MGM2018/Report 10:Stage 7,Day 2/Gijon-Cangas de Onis(82km/702km)

 8/21(火)、1時間弱のGijon滞在の後、12:50にリスタート。さあ、Madridに帰ろう。

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 数名のスタッフに見送られながら、再びゲートをくぐって街に出ていく。往路の逆走ではなく右方向へ。

 Gijonの街中を通り抜けるルート以外は往路を逆走する。まずはGijonを出た直後の登りが関門。中間地点まで来ればあとは下り基調のはずなので楽に戻れるはずだ。但し、既に酷暑の時間帯に入っており暑さに耐えながらの走行となるためその分難易度が上がる。

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 左側に大きな建物、どうやらサッカースタジアムの様だ。

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 海岸線に出た。おお、海だ!大西洋をちょっとだけ見ることができた。位置的にはここから真北の方向にBrestがあるはずだ。

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 湾岸にはホテルらしき建物が建ち並び大勢の海水浴客で賑わっている。リゾート観光地の様だ。ちょっと停まって海を触って行こうかと思ったが止めた。これから10時間かけてCistiernaに戻らなければならない。観光をしている余裕は全くない。

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 街中の交通量は非常に多く、信号も多い。なかなか進まない。

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 狭い道が入り組んでいて自転車で走る分には余り楽しくはない。

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 気温は26℃とあるが、日向の体感はそんなものでは済まない。

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 Gijonには別の機会に自転車無しで訪れて、歩いて街中を散策したいものだ。多分その機会は二度とないけれど。

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 ようやく街の出口へ。最初で最後のGijon訪問はこれで終わり。

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 街を出て直ぐに登りが始まる。さっき下って来た定峰峠的な登りを登り始める。

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 勾配5%弱の適度にワインディングした登りが続く。道脇にちょくちょく木があって木陰もあり、ここを通り過ぎる時は涼しくて気持が良い。

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 暑いが何故かこのヒルクライムは楽しい!テンポ良く登れているのが良いのか、この坂は正に定峰峠な感じだ。

 それにしても相変わらずこの坂にはサイクリストが多い。往復で300人位とすれ違った気がする。

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 見渡せる近隣の山の尾根は全て緑色。スペインの北の端の方は緑が多い。今まで見て来た茶褐色の山肌は全く見えない。日本で見る風景と同じで安心感がある。

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 ”峠の我が家”が見えた。ようやく山頂だ。

 地元のサイクリストが颯爽と追い抜いていきながら指を指して頂上を教えてくれた。

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 山頂直前で一人のランドヌーズに颯爽と抜かれた。9km程の楽しいヒルクライムはフィニッシュ。

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 峠を越えて下って来て再び街中に入って来た。Gijonから24km地点のNorenaという街の駅の脇を通過。

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 中堅都市、Pola de Sieroに戻って来た。往路はあまり意識していなかったが復路だと街中は登りが多くて結構しんどい。

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 この街もGijonに負けず劣らず車も人も往来が多いので街を抜けるのが一苦労。

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 街を抜けてアップダウンが始まった。このアップダウンをしばらくこなせば長い下り基調になるはずだ。そこまでの辛抱だ。

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 アップダウンのはずがずっと登り基調だ。往路の時の印象と全然違う。往路ではそんなに下ってきた感じはなかったのに、本当に同じ道を走っているのだろうか。

 暑さも厳しくなりかなりしんどくなってきた。何となく集中力を欠いて来てぼーっとしながら登って行く。

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 緩斜面だから登り自体はそれ程でもないのだが、何となく向かい風基調でバイクが前に進んでくれないのがきつい。緩やかな坂、緩い向かい風、暑さが3つとも揃うと結構酷い環境になる。よろよろと進んでいく。

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 Gijonから40km走ってようやく下り基調になったのだが、如何せん勾配が緩いので脚を止めても重力に任せて勝手に下って行くという状況には全くならない。結局そこそこ脚を回さなければならず、全然楽にならない。

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 Gijonから61km、Villamayorの街まで戻って来た。PCまではあと20kmちょっと。

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 街中の温度計は31℃だがそんなもんじゃない。体感は40℃を超えている。暑い、死ぬ。

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 街中で見かけたサイクルショップ。

 街を抜け更に進むが、相変わらず緩い向かい風のせいでバイクが前に進んでくれない。体力がどんどん削られて、意識が朦朧としてくる。流石に暑さに耐えられなくなり、道端に木陰を見つけてストップ、15分程休憩する。

 休憩してちょっと持ち直して走り続けていると、漸く脚を止めても下り始めてくれたので束の間脚を休める。

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 Gijonから75km、ようやくCangas de Onisの文字が道路標識出て来た。PCまで10kmを切った。

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 登り基調になってリカンベントに抜かれる。登りであの重いカウルバイクに抜かれるなんて、俺は相当に遅い。

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 更に大集団に抜かれるが全然付いて行けない。もうヘロヘロだが、あと数kmでPCだから無理することもない。淡々とマイペースで進む。

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 あと数100mで街だ。もう少し。

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 ようやくCangas de Onisの街に入った。早朝とは打って変わって観光客で大賑わい。

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 朝見た石造りの橋にも大勢の観光客がいた。

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 賑やかな街並みをぼさっと眺めていたらうっかりミスコース。気を取り直してPCに向かう。

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 ようやくPCに戻って来た。

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 702km地点のC8/Cangas de Onisに到着。

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 高校生くらいの少年もボランティアスタッフなのか。早速チェックを受ける。

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 チェックタイムは8/21の17:03。

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 ここまでの暑さとの戦いでかなりグロッキー、心拍もかなり高い。取り敢えずアクエリアスをがぶ飲みする。旨い!日本でもこのオレンジ味のアクエリアスを発売してくれればほんと良いのにな。身体の内外から温度を下げて少しずつ落ち着きを取り戻してきた。ちょっとバテて固形物を食べられそうにないので取り敢えずジュース3本でしっかり水分補給をする。ここから先はいよいよ登坂距離40km超、1000m級の山を登るMGM最大の難関ステージだ。PCまでは100kmと長い。ここを越えれば今日の仕事は終わり。そして仮眠できれば完走がかなり見えてくる。大勝負を前に束の間の休息、少しでも回復してモチベーションを高めるため45分程しっかり休む。