2019AJ北海道北見シリーズ/レポート3:Day 2/BRM714北海道300

[目次]

スタートまで

 7/14(日)、4時半前に目が覚めた。睡眠はそこそこちゃんと取れた様で眠気はなくすんなりと起き上がる。

f:id:gearmasher:20190714044309j:plain 窓の外は雨。昨日の朝と違ってしっかりと降っている。予想していたこととは言え、目の当たりにするとやはりがっかりする。

f:id:gearmasher:20190714044338j:plain 朝食に昨日買っておいた豆パンを食べつつ準備をする。

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 5時にホテルを出発。雨は降っているが気温はそれ程低くなく半袖ジャージでも寒さは感じないので取り敢えずレインウェアは着ずに走る。

f:id:gearmasher:20190714050733j:plain 雨は土砂降りという程ではないが、路面にはしっかり水が浮いている。泥除けがあるのでまだましだが、雨の嫌なところは路面に浮いた水を車輪が巻き上げてバイクやウェアやシューズをびしょびしょドロドロにするところ。こんな中を15時間以上も走らなければならないのかと考えるとがっかりする。まあ裏を返せば23時位には走り終わってホテルに帰っているだろうからその間をやり過ごせは良いということか。更に今日はもう一つ、BBが壊れるかも知れないというプレッシャーを受けながら走らなければならない。取り敢えず右クランクのガタ付きは昨日と同じくらいだが、もしかしたらいきなり壊れるかも知れずそうなったら即DNF必至、これも覚悟を決めて走るしかない。

 5時半過ぎにスタート地点の北見市自然休養村センターに到着。

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 ブリーフィング中。参加者の数は昨日の200kmより若干多め。

 今日のBRM714北海道300のコースは北見から南下して阿寒湖の傍を通り弟子屈町を経由して開陽台、計根別を巡り、裏摩周から小清水町、網走を経由して来た身に戻って来る300km。

 昨日と違って今日は500mを超える山が幾つも出て来る獲得標高差2500m超の山岳コースだ。今日の最高標高地点の双岳台(750m)と裏摩周展望台への登りが今日のハイライトといったところか。

f:id:gearmasher:20190714054111j:plain 今日の2か所のチェックポイント(開陽台と裏摩周展望台)はいずれもクイズポイント。写真中青く塗り潰されている部分に答えが書かれている。念のためにヒントの写真をカメラに収めておく。

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 今朝の埼玉ジャージの御二人。今日も朝から良い仕事をして頂いております。今日も御手柔らかに御願いします。

スタート/北見市自然休養村センター->PC1/セブンイレブン阿寒湖温泉店(61.7km)

 パラパラと雨が降る中、装備チェックを受けて、定刻6時にスタート。

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 昨日と同じく、自然休養村センターの敷地を出て美幌方面に進む。先ずは美幌トンネルを登る。

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 2.3km、美幌トンネルを抜けて美幌町に入る。ここからしばらくは下り基調。

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 タケさんとサトウさんのランデブー。雨雲はこの2人の上空を付いて回る可能性が高いので、早々に逃げる。

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 12.3km、津別方面に右折。

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 玉ねぎ畑の中を進む。路面に浮いた水の飛沫でシューズの中は既に完全に浸水。まあ一旦濡れてしまえばどうということはない。

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 14.8km、国道240号に合流し津別方面に右折。ここから津別の街中までは緩い登り。

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 21.1km、津別の街中を通過。休日早朝の街はまだ寝静まっている様だ。

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 微妙な登り基調が続く国道240号を淡々と進む。昨日のブルベの疲労感は殆ど感じず体調はまずまず、脚もぼちぼち回るので問題なく走ることができる。今日は300kmの長丁場で山がそこそこきついので体力温存で運動強度をLSDレンジを超えない様に気を付けながら走る。

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 29.0km、陸別方面への分岐を通過。過去、ここを右折して何度も陸別方面に向かったがここを直進するのは多分初めてではないか。

