2019BRM615札幌600/Day 2:宿泊・美深->ゴール・札幌(246.8km/605.7km)

[目次]

宿泊/びふか温泉->通過チェック2/セブンイレブン美深西1条店(9.6km/368.5km)

 6/16(日)、4時過ぎに目が覚めた。アラームをセットした6時半までにはまだ2時間程あるが、目が冴えてしまって二度寝できそうにない。睡眠時間は短いが眠気はそれ程でもないし疲労感もそんなにないので、起きてしまったら仕方ないと行動開始。生乾きのウェアに袖を通して身支度をする。荷物をまとめて部屋を出た。同宿の参加者の一人が同じ様に出発しようとしていたのでちょっと会話しつつ準備。

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 4:40にリスタート。

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 取り敢えず雨は降っていない。早朝の空気はひんやりとしているが半袖ジャージにレーパンでも寒さを感じないので気温は10℃以上はあると思う。

 復路は美深からほぼ遠回りなして札幌に戻る250km弱、昨日より100kmも短いと考えればかなり気楽だ。

 難所と言えば前半の美深峠と後半の青山トンネル付近ということになるが高い山ではないし獲得標高差自体は1500m超程度なので大したことはない。問題は雨、いつどこで降り出すかが気掛かり。できれば雨具を着ずに済めば良いのだが。

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 昨夜はびふか温泉までの景色が全然分からなかったが大体こういう風景なのだろう。美深市街までは9km、PCまでの距離と一致する。走りながら身体各所をチェックするが、特に痛い所はなく疲労感も薄い。温泉にも入れたし結構しっかり休めた気がする。

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 国道40号と国道275号、どっちが優先なのだろう?

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 362.6km、天塩川を渡る。

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 美深町の街中に入って来た。ルートはここを右折方向だが通過チェックは直進方向、一旦通過チェックに立ち寄ってから戻って来る。通過チェックはもう目の前。

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 9.6km地点の通過チェック2に到着、チェックタイムは5:09。

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 仮想PCクローズ時間は6:32なので1時間以上マージンがある。ここをこの時間で通過できればもう時間の心配をする必要はないだろう。

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 取り敢えず朝ごはん。やはりセブンイレブンには豆パンはなかった。休憩しているうちに雨が降り出した。結構大粒の雨で雨具を着ようかどうかちょっと迷ったがそれ程寒くないので取り敢えずそのまま走り続けることにする。15分程休憩の後リスタート。

通過チェック2/セブンイレブン美深西1条店->PC5/セイコーマート沼田店(116.0km/125.6km/484.5km)

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 通過チェックを出て元来た道を戻る。改めて左折方向に進む。

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 次のPCまでは116kmとかなり遠いが取り敢えずノンストップで行く予定にして、疲れが出てきたらその場の判断で適当に休憩を入れるつもり。

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 微妙な登り基調が続く。これは既に美深峠への登りが始まっているのか。

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 382kmを過ぎた辺りから勾配がきつくなった。どうやら本格的な美深峠への登りが始まった様だ。

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 5%前後の直線的な登りが続く。まだ心身共にフレッシュな状態なので割と楽しく登れている。多少雨が強くなったが今更レインウェアを着るのも面倒なのでそのまま走り続ける。

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 勾配がきつくなって3km程登って来たがまだ続く。

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 387.4km、5km近く登ってやっと山頂に到達。

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 山頂で幌加内町に入る。ここも寒さ自慢の街か。陸別町とどっちが寒いのだろう?

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 長い下りを快調に下る。雨だが車通りはないし真っ直ぐだし路面が綺麗なのでスピードを殺さずに下れるのは有難い。

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 下りを終えてアップダウンが続く

 さっきの長い下りで身体が冷えたのか、気温も低く寒さを強く感じる様になった。これは防寒具代わりにレインウェアを着た方が良いかも知れない。

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 406.5km、屋根付きの休憩所を見つけたのでここで停まってレインウェアを着る。

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 しゅまりうち?ちょっと読めない湖の名前だ。帰ったら調べてみよう(正解は”しゅまりない”だった)。10分程の休憩の後リスタート。

