8/3(木)、11:40にPC17 Spaldingを出発する。
ここのPCもそんなに賑わっているわけではない。大方の参加者は先行して走っているのかも知れない。持ち時間には余裕があるのでマイペースで行く。
次のPC18 St Ivesまでは60.7km。ほぼ平坦だが向かい風がどんなことになるのか心配だ。
街を出ると直ぐに強い向かい風に晒される。目の前に4人程の小集団が見えるので何とかあの中に混ざりたいと思うのだが、なかなか追い付かない。
見覚えのある川沿いの道に出た。往路ではすいすい進んだイメージがあるのに復路は追い風で全く逆の状況。集団がじわじわと遠退いていく。
完全な平坦路なのに巡航速度が20km/hを割り込んで下手な登りよりもキツイ。この川沿いの道が一体いつ終わるのか、かなりナーバス。
いきなりヘルメットの中に虫が飛び込んできて頭の上を這い回っている。ハチかと思って慌ててヘルメットを脱ぐとやっぱりハチだった。刺されなくて良かった。
この橋を渡ってやっと川沿いの道から脱出。Spaldingを出て15kmを消化。
川沿いを離れて直ぐにCrowlandという街に入った。カラスの国という程暗いイメージはない。街の真ん中には昔の城塞の様な石垣があった。
20kmを過ぎて入った街中で信号に引っ掛かる。車通りも少しずつ多くなってきたような気がする。都会に近付いているということか。
街中の古い教会。
街を抜けると再び強い向かい風の真っ直ぐな道。忍の一字で淡々と進む。
30kmを過ぎた街中の教会は往路でも見た気がする。街中に入ると向かい風が和らぐのでホッとする。
街を出るとこれでもかという程の爆風の向かい風。どんどん強くなっている気がする。巡航速度が10km/hそこそこで全然前に進まない。真っ直ぐな道の遥か先がとてつもなく遠く感じる。尻は痛いしそこそこ疲れて来ているし、気分的にもかなりダレてきて惰性でペダルを踏む。風に当たり散らしても仕方ないのだが、つい大声で風に向かって悪態を吐いたら直ぐ後ろに一人付いていた様でその人が何か言いながら抜いていった。多分「そんなに怒ったってしょうがないぜ」みたいなことを言ったんだと思うのだが、ずっと後ろに付かれていたとは全然気付かなかったので、しょうもない姿を見られてしまったと少々ばつが悪い。
後ろから小集団が来たのでトレインに乗せてもらう。しばらく付いていたが街中の信号待ちのタイミングで切れてしまい追い付けなかったので再び独りで走る。とにかく脚を止めなければ今日で終わるんだと自分に言い聞かせながら、忍の一字でペダルを踏み続ける。
道端に軍用機がある。空軍の基地の様だ。往路では気付かなかった。St Ivesはもう目の前。
街の手前で長い渋滞に引っ掛かった。長い長い向かい風との格闘がようやく終わってホッとする。
渋滞と一緒に流れていたらSt Ivesの街に入った。PCはもう目前。
1321.4km地点のPC18 St Ivesに到着。コントロールに行く前に先にトイレに行く。
London-Edinburgh-London 2017/Control in St Ives, PC18
チェックタイムは15:00。60kmの道のりを4時間もかかってしまった。
とにかくくたびれたので休憩。ブルーベリージャムをたっぷり塗ったパンを食べてホッと一息。
次は最後のPC、その次はゴールだ。ゴールまであと115km、予定時刻より2時間以上遅れているので休憩は短めで20分程にする。