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 1~2%位の緩い勾配が延々と続く。この位の勾配ならば登りと意識せずに無闇に脚を削られることもなく標高を上げていけるので有難い。

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 41.3km、道の駅あいおいを通過。まだ7時半なので営業していない様だ。

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 相生を通り過ぎて徐々に勾配がきつくなり登りらしくなってきた。5%弱の真っ直ぐな坂をぼちぼち登って行く。

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 52.0km、相生から10km程登って山頂通過、釧路市に入る。ここからPCまでは下り基調。雨の中を慎重に下る。

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 61.7km地点のPC1に到着、チェックタイムは8:40。

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 ここのコンビニは北海道パラダイスウィークのBRM808北海道600でPCだったところだ。あの時は確か晴れだったが今日は雨。イートインスペースでしばし休憩。休憩するうちにどんどん雨が酷くなり土砂降りになって来た。休憩で身体が冷えてしまい体感的に寒さを感じる様になってきたので大事を取ってここでレインウェア一式を着用する。30分程の休憩の後リスタート。

PC1/セブンイレブン阿寒湖温泉店->通過チェック1/開陽台(83.8km/145.5km)

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 この道は阿寒湖の傍を通っているはずだが阿寒湖は全然見えない。次の通過チェック1までは83.8km、補給可能なPC2までは104.1kmと長丁場だが、基本はノンストップで行く予定。

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 下り基調でボサっと走っていたら前輪を路面の穴に落としてしまいパンクして一気に空気が抜けた。ガッカリしながら雨の中でチューブ交換、約15分程のタイムロスの後リスタート。

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 66kmを過ぎた辺りから双岳台への登りが始まった。標高は750m程で今日の最高標高地点、ピークは76km付近なので10km近くの長い登りとなる。5%前後の直線的な坂をえっちらおっちら登って行く。登りだとレインウェアが暑くて脱ぎたくなるが停まって脱ぐのが面倒なのでそのまま走り続ける。

f:id:gearmasher:20190714101547j:plain 76.8km、双岳台のピークに到達。

f:id:gearmasher:20190714101855j:plain 78.4km、下り始めて直ぐに弟子屈町に入った。

f:id:gearmasher:20190714104550j:plain 10km以上の長い下りを終えて国道241号を西に向かってひた走る。

f:id:gearmasher:20190714110640j:plain 101.2km、弟子屈市街の入口を通過。ここで思い出すのは2014年の北海道1200、暴風雨の中で美幌峠を超えて土砂降りの中を弟子屈の街中のホテルまで何とか辿り着いて、翌朝ブルベが中止になったのを知って途方に暮れたのを良く憶えている。

f:id:gearmasher:20190714113035j:plain 弟子屈を過ぎると登り基調になった。車通りがそこそこ増えてちょっと神経を使わされる。

f:id:gearmasher:20190714113359j:plain 109.1km、登りの途中のトンネルが見えて来た。ピークはこのトンネルを抜けてもう少し先。

f:id:gearmasher:20190714113828j:plain 110.2km、ピークを通過してそのまま緩やかに下る。

f:id:gearmasher:20190714114308j:plain 112.5km、標茶町に入る。

f:id:gearmasher:20190714115328j:plain 116.1km、養老牛方面に左折。

f:id:gearmasher:20190714115517j:plain 真っ直ぐな道が延々と続く。心拍レンジLSD後半をキープして淡々と進む。雨は相変わらず降り続いているが、何となくペースも落ち着いてそれ程悲壮感はない。

f:id:gearmasher:20190714120831j:plain 広大な牧草地に牛が放牧されている。のんびりした風景に癒される。

f:id:gearmasher:20190714121653j:plain 124.7km、中標津町に入った。

f:id:gearmasher:20190714122350j:plain 127.4km、開陽台とPC2をクリアしてから北上する道とのクロスポイント。後程再びここを通ることになる。

f:id:gearmasher:20190714130103j:plain 141.3km、開陽台方面に左折。

f:id:gearmasher:20190714130650j:plain 左折して200m程走って直ぐにまた左折。北海道の郊外にしては細かい分岐が多い。ところで開陽台というのは一体何なのだろう?台というくらいだから展望台の類か?

