北海道遠征から戻って来てブルベは1か月程のオフに入っている。スペイン遠征まで1か月を切りぼちぼち準備を進めているが、北海道でボロボロになったバイクもまだメンテしておらずやらなければならないことが山積でかなり焦り気味だ。溜めているブルベ走行レポートも当然遠征までには片付けておかなければならず、まずはBRM707千葉200(大子)の走行レポートをアップする。
---
7月7日(土)、5時起床。今日のスタートは茨城県大洗町を8時なのでちょっと遅めの動き出しだ。昨夜のうちに大方の荷物は車に積み込み済みなのでぼちぼち身支度をして5時半に自宅を出発、高速を乗り継いで大洗を目指す。途中常磐道で渋滞に引っ掛かって焦ったが、7時半に大洗海岸の駐車場に到着した。
急いで自転車を降ろしスタート地点に向かったが既にブリーフィングは終わっていた。
スタート地点にみいさんがいてびっくり。しかもこのブルベを走ると聞いて2度びっくり。股関節に人工関節を入れる手術をされたのが2か月程前、最近ロードバイクに乗り始めたとのことだったがこんなに早くブルベ復帰されるとは順調な回復振りで何より。エスコートのクロサワさんはAJ千葉ベストで臨時実走スタッフとのこと。
急いで受付を済ませ、8:20のスタートとなった。
今日のコースは、大洗から海沿いを北上し大津港で内陸部に入り、最高標高地点700m弱の山を含む中盤の山岳地帯を越えて後半平坦基調で大洗に戻ってくるという200km。
獲得標高差は2700mとそこそこの山岳コースだ。このコースは2015年のBRM718千葉200で一度走っているがその時のほぼ同じだ。
大洗の海は微妙に波が高い。空はどんよりと曇り気温はそれ程高くない。ブルベ的には悪くない条件だ。
8:20、ぼちぼちスタート。みいさんの復帰ブルベに合わせてリュウさんやベイさんもエスコート。
1人のクイーンを3人のナイトががっちりとガード、私の入り込む余地はないし余り集団を大きくしてリスクを増大させてはいけないので早々に集団を離脱する。
しばらくは海沿いを北上する。風の影響は殆どなく順調に進む。
スタートから8.5km、右方向に急坂を下る。今年のBRM224宇都宮200 ではここを登って来たのだが今日は逆走。
県道6号から県道247号に左折して海岸線から離れ直ぐに登り坂が始まる。宇都宮200でここを下った時はかなりきつい坂に思えたのだが登ってみると勾配もそれ程きつくなくすんなり登れる。まあまだ序盤で脚もフレッシュだからというのもある。
右折して国道245号に乗り高萩・日立方面へ。
20km、東海原発前を通過。
国道245号は道幅が狭く車通りが多いので若干緊張気味に走る。
久慈川を渡って日立市に入る。
平坦基調とは言えちょこちょことアップダウンが出てくる。
36km、日立駅傍を通過。
国道6号バイパスの高架橋が見える。あの道に合流してPC1へ向かう。
日立市街に入って来た。PCは目前。
AJ千葉実走スタッフのシン3さんが追い付いて来た。速い。今日は行ける所まで飛ばしていくとのこと。
40.8km地点のPC1に到着、チェックタイムは10:12。
大容量の干し梅を見つけて購入。早めの御手当てで食べておく。しっかり水分補給をして15分程の休憩の後、出発。
国道6号をひた走る。50km、高萩市に入る。
国道6号をこのまま北上すると仙台か。194kmは意外に近く感じる。
68km、大津港駅前交差点を左折して内陸部に向かう。PCはもう直ぐ。
常磐線の踏切に引っ掛かる。最近本当に良く踏切に引っ掛かるな。
70.3km地点のPC2に到着、チェックタイムは11:25。
70kmを3時間はそこそこ良いペースで来ている。ピルクルとプリンで補給して15分程の休憩の後、出発。
PCを出てちょっと走ると登り基調になった。
向かうべき山の上空には黒い雲がかかっている。これは雨を覚悟した方が良いかも知れない。
勾配がぐっときつくなった5%は超えている感じ。山岳地帯序盤から脚を使わされる。
序盤の脚慣らし的な1km程の登りをこなして下って来た。80km、花園方面に右折していよいよ本格的な登りが始まる。
右折して直ぐに登り始める。ここから8km弱の長い登りが始まった。
紫陽花がいい感じに咲いていた。この天気にはぴったりの風景。
5%超の坂が続く。まだまだ先は長いのでぼちぼち登って行く。
2km弱を登って左折、小山ダム方面へ。
左折した途端ぐっと勾配がきつくなった。9%の真っ直ぐな登りは視覚的にかなりきつい。グリーンふるさとラインなんて長閑な名前が付いているが自転車で登るにはかなりハードだ。
登るにつれて徐々に霧が出て来た。
勾配がなかなか緩まなない。忍の一字でじわじわと登って行く。
かなり霧が濃くなってきたが雨はまだ降っていない。ちょっとだけ勾配が緩くなった感じだ。ピークが来たか?
