2019BRM615札幌600/Day 1:スタート・札幌->宿泊・美深(358.9km)

 6月の終わりからずっと梅雨らしい天気が続いている。7月に入ってまだ2日しか自転車に乗れていなくて全然距離が稼げていない。月間ノルマの1200kmクリアが早々に危うくなって来て、今日も隙あらば乗ろうと思っていたのだが外は結構な降りで断念。仕方が無いのでこの空いた時間を無駄にしない様にしてブログを書いている。そんな折、ジョアン・ジルベルトさんが亡くなられたという報道を目にして驚きつつ落胆している。御高齢で病気がちだとは聞いていたけれど、遂にこの日が来てしまうとは。ギター一本で弾き語る彼の音楽はシンプルだけど奥深く音楽のあらゆる要素が包含された究極の表現スタイル、宇宙だったなあと改めて思う。私的にライブが苦手な中で、唯一観たかったアーティストだった。いずれブラジルでブルベを走る時に是非ライブを観ることができたらと思っていたのだが叶わなかった。今はただ、彼が安らかな眠りにつかれてたであろうことをただ願うのみだ。Rest in peace, João.

 そんなわけでBRM615初山別600の走行レポートは下記の通り。

 

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[目次]

スタート前日(札幌へ移動)

 6/14(金)、今日と週明け月曜日は有給休暇を取得しこの週末は全て北海道遠征に充てる。昨日は残業調整で会社を早上がりして、殆ど手を付けていなかった遠征準備を大慌てでやった。今朝もう一度忘れ物がないかどうか確認して、出発する前にいつものつけ麺屋でつけ麺を食べていくか思案したが、その余裕はないと冷静に判断し断念する。

 11時過ぎに自宅を出発。今日は成田発15:00のフライトで、それに上手く繋がる時間帯のリムジンバスがないのが地味に痛い。バイクケースを引き摺って最寄りの駅までの1kmちょっとを歩く。

f:id:gearmasher:20190614114859j:plain 駅に着いた。さてこれから札幌に向かって移動開始、鉄道移動で成田空港に向かう。

f:id:gearmasher:20190614115519j:plain 昼前の電車はかなり空いていて輪行ケースの持ち込みは全く問題ない。

f:id:gearmasher:20190614133629j:plain 西武池袋線、山手線、京成スカイライナーと乗り継いで13時半に成田空港第2ターミナルに到着。ここから第3ターミナルまでの700m弱を徒歩で移動する。

f:id:gearmasher:20190614134400j:plain 道すがら、直ぐ前を歩く2人の男性がフランス語で楽しそうに会話をしているのがずっと聞こえている。再来月にフランスに行くのが楽しみに思えてくる。

f:id:gearmasher:20190614134555j:plain 13:45に第3ターミナルに到着、いつもの様に非常に混雑している。

f:id:gearmasher:20190614134815j:plain 今日はバニラエア。チェックインカウンターは結構並んでいる。いざ私の番になってバイクケースを預けようとしたら、カウンターの女性からオーバーサイズの追加料金が必要と言われたので、3辺合計203cmまでOKですよねと切り換えしたらマニュアルらしきものを読み返して「203cmOKでした」と納得してくれて事無きを得た。受付をしてもらったら。大型荷物預け入れの別の窓口までバイクケースを持って行き無事に預け入れ完了。

 バイクを預け入れて身軽になって空腹感を覚えたのでハンバーガーなど食べながら時間を潰す。

f:id:gearmasher:20190614144918j:plain 15時前に登場する。

f:id:gearmasher:20190614154132j:plain 離陸待ちの飛行機が列をなしている。離陸したのは登場後の30分後、現地着は10分遅れの見込み。

