2016BRM1030埼玉200(10/22認定試走)

 BRM1030埼玉200アタック志賀坂の試走に行って1週間が経過、もっと早くレポート書かなければと思っていたのに忙しさにかまけていたら結局ぎりぎりになってしまった。試走報告の役割は果たせそうにないがとにかく書き上げてしまう。

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 10/22(土)、朝6時起床。外はどんよりと曇り肌寒い。微妙な気温ではあるが半袖ジャージとレーパンに着替える。
 6時半過ぎに自宅を出発、自走で入間に向かう。微妙に肌寒いが恐らく朝のうちだけだろう。数100m走り始めて反射ベストを着ていないことに気が付いて取りに戻る。気を取り直して再出発。
 自宅から1km程走って国道463のバイパスに乗って直ぐにバキバキっと物凄い音と共に何かを踏んだ衝撃が身体に伝わって来た。音も衝撃もかなりのものだったので慌ててバイクを停めて後ろを振り返ると何かが路肩に落ちている。戻って見てみると小型の万力の様な形をした物体が落ちていた。

 トラックの荷台の荷物を固定する時に使うクランパーの様だ。バイクをチェックしたら前輪のタイヤサイドが擦れて穴が開きチューブが飛び出しているではないか。パンク寸前で慌てて空気を抜いた。一旦自宅に戻ってタイヤかホイールごと替えようかと思ったが、一応7時スタートで試走するつもりだったのでその場で修理することにした。

 タイヤブートで穴を塞ぎ空気を入れて応急処置は完了。過去にタイヤブートそれ自体がチューブを痛めてパンクするという経験をしているのでタイヤブートの使用は好きではないのだが、時間がないのでこのまま入間に向かう。

 入間豊水橋に着いたのが7:20、それから写真などを撮って7:30過ぎにスタートする。

 今日のコースは豊水橋から県道30号を北上して松郷峠から定峰峠を越え、秩父に下って三峰口を経由して志賀坂峠を越え、神流川沿いの国道462号を走って長瀞から寄居を経由して入間に戻ってくる200km。

 大物峠は前半に配置し後半は平坦基調とメリハリを付けたつもりだ。獲得標高差は2800mとそこそこあるが定峰も志賀坂も勾配はそれ程きつくないので数字程のインパクトはないと思う。当初は宿谷の滝から権現堂林道と奥武蔵グリーンラインを走ってから定峰峠に入るというコースだったのだが、白石峠-定峰峠間が崩落の危険により終日通行止めとなってしまったので止む無くコース変更をすることとなった。


 河川敷を出て直ぐ、朝方だが車通りは多い。序盤の県道30号にかけてそこそこの交通量の中を走ることになる。当日スタート直後は集団走行になりがちだが、できるだけ車列を短くすることが望ましい。

 Q5田中交差点を白石峠方面に左折。ここから車通りはぐっと少なくなる。

 Q6西平交差点を右折して本日最初の峠越えとなる松郷峠への登りが始まる。

 距離2kmちょっとで平均勾配は5%に満たない松郷峠はこれから登る定峰や志賀坂のイメージ作りにはちょうどいい感じ。

 山頂通過、下りに入る。
 下りの途中でダンプカーの出入り口があって路面に砂が浮いているので十分注意が必要だ。

 Q7の左折ポイントは見落としがちだが、曲がり損ねてもその先の松郷峠入口交差点を左折すれば県道11号に乗ってコース復帰できる。

 Q10落合交差点を左折して、定峰峠に向けて少しずつ登り始める。

 バスの転回場から定峰峠の本格的な登りが始まる。距離5.5km、平均勾配5.5%の登りで適度に曲がりくねっていて登り易い坂だ。
 気温13℃、登りだと良い具合に身体が冷やされて調子が良い。

 今日は試走ということもあって普段より更に心拍を抑えめで登って行く。車通りは多くないが、道が狭く、時々走り屋的な車やバイクがオーバーランして来るので注意が必要。


 10:03クイズポイント1の定峰峠山頂到達。

 当日のクイズのネタを探しながら山頂付近をうろうろ。バイクツーリングのおじさんに話しかけられて「自転車でよくここまで登ってくるねえ」と褒められているんだか馬鹿にされているんだか良く分からない言葉をかけられる。いつもはサイクリストで賑わう山頂も今日は殆ど姿がない。皆ジャパンカップを見に宇都宮に行っているのか。
 無事にクイズネタを拾って出発、秩父方面に下り始める。

