2018BRM713北海道1000/レポート2:Day1/スタート->紋別(316km/316km)

  7/13(金)、朝5時起床。まずまずの睡眠時間で眠気はない。微妙に肌寒い気がしなくもないが、半袖ジャージとレーパンで問題ないレベル。身支度をしつつ昨日買ったパンを食べる。

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 フロントにバイクケースを預かってもらい一旦チェックアウト。6時前にホテルを出発する。

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 今朝の札幌はどんよりと曇り。今のところ雨は降っていない。

 ホテルからスタート地点のモエレ沼公園までは10km程の道のり。昨日バイクを組み立てて試走をしていなかったが、取り敢えず走り始めて問題は無さそうで一安心。

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 走っているうちに早くも雨が落ちて来た。やはり今回も降られるのか。気温17℃は私的には丁度良いサイクリングコンディション。

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 モエレ沼公園に到着。このどんよりとした風景は2012年の北海道パラダイスウィークのスタート時に見たのと酷似している。

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 まずは受付を済ませる。スタート時間は7:15。

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 結構な人数で賑わっている。150人はいる感じ。関東からの参加者も多く、幾人かの知り合いの顔も見える。

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 リュウさんがベイさんのバイクにいたずらしている犯行中の証拠写真。

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 群馬のトドコロさんも参加、しばし歓談。

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 ブリーフィング。AJ北海道のホソヤさんの脱力系スピーチが面白い。

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 ブルベカードを改めてチェック。PCは全部で4か所、クイズポイントが3か所ある。取り敢えず今回の走行プランではクローズ時間をシビアに意識する必要はないはずだ。

 初日は札幌から紋別までの316km。

 登りはそれ程きつくないが、終盤の天北峠はできれば明るいうちに越えてしまいたい。紋別には日付が変わらないうちに辿り着きたいところだが、初日はまずは疲労を溜め込むことなく無難に走り終えることが肝要だ。

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 今回のバイク装備は、私的に超長距離仕様のフルスペック。キャラダイスのサドルバッグ”Super C Audax”はサイズ的にとても使い勝手が良いのだが自重が結構あるのが難点と言えば難点。サドル固定のアタッチメントも含めてもう少し軽くなれば完璧なのだが、そういう製品が出て来てくれるのを秘かに期待している。

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 7時になりスタートが始まった。ぱらぱらと雨が降る中スタートしていく参加者を見送る。

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 AJ会長御一行様の使用前記念撮影。Hitomiさんは今回が初の1000km挑戦とのこと。皆様、御安全に!

 さて7:15となっていよいよ出発。装備チェックを受けて緩々と走り始める。

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 雨がぱらつく中、モエレ公園内をゆっくりと走る。

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 公道に出たら少し雨脚が強くなった。もう雨の覚悟はしっかりできているので悲壮感はない。私的には”北海道は雨”というイメージがガッチリ出来上がっている。

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 石狩川を渡る。

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 積雪時の路肩表示の矢印が延々と連なる真っ直ぐな道を走っているだけで北海道にいることを実感する。

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 やはり北海道の解放感は一味違う、スケジュール的にも経済的にもちょっと無理があったけどやはり来てよかった。

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 スタートから30km、当別ダムへの登りに差し掛かる。

 ダムを眺めながらぼちぼち登っていたら後輪に違和感が。早くもパンクか。

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 ダム傍で停車して修理開始。パンクの原因を探ったら中古のチューブの過去の修理パッチがペロッと剥がれたので多分これだと判断してさっさとチューブを交換する。20分ロスして出発。

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 望郷橋でダム湖を渡る。2016年のBRM715北海道1200の初日でここを通過した時は爽やかに晴れていたのを憶えている。ここからしばらくはアップダウンが続く。

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 緩やかなアップダウンが続く。雨脚は小雨程度で落ち着いている。

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 51km、長めの坂を登り切って玉の湯トンネル通過。

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 再び後輪に違和感、坂の途中で止まって調べたらまたしてもパンク。さっきのパンクの時に真の原因を見逃していたかとタイヤの表層を目視で探すが見つからず、今度はタイヤの裏側を指で探って行ったらあった!針の様な針金が突き出ていた。表から見ても全然分からない。さっきのパンクの時にちゃんと確認していればチューブも時間も無駄にせずに済んだのにと悔やみつつチューブを交換する。取り敢えずスペアチューブは6本携帯していたので俄かに危機的状況に陥るわけではないが、ここでの20分のロスはちょっと痛い。

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 63km地点、序盤の最高標高地点のトンネルを越えて新十津川町に入った。ここからしばらくは下り。