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 今回は珍しく窓側の席、滅多に見ることの無い飛行機からの景色を楽しむ。水田に太陽が反射して巨大な鏡の様だ。

f:id:gearmasher:20190614162345j:plain あれはもしや先週走った男鹿半島ではないか。

f:id:gearmasher:20190614164336j:plain 北海道上空に差し掛かる。正に雲の絨毯。

f:id:gearmasher:20190614171253j:plain 17時過ぎに新千歳空港に到着。札幌はどんよりと曇り。

f:id:gearmasher:20190614172153j:plain バイクケースを無事回収。

f:id:gearmasher:20190614173159j:plain 17:30発の快速エアポートに乗車、札幌に向かう。

f:id:gearmasher:20190614173226j:plain 金曜日の通勤時間帯ということもあり結構混んでいるが、何とか邪魔にならない様にバイクケースを乗せることができた。

f:id:gearmasher:20190614181754j:plain 18:10、札幌駅に到着。

f:id:gearmasher:20190614182332j:plain 札幌は去年の2018BRM713北海道1000以来、1年経たずの再訪。気温は15℃位ではないかと思われるが非常に過し易い。

 徒歩で駅近くのホテルに向かう。

f:id:gearmasher:20190614183258j:plain 400m程歩いてホテル着。ここは2016年のBRM715北海道1200で泊ったところ。値段はちょっと高めだが駅から近いしバイクが部屋に持ち込めるので便利。

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 チェックインを済ませて部屋に入る。自宅からDoor to Doorで7時間。

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 間髪入れずに輪行解除。バイクを組み立て簡単に各所をチェックするが問題なさそうで一安心。

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 バイクを組み終えて食料の買い出しで近くのコンビニに行く。札幌の街はいい感じに日も暮れて”夜はこれから!”とモーションをかけて来るが、理性総動員で誘惑を振り切り部屋に戻る。北海道での楽しみの一つの豆パンは残念ながら札幌市街のセブンイレブンにはなく出鼻を挫かれた格好。

 シャワーを浴びてすっきりしてまずはガラナで前夜祭、旨い!。持参したPCで明日のコースの予習をしつつ天気予報をチェックする。予報を見る限り明日は何とか降られずに済みそうだが明後日は朝から結構な雨量。取り敢えず雨装備は一式持って来たので対処は可能だが何とか好転して欲しいところ。一方、朗報は明日は南風で明後日は北風、即ち両日とも追い風基調ということだ。これは非常に心強い。

 のんびり寛いでいたら移動疲れがいい感じに出てきて眠くなってきた。明日の起床時間4時半にアラームをセットして21時半に就寝。

スタート当日の朝

 6/15(土)、アラームが鳴る前に目が覚めた。昨夜は微妙に寝苦しくて何度か目が覚めて眠りが浅くちょっと睡眠不足な感じだが、ちゃんと寝たぞと自分に言い聞かせてベッドから起き上がる。ホテルの窓の外は直ぐに隣のビルの壁なので景色が全く見えず外の様子が良く分からないが取り敢えず雨は降っていない様だ。寒くないので半袖ジャージとレーパンで身支度。

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 5時過ぎにホテルを一旦チェックアウト、バイクケースを預かってもらい外に出た。雨は降っていない。気温も10℃前半といったところだが私的には涼しくて気持の良いレベル。この時間でこれなら防寒具の必要は全くないだろう。スタート地点の東雁来公園に向けて出発、札幌市街から西に9km弱移動する。

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 早朝の札幌市街は静か。昨夜の喧騒が別の場所のことの様だ。

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 昨日バイクを組み立ててこれが最初の走りになるが問題は無さそうで一安心。西に向かってひた走る。

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 スタート地点に到着。関係者の姿がちらほら見える。

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 先ずは受付。R札幌スタッフのノザキさんとチコリンさんに受付をして頂く。チコリンさんは関東在住のはずだけれど、北海道のブルベではよく御見掛けする。

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 R札幌さんのブルベカード。今回初参加でまだ1枚も持っていなかったので、これが欲しくてここまで来たというのがエントリーの主たる動機。現時点ではまだ仮配布の状態、果たして完走してちゃんと自分のものにできるのか。