f:id:gearmasher:20190714131256j:plain 144.7km、左折した途端に急勾配の登り。ちょっと走って更に左折する。

f:id:gearmasher:20190714131608j:plain 曲った途端に更にきつい勾配が目の前に現れた。10%近い急坂をえっちらおっちら登っていく。残り数100mがかなりしんどい。

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 145.5km地点の通過チェック1に到着、チェックタイムは13:22。

 先ずはクイズの答えを確認する。クイズの御題は”看板下のトイレの赤い矢印の横に貼ってあるシールの菓子メーカーは何か?”というもの。

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 確かこれはペコちゃんではないか?ということは答えは不二屋か?でも標準的なペコちゃんの顔とはちょっと違う。舌がペロリと出ていないし、これは分からない人も出て来るのではないか。北海道なのでてっきり白い恋人とかROYCEを想像していたがあっさり裏切られた。

f:id:gearmasher:20190714133019j:plain やはりここは展望台らしい。周りは真っ白な深い霧に覆われて全く何も見えない。恐らく広大な農地や原野を見渡せるのではないかと想像するが残念ながら今回はそれを確かめることはできない。トイレを済ませて10分程の休憩の後リスタート。

通過チェック1/開陽台->PC2/セイコーマート計根別店(20.3km/165.8km)

 今登ってきた急坂とは別の道を下る。下る間にこれから開陽台に登る参加者数名とスライド。

 次のPC2までは20km、近いのでちょっと気楽。

f:id:gearmasher:20190714134019j:plain 150.2km、さっきは右から来たが今度は左に向かう。

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 153.6km、何の目印もない交差点を右折。ここが今日のコースの最西端のはず。

f:id:gearmasher:20190714134756j:plain 真っ直ぐな広域農道をひたすら進む。雨は相変わらずそこそこの降りが続いている。

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 平坦のはずなのに何故かペースダウン。何となく身体に力が入らない。もしかしてこれはハンガーノックの兆候なのか?体感的には寒いと思っていないのだが、もしかしたら体温維持で思った以上にエネルギーを消耗しているのかも知れない。走りながら携行食のカロリーメイトを食べる。PCまで10kmを切っているのに物凄く遠く感じる。

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 165.0km、計根別の街中に入ってきた。ここを右折すれば直ぐにPCだ。何とかエネルギーが持ってくれてほっとする。

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 165.8km地点のPC2に到着、チェックタイムは14:27。

 流石に昨日の様なハイペースというわけにはいかないが、それでもこの雨の中の山がちなコースでここまで平均速度20km/hをキープできているのは上出来だ。

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 右クランクのがたつきはスタート時点から変わっていない様に思われる。まあここまで走って来れているのだがら残り140kmも行けるだろうとは思うのだが、そこはかとない不安感が漂う。

f:id:gearmasher:20190714143119j:plain 大きなおにぎりを2個食べて人心地。次のPCまでは94km、基本ノンストップで行くつもりだが再びハンガーノックにならない様にカロリーメイトを買い足しておく。20分程休憩の後リスタート。

PC2/セイコーマート計根別店->通過チェック2/裏摩周展望台(27.0km/192.8km)

f:id:gearmasher:20190714144734j:plain 167.4km、清里峠・養老牛温泉方面に右折。次の通過チェックは裏摩周展望台までの登り、この登りをこなしてしまえばほぼゴール直前の美幌峠を除けば全ての山越えは終了する。通過チェックまでの27kmは後半の頑張り所だ。

f:id:gearmasher:20190714145522j:plain 道道505号に乗ってひたすら真っ直ぐ進む。進路は北西方面、昨日とは打って変わって今日は北風成分が強く向かい風基調でペースが上がらない。取り敢えずさっきのハンガーノックは解消された様なので一安心、無闇に向かい風には逆らわず淡々と脚を回す。

f:id:gearmasher:20190714151124j:plain 176.3km、往路とのクロスポイントを通過。斜里・清里峠方面に向かって直進する。この先に清里峠というのがあるのか。裏摩周の山越えのピークが清里峠なのだろうか。

