PBP2019/Report 11:Stage 7,Day 2/Carhaix-Plouguer -> Brest(89km/610km)

 8/20(火)、8:40にPC5/カレ=プルゲールをリスタート。PC滞在時間は約50分、PCスタート時間基準で10分の遅れ。まあこの程度の遅れなら許容範囲だが、できればマージンを持って走りたいところだ。

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 昨日ハンドルミラーとアタッチメントバーを落とした以外は特段の問題はない我がバイク。今日もトラブル無しで御願いしたいところ。

 第7ステージはいよいよ折り返しのブレストに到達する。その前に全行程で唯一の山越えとなるトレヴェゼル山のヒルクライムが待ち構えている。ともかくブレストのPCクローズ時間に間に合えばそれから先のPCはクローズ時間が緩和されるので、まずはそこを確実に押さえたいところ。

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 PCの出入り口の通路に参加者の国旗が飾り付けてある。

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 日本もあった。ようこその文字がちゃんと読める。素晴らしい。この通路には前回は子供達が並んでいてハイタッチをしたのだが今回はいない様だ。

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 ブレストは右折方向。

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 カレ=プルゲールの街中を緩々と進む。

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 ブルターニュの旗は良く目立つ。結構自己主張が強いんだな。

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 10時間後には再びここに戻って来ているかな?

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 526.1km、幹線道路のD764から一旦右に逸れる。復路はこのD764を真っ直ぐ戻って来ることになる。

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 532.7km、プラウーアンの街の入口。ツール・ド・フランスの沿道の応援でも時々見かける面妖な巨大人形がこんなところにあった。

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 541.3km、レストランの角を左折。ここからぼちぼち登り始める。

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 544.5km、ユエルゴアの街を通過。ここは湖のほとりの街。PBPの行程中、川傍の街というのは幾つかあるが湖に面した待ちは多分ここだけではなかったか。街を抜けて更に登って行く。

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 550.5km、D764に再び合流、右折していよいよトレヴェゼル山への登坂開始。全長8.5km、平均勾配は2%弱と地図上のデータでは緩斜面だが実際に登ってみると数字以上にきつくちゃんとしたヒルクライムだ。

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 登り始めの勾配は5%位、勾配自体は日本の登り坂と比べれば大したことはないがひたすら真っ直ぐでかなり先まで見通せるので視覚的は破壊力は大きい。

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 ブレストから折り返してきた人達や地元の一般サイクリスト達が上からどんどん下って来る。

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 3km程登ったがまだずっと登り坂が続いている。この視覚的効果に惑わされずにマイペースで淡々と登る。

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 6.5km程登って来て大きく左カーブを曲がるとテレビタワーが見えて来た。タワーが見えてくると頂上は近い。

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 頂上が近付くにつれて勾配が徐々に緩んでくる。但し向かい風基調なのでペースは余り上がらない。

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 山頂付近に私設エイドが結構あって立ち寄る人も多い。

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 ここでも取材をしていた。カメラの直ぐ前を通ったからもしかしたら写っているかも知れない。

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 タワーが見え始めてからの2kmが長い。向かい風もあってなかなか近付いてこない。

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 もう少し、もう少し。

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 山頂付近になって人が多くなってきた。大多数の人はPBPを観に来ている人達だ。応援が有難い。

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 10:30に559.2km地点の山頂に到達。登り始めて25分でようやく登り切った。

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 そのまま長い下りに入る。2011年のPBPではここは夜中に越えた。ここからの下りの途中でどうにも眠くなって下れなくなってしまい途中の建物の軒下で寝た思い出がある。ブルベを始めてから、初めて走行中に眠くなって道端で寝た。

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 565km、小さな集落の速度警告表示は37km/h。下りならばもう少し欲しいところ。

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 574km、下りがほぼ終わってシジュンの街に入った。

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 シジュンの教会はかなり格好良い。

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 そこそこ大きな街で街中も人通りが多く賑やか。参加者も多数カフェで休憩している。

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 下りが終わって再び登り基調になった。

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 583.2km、往路と復路の合流点。往路は左折。ブレストからの戻り道は往路とは別ルートでD764を戻って来て再びトレヴェゼル山を登り返すことになる。たくさんのスタッフさん達が交通整理をしながら応援してくれた。

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 587.6km、右折ポイントだが自転車に乗った少年が指差して右折を教えてくれた。Merci!