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 今回は雨装備はウェア・泥除けともフル装備で携行している。防寒具はアームウォーマー、ニーウォーマー、携帯用ウインドブレーカーを持って来ている。北上して夜間走行で雨になったら気温は1桁になる可能性があるが、レインウェアは防寒具にもなるので全部着れば対処可能だろう。

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 ブリーフィングが始まった。コース担当のノザキさんから説明を受ける。

<往路>

 往路は札幌から芦別、深川を経由して、留萌から海沿いを進み遠別で再び内陸に入り音威子府を経由して美深町まで行く358.9km。

 大きな山越えは75km地点の三芦トンネルの1つで後は小さめの峠が幾つかといったところ。但しアップダウン区間があるので獲得標高差は2000mを超える。まあ山岳コースという程のものではなさそうだ。

<復路>

 復路は美深から遠回りなして札幌まで戻って来る247.1km。

 山は序盤の美深峠や後半の青山トンネル辺りがちょっときつそうだが、獲得標高差は1500m超といったところでこちらもまあ山岳という程でもなさそうだ。

 往復とも走ったことのある区間を幾つか通るので何となく素性が分かっているし、際立って難所という場所もなさそうなのでそれ程プレッシャーはない。但し雨がどうなるかで難易度が大きく変わって来るので天気の動向が気になるところだ。

スタート/東雁来公園->PC1/セイコーマート萩の山スキー場店(41.1km)

 定刻6:00にスタート、緩々と走り始める。

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 スタート直後は南に向かって走る。結構な南風なのでいきなり向かい風。でも間違いなくこれから北上するので追い風になるはず。予報通りの風向きに今日は楽ができそうな嬉しい予感。

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 2km、進路は西向きで風は右から吹いている。間違いなく南風、よしよし。

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 15.0km、石狩川を左手に見ながら走る。進路が徐々に北を向き始め追い風基調になってきた。快調に進む。

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 18.3km、江別大橋で夕張川を渡る。

f:id:gearmasher:20190615070923j:plain 追い風というのもあるかも知れないが、今日の参加者は皆速い。先を走る人がだんだん遠くなり、後ろから来た人に抜かれていく。無暗についていくと後で潰れることになるのであくまでマイペース、心拍はLSDレンジを超えない様に気を付けながら走る。

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 28.6km、栗原方向に右折。ちょっと先を走る人が真っ直ぐ行ってしまったので大声で呼び止めたのだが距離があって聞こえない。直ぐに気付いてくれると良いのだが。

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 30km過ぎ、広域農道の様な道を走る。ひたすら真っ直ぐ。

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 32.3km、踏切を通過。本州のブルベでは最近しょっちゅう踏切に引っ掛かるのでうざったいのだが、ここならばむしろどんな車両が通るのか見てみたい気がする。

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 35.0km、志文という街の中を通過。左折方向に進む。

f:id:gearmasher:20190615073410j:plain 37.0km、こんな田園の中に遊園地があるのか。右折して夕張方向へ進む。

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 39.1km、道道30号を夕張に向かって進む。PCはもう直ぐ。

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 41.1km地点のPC1に到着、チェックタイムは7:40。

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 ここまで2時間かからずに来ることができている。グロス20km/hを超えているのは流石北海道、しかも追い風基調というところ。このまま少しずつマージンを稼いでいってできれば宿には日付が変わる前に到着したい。

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 本場のセイコーマートで豆パン、と思ったらここにもない!がっかりして止む無くメロンクリームパンとカツゲン。15分程休憩の後リスタート。

PC1/セイコーマート萩の山スキー場店->通過チェック1/三段滝(44.8km/85.9km)

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 次の通過チェック1までは45km程だが恐らくここでは補給できない。とするとその次のPC2までは105kmということになる。ちょっと長いが、なにせ北海道だし追い風基調なので基本はノンストップで行くつもりだ。