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 408.8km、休憩所から一気に下って来て分岐、碧水・添牛内方面に左折。

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 418.8km、羽幌・碧水方面に右折。

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 微妙に下り基調なのか追い風基調も手伝って快調に進む。どんどん距離を消化していく。

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 人里が見えて来た。幌加内市街まで4km。いつの間にか雨も上がり走り易くなった。

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 444.0km、幌加内市街に入って来た。

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 幌加内のメインストリートを通過。休日の朝ということなのか人通りもなく静か。

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 PCのある沼田まではあと41km、疲労感も薄くこのままノンストップで行けそうな感じだ。

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 447.7km、ちょっとした登り坂の先に突如現れたタイヤのロボットにぎょっとする。果たしてこれが交通安全に寄与するのか?むしろ逆効果なのではないか。

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 雨は完全に上がり路面も乾いて来た。向かう先の空には青空が見える。もうこのまま降らなければ良いのだが。

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 追い風基調は続いている。真っ直ぐな道をどんどん進む。

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 454.9km、緩やかな登りの途中で一旦止まって、暑くなってきたのでレインウェアを脱ぐ。脱いでサドルバッグに仕舞った途端に雨が降り出した。余りにも分かりやすい”脱いだら降る”法則に頭に来たのでそのまま走り始める。

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 456.1km、幌加内トンネルに突入。長いトンネルを抜けると下りになった。これで前半の山岳から台地の部分は終わりなはず。

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 雨は直ぐに上がりウェアを抜いて身軽になって順調に進む。

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 雲の切れ目から時折日差しも出てきた。余り暑くなって欲しくないのでできればこの状態を維持してもらいたいところ。

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 465.0km、下幌内を通過。今日の走行距離が100kmを超えた。ゴールまで150kmを切った。

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 467.4km、小さな峠のピークに”高橋峠イチイ”なるものが。

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 これがそうか。言われてみれば立派そうな気だが、言われなければ全く気付かずに通り過ぎてしまうだろう。

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 476.1km、多度志の街中の分岐点。右折方向に進む。

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 沼田まで8km、ようやく区間100km超の長丁場が終わる。

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 476.9km、雨竜川を渡って沼田町に入った。

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 484.0km、沼田町の街中を抜けていく。ここを左折するとPCはもう目前。

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 484.5km地点のPC5に到着、チェックタイムは10:25。

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 御腹が空いたのでしっかりと補給。やはり豆パンは旨い。

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 ここまで6時間は北海道の地の利を考えればちょっと遅い感じもしなくもないが、まあ雨はあったし登りもあったからこんなものか。残りは130km、7時間あればゴールできると思われるので18時前には札幌に戻ることができるだろう。20分程の休憩の後リスタート。

PC5/セイコーマート沼田店->通過チェック3/道民の森案内所(76.9km/202.5km/561.4km)

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 沼田の町を抜け新十津川方面に左折、ひたすら国道275をトレースする。次の経由地は通過チェックで恐らく補給はできないのでゴールまで行くと130kmになるが、今のPCでちゃんと食べたし疲労感も薄いので取り敢えず休憩なしでいくつもり。

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 進路が南向きになると程々の追い風基調、このまま吹き続けて欲しいところ。

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 490.8km、北竜町に入る。

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491.7km、昨日左から右に通った国道233号を横切る。着実に札幌に戻りつつあることを実感する。

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 北竜町の街中を通過。

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 札幌まで100kmを切った。順調に距離を消化していく。

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 499.7km、丘の上のレーダー施設を通過。空には青空が広がってきた。もう雨の心配はしなくて良さそうだ。

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 現在時刻は11:20、600kmブルベの2日目で残り100kmでまだ午前中というのはちょっと記憶にない。こんなに余裕を持って走ることができるのも北海道ブルベならではといったところか。

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 506.1km、雨竜町を通過する。

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 広い農地。これは水田なのか?

