2018BRM713北海道1000/レポート4:Day3/帯広->ゴール(355.1km/1002.2km)

 

 7/15(日)、5時半に目が覚めた。アラームが鳴る前だがすんなり起き上がれたので行動開始。疲労感も大したことはなく、痛い所も特にないので今日も問題なく走れそうだ。パンを食べながら身支度をする。

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 窓の外を見ると残念ながら雨。小雨だが路面はしっかり水が浮いている様子。寒さはそれ程でもなく半袖ジャージとレーパンで凌げるレベルなのでレインウェアは着ない。

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 ホテルをチェックアウトして6:15に出発。

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 早朝の帯広市街は人通りも車も殆どなく静か。

 市街を緩々と走り始める。

 今日は一気にゴールの札幌まで向かう。帯広から広尾を経由して襟裳岬まで行き、海沿いを通ってむかわ町から北上し札幌に戻る355km。

 序盤に長い登りをこなしてから山を一つ越えて、襟裳岬までのアップダウンで前半に結構な標高差をこなさなければならず、その後もゴールまで小刻みなアップダウンが続き総獲得標高差は3200mと、登りも距離も最終日が一番きついという走行プランになったが覚悟を決めて走るしかない。裏を返せば今日で終わるのでゴールが遅くなっても後は好きなだけ寝られるから反って気楽だという見方もあるにはある。

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 帯広市街を出て真っ直ぐな郊外の道を進む。雨は小雨がぱらぱらと降り続いているが走行に特段の支障はない。通過チェックのある広尾までは72km。

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 徐々に霧が出て来た。微妙に登り勾配になって来て、どうやら序盤の登りは既に始まっている様だ。

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 少しずつ登るうちに霧も深くなっていく。アイウェアが曇って視界不良になって走り辛い。

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 緩い勾配の真っ直ぐな道が延々と続く。気温は低めで脚は良く回るので順調に進む。

 途中で一人の参加者に声を掛けて抜いたら、そのまま後ろに付いてよいかと聞かれたのでそのまま一緒に走る。眠気に襲われて難儀していたとのこと。

 30km程走ったらいつの間にか登りは終わって平坦基調になっていた。あれだけ長い登りを延々と走り続けると登っているんだか平地なんだか良く分からなくなる。

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 帯広から35km、更別村を通過。

 下り基調になったが霧が深くて視界が悪くスピードが出せない。たまに車が突然現れてびっくりする。

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 下りが終わって平坦基調になった。広尾まで30km。

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 大樹町に入った。後ろの人が「ここはホリエモンがロケットを打ち上げた場所ですよ」と教えてくれた。なんか聞き覚えのある名前だと思ったらそういうことだったのか。堀江貴文氏の所属するインターステラテクノロジー社がロケットを打ち上げて失敗したのはつい最近のことじゃなかったっけ?(後日調べたら6月30日のことだった)

 海外ではイーロン・マスク氏のスペースXが民間宇宙ビジネスの先頭を走っているけど、日本でもこういう動きが出てきているのは色んな意味で楽しみだ。大樹町の町興しも含め、是非頑張って欲しいところだ。

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 帯広から70km、豊似の街を通過。国道236号を走っていたと思っていたらいつの間にか国道336号に変わっていた。広尾まであと13km。

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 雨はいつの間にか上がっていた。真っ直ぐな道を快調に進む。

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 サトウさんに追い付いた。そのまま連結して埼玉トレインで進む。

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 スタートから727.5km、帯広から81.2kmの通過チェックDに到着、チェックタイムは7/15の9:36。

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 御当地飲料の広尾しおサイダーなるものを見つけて飲んでみる。250円とかなり高価だが、味は特にどうということはない。15分程休憩して、サトウさんはもう少し休憩していくということで一人で出発。

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 広尾の街中を抜ける。襟裳岬までは46km。

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 街を抜けて下ったら直ぐに海沿いに出た。

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 襟裳岬まではずっと海沿いを走ることになりそうだ。向い風はそれ程きつくないのでそこそこバイクは進む。まだまだゴールまで距離があるので心拍はLSDレンジを超えない様に今まで通り省エネ走行に努める。

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 ”フンベの滝”を通過。

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 サーフィンをする人がいた。夏とはいえ海に入るのは寒いのでは。

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 海岸線の平坦基調が続く。海の際は浜辺あり磯あり岩場ありと変化に富んでなかなか面白い。モエケシというのは地名なのか?