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 真っ直ぐな道を追い風に乗って快調に走る。この爽快感は北海道ならでは。やはり来て良かった。

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 45.8km、三笠市に入る。

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 48.1km、三笠市街方向に右折。先行者が一人直進してしまったが後ろから呼び止めたら直ぐに気が付いて引き返してきた。良かった。

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 52.8km、三笠市近郊の街中を通り過ぎる。桂沢湖・幾春別方面にクランク状に進む。

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 道道917号は微妙なアップダウンが続く。

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 57.7km、桂沢湖方面に右折。

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 緩く長いアップダウンが続くが少しずつ標高が上がっている気がする。既に三芦トンネルへの登りが始まっているのか?

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 徐々に勾配がはっきりして来て登り一辺倒になって来た。進行方向が東になったり時折南に向いたりするので向かい風基調になってちょっとキツイ。

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 気温19℃、登りのせいか体感はもっと高い。ちょっと暑く感じる。

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 65.7km、桂沢湖の脇を通過。頂上までは後9km位か。まだまだ長いな。

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 国道452号に合流して、更に登りは続く。

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 4%前後の直線的な登りが延々と続く。

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 74.4km、頂上の三芦トンネルに到達。これで今日の最高標高地点はクリアした。芦別市に入った。

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 トンネルを抜けて長い下りに入る。楽ちん楽ちん。

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 大自然の中の一本道は北海道の醍醐味、こんな道を延々と走ることができるのは本当に贅沢。

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 81.4km、芦別川沿いを走る。通過チェックまではあと4km程。

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 程無く三段滝公園に到着。

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 85.9km地点の通過チェック1に到着、9:45。

 ここは写真チェック、まずは通過証明用の写真を撮る。ここでひとりの参加者さんと会話。地元の方らしく、昨夜は遅くまで残業だったとの頃でかなり疲れて眠いとのこと、今日の宿はびほろ温泉だがDNFしてショートカットでそこまで行ってしまうかも、と話しておられた。私もびほろ温泉に泊まるのでDNFされずに御会いできるといいなと思いつつ、彼が出発していくのを見送る。

f:id:gearmasher:20190615095842j:plain 取り敢えず三段滝というものがどういうものなのか川べりまで見に行ったが良く分からなかった。15分程休憩の後リスタート。

通過チェック1/三段滝->PC2/セブンイレブン深川北光町店(60.3km/146.2km)

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 いきなり無賃乗車している奴がいたが暫く走っていると飛んで行った。

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 緩やかな下り基調の一本道はまだまだ続く。順調に距離を消化していく。

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 101.3km、芦別市街方面に左折。

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 103.3km、西芦別町を通過。綺麗に色分けされた住宅棟が整然と並ぶ。炭鉱か何かの労働者住宅なのだろうか。

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 106.5km、滝川・赤平方面に左折。

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 107.0km、芦別町に入った。

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 芦別町はちょっと大きめの街、鉄道の駅もある。

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 110.3km、滝川・赤平方面に左折。

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 道道4号に乗って芦別町を離れる。

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 郊外の緩やかな登り道は北海道らしい農地の風景が広がる。

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 125.0km、新城峠を通過。これが前半2つ目の峠越えになるのか。

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 125.7km、旭川市に入った。

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 下り基調の道道4号を快調に進む。いつの間にか青空も出てきて気温も高くなってきた。

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 131.0km、深川市に入る。

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 131.2km、道道4号を離れ、深川市街方面に左折。

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 集落の中の学校の入口。子供たちの姿はないが旅情を感じる絵だ。

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 132.1km、緩やかに登り始める。これが前半3つ目の峠越えの様だ。

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 徐々に勾配がきつくなって登りらしくなってきた。

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 135.4km、3km程登って山頂に到達。これで前半の峠越えは大方クリアしたか。

