2018BRM713北海道1000/レポート5:帰宅まで

 7/16(月)、5時半に目が覚めた。もう走る必要はないし起きる必要も無いのだがやはりこの時間に目が覚める。

 眠気はそれ程でもないので取り敢えず起き上がって身体各所をチェック。疲労感は意外に少ない。懸念された右膝は一晩寝たら、体重を掛けなければ痛みは出なくなっていたのでちょっと安心。ただ、自転車は暫く乗らない方が良さそうだ。尻の表層がいつもの超長距離を走った後の様に擦過傷になっている。数日したら皮が剥けるだろう。主だったダメージはそれ位のものか。

 億劫にならないうちに先ずは最も面倒な作業、バイクの分解・収納を片付けておく。1時間程かけてのんびりバイクをバラシて輪行ケースに入れて、大方の荷物を整理する。

 午前中はベッドに横になってうつらうつらしながらうだうだと過ごし、昼過ぎになって空腹に耐えかねて散歩がてらコンビニに買い物に行く。17時からはジンギスカン食べ放題なので昼は小さな弁当で我慢。

 そろそろアフターパーティーに出掛ける時間というところで、ブルベカードの最終仕上げ。

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 通過時間やクイズの答えを記入して完成。これをパーティー会場の受付で提出すればこの1000kmが完結する。

 16時半にホテルを出発、会場のさっぽろビール園までは2.5km程なので徒歩で向かう。

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 碁盤の目の様になった街の区画を斜めに横切る裏路地が面白い。歩いていてなかなか楽しい。

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 黒猫が3匹。札幌黒猫連合集会中の横を通り過ぎる。

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 さっぽろビール園に到着。

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 いつもの様に会場が分からずうろうろする。

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 何のことはない、北海道1200の時と同じ場所だった。

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 早速受付。ブルベカードも提出しこれで無事にミッション・コンプリート。

 関係者が続々と集まって来る。顔見知りと挨拶を交わしながら開場を待つ。

 17時過ぎに開場、着席。

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 さて、御待ちかねのジンギスカン。前回は余り食べられなかったので今回は抜かりなくガッツリ食べる予定。

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 ビールが運ばれてきた。乾杯はまだだけどテーブルの皆さんと乾杯の練習をする。

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 AJ北海道の長瀬会長の乾杯の音頭でパーティーが始まった。

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 野菜には目もくれずガンガン肉を焼く。ジンギスカンの流儀は全く無視。

 昼御飯を我慢した分、ガンガン食べられる。旨い旨い。

 皆さんそこそこ食べて飲んであちこちで歓談モードになっているのを尻目に、こっちは歓談もそこそこにひたすら肉の追加を注文して食べ続ける。ブルベ腹は底なし。

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 2時間程でパーティーは御開き。日も落ちて涼しくなった広場で参加者の皆さんの歓談は続く。楽しかった。

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 リュウさんに誘われて2次会に行くことに。さらばビール園、また必ず来るよ。

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 ブルベ界の重鎮の皆様と御一緒させて頂き、色々と楽しい話を聞かせて頂く。これもまたアフターブルベの楽しいひととき。

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 2次会も2時間程で御開きとなり、皆さんと別れて独りすすきの方面に向かう。一応2次会、3次会の計画を持っていたが2次会予定だった店はスキップして3次会に向かう。サッポロクラシックの瓶を今回は飲めないのはちょっと残念だけど、いずれまた札幌に来る機会はあるだろう。

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 3次会会場に到着。

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 ここで疲れた身体に酔いが回ってふわふわした感じと完走の充足感に浸りつつ、ジャズを聴きながらぼんやり過すのが何とも至福のひととき。マスターとぽつりぽつりと会話しながら色々聴かせてもらう。ブルベを走っている時は音楽は聴いていないけれど、眺めている風景やその時の心持ちに合わせて脳内にストックされた音楽が頭の中で回ったりすることがあるが、ゴールしてそれを実際に聴いて走っている時のことを振り返るのも楽しい作業だ。それに完走した達成感が加われば感慨もひとしおだ。帰り際にかけてもらうのは御約束のPat Metheny GroupのFarmer’s Trust、北海道の広大な大地を何日も走って心身共に疲れが溜まって来て、終盤の夕暮れ時(天気が悪い方が似合っている)に広がる牧草地を走っている時に頭の中に流れてくる曲だ。これを聴いて私のブルベは完結。じわっと沁みてくるような満足感の中、店を後にする。

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 ホテルまでは3kmだが、歩いて帰ることにする。午前1時、狸小路も人気がなく静か。日曜日の深夜だと夜の引けは早いか。