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 何気なくトンネルに入ったら長い。2km以上ある。ここが長距離トンネルが連続する区間なのか。トンネルの中はかなり寒く感じる。

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 少しずつ向かい風がきつくなってきた。

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 km単位の長いトンネルを幾つかクリアしたら遂に真打ちが登場、えりも黄金トンネルは何と全長ほぼ5km。

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 5kmは半端なく長い。前後から迫りくる車のゴーっという音がじわじわと大きくなってくるのになかなか姿を現さないのはなかなかの恐怖。

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 出口が見えてきてほっとする。このトンネルは1度走ればもう充分。

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 トンネルを過ぎたらアップダウンが始まった。向かい風に加えて小雨が降り出し荒れ気味の天候になって来た。

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 ルートは海岸線から高台に上がった。アップダウンが続く。

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 国道336号を逸れて道道34号に入った。ここから襟裳岬までは一本道、距離12km。

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 正面から雨と風が吹き付けバイクが前に進まなくなる。忍の一字でペダルを踏み続ける。

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 襟裳岬まで8km。バイクが全然進まないのでとてつもなく長く感じる。霧が出てきて視界も悪くなってきた。後ろから来た参加者集団に吸収され団子状態、。集団の中に北海道のタナカさんがいて会話しながら進む。終盤は登り基調になりかなりの難所になって来た。

 スタートから773.7km、帯広から127.4km地点の通過チェックEに到着、11:50。

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 襟裳岬からの眺望は残念ながら濃霧で見えない。まあ、宗谷岬と納沙布岬に続いて襟裳岬にも到達できたということで取り敢えずは満足。

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 ここはクイズポイント、クイズの問題は”この場所の標高は?”だが答えは54,7m。結構高い所にあるんだな。

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 ここで待機中のAJ北海道のスタッフさん達や、居合わせた参加者の人達とひとしきり会話して、売店には寄らず補給無しで10分程の休憩の後、出発。

 次のPC4までは37km、そこで大休止を取る予定だ。

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 襟裳岬からの道はさっきと同じでアップダウンが続く。但し風向きが追い風基調になった分、楽に走ることができる。

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 追い風基調なのにちょっとバテ気味、もしかしたらハンガーノック気味なのかも知れず、ペースがいまいち上がらない。登り基調がかなかなかしんどい。

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 帯広から139km、国道336号に再び合流、左折して北西に進路を取る。

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 PCのある様似までは25km。

 雨がぱらついて来たかと思ったらあっという間に土砂降りになりずぶ濡れになった。アップダウンが終わって追い風になったと思ったら今度は土砂降りか。なかなか楽はさせてくれない。寒くはないのでレインウェアは着ずに走り続ける。

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 帯広から150km、様似に入った。PCまではあと13km。

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 苫小牧まで147kmか。残念ながら今回は手前のむかわ町から内陸部に入るので苫小牧には行かない。土砂降りはスコールだった様で取り敢えず上がった様だ。

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 もう直ぐPCのはずなのになかなか街らしきものが見えてこない。ちょっとしんどいので早く休みたい。

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 スタートから810.2km、帯広から163.9km地点のPC4に到着、チェックタイムは13:21。

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 ここで大休止。空腹感が強いので大盛りパスタでしっかり補給。

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 居合わせたR東京代表のツムラさんやAJ北海道のスタッフさんと会話しつつ30分程休憩して出発する。

 ここからゴールまではもうコントロールはない。ゴールまでは190kmだが、当然一気には行けないので予め3分割の走行プランとした。紋別から238.7km地点と297.4km地点に休憩ポイントを設置、190kmを75km+60km+55kmの3分割で走ることにしている。まずは75km先の門別厚賀のコンビニを目指す。

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 薄っすら霧が出てアイウェアが曇るのがちょっと困りもの。曇らない、水滴の付かない度付きレンズのアイウェアがもし発売されたら少々高くても買うのにな。

 休憩して心身共にそこそこ回復した。脚が回り始めたので気合を入れ直して走る。ゴールまで200kmを切った。あと10時間頑張れば終わりだ。PC4からむかわ町まで海沿いを100km以上走ることになるが、風は追い風基調なのが幸い。もしこれが逆だったら悲惨なことになっていた。

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 帯広から170km、浦河町に入る。

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 浦河町の街中を通過。この辺りが今日の中間地点、あと半分。

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 浦河駅傍を通過。人影はないがこの鉄道は生きている様だ。