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138.0km、下りを終えて国道12号に合流、左折方向に進む。

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 進路は西向きになった。海に出るまでは結構うねうねと蛇行しながら進んでいる感じ。日差しもしっかり出てきて暑くなってきた。

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 141.6km、深川市街に入って来た。留萌・深川駅方面に右折する。

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 留萌まで51km。留萌から海沿いに出るはずなので、海まではまだまだ距離がある。

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 144.0km、再び石狩川に遭遇。深川橋を渡って深川市街の中心部に入って行く。

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 石狩川は朝札幌近郊で見た時よりも随分川幅が狭くなっている。それだけ上流ということか。

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 深川市街中心部を通過、PCはもう直ぐ。

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 146.2km地点のPC2に到着、チェックタイムは12:17。

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 グロス20km/hで1時間の貯金、まずまず順調に来ている。

f:id:gearmasher:20190615122919j:plain 暑くなって来て結構汗を掻いたのでしっかり水分補給。ガラナが旨い。やはり豆パンは置いてなくてプリンで御茶を濁す。

 ここでコース巡回中のR札幌スタッフのタケダ代表とコバヤシさんとしばし歓談。タケダ代表によると海沿いは向かい風とのこと。えーっ、今日は終日南風だったのでは?予報が外れてくれることを祈るのみ。20分程休憩の後リスタート。

PC2/セブンイレブン深川北光町店->PC3/セイコーマートよこやま羽幌店(97.4km/243.6km)

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 羽幌のPC3までは100km弱と長いが、現時点では疲労感も殆どなく巡航速度をキープできる道が続くのでノンストップで行く予定。

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 150.9km、秩父別町に入る。うちの近くのは”ちちぶ”だがここは”ちっぷ”と読む。北海道の地名は特徴があって面白い。

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 155.0km、秩父別の街中を通過。

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 進路が真西に向いて、強い風が左から吹き始めバイクが進まなくなった。これは辛い。真っ直ぐな道がとてつもなく長く遠く見える。

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 161.3km、国道275号を横切る。ここは往路と復路のクロスポイント、明日はここを右から左に通る。

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 進路が多少北を向き始めてバイクは進み始めた。苦行から解放されてほっと一息。

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 170.3km、小さな峠の頂上で留萌市に入った。留萌市街まであと22km。まだ結構あるなあ。

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 177.2km、道道1068号って4桁道路は何か凄い。

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 微妙なアップダウンが続く。久し振りに参加者を見かけた。留萌市街まであと5km。

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 191.7km、留萌の街中に入って来た。気温25℃、確かに体感はそれ位はある。

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 自衛隊の駐屯地を通過。今日もたくさんの自衛隊車両が走っているのを見かけた。これも北海道ならではの風景。

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 192.5km地点、留萌市街を通過。私的に留萌と言えば真っ先に若松勉を思い出す。幼い頃の刷り込みがいまだに有効。羽幌・小平方面に右折。

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 この交差点は見覚えがある。いよいよ海沿いに出るか。

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 道路標識に稚内の文字が出て来た。日本縦断2700やBAJ2400の記憶が蘇って来る。

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 あらら、タケダ代表の話の通り向かい風。かなり落胆。

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 197.0km、遂に海に出た。ここから遠別までの90kmちょっとを海に沿ってひたすら北上する。これが全て向かい風だと思うとかなり萎えるが黙って進む以外の選択肢はない。

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 久し振りの国道232号。初めて走ったのは2012年の北海道パラダイスウィーク初日のBRM805北海道200。その時は雨だったが想定外の高速で走ることができて200kmブルベで7時間台という有り得ない時間で完走した。その時の記憶が色濃く残っていて、北海道の道は地元のブルベと比べて2割位速く走れるという思い込みが出来上がった様な気がする。でも今日は向かい風で全然進まない。