 180kmを過ぎた辺りから緩やかな登り基調、2~3%位の緩い勾配をじわじわと登って行く。 

f:id:gearmasher:20190714155418j:plain 189.6km、10km程登って裏摩周シェルターに到達、どうやらここが峠越えのピークの様だ。

f:id:gearmasher:20190714155645j:plain トンネルを抜けると清里町に入った。やはりここが清里峠なのか。直ぐに左折して裏摩周展望台に向かう。

f:id:gearmasher:20190714160607j:plain 左折して500m程走ったら勾配がぐっときつくなった。登るにつれてどんどん勾配がきつくなって来て激坂になって来た。

f:id:gearmasher:20190714161100j:plain 通過チェックまでの最後の500mがキツイ。勾配10%超の激坂をえっちらおっちら登る。

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 192.8km地点の通過チェック2に到着、チェックタイムは16:15。

 先ずはクイズの答えをチェック。御題は”この看板の〇〇保安林の〇〇は何?”だが、答えは”保健”か。これは簡単。

f:id:gearmasher:20190714161418j:plain 流石霧の摩周湖と言われるだけあって深い霧に覆われて何も見えない。2012年のパラダイスウィークの時に摩周湖に立ち寄った時は好天でばっちり湖面が見られたことを憶えている。それにしてもこの悪天候でも結構な観光客が来ていたのにはちょっと驚いた。10分程の休憩の後リスタート。

通過チェック2/裏摩周展望台->PC3/ローソン網走大曲店(67.0km/259.8km)

f:id:gearmasher:20190714162354j:plain 今登って来た道をそろりそろりと下って再び道道1115号に合流、ここからしばらくは長い下りだ。次のPCは67km先の網走、できれば明るいうちに辿り着きたいのだがちょっと厳しいか。

f:id:gearmasher:20190714164249j:plain 205.5km、緩やかな下り基調を快調に進む。ゴールまで残りは100kmちょっと、この先ゴール直前まではもう山越えはないと考えるとかなり気楽だ。

f:id:gearmasher:20190714165822j:plain いつの間にか雨は上がり落ち着いて走ることができる。この先ゴールまで止んでいてくれると有難いのだが余り期待しない方が良さそうだ。

f:id:gearmasher:20190714170240j:plain 214.8km、道道1115号を逸れてから弟子屈・川湯方面に左折。あれ?また弟子屈に行っちゃうのか?

f:id:gearmasher:20190714170525j:plain 215.7km、国道391号に合流し網走・小清水方面に右折。良かった、ちゃんと向かうべきところに向かっている様だ。

f:id:gearmasher:20190714172834j:plain 227.1km、小清水市街に入ってきた。

f:id:gearmasher:20190714173213j:plain まるで小学生が描いたような手書きの道路標識。珍しいし何とも言えない味わいがある。

f:id:gearmasher:20190714173304j:plain 228.8km、小清水市街を抜け浜小清水方面に右折。

f:id:gearmasher:20190714173718j:plain じゃがいも街道を真北に向かって走る。じゃがいも街道と言われる位だから両脇の畑はじゃがいも畑なのだろう。このまま海沿いを目指して走っているはずだが、向かい風基調ということもあってなかなか進まない。雨も再び降り始めてこの真っ直ぐな道が果てしなく長く感じられる。

f:id:gearmasher:20190714174622j:plain 234.2km、5km程のじゃがいも街道が終わって見覚えのある交差点に出た。国道244号に合流し網走方面に左折する。

f:id:gearmasher:20190714175014j:plain 236.0km、浜小清水の街中に入ってきた。昨日もここを走ったが今日は昨日より8時間位遅い。

f:id:gearmasher:20190714175401j:plain 237.7km、濤沸湖沿いの道に出た。

f:id:gearmasher:20190714175441j:plain 昨日と同じ様などんよりとした風景が広がる。

 昨日よりも雨が強く、そこそこスピードで追い越していく車にちょっと神経を使わされる。ひたすら真っ直ぐな道を淡々と進む。

f:id:gearmasher:20190714181005j:plain 244.7km、網走市に入った。市街までは14km、まだ結構距離がある。現在時刻は18時過ぎ、既にかなり暗くなって来ており、明るいうちにPC3に着くのは難しくなってきた。