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 再びスコールにつかまって土砂部に折角乾きかけたウェアがまたしてもずぶ濡れ。でも寒くはないので悲壮感は薄い。ただ、北海道に上陸して信号がない道を同じポジションで長時間漕ぎ続ける状況が連日続いて来たので、腰の痛みが慢性化して来た。あと右膝に痛みが出て来たのが懸念材料。800km以上バイクに乗っていればどこかしら痛くなるか。

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 アップダウンが出て来た。前半でかなりの登りは消化したはずだが、海岸線を走る分にはこの程度の登りがちょくちょく出てくることを覚悟しておかなければならない。

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 192km地点、新ひだか町に入った。雨は弱まったのでもう直ぐ上がるだろう。

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 水平線近くに雲の切れ目が見える。あそこまで行けば雨の心配はなくなるはずだ。でもまだまだ相当先だ。

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 201km地点、新ひだか町の街中を通過。そこそこにぎやかな街で車通りも多い。

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 帯広から224km、新冠町に入った。あと130km、ペースは遅いが確実にゴールは近付いている。雨は完全に上がり路面も乾いて来た。

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 休憩ポイント直前で急勾配の登りが出て来た。登坂車線もあって結構長い。ダンシングをしていると時折右膝にピキッとした痛みが走るのが懸念材料。膝を痛めてしまうと8月のMGM1200に禍根を残すことになるから注意しなければならない。

 登りをこなして休憩ポイントまで一気に下る。

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 スタートから885km、帯広から238.7kmの休憩ポイント3-1に到着、チェックタイムは16:54。

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 そこそこ疲労感が出て来たので豆パンとモンスターエナジーを投入。びしょ濡れの靴下を絞って不快感を軽減、20分程ゆっくり休憩して出発する。
 ゴールまで120kmを切ってそこそこ日常的な距離感で測れるところまで来ることができたので、心理的な負担は徐々に軽くなっていく。それに反比例するかの様にここに来て身体的ダメージが自覚されるようになってきた。疲労感、腰の痛み、尻の痛み、右膝の痛みとまあ900kmも走れば当たり前と言えば当たり前だが、とにかくあと6時間頑張れば終わりなので、そこまでは持たせなければならない。

 休憩を入れると休憩直前の心身共にばてた感じがちゃんとリセットされるので、定期的・計画的な休憩を入れることは大事だと再確認する。ちょっとリフレッシュして先に進む。

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 海面に日光が反射して輝いている。雲の切れ目はもう直ぐだ。

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 苫小牧まで57kmということはむかわ町までもう少しということか。

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 アップダウンは相変わらず続く。ダンシングの時の右膝の力の入れ加減を注意して登る。力の入れ方を間違えるとピキっと痛い。

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 道脇の牧場に馬がいた。今回はあまり動物は見かけなかったな。

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 259km地点、橋を渡って富川の街中に入る。もうそろそろ海沿いを離れる頃か。

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 雲の切れ目に辿り着いた。西日が正面から差してきて眩しい。

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 さっきまでの天気が嘘の様に晴れて来た。

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 スタートから917.4km、紋別から271.1kmのむかわ町の分岐。右折して北上開始、札幌に向かう。

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 まだ日が高いうちに夏の北海道らしい爽やかな風景をちょっとの間だけでも見ることができて良かった。

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 ここから先は暫くは登りは無さそう。追い風は殆どなくなったが向い風よりは全然まし。

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 夕日に向かって走る感じがちょっと幻想的。西日が当たって体感温度がぐっとあがってちょっとぼーっとする感じも手伝って妙に途方に暮れる感が何とも心地良い。ブルベ中の非日常感の一つ。

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 スタートしてから悪天候が続いていたけど、最後の最後でこういう風景を見ることができて、やっぱり北海道に来て良かった。

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 夕暮れの風景はほんと見飽きない。いちいち絵になる。

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 時刻は19時、日が沈んだ。ナイトラン開始。

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 日が沈んで気温が下がり、身体も意識もしゃっきりして順調に距離を消化していく。

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 帯広から289km、左折して休憩ポイントのある遠浅方面へ。休憩ポイントまで10kmを切った。

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 札幌に近くなると馬の牧場が多いという印象があるが確かに多い。競走馬の牧場なのか、建物もゴージャスな牧場が多い。

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 遠浅まであと4km。もう一頑張り。

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 遠くに鉄塔群が見える。携帯電話の送信基地なのか。ちょっとした非日常感。

