2018BRM526埼玉600/Day 1:スタート->須賀川(352km)

 5/26(土)、4時起床。外は薄っすらと明るい。雲は多いが雨の心配は今のところなさそう。昨夜までの必要機材の車への積み込みはほぼ終わらせているのに、いざ出発前となるといつも何かとバタバタしてしまう。現時点までのDNSをメールで確認し、ブルベカード発行枚数の微調整分を急いで印刷し、車に飛び乗り豊水橋に向かう。
 5時前に入間豊水橋に到着。

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 急いで受付を設営し、6時スタートの受付開始。
 受付をしながら参加者と談笑するのはブルベの楽しい時間のひとつ。

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 6時ブリーフィング中。

 今回のコースは入間から東北方面に向かって走り、白河を超えて二本松まで行って折り返し、郡山経由で入間に戻って来る600km。

 往路復路共にアタック那珂川やアタック白河と同じルートと一部重複しているが随所に新しい道が組み入れられた、スタッフカワダの入魂の新コースだ。高い山はないが白河から郡山までの区間で結構なアップダウンがあり獲得標高差は4000m超と結構登らされる見込みだ。

 6時、7時と参加者を送り出し、安定重役出勤の某氏を除いてほぼ全員のスタートを見届けてから7:15頃に走り始める。

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 雲が多かった空もかなり青空が広がって来て日差しもしっかり出て来た。気温もそれ程高くなく快適。

 身体的には何となく疲労感があるもののまずまずのコンディション、長丁場なので運動強度は基本LSDレンジで上げてもミドルレンジ止まりを意識して走ることにする。

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 太郎右衛門橋で荒川を渡る。

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 鴻巣市街通過。

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 スタートから35km、上越新幹線の軌道下を抜けるとイメージ的には太陽系を離れて外宇宙に出ていくという感じ。

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 騎西城通過。

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 53km地点、利根川を渡る。橋の上の自転車レーンは狭い上にゴミが溜まっていてパンクしそうでいつも冷や冷やする。

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 熊本ラーメンみち丸発見!20年近く前、ラーメン店を開拓し食べ歩いていた頃に来たことがある。ブルベでこのルートを走る度に、この辺りの風景は何となく見覚えがあるなと思っていたら、そういうことだったのか。とても小さい店だしこんな辺鄙なところにあるのでもうとっくになくなっていたかと思っていたがまだ頑張っている様だ。それにしても利根川より北にあるとは随分遠い所にあったんだなと今更ながらに気が付いた。

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 渡良瀬遊水地通過。

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 タカトリ&つかぽん夫妻に出会った。奥様御機嫌で仲睦まじく走行中。

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 軍団カーにキャッチされる。

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 72km地点、レギュラーなルートではここを左折だが今回は直進、多分初めて通る道だ。

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 いつもと違う橋で鬼怒川を渡る。なかなか新鮮。

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 車通りも少なく走り易い道はなかなか良い。

 88.2km地点のPC1に到着、チェックタイムは11:12。

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 参加者の皆さん、まだまだ余裕そう。プリンを食べて水分補給をして15分程の休憩の後出発。

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 宇都宮・筑西方面へ北上する。次のPCまでは66km。

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 104kmを過ぎ、栃木県真岡市に入る。

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 116km地点の踏切で引っ掛かる。真岡鉄道の列車を間近で観たのは初めてかも知れない。

 今回のコースは筋金入りの鉄道マニアのカワダさんが作っただけあって、鉄道沿線のルートがふんだんに織り込まれている。ものの見事に策略に嵌まった格好。

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 市貝町に入る。オダ埼のいつものルートならば新宇都宮カントリークラブへの登りをこなす辺りだがこちらがわはまだ平坦基調が続く。

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 138km、国道254号に合流し那須烏山方面へ。この道でいつもの那珂川へのルートに合流するはず。

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 ようやく登りらしい勾配になった。緩やかに真っ直ぐ登って行く。那須烏山市に入った。