 ハンガーノックと言う程ではないが、はっきりと空腹感が出てきたのでカロリーメイト2袋を食べながら走る。疲労感はそれ程でもないが普段以上にエネルギーの消耗が激しい様だ。

f:id:gearmasher:20190714184100j:plain 256.8km、網走市街を通過。日も暮れてくると市街地を走るとちょっとホッとする。

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 257.9km、網走駅前を通過。PCまではあと2km。

f:id:gearmasher:20190714185938j:plain 259.8km地点のPC3に到着、チェックタイムは18:58。

 ぎりぎり薄暮の残るうちに辿り着くことができてちょっとホッとする。

f:id:gearmasher:20190714190239j:plain ゴールまで残り50kmを切った。後3時間あればゴールできるはずだ。最終PCではいつもの様にモンスターエナジーを飲んで、今日はちょっとエネルギー消費量が多い様なので念のためにシュークリームを食べておく。休憩している間に雨が強くなってきた。これから夜間走行、気を引き締めて最後まで安全に走らなければならない。15分程の休憩の後リスタート。

PC3/ローソン網走大曲店->ゴール/北見市自然休養村センター(48.2km/308.0km)

f:id:gearmasher:20190714191754j:plain 網走湖畔を走る。ぎりぎり薄暮が残る中、湖面を見ることができた。

f:id:gearmasher:20190714191813j:plain 国道39号は車通りはそこそこあるが路面は綺麗で路肩が広いのでそれ程ナーバスになることはない。落ち着いて距離を消化していく。

 平坦と言いつつ微妙なアップダウンが出て来た。

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 273.7km、女満別の街中を通り抜ける。国道39号を道なりに左折。ここからは昨日の200kmの序盤のルートを逆走して自然休養村センターに戻る。

f:id:gearmasher:20190714195707j:plain 276.2km、ぼさっと走っていたら国道39号から道道714号への左折ポイントをうっかり見逃し直進コースアウト。幸い直ぐに気が付いて折り返して右折、事無きを得た。北海道の道を走っているとナビを余り見る必要がなくなるので、コースアウトのリスクがちょっと高くなる。

f:id:gearmasher:20190714200253j:plain 278.6km、美幌方面に左折して道道248号に乗る。後は自然休養村センターまでは一本道、もう迷うことはないだろう。

f:id:gearmasher:20190714200448j:plain 車通りが殆どなくなった暗い一本道を淡々と走る。雨もいつの間にかほぼ上がって落ち着いて走ることができる。残り距離も30kmを切って、あと1時間ちょっとでゴールかと思うと何となく名残惜しい気がしなくもないが、早くゴールして楽になりたいという気持ちも強い。

f:id:gearmasher:20190714201121j:plain 281.9km、ここを左折すれば女満別空港だが暗いしちょっと距離があるので何も見えない。

f:id:gearmasher:20190714201912j:plain 285.0km、美幌町に入った。どんどんゴールが近くなっていく。

f:id:gearmasher:20190714202324j:plain 286.8km、踏切が遮断しているのが見えた。

 単車両の列車が目の前を通り過ぎて行った。ローカル線で運行本数も相当少ないはずだからそれを見ることができたとはかなり運が良いということか。幸い踏切では停車することなく通過することができた。

f:id:gearmasher:20190714202911j:plain 289.0km、美幌方面への分岐を通過。ゴールまで20kmを切った。

 走るうちにまた雨が降り始めた。今日も最後まで楽をさせてくれそうにない。

f:id:gearmasher:20190714204646j:plain 296.0km、今朝曲がった津別への分岐を通過。この先はいよいよ今日最後の登り、美幌峠越えが始まる。これを越えれば後は下ってゴールだ。