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 509.3km、石狩川の河口まで100km地点を通過。そう言えば石狩川の河口がどこなのか知らない。

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 510.0km、橋を渡って新十津川町に入る。

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 512.6km、140kmをずっと走り続けてきた国道275号を遂に離れる。何となく名残惜しい気がする。右折方向に進む。

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 514.5km、広域農道をちょっとだけ走って国道451号に合流、浜益方面に右折。

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 国道451号を西に向かって進む。進行方向が変わって何となく向かい風基調になった。微妙なアップダウンも出てきてペースダウン。

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 526.0km、何となく見覚えのある場所だなと思ったら1200kmや1000kmの時に通過チェックだった吉野公園への曲がり角ではないか。懐かしい。もうこんな所まで戻って来ていたのか。

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 吉野公園を過ぎてから登り基調になった。

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 アップダウンを繰り返しながら緩やかに標高を上げていく。気温が上がってきて結構汗を掻いた。

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 白樺の林を見るのもこの山が最後かな。山を越えてしまえば後は人里から都会に戻っていくことになる。

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 538.6km、青山トンネルに到達。

f:id:gearmasher:20190616130154j:plain トンネルを抜けて当別町に入った。そのまま下りに入る。

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 542.5km、下りを終えて当別方面に左折。

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 可愛らしい道路標識。そう言えば今回はまだキタキツネは見ていない。鹿は1匹だけ見たが。

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 ぎざぎざとしたアップダウンが続く。ここに来てちょっと脚を使わされるが、まだ余力はそこそこあるのでそれ程苦にはならない。

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 550.5km、玉の湯トンネルに到達。ここが後半の山岳地帯の最後のピーク。ここを越えると後は下って人里に戻っていく。

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 トンネルから下って一気に通過チェックに着くかと思ったら思ったより長い。アップダウンを繰り返しながら道道28号を結構走る。

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 561.3km地点の通過チェック3に到着、チェックタイムは13:45。

 ここは写真チェック、まずは通過照明用の写真を撮影する。撮った写真をツイッターに上げようとスマホの電源を入れたら、見知らぬ電話番号から10分間隔で何度も着信履歴が残っている。走行中はバッテリーの消耗を防ぐために電源を切っているので気付かなかった。電話番号を調べたら昨夜泊まったホテルからだった。忘れ物でもしたかと思いつつ電話してみたら、予約時にカード決済されていたにもかかわらず昨日のチェックイン時に現金払いをさせてしまったので返金したいという内容。そう言えば昨夜は確かに現金精算と言われて、あれ?カード決済じゃなかったっけ?と思ったものの、現地現金決済の宿も過去には幾つもあったのでその場で疑うこともせずに支払ってしまった。忘れ物ではなかったことが判明して一安心、10分程の休憩の後リスタート。

通過チェック3/道民の森案内所->ゴール/セイコーマート伏古11条店(44.3km/246.8km/605.7km)

 さあ、後はゴールに向かうのみ。残り距離は44km、下り基調だし疲労感も余りないので休憩なしで一気に行く。

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 565.0km、アップダウンが続くがもうこの先に山はないので気楽。

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 ダム湖が見えてきた。

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 567.6km、望郷橋でダム湖を渡る。もう直ぐ当別ダム。

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 望郷橋を渡りながら振り返ると、1200kmの時に見た風景が思い出される。懐かしい。

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 571.4km、当別ダムを通過。去年の北海道1000では雨の中ここでパンク修理をした。

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 さあ、ダムから先は下り。一気に下りつつダムを振り返る。これでもう森林の中の道は終わり。人里に下りていく。

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 下りが終わってフラットな直線路をひた走る。向かう先の雲が暗く厚い。俄雨が来そうな雰囲気。降り出す前にゴールしたいところ。

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 581.1km、札幌方面ではなく当別市街方面に直進。

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 583.3km、当別市街に入った。久し振りに信号で止まる。

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 当別市街の細い路地を抜けていく。この道の細さ、建物の多さで都市が近付いていることを実感する。

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 587.3km、当別川沿いを走って道道112号を右折方向に進む。

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 進路が西向きになった途端に向かい風、ガクッとペースダウン。でもゴールまで20kmを切って1時間足らずで終わるのでもう慌てる必要は全くない。無闇に逆らわずに淡々と走る。

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 590.1km、3km足らずを走って左折、再び進路は南向きになり向かい風から解放されほっと一息。

