。ウインドブレーカーを着る。

 浅間サンラインをぼちぼち走る。気温12℃、体感はもっと全然低く感じる。

 軽井沢まであと11km。浅間サンラインは夏場の日中に走るとアップダウンはきついし暑いし車通りは多いしもう凶悪な道で二度と走りたくないと思っていたが、夜は静かでかなり走り易くジェントルな印象。

 見慣れた国道18号に出た。軽井沢はもう目の前。

 最後の坂を上ってここを越えれば後は碓氷峠から下るのみ。

 軽井沢駅前通過。深夜の軽井沢は静か。気温はかなり低く、恐らく一桁だが取り敢えず走り続ける分には耐えられるレベル。

 5/22の0:21、碓氷峠到達。山岳部分は全て終了、ここからは下り基調でゴールを目指す。
 峠道は所々に路肩だけでなく道の真ん中にも砂が浮いていて結構怖い。暗いので注意して走らなければならない。時々走り屋が物凄いスピードですり抜けていくのでこれも怖い。路面が荒れているのは恐らくこいつらのせいに違いない。
 順調に下っていたら、いきなり目の前に眼鏡橋が現れてびっくりした。真っ暗な中にぼやっと浮き出る姿は妙に大きく見えて昼間見るより威圧感があってちょっと怖い。

 長い下りを終えて横川に出た。PCのある吉井まではあと30km。


 336km地点のPC4に到着、チェックタイムは5/22の2:22。

 下界に降りて来ると寒さも大したことはない。これならウインドブレーカーは必要ない。

 ちょっと疲れた感じがあったのでエナジードリンク投入。

 ふとこういうものが食べたくなってフロントバッグに入れて走りながら食べることにする。20分程休憩して出発。

 PCを出てちょっと走ったら随分調子が良くなった感じがして脚がクルクル回るようになった。エナジードリンクが効いたのか、もしかしたらさっきまでは眠かったのかも知れない。快調に進む。

 本庄のクリクラ工場の壁の星空を模したイルミネーション。ちゃんとさそり座の形をしている。夜はここの壁を見るのがちょっとした楽しみ。

 国道254号を南下して小前田駅方面に逸れる。ここまで来るとだいぶ近くまで戻ってきた感じがする。

 小川町を抜ける辺りで夜が明けた。

 夜明けと同時に月が西の空に沈んでいく。この月明りの御蔭で山間部のナイトランは快適だった。
 寄居から小川の辺りで数人のランドヌールとすれ違ったがどこのブルベだろうか。

 ときがわ町に入った。

 県道30号バイパスの上で朝日を見る。
 終盤は追い風なんじゃないかと思う位快調なペースで進む。普段の日中は交通量が多く所々で渋滞する県道30号もこの時間ならすいすい進む。早朝の清々しい空気の中、なんか物凄く走るのが楽しい。

 上鹿山交差点を左折すればゴールまで6kmちょっと。最後の6つのアップダウンを何となく名残惜しく走る。

 豊水橋まで戻って来た。


 無事ゴール。ゴールタイムは5/22の5:19、完走タイムは21時間19分だった。

 そのまま車に自転車を積み込み帰途に就く。6時に自宅着、今年最初で最後の400kmブルベは無事終了した。

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 このコースは確かに山岳はきついが、登坂を頑張らずに碓氷峠まで脚を残すと残りの110kmの下り&平坦を楽しんで走ることができるのでゴールした時の疲労感も薄く結果好印象が残った。何より天候に恵まれて全行程快適に走ることができたことも非常に良かった。

 5/28の本番も天候に恵まれて、このコースプロフィールの割には完走率も高く参加された皆さんには楽しんでもらえたものと思う。
 
 これで苦手な400kmを完走できたので今年のSR取得の目処が立った。6月はBRM604東京300を経てBRM625埼玉600を確実に完走してSRを確定させたい。そして7月のBRM715北海道1200に向けてしっかりと準備をしていきたい。