ちょっと下ったらまた直ぐに登り始めた。まだピークじゃなかった見たいだ。
坂を下って来るブルベライダー達とちょくちょくスライドする。同日開催の千葉300の参加者らしい。
やっとこさピーク。高萩市に入り直す。87kmを消化。
長い下り坂を一気に下る。登りで掻いた汗が一気に冷えて気持ち良い。
91km地点、下りが終わって小山ダム方面に右折。
曲がると直ぐに登り開始。小山ダムが見える。
徐々にダムが近付いてくる。
また勾配9%、でも10%は超えているんじゃないかと思う位きつい。
1km程登ってダム管理等に差し掛かったらシークレットがあった。チェックを受けてコーラを頂いて5分程休憩して出発。
細い林道が続く。見通しが良くなくてたまに対向車が来るので注意が必要。
97km地点、県道22号から右折して県道111号へ入る。
ここから7km程登ると今日の最高標高地点。
細い林道をじわじわと登って行く。この道は車通りが全くなく非常に静かで落ち着いて走ることができるので好きなルートだ。
川のせせらぎの音が爽やかな雰囲気を醸し出して林道を満喫。
101km地点を右折。前回はここを見落として真っ直ぐ行ってしまった。
道は更に荒れ気味になり勾配もちょっときつくなった。
林道から出て幹線道路に入った。
登りは更に続く。
ようやく今日の最高標高地点に到達、標高は700m程。常陸太田市に入る。104kmを消化。
9km程を一気に下って国道349号に出た。右折して棚倉・矢祭方面へ。114kmを消化。
国道349号をちょっと登って直ぐに左折。目の前は福島県。
登りはまだ続く。勾配は結構きつい。前回このコースを走った時はここまできついイメージはなかった。
117km地点、3km程登ってピークに到達。大子町に入った。多分これが最後の峠だと思われる。
下ったと思ったらまた登りが見える。
122km地点、短いけど激坂登場。10%は軽く超えているのではと感じる。前回走った時もここが一番きつかったのを憶えている。
アップダウンがまだ続く。山岳地帯はなかなか終わらない。
ひまわり畑を通過。
128km地点、水郡線と思われる踏切を通過、流石にここは引っ掛からなかった。
県道28号に乗って大子方面に左折。ようやく山岳地帯を抜けたものと思われる。
国道118号に合流、左折して水戸・常陸大宮方面へ。
この道はついこの間のBRM526埼玉600の2日目で走ったばかりなので良く憶えている。PCは目前。
132.1km地点のPC3に到着、チェックタイムは14:47。
リアルゴールドの新型を見つけたので飲んでみる。これは結構旨い。15分程休憩の後、出発。
国道118号をひた走る。山岳地帯をこなしてあとはゴールまでは基本平坦基調なのでかなり気楽になった。
アタック二本松の時は結構車通りが多かった印象があるが今日はそれ程でもなく走り易い。
微妙なアップダウンが続くが基本下り基調で順調に距離を消化していく。
147km地点、常陸大宮市に入る。
156km地点で国道118号を逸れて支線に入る。登り基調になった。
登りは直ぐに終わって県道161号に乗った。PCは目前。
162.0km地点のPC4に到着、チェックタイムは16:05。
残りは40km、2時間でゴールなので水分補給のみ。モンスターエナジーを飲んで10分程の休憩の後、出発。
PCを出て直ぐにまた登り基調。全然平坦基調にならないんだけど、事前の地図読みを間違えたのか?