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 ここを右折すれば直ぐに通過チェックAだ。

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 76.3km地点の通過チェックAに到着、チェックタイムは10:40。

 クイズの答えはAJ北海道の幟に書かれている数字で”713”、後でブルベカードに書き込む時のために写真を撮っておく。トイレに行って10分程の休憩の後、出発。

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 いつの間にか雨は上がり、路面も乾いて来た。

 次の通過チェックBはコンビニではなく補給が難しそうで、補給可能なコントロールはその次のPC1となるが、そうなるとスタートから310kmはコントロールでの補給ができないこととなる。事前に119km地点と222km地点にコンビニ休憩ポイントを設定しておいたので、次は45km先の休憩ポイントを目指す。

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 雨が上がって時間が経ってくると、すっかりオイルが流れ落ちてしまって乾いたチェーンがキュルキュルと音を立て始めた。止まって注油してリスタート。滑らかになって静かになったチェーンは精神衛生上非常に宜しい。

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 90kmを過ぎて国道275号に入った。車通りが多くなり、大型トラックがビュンビュン飛ばして追い越していく。

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 106km地点、北竜町に入る。

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 信号が殆どない真っ直ぐな道を淡々と走る。気温も上がって微妙にばてた感が出て来た。早く休憩したいところ。

 目標の休憩ポイントより7km程手前だが、他の参加者が数名休憩しているセイコーマートがあったので繰り上げで休むことにした。

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 112km地点の休憩ポイント1-1´に到着、チェックタイムは12:10。

 喉が渇いていたのでソフトカツゲンとガラナの2大北海道飲料をがぶ飲み。濡れた靴下を絞ったりして20分程休憩の後、出発。

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 水分補給をして休憩したらちょっと復活。コンビニを出て直ぐに沼田町に入った。

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 沼田町の街中を通過。当初の休憩ポイントはここに設定してあったが素通りする。

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 平坦基調を淡々と進む。幌加内までは28km。

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 雨竜川沿いを走る。

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 ぼちぼち中盤の山岳地帯に差し掛かった。事前の地図読みでは300m級の峠を2つ越えるはずだ。

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 緩やかで直線的な登りが続く。

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 5%に満たない2km程の登りを終えると幌加内トンネルに到達。147km地点。

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 下りを終えて平坦基調。白樺の林を抜ける真っ直ぐな道が遥か先まで続く、北海道を象徴するような道。まさにサイクリング天国。

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 風景に気を取られてぼさっと走っていたら国道275号を逸れる右折ポイントを見逃してコースアウト。慌てて戻ったらさっきの登りでパスして来た集団に捕まった。集団の中にれいさんの姿もあった。路面がびしょ濡れでさっきまでスコールがあった様だ。

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 再び山がちになって来た。どうやら2つ目の峠に差し掛かったらしい。

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 さっきの登りよりは気持ちきつめの真っ直ぐな勾配を登る。後ろからカワダさんが追い付いて来た。

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 161km地点、2km程の登りを終えて和幌トンネルを通過。これで中盤の山岳地帯は終わったはずだ。

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 カワダさん元気に走行中。スタート前までに数々のトラブルに見舞われたもののその全てを撥ね退けて出走する様は流石ベテランランドヌール。自販機を見つけて水分補給をするというカワダさんと一旦別れる。

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 再び平坦基調。日差しがはっきりして来て暑い。発汗量もそこそこあって喉が渇いて来た。

 サトウさんと遭遇し、一緒に走る。

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 179km地点、剣淵町に入る。

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 士別までは7km、どこかでちょっと休みたくなってきた。

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 190km、士別町に入った。

f:id:gearmasher:20180713153712j:plain サトウさんと申し合わせて、士別町内の道端の自販機で水分補給休憩を取る。ここまで194kmを消化。コーラを買ったら売り切れランプが点灯、つまらないところでツキを使いたくないな。15分程休憩の後、出発。

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 コーラを飲んでちょっと復活。通過チェックBまでは20km、その後の休憩ポイントまでは6km。休憩ポイントで大休止を入れる予定なのでそこまでもう一頑張りだ。

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 206km地点、名寄市に入った。進行方向左手の黒い雲が不気味。直下ではスコールの様だ。

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 もう少しで通過チェックという所で登りが始まった。ちょっとバテ気味なのでしんどい。

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 1km弱登って山頂通過。距離的に下ったところが通過チェックだろう。

 215.5km地点の通過チェックBに到着、チェックタイムは16:21。

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 ここもクイズポイント、問題はポストの集配時刻だが答えは”21:55”。随分と遅い集配時刻だな。写真を撮って直ぐに出発する。この場所は廃線となった駅の跡地で食堂と宿で再利用されているとのこと。