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 登りは直ぐに終わり、下ると向田の交差点。ここがオダ埼のいつものルート。復路はここを左折して宇都宮方面へ。

 新ルートは全般的に車通りも少なく走り易かった。新宇都宮カントリークラブの峠越えもないので、那珂川馬頭へのルートはこっちの方が好みだ。

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 那須烏山の市街を抜けると、興野大橋が見えて来た。

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 興野大橋を渡る。

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 那珂川定点観測ポイント通過。PCまではあと7km。

 いつもはここからPCまではきついイメージがあるのだが、今日は割と余裕。ここまでずっと強度抑え気味で走って来たのが効いているのか。

 154.8km地点のPC2に到着、チェックタイムは14:18。

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 ここで巡回中のカワダさんから会社後輩がPC1手前で落車してDNFしたことを告げられ驚いた。隊列走行中に前走者がミスコースして急ブレーキをかけたところに突っ込んで落車したらしい。本人は自力でタクシーにバイクを載せて立ち去ったらしいのでそんなに大事にはならなかった様だが残念な話だ。15分程休憩して出発。

 ここからPC3までは110km超と長丁場、しかも白河を越えてから結構なアップダウンが続くらしい。カワダさん曰く「この区間がこのコースの肝」、ちょっと気合を入れて臨む。

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  リスタート直後の馬頭温泉郷への登り。脚慣らし的にぼちぼち登る。

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 白河まではこの間のアタック白河と同じルート。数名の前走者に追い付いて集団になったので、早々にエスケープして単独走行に戻す。

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 今日の行程の半分の175kmを消化。ここまで8時間11分はなかなか良いペースで来ている。仮眠ホテルには1時までには着ける可能性が出て来た。

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 187km地点、白河方面へ左折。

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 白河関へのアプローチ開始。3km程の緩やかな登りを登って行く。

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 16:29、194km地点の白河関を通過。明るいうちに越えることができた。

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 しばらく平坦路が続く。順調に距離を消化していく。

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 浅川町の街中を出て直ぐに登りが始まった。いよいよアップダウン区間に差し掛かったのか?

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 緩やかな登りだが山道に入って来たことがはっきりと分かる風景になって来た。この後に続くコースが何となく予想できてプレッシャーが増してくる。

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 下ったと思ったらまた登る。勾配は緩やかだが真っ直ぐな登りが見た目にしんどい。

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 急勾配の下りには減速用の突起が延々と敷設してあって自転車はかなり辛い。

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 230km辺りの復路との交差点まで一気に下って来た。登りは終わったかと思いきや、直進方向の向かう先には再び登りが見える。そんなに甘くはなかったか。

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 まだまだアップダウンは続く。でも、信号はないし車は全然走っていないし路面は綺麗だしサイクリングには持って来いのルート、辛楽しい区間だ。

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 幾つ登りをこなしたか数えていたけど面倒になって止めた。まるでビーフラインの様なアップダウンの連続だが、まだ明るいうちに走れていて風景を楽しめる分それ程苦痛ではない。まだまだ脚は回るし頑張らなければそこそこ楽しく走れている。

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 幾つ目か分からないけど頂上通過。この辺りが最高標高地点だと思ったけどそろそろアップダウンも終わりじゃないのかと希望的観測。

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 下ったらまた登り。甘かった。

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 日も暮れて来た。ナイトラン開始。アップダウンはまだ微妙に続いている。

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 252km地点、左折して国道349号に乗る。ようやく山岳区間を抜けアップダウンは収まった感じ。

 266.3km地点のPC3に到着、チェックタイムは19:53。

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 110kmの山岳ルートを一気に走り抜けほっと一息、御腹も空いたのでここで大休止を取る。大盛りパスタとコーラをのんびり食べながら30分程休憩してリスタート。

 今日のゴールのホテルまでは90kmを切り、これから先は30km置きのチェックポイントなので気楽に走れる。

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 292km、道路標識に二本松の文字が出て来た。

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 そろそろ通過チェックだが、一向に街中に入る様子がない。こんな山の中にコンビニがあるのか疑わしくなり、もしかしてミスコースしたかと不安になってきた。