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 200.8km、小平町に入った。このどでかい看板はしっかりと記憶に焼き付いている。

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 202.8km、小平町の中心部を抜ける。

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 遮蔽物のない海沿いをひたすら向い風に耐えながら走る。できるだけ早く宿に着きたいという気持ちからつい頑張って踏みそうになるが、頑張って早く着いても脚を使い過ぎで疲労を溜め込んでしまえば明日の走りに影響する。経験上、少々時間がかかっても強度を抑えて疲労を最小限に食い止めた方が結果的に良い結果が出ると思っているので、心拍がLSDレンジを超えない様に意識して抑えて走る。

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 211.7km、風力発電機のプロペラが無くなっている。

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 改装中なのか、それとも役目を終えて撤去されるのか。いずれにしてもちょっと寂しい佇まい。

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 PCのある羽幌まであと28km。まだちょっと距離があるな。

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 216.9km、前に通った時も見かけたがこのアーチは一体なんだろう?(後日調べたらここは”にしん文化歴史公園”だった)

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 219.9km、小平町を出る。小平町の端から端までは20kmということか、結構大きいな。

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 225.1km、苫前町に入った。苫前町と言えば”とままえベアー”だな。

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 こちらの風力発電機は元気に稼働中。残念ながら皆進行方向を向いて回っている。即ち相変わらず向かい風ということ。

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 海沿いから離れちょっと内陸に入ったらアップダウンが出て来た。

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 235.9km、苫前町の街中に入った。来た!とままえベアー。これを見たら次は羽幌の入口のオロロン鳥だ。

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 ここから羽幌まではアップダウンが続く。

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 昼下がりの暑さでちょっとぼおっとしてきた。90km以上ノンストップで走って来て流石に疲労が出て来たか、終盤のアップダウンがキツイ。

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 241.2km、羽幌町に入る。

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 オロロン鳥の出迎えを受ける。君のことは良く憶えているよ。

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 242.2km、羽幌の街中に入って来た。ここを曲がったところがパラダイスウィークのゴール受付だったところ。懐かしい。今日の進行方向は直進。PCはもう直ぐ。

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 243.6km地点のPC3に到着、チェックタイムは16:32。

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 ここで遂に豆パンをゲット!今回の北海道遠征初の豆パンはやはり旨かった。

 もしかしたらここでR札幌スタッフのタナカさんに御会いできるかなと期待していたが、残念ながらおられなかった。20分程休憩の後リスタート。

PC3/セイコーマートよこやま羽幌店->PC4/イケレ音威子府(93.1km/336.7km)

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 羽幌の街中を進む。ここはパラダイスウィークの時に泊まった場所。朝、この辺りを歩いたのを懐かしく思い出す。

 さて、次のPC4までは93kmとこれまた長丁場、暑さで若干へばり気味ではあるが日が落ちて気温が下がって来れば調子が戻って来ると思われるので、基本はノンストップで行く予定。上手く行けば22時にはPC4に辿り着ける。日付が変わる前のホテル到着が見えて来た。

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 初山別までは18km。

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 249.0km、再びオロロン鳥。さようなら、また来るよ。

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 緩やかなアップダウンが続くが、向かい風が勾配を若干上げている。

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 252.7km、初山別村に入る。アップダウンはまだまだ続く。

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 日がかなり西に傾き。夕刻が近付いて来た。何とか遠別までは日のあるうちに行きたいところ。

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 初山別温泉・天文台まではあと4km。

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 稚内まではあと113km。BAJの時、この標識を見て”近い”と思ったのを憶えている。そりゃここまで2300kmも走って来ればそう思うのは確かに不思議ではないなと改めて思う。

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 267.9km、初山別温泉を通過。BAJの時はここに泊まった。ここが最後の仮眠ポイントで翌日に宗谷岬にゴールした。確かあの時も夕暮れ時にここに辿り着いた。その時の記憶が何となく蘇って来て懐かしい。確かにBAJを走ったという確証を、今日ここを再び通ったことで得た気がする。