 下りも時々車やバイクが結構なスピードで駆け上がってくるので十分注意。ここを何度も走っているが事故の場面を結構見ているので、事故率は高い。

 秩父に下って来た。正面にセメントを切り取られた山が見える。如何にも秩父と言う風景。

 Q12坂氷交差点を右折。ここで国道299号と合流して車通りが多くなる。

 この先のQ13上野町交差点を左折。左に見えるのはブルベの人達には有名なひつじや、揚げたてのメンチカツとかが食べられるらしいが私は行ったことはない。
 ここから国道140号に乗ってしばらくは車通りが多い。西武秩父駅前辺りまでは渋滞に嵌まってのろのろと進む。

 この先に浦山ダムがある。ここではダムカードをもらえるらしいので集めている人は寄り道するといい。

 70km地点のPC1に到着、チェックタイムは11:00。

 バイクを降りると身体が冷えて微妙に寒いが、走っている分には問題ない。出走前には何も食べていなかったのでここではパンを食べてしっかり補給、20分程休憩して出発。

 PCを出てから車通りも少なくなりぐっと走り易くなった。山並みはまだまだ緑で紅葉はまだ早い。薄日が差してきていい感じにサイクリング日和になって来た

 Q15贄川交差点を左折。

 曲がって直ぐに登りが始まるが距離は大したことはなかった。

 トンネルを抜けて小鹿野町に入る。

 県道37号は車通りも殆どなく信号も少ないので走り易い。心拍LSD前半のゆっくりしたペースでも順調に距離を消化していく。

 Q16黒海土バイパス前交差点を左折、国道299号に再び合流する。ここから志賀坂トンネルまでは約18km。

 序盤は微妙な勾配でじわじわと標高を上げていく。

 気温17℃、若干日差しがあるので登りだと体感的にはちょっと暑い感じ。私的にはこの位の気温が半袖ジャージにレーパンでベストなサイクリングコンディション。

 山頂まで残り6km辺りから本格的に登り始める。平均勾配は5.3%、練習には持って来いの適度な勾配でのんびり登っても楽しい。

 微妙に色付き始めてはいるがまだ紅葉と呼ぶには早い。来週もこんな感じかな。
 適度にワインディンクして車通りが殆どない静かな道をのんびりと登る。志賀坂峠は何度も走っているが、走り易くて楽しいという印象しかない。

 山頂まで残り1km。以前シクロパビリオンに通っていた時、こ〜ぢ先生に牽き擦られて山頂まで必死にもがき倒していたのを覚えている。今日はそんなことはしない。


 12:50、クイズポイント2の志賀坂トンネル到達。

 バイクを降りてクイズネタを探す。幾つかネタを拾って出発。

 トンネルを越えて神流町に入る。

 車通りは殆どないので快適に下る。

 あっという間にQ18に到達、ここを右折して国道462号に乗る。

 私的にこの辺りから鬼石までのこの道はサイクリングのベストロードだと思っていて、以前からブルベのルートを作るなら是非ここを入れたいと思っていた。今日はちょっと天気は悪いが晴れていたら風景も良く楽しく走れること請け合いだ。

 通過チェックまであと5km。


 118km地点の通過チェックに到着、チェックタイムは13:30。

 店内をチェック。売店では饅頭や洋菓子などその場で食べられるものも売っている。恐竜クッキーを買って食べてみたがなかなか素朴な味。レシートの時間は1時間5分進んでるが、通過チェックなので問題はない。食堂もあるが券売機で食券は戻ってこない。