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 スタートから943.7km、帯広から297.4km地点の休憩ポイント3-2に到着、チェックタイムは19:30。

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 ここが最後の立ち寄り場所。あとはゴールを目指すのみ。ゴールまでは60km弱、のんびり行っても4時間で終わりだ。どうやら日付が変わる前にゴールできそうだ。ここまで来ればもう焦る必要は全くない。ゆっくり休憩して最後の走りに備える。20分程休憩して出発する。

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 暗い一本道ではあるが、道脇の民家の数が明らかに増えている。もう北海道の田園風景の中ではないことが夜でも伝わって来る。この度も確実に終わりが近付いていることを実感する。

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 帯広から305km、千歳市に入った。ゴールまであと50km。

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 313km地点、高速道路脇に出た。

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 時刻は21時前、車の流れが途切れなくなった。どんどん都会が近付いてくる。

 右膝の痛みが継続的に出る様になった。ダンシングをすると鋭い痛みが走る。これはもう外傷レベルまでやってしまったか。MGM1200のことを考えると由々しき事態ではあるが、もうここまで来て止めるという選択肢は勿論ないので相応の覚悟を決めて騙し騙し脚を回す。

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 恵庭市街に入った。ゴールまで残り30km。微妙な登り基調が右膝に響く。

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 339km地点、札幌方面に左折。曲がって直ぐに登り基調になった。

 勾配もそこそこあって距離も長い。事前の地図読みで見落としていた様で全く頭に入っておらず、かなりしんどい。右膝痛でダンシングができないのでシッティングでのろのろと登って行く。

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 山頂近くになって霧雨が降って来た。霧自体もかなり深く視界が殆ど効かない。登りは何とかなったが下りに入って視界の悪さは致命的、ヘルメットのゴーグルやアイウェアに水滴がついて使い物にならない。アイウェアを外して視力が悪い裸眼で長い下りをブレーキ掛けっ放しでそろりそろりと下って行く。最後の最後で更なる試練が課せられる。なかなか楽にゴールはさせてくれない。

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 6km位下って来てようやく平坦になって全身の緊張が解けた。霧も晴れて視界良好。もういい加減普通に走ってゴールだろう。

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 350km地点、高速道路の高架をくぐる。ゴールまであと5km。

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 市街地の信号にことごとく引っ掛かって全然進まない。でもあと10分もすればこの旅も間違いなく終わる。1000km以上のブルベを何度か走ったがほぼ例外なくゴール間際の30分位の、完走の達成感と名残惜しさが入り混じった何とも言えない充足感を味わいつつ走る感じが超長距離ブルベの醍醐味の一つだ。

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 ゴールが見えた。終わった。

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 無事ゴールに辿り着いた。ゴールタイムは7/15の22:27、完走時間は63時間12分だった。

 コンビニ内のイートインスペースでは先着の一人の参加者がブルベカードに記入をしていた。明日の朝には帰途に就くのでここでブルベカードを投函するとのこと、御互いの健闘を称えて別れる。

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 休憩もそこそこにホテルに向かう。この時間に帰って来ることができたので、今夜のうちに打ち上げができそうだ。

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 札幌駅に戻って来た。1200kmの時は随分長い間離れていた感じがあったけど、今回は直ぐに戻ってきた感がある。3泊4日と2泊3日の差は大きい。

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 23時過ぎにホテルに帰着。再チェックインして、部屋に入ってウェアを脱ぎ捨てた解放感に浸る間もなく急いでシャワーを浴びて部屋を出て、フロントで近くの居酒屋を紹介してもらい歩いて向かう。

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 深夜の独り打ち上げ開始。生ビールが四肢に染み渡ってジーンと痺れていく感じが実に良い。首尾良く完走を果たして飲む1杯目のビールの旨さは他に比喩のしようもない。ビールを美味しく飲むための御膳立てのためにブルベを走っているというのは全く過言ではない。

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 飲むうちに日付が変わった。奇しくも我が誕生日、1000km完走を自らにプレゼントして上機嫌でビールを飲む。1時間程の至福の時間を終えて店を出た。

 もう少しだけ飲もうかと缶ビールを買ってホテルに戻る。

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 大通りは霧雨がぱらついていた。

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 ホテルの部屋に戻って2次会。インターネットを眺めつつ、ぼんやり今日までの道のりを振り返りつつビールを飲み眠くなったのでベッドに入る。就寝時刻は2時頃と思われる。