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 D764はそこそこ交通量が多くてちょっと神経を使ったが枝道に逸れて車通りが殆どなくなり落ち着いて走ることができるのは有難い。牛を観ながらのんびり走る。

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 592km、ディリノンの街に入った。ここに来るとブレストが近くなったという気がする。でもまだ20km近く残っている。

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 ディリノンの街中を通過。

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 596km、高速道路を横切る手前のラウンドアバウト。前回は確かここでウワンさんに御会いしたのを憶えている。

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 高速道路が出てくると都会が近いという感じがする。

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 高速道路と並走の道にはペインティングが一杯。

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 下り坂の向こうに海が見えた。ブレストだ!

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 ブレストの入口、プルガステル橋を渡る。いやあ、やっと着いたよ。今回も何とかブレストに辿り着くことができた。ちょっと感動。

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 前回同様、参加者達が思い思いに記念撮影などしている。通り雨が降った直後なのか、路面が結構濡れていた。

 ゆっくりと橋を渡ってブレストまで辿り着いたことをしっかりと確かめる。

 橋を渡ったところで後ろからトミオカさんがやって来た。トミオカさんもVグループだったのか。しばし会話しながら一緒に走る。

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 606km、橋を渡り終えて海辺に下って来た。湾沿いに500m程走る。海辺を走るのはPBPで唯一ここだけ。大西洋をしっかりと見ておく。

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 海沿いを離れて内陸部の市街地に向かって走る。

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 607km、ラウンドアバウトを右折してブレストの市街地へ。ここから登り。PCまであと3km。

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 ブレストの街に入った。この登りが結構キツイ。

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 街中の交通量の多い坂はかなりきつい。

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 2km登ってもまだ続く。最後の最後で脚を使わされる。この坂を登り終えたら後は下ってPCだ。

 610km地点のPC6/ブレストに到着。まずはコントロールに向かう。

 前回のコントロールは奥の建物の中だったのでそっちに向かったがそれらしきものはない。仕方なく戻って周囲を見回すと駐車スペースの直ぐ傍のテントがコントロールだった。

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 にこやかな笑顔と一緒にブルベカードを返してくれた。

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 チェックタイムは12:55、PCクローズまで後2時間、余り余裕はなかった。通常の600kmブルベの置き換えると39時間55分、文字通りのギリギリだった。でもこれでこの後はクローズ時間計算が緩和されるので楽になる。とりあえずホッとした。

 次はトイレ、前回もここで大を済ませた。ここのトイレは建物の奥の方のちょっと分かり辛いところにあるので並んでいなくて綺麗だったという印象が残っている。今回もそこに行ったらやはり空いていてゆっくり用を足すことができた。身も心もすっきり軽くなった。

 次は食事、フードコートは長蛇の列だが食事をしながら休みたかったので敢えて並ぶ。

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 並んでいたら前の人が日本語で話しかけて来たので、良く見たらAJたまがわスタッフのぜっとさんだった。ぼーっと並んでいて全然気付いていなかった。ぜっとさんは、現時点では時間的にシビアだが後で十分取り返せると冷静なスケジュール運びの様子。

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 20分近く並んでようやくフードコートに辿り着いた。メニューは前回同様定食形式で中身はほぼ1種類(写真を撮っていなかったことに後で気が付いた)。結構量があってパンが食べられなかったので、バターを塗ってサラダのハムを挟んで携帯食にした。30分近くのんびり休憩。

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 食事を終えて外に出た。ブレストに着いて何となく終わった気がするが、まだ半分。予定よりかなり遅れているがこの長丁場では食事と休憩は省けない。さて、ルディアックに戻ろう。この分だと到着は多分夜中だな。