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 このブルベのサブタイトルの初山別を過ぎたが、まだ行程の半分に到達していない。そういう意味では音威子府600でも良い様な気がする。

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 276.8km、遠別町に入る。残り距離が2桁になってちょっと気楽になった。

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 道端の牧場に牛。そう言えば今回の行程中で牛をちゃんと見たのはこれが初めてかも知れない。

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 夕暮れの海は寂寥感があって旅情がある。この時間帯も私的にはなかなか幸せな時間。

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 頭の中ではPat Metheny GroupのFarmer's Trustが聴こえている。北海道ブルベを走っていると夕暮れ時に一度は聴こえてくる”いつものやつ”だ。

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 道端の小型風力発電機が東に向いている。これから東に向かおうというのにそれはないだろう。がっかり。

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 286.3km、遠別町の街中で稚内・天塩方面に右折する。

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 この街中の道は良く憶えている。懐かしい。

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 何とか日のあるうちに遠別を通過することができた。ぼちぼちライトを点灯、ナイトランに備える。

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 290.4km、中川方面に右折。これから内陸部に向かって進む。

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 進路が東に向いても案の定向かい風。今日は終日南風で追い風に乗って行けると思っていたのに、全然そんなことにはならなかった。でもまあブルベなんてそんなもの、雨が降らなかっただけでもましと思わねば。

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 いよいよ日が暮れる。ナイトラン開始。

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 299.1km、現在時刻は19時半、ほぼ薄暮が消えた。いよいよ本格的なナイトランが始まる。。

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 今日の走行距離が300kmを超えた。PC4までは40kmを切った。2時間かからずに到着できると思えばかなり気が楽になって来た。もう一頑張り。

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 道路等のない真っ暗な道を淡々と進む。緩い登り基調が続いている。風は相変わらずの向かい風基調だが内陸部に入って多少は緩んだ気がする。

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 307.2km、トンネルに到達。1km程の長いトンネルを抜けると下りになった。どうやらここがピークだったらしい。

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 真っ暗な道を積雪時の路肩表示の矢印が点滅しているのを見ながら走るのも北海道サイクリングの醍醐味の一つ。ちょっとした非日常体験だ。時たま道脇からガサガサっと音がすると、動物が飛び出してくるのではないかと冷や冷やする。それがもし熊だったらと考えるとかなり怖い。

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 312.8km、久し振りの分岐点、美深・中川方面に左折。

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 左折したと思ったら直ぐにまた分岐、国道40号に合流して右折する。

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 進行方向の遥か先にポツンと点の明かりが見えたと思ったら少しずつ明るさを増して大きくなって来て暫くしてそれが対向車だと分かって、実際にすれ違うまでに数分かかる。北海道の真っ直ぐな平坦路を夜走るとこういうことになる。これも北海道サイクリングの特徴の一つ。まだ時間がそれ程遅くないのか、車通りは意外に多い。と言っても5分に1台位のペースだが。音威子府まであと23km。

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 319.3km、1km程の長いトンネルがまた出て来た。この区間は結構トンネルが多い。

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 微妙なアップダウンで路肩表示等の点滅を眺めながら走るのはなかなか幻想的でちょっとSF的だ。

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 326.9km、遂に音威子府村に入った。PC4まで20kmを切った。

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 もう1時間もかからずに休めるかと思うと踏みに力が入る。PC4ではカレーが振舞われると聞いているので、それを楽しみにここまで走って来た。

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 道の駅音威子府まであと1km、PC4の直ぐ傍のはずだが全く町らしいものは見えない。

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 335.9km、ようやくこじんまりとした街の明かりが見えて来た。橋を渡って街中に入って行く。