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 こういう真っ直ぐな郊外の道路ももう見納めかと思うと何となく名残惜しい。この旅の終わりがどんどん近付いてくる。

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 591.8km、国道337号に合流、右折方向に進む。

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 再び西向きで向かい風。車通りが格段に多くなり緊張する。今までの自然の中ののんびり走行から一転、現実世界に引き戻された様な気がする。

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 594.8km、石狩川に差し掛かった。

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 河口が近い石狩川の川幅は1km位あって広い。札幌に戻って来たことを実感。

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 596.3km、橋を渡って直ぐに伏古方面に右折。いよいよゴールの伏古市街に向けてファイナルアプローチ。ゴールまであと10km。

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 この道は北海道ブルベのスタート直後、ゴール間際で何度も通ったことのある道で記憶にしっかりと焼き付いている。ここを走っているとこの長かった旅ももう終わってしまうんだなと名残惜しさと安堵感と達成感が入り混じった感慨深い感覚が湧いてくる。ブルベ走行中の幸せな時間帯の一つ。

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 札幌の気温は17℃、今日は気温的にはいい感じのサイクリングコンディションで非常に走り易くて良かった。

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 602.2km、道道112号を右折してモエレ沼公園の前を通過。ここも懐かしい風景。

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 602.6km、ここを右折すればあとは伏古市街まで一直線。ゴールまで残り3km。

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 どうやら今日も無事に走り切ることができそうだ。安堵感と達成感が次第に増していく。

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 604.8km、伏古市街に入った。もうゴールは目前。

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 605.7km地点のゴールに到着。ゴールタイムは15:47。

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 今回のブルベもノートラブルで走り切ってくれた我がバイク。相変わらず頼もしい限り。

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 ガラナを手に取ったつもりがレジに持っていったら違っていた。ちょっと疲れているかな。ジュースでちょっと休憩してゴール受付に向かう。

ゴール後

 ゴールから300m程のゴール受付場所となっているふしこ地区センターに到着。

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 建物内の会議室でノザキさん御夫妻にゴール手続きをして頂く。今回しっかり楽しませて頂きありがとうございました! 

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 無事に認定手続き完了。認定完走時間は33時間47分だった。初山別を象った消しゴムスタンプはノザキさんの奥様の御手製、天文台のドームが確かに旧型ザクの頭に見える。

 ひとしきり歓談の後、そそくさとその場を後にする。

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 建物の外に出ると、大粒の雨がパラパラと落ちて来た。慌ててバイクに乗ってホテルへ向かう。

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 札幌市街に戻って来た。この時間に戻って来れるとは思わなかった。その分夜が長く使えるのは非常に有り難い。嬉しい誤算。

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 16:30、無事ホテルに帰着。幸い雨は本降りにならずに殆ど濡れずに戻って来ることができた。

 チェックインして部屋に入って一呼吸置いてから、ウェアを着替える前にまずはバイクを収納する。

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 20分程で一気にパッキング完了。まず一番面倒なことを片付けておけば、その後の心の余裕が大きく違う。

 バイクを片付け終えてようやくウェアを脱ぎ解放感に浸る。シャワーを浴びてすっきりしてベッドに横になって小休止。今日の打ち上げ会場をネットでリサーチする。ジンギスカンをがっつり食べたいのだが、サッポロビール園や松尾ジンギスカンに入ったことがあるので今日は別の店に行ってみたい。

 18時半を過ぎて空腹感もピークに達しつつあるので、何となく店の目星を付けてホテルを出発する。

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 この時間の札幌はまだ十分に明るい。雨は降っていない。狸小路方面に向かう。

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 気温17℃、非常に過し易い気温。上はTシャツ1枚でも全く問題ない。

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 そう言えば札幌市街で路面電車をちゃんと見たのは今回が初めてかも知れない。

 狸小路の真ん中の目的の店のある場所に辿り着いたが、その店の看板が見当たらない。その場所には確かにジンギスカンの店があるのだが看板が出ていないので店の名前が確認できない。歩き回るのは面倒だし、サッポロクラシックの表示があったので入る。