 通過チェックの入口では2名のスタッフさんが待機、御苦労様です。

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 天塩川を渡る。休憩ポイントはもう目前。もう直ぐ休めるかと思うとほっとする。

 221.6km地点の休憩ポイント1-2の到着、チェックタイムは16:43。

 名寄市街にあるコンビニは多くの参加者が休憩していた。久し振りの大きな街並みに妙に安堵する。

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 予定通りここで大休止。水分とおにぎりとプリンでしっかり補給する。そのうちカワダさんもやって来てこの後紋別まで3人で向かうことになった。1時間近く休憩の後、さて出発しようとしたらアクシデント発生!サトウさんの隣に停めてあった参加者のバイクが倒れてディレーラーハンガーが折れてしまった。出入口傍の狭いスペースに不安定な姿勢で立てかけられていたので、ちょっとした弾みで簡単に倒れてしまったのだが、バイクの持ち主は突然の出来事に呆然としている。幸いサトウさんが汎用の緊急ディレーラーハンガーを持っていたのでそれを装着したら何とか復活、走行可能な状態になって一安心。復旧を見届けて3人の埼玉トレインはリスタート。結局ここで1時間半程費やしたが良い休憩になった。

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 223km地点、右折して興部・下川方面へ。名寄市街地を出る。今日のゴールの紋別まで100kmを切った。

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 231km、緩く登って下川町に入る。スコールが通り過ぎた直後の様で路面がしっかり濡れていた。

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 興部までは54km。現在時刻は18:20、20km先の天北峠を明るいうちに越えるのは微妙になって来た。

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 239km、下川町を抜けて名寄川を渡る。

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 微妙に登り基調の真っ直ぐな道が続く。これも北海道の道の特徴の一つ。

 カワダ機関車の力強い牽きで埼玉トレインが進む。

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 気温19℃、さっきまでは何となく暑さでばてていたが気温が下がって来るにつれて徐々に調子が戻ってきた感じ。

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 徐々に傾斜がはっきりとした登り変わってきた。天北峠のアプローチ開始。

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 2km程の緩い登りを経て天北峠山頂に到達。

 ぎりぎり明るいうちに越えられて、下りの恩恵をフルに活かせるのは有難い。快調に下る。

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 すっかり日も暮れてナイトラン。興部まで16km、紋別までは40km。時刻は20時前だから22時過ぎにはホテルに着けそうだ。

 気温は15℃位まで下がって来てかなり調子が戻って来た。脚もしっかり回って快調に距離を消化していく。

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 カワダさんのボトルの水が切れたため興部で休憩を入れることに。興部の街中にはコンビニはなく止む無く道端の自販機で小休止。カワダさんは眠気が来ていた様で缶コーヒーで目覚まし。15分程休憩して出発。

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 気温が15℃位だと走り始めは身体が冷えて流石に寒く感じるが、もうゴールは目前だしちょっと走れば直ぐに身体も温まるのでこのままの格好で進む。興部の町はずれで国道238号に合流、右折して紋別方面へ。290kmを消化。

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 国道238号は海沿いのはずだが、暗くて何も見えない。微妙なアップダウンが続くが脚は良く回るので快調に進む。

 この道は過去に何度か走ったことがある。北海道パラダイスウィークの時はもっと手前で鹿の群れが道脇から飛び出してきて暫く並走、面食らったことを憶えている。

 路肩表示の矢印の点滅を見ると北海道に来ていることを改めて実感する。

 紋別市街はもう直ぐ、PCは目前だ。

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 309.9km地点のPC1に到着、チェックタイムは21:12。

 ホテルまでは5km程なのでここでは休憩せず、レシートをゲットして直ぐに出発する。

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 紋別市街のセイコーマートで夕食の買い出しをして埼玉トレインはここで解散。サトウさんとは同じホテルなのでカワダさんと別れてホテルに向かう。

 21:50に紋別市街のホテルに到着。早速チェックイン、自転車は地下の宴会場を自転車置き場として開放してもらえるとのことでそこまで運び、部屋に入った。

 22時ホテル着は順調なペースだったが、2回のパンクやその他のアクシデントがなければもう1時間位早く着けたかも…と考えるのは欲張り過ぎか。

 ウェアを脱いでいつもの解放感を味わいつつ各種電装品の充電をセット、それからシャワーを浴びてすっきりしてようやく人心地付いた。

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 遅めの食事。セイコーマートは総菜も充実していて安くて美味しい。御腹が空いていたのでしっかり食べる。明日の朝食は勿論豆パン。

 明日は6時起床、6時半出発としてアラームをセット、ベッドに横になって少しだけネットをチェックして23時半に消灯。