 その代わりに道の駅スタンプを証にする。

 こんな感じでブルベカードに押してもらえると良いかな。
 20分程休憩して出発。

 車通りも殆どなくのんびりと秋のサイクリングを楽しむ。

 ダムが近くなってきて川が湖に変わっていく。
 この近くに毎年この季節にバンドの合宿で来ているスタジオペンションがある。来月末に今年も合宿の予定。

 下久保ダム入口のトンネル内は工事片側通行。その他この区間は工事片側通行が数か所あった。

 Q20の交差点を左折。ここを曲がり損ねると明後日の方向に行ってしまうので注意が必要。

 この辺りは冬桜で有名なところ。ちょうど今が見頃。

 Q22を右折して直ぐに杉ノ峠の登りが始まる。距離は短いが今日の登りの中では勾配が一番きつい。

 3km弱の登りをえっちらおっちらこなして山頂通過。

 Q23太駄中交差点を右折。この先も微妙に登る。

 長瀞まで降りてきた。この交差点を左折してQ29まで行くというルートも考えられるが、国道140号のこの区間は車通りが多く道も狭くて路肩も荒れているので私的には走りたくない道なので敢えて裏道にしてある。

 Q26を左折して県道82号に乗る。
 県道82号は車通りが少なく路面が綺麗なので走り易い。途中でちょっとした登りが入るが、走り易さを優先してこの道を選択した。

 Q28を右折して少しだけ国道140号を走る。やはり走り辛い。

 Q29末野交差点を右折してQ30を左折。再び車通りが少なくなった。

 鉢形城公園通過。この辺りもシクロパビリオンの練習ルートだったので良く走った。

 PC2まであと数100mのところでいきなりパンク、あっという間に空気が抜けたのでさぞかしでかい穴が開いたのだろうと修理開始、穴位置を特定したらタイヤブートが折れ曲がったまま収納してしまいその部分のエッジがチューブと擦れてチューブが直線的に切れてしまっていた。やはりタイヤブートは危険だ。タイヤブートの上から布製のガムテープを貼れば問題ないと思うが、取りあえずチューブを交換してあと40kmはこのままの状態で走ることにする。

 167km地点のPC2に到着、チェックタイムは16:02。
 このコンビニはイートインが広く休憩場所としてはなかなか良い。残り40km足らずなのでモンスターエナジーを1本だけ飲んで15分程の休憩で出発する。

 Q34を右折。

 国道254号に乗って小川町に入る。

 Q35小川町駅(西)交差点を右折。この付近は若干渋滞に嵌まる。

 Q37青山陸橋(西)交差点を右折。ここからゴールまではオダ埼定番のルートだ。

 県道30号を南下し田中交差点で往路に合流する。ゴールまであと16km。季節も進んでこの時間でもだいぶ暗くなってきた。ライト点灯、ナイトラン開始。

 県道30号バイパスを抜けて埼玉医大前を通過。
 その先辺りからいつもの様に渋滞が始まる。南平沢の交差点までは車列に併せてゆっくり進む。

 Q39上鹿山を左折すればゴールまでほぼ一直線、残り6kmを切った。
 今年のブルベもこれで走り納めかと思うと、名残惜しいというかちょっと物足りない感じもありつつ、今年走ったブルベを頭の中で振り返りつつぼちぼちゴールを目指す。

 見慣れた入間の風景を眺めながら、今日も事故なく走り終えられて安堵しつつ豊水橋を渡る。

 無事ゴール。ゴールタイムは17:54だった。
 写真を撮ってメールを打って帰途に就く。走り始めたら雨が降り始めてちょっとびっくりしたが直ぐに止んだ。
 19時前に帰宅、これにて試走は終了した。

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 今回初めて自分の引いた認定ブルベのコースを走ったが、手前味噌になるが200kmの山岳ブルベということではよくまとまっていると実際に走ってみて思った。それぞれの区間は既に既知のルートだが、それを1つのパッケージにしたことがこのコースの妙だと思う。今まで色々なブルベを走って来て、何となく私的な志向はまず「信号が少なく車通りの少ないコース」ということがプライオリティーのトップに来るようになった。その意味ではやはり北海道が何と言っても圧倒的だが、地元でもそんなコースができないかと考え、今回のコースはそれなりに反映できたのではないかと思う。明日の天気は微妙だが、雨さえ降らなければそこそこ楽しんでもらえるのではと思う。当初の奥武蔵グリーンラインが使えなかったのはちょっと心残りだが、結果的にはこっちのコースが良かったのかも知れない。
 明日の天気が好転することを願いつつ、最後の準備を進める。