 PC4に到着したと思ったらパラパラと雨が落ちて来た。まあこの程度降りならば取り敢えずホテルまでは問題なく行けるだろう。

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 336.7km地点のPC4に到着。やっとここまで辿り着いてホッとしつつ有人チェックを受ける。チェックタイムは21:11。

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 シューズを脱いで建物の中に入る。おお、これが噂のカレーか!見るからに美味しそう。

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 早速頂きます。ちくわやソーセージなど具沢山なカレーは御当地のレシピなんだそう。ブルベ中ということもあり胃腸に優しく辛さ控え目とのこと。空腹だったこともあり五臓六腑に染み渡る優しい旨さだ。カレーを頂きつつ、ここでスタッフ業務中のチコリンさんとしばし歓談。ここからびふか温泉までは1時間の距離なのでのんびり休憩する。

 ここは仮眠室が用意されておりここで寝ていく人が多いが、びふか温泉に向かう人もそこそこいるらしい。

f:id:gearmasher:20190615214622j:plain 御腹が一杯なってそろそろ出発。スタッフのノザキさんに見送られながら外に出る。

 外に出たらなんと土砂降り!到着した時にはぱらつく程度だったのにたかだが30分位の間にこんなことになっているとは予想だにしなかった。余りの急展開に唖然としつつ落胆しつつ、この雨量では流石にレインウェアを着ざるを得ない。止む無くバイクのサドルバッグからレインウェア一式を取って来て玄関先で着用する。着用中レインシューズカバーのファスナーが壊れてしまい、直すのに手間取り着終わるまでに10分程の時間を要してしまった。結局PC4に1時間近く滞在することになり、ホテルのチェックインの時間である23時が危うくなってきた。この分ならホテルに電話連絡をしなくても時間内に到着できるかと思っていたので急に焦る。何とか準備を整えてリスタート。

PC4/イケレ音威子府->宿泊/びふか温泉(22.2km/358.9km)

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 夕立の様な文字通りの土砂降り。今日は降られないと思っていたのに、甘い予測は見事に裏切られた。それ程寒くないのが救い。

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 336.5km、先程曲がって来た交差点を今度は左折して美深方面に向かう。

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 レインウェアを着てそこそこ濡れてしまえばそれ程気にならなくなるが、アイウェアに水滴がついて夜間ということもあり視界が一気に悪くなるのが非常に困る。特に対向車が来るとヘッドライトが水滴に乱反射して何も見えなくなるので怖い。ここまで来て落車するわけにはいかないので慎重に走る。

 途中、ちょっとした峠を1つ超えて平坦基調になった。対向車さえ来なければ信号停止もなく、追い風基調も相俟ってそこそこの巡航速度は維持できるのでまずまず順調に距離を消化していく。シューズカバーをしているが路面の水浮きが酷いのでシューズの中まで完全に浸水してしまった。

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 ホテルのある美深アイランドまであと1kmの標識が見えた。何とか時間内に到着できそうでほっと一息。最後の最後で土砂降りの荒行が追加されたが今日も無事に一日を終えられそうだ。

 359.3km地点のホテルに到着、チェックタイムは22:50。

 何とか時間内にチェックインできた。バイクはロビーの一角のストレージルームに入れさせてもらうことができた。他に2台置いてあったのでやはりそこそこの人数がここに泊まる様だ。

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 部屋に入って濡れたウェアを脱ぎ捨ててホッと一息、無事に走り終えられた安堵感と解放感にしばし浸る。電装品の充電をセットしてから先ずは風呂。ここは温泉、まだゴールしていないのに温泉とは贅沢だが、選択肢はここしかなかったので仕方ない、仕方ない。

 大浴場で汗と汚れを洗い流して、ゆっくりと湯船に浸かって350kmサイクリングの疲れを癒す。極楽極楽!

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  風呂から上がってガラナを飲む。激旨。人心地付いたら速攻で寝る。明日は6時半起きの7時スタートとしてアラームをセットしてベッドに入る。消灯は0時過ぎ。