LEL2017/Report 19:Stage 16,Day 4/Pocklington-Louth(96.6km/1176.6km)

 8/2(水)、18:20にPC15 Pocklingtonを出発。

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 あと100km頑張れば今日は終わる。今からだと今日は間違いなくナイトランになるので覚悟を決めて走り始める。

 PC16 Louthまでは96.6km、復路最長の区間となる。4日目の最終区間が最長距離となるのは、向かい風とアップダウンとナイトランも相俟ってかなりな試練となりそうだ。この区間を走り切ることができれば完走が見えてくるはずだ。

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 街を抜けて平坦基調、空模様もしばらくは雨の心配はなさそうだ。このままLouthまで降らなければ良いのだが。

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 1時間程走ると空は雲に覆われてしまった。嫌な予感がする。道も再びアップダウンが出てきた。

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 相変わらず短い急勾配。路面にはペインティンがある。人の名前の様だが、LELのためかそれとも他のロードレースの時のものか。

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 ぼさっと走っていてついうっかり真っ直ぐ行きそうになったがここは左折。Pocklingtonを出て25kmを過ぎたところ。

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 20時を過ぎてだいぶ暗くなってきた。明るいうちにできるだけ先に進みたいという気持ちはあるのだが、ペースが落ち着いてしまってと言うより心拍レンジを持ち上げることができない。まだLouthまで70kmはあるし、もうこのままたらたらと走り続ける以外はない。

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 40kmを走ってHessleの街に入った。Humber Bridgeのある街だ。

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 往路同様、橋までのアプローチがかなり分かり辛い。公園内を抜ける細い道を走らされる。

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 見覚えのある橋のたもとに出た。これから橋に上がっていく。

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 いよいよHumber Bridgeを渡り返す。往路と同じレーンを走ることになる。

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 それにしても長い橋だ。しまなみ海道を思い出す。

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 対岸は遥か先。

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 薄暗い中、遥か下の川面を覗くと柵があるのに吸い込まれそうな気分になって妙に恐ろしくなる。

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 Humber Bridgeを渡り終えた。ぎりぎり明るいうちに渡れたのでよかった。時刻は21時、Louthまでは60kmを切ったがこのペースだと日付が変わる前に到着するのがかなり危うくなってきた。とにかくもう一頑張りだ。

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 Barton-upon-Humberの街を抜ける。

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 完全に日が落ちて薄暮も消えた。このLEL期間中で初めての本格的なナイトランが始まる。Louthまではまだ50kmはある。

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 街灯の全くない暗闇の道を進む。霧の様な雨が降り始め、それが進むにつれて徐々にはっきりとした雨に変わった。

 真っすぐで急勾配のアップダウンが出てきた。周囲の風景が殆ど見えない暗闇の中の登坂はやたらに坂が長く感じる。

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 しとしとと雨が降り続く中、登っては下り登っては下る。暗闇のアップダウンが延々と繰り返される。往路ではここまできつかった印象はないので復路は別のルートを走っているのではないかと思えてくる。疲労感も色濃くなり徐々に尻が痛くなってきた。最近は尻が痛くなることは殆どなかったのに、このLELのそこそこ荒れた路面の上を信号もなくひたすら着座で走り続けたダメージが顕在化してきた様だ。

 坂の途中で、ヘッドライトの電池切れ発生、真っ暗闇の中で電池交換作業に手間取る。精神的にも少々へばり気味、忍の一字で走り続ける。

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 ようやくLouthの街の入り口に辿り着いた。Humber Bridgeを渡ってから3時間以上かかったことになる。時刻はちょうど0時、結局日付を跨いでしまった。橋を渡ってからここまでの道のりは相当しんどかったが、それもあと10分足らずで終わるのかと思うとほっとして少しだけ元気が出てきた。

 何とか1176.6km地点のPC16 Louthに辿り着いた。コントロールに向かう。


London-Edinburgh-London 2017/Control in Louth, PC16

 チェックタイムは0:08、予定より2時間半遅れてしまったがそれでも何とかLouthに辿り着き無事に4日目を終えられたことの安堵感の方が強い。コントロールを終えてベッドブッキングをする。到着が遅くなったのでベッドに空きがあるかどうか心配だったが問題なくブッキングできて一安心。明日の起床時間は7時にした。予定出発時間よりも遅いが睡眠時間の確保を優先する。ボランティアの人にベッドの位置を案内してもらう。親切な対応が身に染みて有難い。ドロップバッグを受け取りシャワーに向かう。濡れたウェアを脱ぎ捨てた時の解放感は相当なものだ。全身の汚れを洗い流してすっきりした。

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 フードコートにいる人は少ない。まだ混雑する時間帯ではないのだろうか。

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 御腹が空いていたのでガッツリ頂く。ソーセージとパスタが旨い旨い。あと、キュウリもとても旨い。

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 ベッドの位置を示す暗号の様なカード。

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 無事に4日目を終えることができて相当に安堵している。走行中の仮眠は今晩が最後、明日はいよいよゴールに向かう。あと260kmだが、まだ完走のイメージが持てない。とにかく今晩はしっかり寝なければ。

 食事を終えベッドのある部屋に向かう。初日に寝た体育館ではなくフードコートのある建物の2階の教室の様な部屋に入る。荷物を整理しアクションカムの充電をセットしてエアマットの上に横になる。今日を無事に走り終えた充足感をしっかり感じながら直ぐに眠くなった。就寝時刻は1時半辺りと思われる。