 雨の中をぼちぼち登って行く。登って行くうちに雨が強くなって来て結構な降りになって来た。登りよりもその後の下りが怖い。

f:id:gearmasher:20190714211732j:plain 305.9km、覚悟していた程に勾配はきつくなく案外あっさりと美幌トンネルに到達。

f:id:gearmasher:20190714211859j:plain トンネルを抜けて北見市に入った。さあ、後は下るだけだ。ここまで来て落車したら馬鹿みたいなので改めて気を引き締めて慎重に下って行く。

f:id:gearmasher:20190714212156j:plain 307.7km、自然休養村センターの入口が見えた。全身の緊張が解けてほっとする。どうやら今日も無事に走り終えることができそうだ。

 最後の敷地内の激坂をえっちらおっちら登る。BBに荷重をかけるのも怖くない。ここでBBが壊れても押してゴールできるところまで戻って来た。

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 無事に自然休養村センターに戻って来ることができた。

f:id:gearmasher:20190714213036j:plain 早速ゴール手続きを行う。ゴールタイムは21:25、認定完走時間は15時間25分だった。

 2日間とも良く降られたけれど、北海道の走り易い道と広大な景色を十分に楽しむことができて満足した。スタッフの皆様、2日間楽しませて頂きありがとうございました!

 スタッフさんとひとしきり歓談の後、そそくさとその場を後にしてホテルへの帰途に就く。 

ゴール後

f:id:gearmasher:20190714214939j:plain 雨の300kmを無事に走り終えた安堵感の中、ホテルへと戻る。いつの間にか雨も止んで走り易くなった。常呂川の橋の上から北見市街の明かりが見えてきてほっとする。

f:id:gearmasher:20190714220027j:plain 22時に無事ホテルに帰着。ホテルの人に「心配してましたよー」と声を掛けられる。

 部屋に戻って濡れたウェア類を全部脱ぎ捨ててしばし解放感に浸る。速攻でシャワーを浴びて打ち上げに向かう準備。昨日のうちに何となく目を付けていたホテル近くのスペインバルに電話して空席があることを確認してから出発。店まではホテルから徒歩2分位。

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 22時半過ぎに打ち上げ開始。残念ながらサッポロクラシックは置いてなかったけれどプレミアムモルツでも充分旨い。空きっ腹にビールが染み渡る。2日間の雨苦行が報われる瞬間だ。

f:id:gearmasher:20190714223836j:plain まずはしし唐の素揚げ。北見なのにスペインバルというのも芸がないと思ったが、これが食べたくてここを選んでしまった。流石にスペインで食べた本場の味には敵わなかったが、それでもなかなかに旨い。

f:id:gearmasher:20190714224922j:plain ちょっと贅沢にハモンセラーノ。

f:id:gearmasher:20190714225444j:plain 買いのアヒージョ。当然ムール貝も入ってます。

f:id:gearmasher:20190714232443j:plain イイダコのフリット。

 何だかんだ言ってそこそこ疲労して、水分と塩気とエネルギーが抜けた身体にビールと塩っ辛いつまみが染み渡る。身体中に酔いが回って来て四肢が何となく痺れる感じが実に心地良い。やはりブルベというのは酷使してスカスカになった筋肉の隙間にビールを流し込んでラリるイベントだと思う。これがあるから遠征ブルベは止められない。

 1時間ちょっと飲んで食べて店を後にする。

f:id:gearmasher:20190714235438j:plain まだ空腹感があったのでホテル傍のコンビニで豚丼を買って帰った。明日は1日延泊して完全フリータイム。取り敢えずホテルで寝たいだけ寝られると考えると物凄く精神衛生上宜しい。明日のプランは明日考えることにして豚丼を食べて寝ることにする。消灯時間は0時30分位。