166km地点、短い坂で済んで県道21号に合流、左折方向。
道端に牛がいた。さっきのセイコーマートも含め翌週の北海道遠征の予行演習の様な感じ。
再び山岳地帯に突入したような様相。
ちょっと長い登りが出てきて、全然頭に入っていなかった分きつく感じる。
174km地点、登りの途中で那珂市に入る。気温24℃、今日はこの位の気温で済んでよかった。
アップダウンがまだまだ続く。終盤のこれは事前の地図読みで完全に見落としていた。きつい。
ピークを通過。今度こそこれが最後の峠越えだと思いたい。
182km地点、今度こそ平坦基調になったと思ったら渋滞に嵌まる。渋滞の先にパトカーや人だかりが見えたので何事かと思ったら、常磐道のインターチェンジの入口で軽自動車が横転事故を起こしていた。
188km、国道349号を左に逸れる。残り15kmを切った。
ひたちなかの市街地を通過。風景が都会の街並みに変わるとブルベもいよいよ終わりという感じが強くなっていく。
一両編成の列車が通過。これは何という路線だろう?(後で調べたらひたちなか海浜鉄道湊線だった)
ここまで来て微妙に疲労感が出て来た。でももう残り距離は10kmを切って30分程でゴール。
那珂川を渡りつつ海が見えて来た。
大洗海岸戦に出た。ゴールは目前。
無事ゴール。ゴールタイムは17:59、認定完走時間は9時間39分だった。
ところてんを頂く。AJ千葉さんのホスピタリティーは気が利いていていつも有難いと思う。酸味と塩気が疲れた身体に染み渡る。
大洗の海はスタート時点と違って穏やか。
駐車場に戻りバイクを積み込み、ウェアを着替えてそそくさと大洗海岸を後にする。
さて、今日のもう一つのミッションを実行に移すことにする。ブルベライダーのカトウさんがやっている水餃子の店”江月”が今日で最終日となり店を閉めてしまうので、早めにゴールできれば最初で最後の水餃子定食を食べに行こうと思っていたのだが、この時間なら間に合いそうなので蕨に向かうことにする。
高速の渋滞も程々に20時過ぎに蕨駅近くのコインパーキングに車を停め、徒歩で店に向かう。
江月に到着。
最終日とあってさぞかしブルベ関係者で賑わっているかと思いきや、はらぽんさんゆりかさん夫妻とズッチャさんちささん夫妻だけで席が空いていてすんなり着席することができた。ズッチャさんはRAAMの疲れからかなり回復された様で元気そう。
来ました、魯肉飯定食(水餃子増し)。去年のオダ埼清水班の忘年会の時は飲み過ぎて潰れてしまい水餃子を全然食べられなかったので今日が最初で最後のリベンジとなる。カトウ店長御勧めのスイートチリソースの様な赤いタレをかけて食べる水餃子は旨い旨い。初めて食べる魯肉飯、甘辛い肉の御陰で御飯がどんどん入る。
魯肉飯御替わり。ブルベ腹も手伝って幾らでも食べられそうな感じ。
念願の水餃子をしっかり堪能して21時過ぎに店を出た。
帰路、もう少し水餃子を追加すればよかったとちょっと後悔。またいずれどこぞに江月が開店したらまた食べに行くことにしよう。
23時前に無事に帰宅、これにて大洗遠征は無事に終了した。
---
AJ千葉の大洗発着のブルベはスタート地点のアクセスが良く当日移動でも楽に行けるので何度か走っている。今回のコースは山岳コースだったがそこそこ険しい登りが続くものの走り易いルートなので楽しめた。曇りベースで気温もそれ程上がらず、雨に降られることはなかったのでブルベコンディションとしてはかなり良かったこともあって好印象で終えることができた。
次回ブルベはBRM713北海道1000km襟裳岬、2年振りの北海道遠征で8月のMGM1200の前哨戦として重要な位置付けとなる1000kmブルベだが次回詳報の予定。