 ようやく向かう先にコンビニの明かりが見えてきた。目的地までは登り、ぎりぎりまで脚を使わされる。

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 297.1km地点の通過チェックに到着、チェックタイムは21:39。

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 モンスターエナジーの新型を発見。味は良く分からんがまあ後60km持ってくれれば良いのでこれだけ飲んで10分程の休憩の後出発。

 ここは折り返しなので元来た道を戻る。坂を下り始めた直後にカップルが抜いて行ったが、右折ポイントを見逃したのか直進して下って行ってしまった。停まって叫んでみたものの、速い二人なのでかなり先まで行ってしまったので果たして聞こえたかどうか。下って追いかけるのも難儀なのでそのうち気付くだろうと右折して先に進む。
 暗い山道を進むうち、後続の集団に追い付かれた。直ぐ後ろに付いた人のライトがかなり明るくて、私のライトが暗いので私自身が影になってしまい非常に走り難いので前に出てもらう。暗く細く曲がりくねった山道が続く。
 しばらく走るうちに先程ミスコースした二人が戻ってきて追い抜いて行った。コースアウトが大した距離でなかった様で良かった。
 アップダウンが続く中で前を行く集団のペースがそれ程上がらないことを見極めて先行する。再び独り走行で落ち着いて走ることができる。

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 304km、左折して県道40号に乗る。細い山道を抜け幹線道路に出た。

 県道40号も真っ直ぐなアップダウンが続く。

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 アップダウンが終わって阿武隈川沿いの県道73号を走る。(暗くて川は写ってなかった)

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 321.9km地点のPC4の到着、チェックタイムは22:47。

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 残りは30km、ここでもモンスターエナジーを1本だけ飲んで直ぐに出発。

 320kmを15時間半は予想外に良いペースで来ることができた。当初はホテル着は1時を過ぎるかと思っていたが、これなら1時間位前倒しできそうなのでかなり気が楽になった。

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 PCを出て直ぐにアップダウン、なかなか楽をさせてくれない。

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 ようやく郡山の街中に入って来た。裏道なので今一つ都市の感じがしない。

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 339km、郡山の市街地を通過。ホテルのある須賀川の街はまだ10km以上先。

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 348km、ようやく須賀川市街に入って来た。

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 もうちょっとでホテルという所でアップダウン、最後の最後まで脚を使わされる。

 一旦ルートを外れて市街地方面に向かいホテルを目指す。

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 352km地点の須賀川市街のホテルに到着。

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 ホテルに前には何故かゴモラの像が。
 日付変わって00:15にチェックイン。ホテルの入口に2台程参加者のものと思しきバイクが停まっていたので、ここで仮眠をする人は何人かはいる様だ。

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 部屋へのバイクの持ち込みはOKだったので部屋まで持って上がった。部屋に入ってウェアを脱いでユニットバスでシャワーを浴びる。いつもながらこの解放感がたまらない。ホテルの売店で軽食が売られていた様だがそれ程空腹感がなかったのでそのまま寝ることにした。明日は130km先のPC5のクローズ時間が15:12なので7時間かかるとして8時リスタートで間に合う計算だが、一応マージンを見て7時半リスタートということで目覚ましを7時にセットしてベッドに入る。消灯は1時過ぎ。が、目が冴えてやたらに身体が火照って全然眠気が来ない。いつもは横になればすんなり眠りに落ちるのに今日は何かおかしい。疲れているのに眠れないと明日が辛くなるのは目に見えているので焦って妙なプレッシャーがかかる。ベッドの上で悶々としながら、はたと眠れない原因に思い当たった。ホテル到着前のPCと通過チェックでモンスターエナジーを2本飲んだからじゃないかという気がして来た。こんな形で効能が確認されるとは思いもよらなかった。羊を数えながら寝落ちするのをひたすら待つのみだった。