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 札幌駅も寝静まっている。

 1時半にホテルに帰着、そのまま夢の中へ退場。

 

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 7/17(月)、やはり6時前に目が覚める。暫くベッドの上でネットを徘徊したりとうだうだと過ごした後、ぼちぼち起き上がって身支度を開始する。フライトは12:20だが新千歳はいつも手荷物預け入れが滅茶苦茶混むので早めに空港に向かうことにする。

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 9時過ぎにホテルをチェックアウト。立地条件的にも居心地も良いホテルだった。次回宿泊の選択肢に入れておこう。

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 今朝の札幌は爽やかな天気、暑い関東には帰りたくなくなる。

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 北大通りは学生時分を思い出させてくれて、何となく名残惜しい気がする。

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 道端にラベンダーが咲いていた。今回も晴天の下の広大なラベンダー畑は観ることはできなかったな。やはりあれは富良野に行かないと駄目なのか?

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 ぼちぼち歩いて札幌駅到着。

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 札幌駅は平日らしい風情。

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 10:20に新千歳駅に到着。さてここからが一仕事だ。

 最初の関門、駅の改札ロビーから出発ロビーまで上がるエレベーターが1基しかなくて遅いのでなかなか乗れずにかなりの時間をロスしてしまう。

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 AirDoのカウンターでチェックインしてANAの手荷物カウンターに回るが、案の定物凄く長い列。進みの遅い列で一体バイクケースを預け入れられるのはいつになることやら。

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 結局空港に到着してバイクケースを預け終わるまで1時間10分かかった。急いで土産を買って、今日こそは弟子屈ラーメンを食べるぞと意気込んで、フードコートに向かう。

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 辛味噌ラーメン大盛り。期待以上に美味しかったので満足。

 ラーメン食べ終わって保安検査場に向かったらここも大渋滞、結局優先ラインに並ばせてもらって何とか間に合った。新千歳空港で食事をしようと思ったらフライトの3時間前に着いておかないと危ないな。

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 フライトは15分遅れ、機上の人となる。

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 機内でうつらうつらしていたらあっという間に羽田着。

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 手荷物受取でバイクケースが予想外の所から出てきて受け取りに時間を食ってしまったが、その後遅滞なく行動して14:45のリムジンバスに乗車。

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 バスに乗って寝落ちして目覚めたら所沢だった。

 それにしても暑い!やはり北海道にいるべきだったか。大汗を掻きながら17時過ぎに自宅着、これにて北海道遠征は無事終了した。

 

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 今年はオダ埼清水班が1000kmをやるので、シーズン当初は走るつもりはなかった北海道1000だったが、MGM1200の出走資格にもしかしたら1000kmも必要かもと不安になったのと、走ろうかなと迷い始めたら北海道を走りたいと強い願望に変わってしまったので結果エントリーすることとなった。走行プランで3泊4日が組めず、2泊3日で最終日が最長距離・最長登坂という尻上がりにきつくなるプランとなったが、3日連続の300km越えも1回も日付をまたぐことなくゴールできたのは、北海道の地の利であるという意外に理由はない。厳しい山岳もなく、気温は低いと言っても夏なので手持ちの装備で何とかなるし、日本開催の1000kmブルベで最も完走確率の高いコースと言っても過言ではないだろう。天気は、まあいつもの北海道らしく結構な時間雨に降られたが、そういうものだと割り切ってしまえば楽しく走ることができた。とにかく圧倒的に走り易い北海道の道はブルベには最適な開催地であることは間違いない。飛行機代も往復2万円台前半で手に入るし前後泊の宿代をうまくすれば、地元にブルベ参加でかかる費用に総額4万円以内の追加費用で北海道遠征が可能になる。そう考えると休暇さえ都合が付けれれれば年1回の北海道遠征というのもあながち贅沢とは思えなくなってくる。是非来年もエントリーを画策したいと思う。

 

 さて、次のブルベはスペイン開催のMGM1200だ。私的には今年最大のチャレンジとなる。北海道1000終了から1か月間はブルベをオフにして8/19スタートのMGM1200に臨む。蓋を開けてみたら日本人の参加者はどうやら私一人の様で、初めての国にたった独りで行かなければならないという別のプレッシャーがかかっている。出発は8/16であと5日しかない。パッキングもまだ全然進んでいないが、ここまで来たらもう逃げ隠れできないので、覚悟を決めて準備をしなければならない。エントリーした以上、DNSもDNFを許されないので気持ちを奮い立たせて万全を期す。