 着席して店の人に聞いてみるとやはり違う店で食べ放題メニューはないとのこと。まあ無事に600km完走したしたまには贅沢しても良いかと開き直る。

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 独り打ち上げ開始。まずはこれ。五臓六腑に染み渡る旨さ!やはりビールはブルベ完走後に呑むのが一番旨い。これだから遠征ブルベは止められない。

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 店の人に勧められるままに頼んだ特上ラム、高いけれど確かに旨い。

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 ジンギスカンはとにかく旨い。が、食べ放題ではないので財布の中身が気になって来た。店の中が満席になり店の人が大忙しになって注文が通り難くなったことを幸いに一次会を切り上げる。

 店を出て、もうちょっと食べたかったなあと思う。貧乏人は食べ放題メニューがある店じゃないと駄目だな。次回は素直にサッポロビール園か松尾ジンギスカンにしよう。

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 まだ空腹感は解消されていないので庶民の2次会に向かう。

 札幌のメインストリートを狸小路から更に下ったところにあるラーメン屋賽龍に入る。

 ここは北海道パラダイスウィークで初めて北海道ブルベを走り切った直後に入った店。以来、札幌に来る度に立ち寄っている。前回の1000kmの時は行けなかったので今日は必ず寄ろうと決めていた。

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 まずはこれ。サッポロクラシックの瓶。何故だか理由は分からないがこれが圧倒的に旨い。私的には今まで飲んできたビールの中では間違いなくベストワン。今日は既に呑んでいるのだが、やはり旨い!これが関東でも飲めたらと思う反面、札幌訪問の楽しみに取っておきたいとも思う。

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 辛味噌ラーメン。ここに来る時はいつもこれ。旨過ぎる。

 大満足で店を出た。当然次回も来ますよ。

 さて止めはこれまたいつもの店へ。賽龍の直ぐ近くの雑居ビルに向かう。

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 3次会会場到着。店は開いていて一安心。

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 ここでジャズやフュージョンを聴きながらマスターとぽつりぽつりと会話するのが楽しい。マスターはフュージョン好きで他に客がいない時にはフュージョンをかけてくれる。今日も入店時は誰もいなかったので色々聴かせてもらう。

 時間が進み、御客も数人入って来たので、そろそろおいとまの時間。いつもの様にPat Metheny GronpのFarmer's Trustをかけてもらう。今回の旅も雨に降られてやっぱりこの曲の印象。思えば雨の降らなかった北海道ブルベは皆無なのではなかろうか。でも、雨の中の広大な大地を独りぽつんと走って寂寥感漂う旅情を十二分に感じつつ無事完走して、充足感と安堵感の中でほろ酔いでこの曲を聴きながら他無事を振り返るのは無上な幸せの貴重な時間。多分、次回もやっぱりここに来てこの曲を聴きながら退席することになるだろう。

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 気分良く店を出て、ホテルへの帰途に就く。もうちょっと飲みたい気もするが、この位で止めておくのが次の酒を美味しくする秘訣。まだ御腹が空いていたのでコンビニで何か食べ物を買って帰ろうかなと歩いていたらモスバーガー発見。吸い込まれる様に店に入る。

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 思えば酔っ払ってモスバーガーを買って帰るなんて何年振りだろう。久し振りに食べたモスバーガーは旨かった。好きなものを好きなだけ呑んで食べられる。ブルベ最高。

 札幌の夜は楽しかった。これだから北海道遠征はやめられない。

 モスバーガーを食べ終えてPCを眺めていたらいい感じに睡魔に襲われて夢の中へ退場、就寝時間は23時半頃と思われる。

ゴール翌日

 6/17(月)、6時過ぎに目が覚めた。もう早起きする必要はないのにこの時間に目が覚めるのはまだ体内時計がブルベモードなのか。昨日散々食べたのにまだ御腹が空いている。

 昨日のうちに大方のパッキングは済んでいるので、ベッドの上でPCを眺めながらうだうだしつつ、8時半を過ぎて出立準備。新千歳空港のチェックインカウンターはいつも滅茶苦茶混んでいるので早めに行く。

