8/3(木)、15:30にPC18 St Ivesを出発。
出口のドアに貼ってあった風向きの地図。真っ正面からではないのが救いだが、矢印の大きさからかなり強い風の様だ。ここから次のPCまでは2種類のコースが用意してあって、正規ルートはCambridgeの街を通る青色点線の道だが、もう一つ田園風景の中を通る赤色点線の道が用意されていてどちらを通っても良いことになっている。赤色ルートの方が景色は良いらしいのだが距離がちょっと長くてアップダウンがきついらしいので正規ルートで行くことにする。
この旅も終わりが近付くにつれてPCを離れるのが名残惜しくなってくるが、時間的余裕は余りないので走り始める。
最後のPC Great Eastonまでは71.7km。往路にはないPCなのでルートも違う。後半は登り基調でアップダウンがある。
St Ivesの街中を抜けていく。
街中の自転車レーンのマークが適当なのが何ともいい感じ。一つ一つ違っているので見ていて飽きない。
往路で渡った橋を渡り返して街を出る。この手前で別の方向に走って行った参加者がいたが、その人は恐らくもう一つのルートに行くのだろう。
街を出ると相変わらずの安定した向かい風。とにかく脚を止めなければいつかは必ずゴールに辿り着くはずだ。
向かい風に加えてアップダウンが出てきた。
St Ivesを出て30km、久し振りに急勾配の登り坂が出てきた。えっちらおっちら登る。
坂のピークを越えると急勾配の下り。アップダウンが激しい。
小さな集落を通過。静かな佇まいの中を淡々と抜けていく。
35km付近の踏切に引っ掛かった。左脇には駅があり停車中の列車が発車しようとしていた。鉄道の通過をしばし待つ。
複線で3両編成の列車が発車していった。都会が確実に近付いている感じがする。
田園風景の中のなだらか起伏が連なる。Cambridgeの大きな街を通過するはずなのに一向に出てこない。そう言えばSt Ivesを出発してから前後に参加者を全く見ていない。少なくともナビの指し示すルートは外さず走って来ているのに・・・と思って、あっ!と思って停まってナビに設定されているルートデータを確認したら正規ルートではなくオプショナルルートの方だった。両方のデータをナビに入れておいてあったので、St Ivesを出発する時にうっかり間違えてセットしてしまったらしい。
St Ivesの街を出る時に違う方に走って行った人が実は正しくて、オプショナルルートを走っていたのは実は私の方だった。今頃気付くとは・・・。
細く長く続く道には人や車の気配は全くない。
なだらかな丘の向こうまで続く真っ直ぐな道。この広大な牧草地の中の道をほぼ貸し切り状態で走る。
真っ直ぐな地平線。フランスで牧草地を見た時も広いと思ったが、イギリスの方がもう少しスケールが大きい気がする。
景色は抜群だがアップダウンは結構きつい。事前の説明通りだ。
この道はサイクリングには正に天国のような道。初めてPBPを走った時に最終ステージで走った田園風景の中で感じた無上の心地良さがちょっとだけ蘇って来た。
田園地帯を抜けて街に入った。この長い建物はホテルだろうか。St Ivesから50kmを過ぎた。Great Eastonまで20kmを切った。
御伽話に出てきそうな絵になる家々。見ていて飽きない。
街を抜け、これでもかと田園風景が続く。
この真っ直ぐな地平線の解放感もそろそろ見納めかと思うと何となく名残惜しい。
この区間で初めて参加者を見かけた。
この道しるべもそろそろ見納め。
時刻は19時過ぎだがまだ日は充分に高い。PCはもう直ぐ。
PCへの最後のアプローチは登り。えっちらおっちら登る。
1393.1km地点のPC19 Great Eastonに到着。
London-Edinburgh-London 2017/Control in Great Easton, PC19
チェックタイムは19:16。
フードコートはこじんまりとしていて、滞在する人達もまばら。
PC最後の食事はケーキを少々。
これでPCの欄は全て埋まった。いよいよ次はゴール。あと50km、3時間弱でこの旅も終わりだ。20分程休憩する。