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 9時にホテルをチェックアウト。今回も御世話になりました。このホテルは地の利が良くて居心地は悪くないのでまたつかう可能性は非常に高い。

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 今朝の札幌は風が強く小雨がぱらついていてちょっと荒れ気味。今回の札幌滞在もとても楽しかったよ。

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 遅滞なく行動して9:20の快速エアポートに乗る。

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 10時に新千歳空港着。まずはバイクケースの預け入れ。

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 バニラエアのチェックインカウンターは出発ロビーの端でかなり歩く。今日の列は意外に短め。

 15分程の待ち時間ですんなり預け入れが終了し、次はフードコートでラーメンを食べる。

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 私的定番の弟子屈ラーメンの辛味噌大盛りを今回もチョイス。いつも通り旨い。

 ラーメンを食べ終えて搭乗口に入ろうとしたら、保安検査場への行列が凄い。搭乗予定のフライトの締切が直ぐだと地上係員がアナウンスしていてかなり焦る。

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 ダッシュで搭乗口に向かったら既に搭乗開始していた。危ない危ない、ここで乗り遅れでもしたらまた馬鹿にされるネタを仕込むことになった。

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 11:30、定刻通り機上の人となる。さらば札幌、また来るぜ。

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 13時過ぎに成田着。関東は良く晴れて暑い。バニラエアはもう直ぐピーチアビエーションに吸収合併されてブランドが消滅する。恐らくバニラに乗るのはこれが最後。

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 バイクケースを受け取り第2ターミナルへ歩く。帰りも残念ながらリムジンバスの丁度良い時間のがないので鉄道を利用する。

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 14:21の京成スカイライナーに乗車。

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 京成、山手線と乗り継いで池袋駅。人混みの東京都内を移動するうちにどんどん現実世界に引き戻されていく。数時間前まで札幌にいたことが別の日の出来事の様だ。

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 山手線はちょっと混んでいたが西武線はがらがら、バイクケースの置き場には全く困らない。

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 16時過ぎ、最寄駅に到着。バイクケースを引き摺って16時半に自宅に帰着、これにて札幌遠征は無事に終了した。

総括

 R札幌さんのBRM615初山別600を走り終えて3週間ちょっと経過したが、多少記憶の改竄が入っているかも知れないが、楽しくて楽な600kmだったという印象が非常に強い。今回走ってみて改めて思うことは”やはり北海道ブルベは別格”だということだ。今年はA近畿さんのSR600KW、AJたまがわさんの男鹿200、AJ群馬さんの新潟200などの地方のブルベで、いずれも地方ならではの信号も車も殆どないサイクリングに打ってつけの静かで走り易い道を走った時に北海道の様な走り易さを感じていたが、実際に北海道を走ってみるとその走り易さは一段も二弾も上を行くことを改めて思い知る。自転車で北海道を走るというのは本当に贅沢なことだ。

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 今回のコースは、海沿いと平野部と山岳部がバランス良く配置され風景の変化に富んだメリハリのある、それでいて難易度は低めの非常に走り易かった。仮眠ポイントも私的に設定の目安としている350km付近に上手い具合にびふか温泉があり走行プランは立て易かったし、PC間の区間距離は長いが信号も殆どない道の連続なので巡航速度を高めに見積もることができるので、私的には北海道の100kmが関東圏の70km位のイメージで捉えることができる。また、遠征ブルベの場合はやはり札幌発着だとアクセスし易いというのは重要なポイントだ。

 残念ながら今回も雨に降られたが、それでもこれだけ楽しめたのだから、もし雨が全くない中で走り切ることができたとすればもっと好印象が残ったに違いない。是非一度雨のない北海道ブルベを走ってみたいと強く思う。

 そんなわけで次回ブルベはAJ北海道さんの北見シリーズ、BRM713北海道200とBRM714北海道300の2日連続のブルベだ。2か月連続の北海道遠征とは随分贅沢な話だが、遠征費を考えると2日連続のブルベというのはコストパフォーマンスが高い。8月のPBPの予行演習という意味でもこの遠征ブルベは非常に重要だ。抜かりなく準備をして確実な完走を目指す。次回詳報予定。