PBP2019/Report 13:Stage 9,Day 2/Carhaix-Plouguer -> Loudeac(90km/783km)

 8/20(火)、18:30にPC7/カレ=プルゲールをリスタート。PC滞在時間は約20分。PCスタート時間基準で予定より30分の遅れ。この30分がなかなか取り返せない。遅れていると思うと焦りが出て来るが、焦って踏むとオーバーペースになって疲労が溜まるので、誤差の範囲・予定通りと自分に言い聞かせる。 

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 まだ日は高く気温はそこそこ高い。日が沈むまでは忍の一字でぼちぼち走る。日が沈んでから涼しくなって調子が上がって来るのを待つのみ。

 第9ステージはルディアックまでの90km。この区間は往路とかなりルートが違っていて距離は長く後半に山がちな登りが出て来てちょっと難易度は高い。取り敢えずはノンストップで行く予定、5時間で走れれば御の字というペースで行く。

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 PC出口、パリ方面は左折、パリまではあと526km。

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 699km、ル・ムストワールの街を通過。

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 本当なら明るいうちにできるだけ距離を稼いでおきたいところなのだが、暑いとペースが上がらないという自己矛盾を抱えて気持ち的には焦りがちになる。とにかく焦らず楽観的に考えてペースを守ること、疲労を溜めないことが大事だ。

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 広大な草原が広がる。往路では見ることができなかった風景。

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 703.5km、誘導スタッフもいない何の変哲もない小さな交差点の左折ポイント。ぼーっと走っているとこういう所を見逃してコースアウトしてしまうので注意が必要だ。

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 牧草地を眺めながらぼちぼち走る。東に向かって走るので西日が正面から当たらないのは幸い。

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 705.8km、マエル=カルエクスの街を通過。教会前のこの交差点で往路と合流、右折して往路を遡る。

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 遠くに風力発電の林が見える。何となくプロペラが向こうを向いている様に見える。ということは向かい風?実際風は何となく向かい風基調。

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 716km、ロストレネンの街に入った。ここは往路では通っていない街だ。

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 アップダウンのあるロストレネンの街中には馬の銅像があった。他の街に比べちょっとうら寂しい感じ。

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 もう直ぐ20時、西日もかなり低くなり影が長くなってきた。緩やかなアップダウンの続く道を淡々と進む。

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 725.8km、高速道路の入口はラウンドアバウトで分岐されている。間違って高速道路に入らない様に右折方向に進む。

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 728km、グアレックの街を通過。役場らしき建物が敷地も含めて美しい。

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 728.8km、ここはスタートから738km地点なのか。この道脇の家の住人が作ったものと思われるが、恐らくこの距離のずれは前回のサンカンタンスタートの時の距離ではないかと推察する。

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 黄金色の畑の真ん中を緩やかに登る道。夕暮れ時の穏やかな感じがとても良い。

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 729.8km、ラウンドアバウトを回りながら正面を見ると頭上の雲の向こうに明るい空が見えるちょっと不思議な風景。寝ている時に観る夢は大抵絶対的な明るさ不足で薄暗くぼんやりしているのだが、正に薄暗い感じが夢の中にいる様な感じがする。

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 空が暗いと思ったらパラパラと大粒の雨が落ちて来た。今度こそ濡れるのかと思ったら5分程で止んだ。今回は本当に降られない。もしかしたら最後まで降られずに行けるかも知れないな。

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 tailfinのAeroPackを使っている人に追い付いた。この人も何とかPBPに間に合ったらしい。バッグ部分をふと見ると、横からバックを巻く様に止めるストラップをクロスさせていることに気が付いた。あ!こうすれば良かったのか!使い始めてからずっと2本を平行で止めていてストラップが前後に外れてしまっていたので何とかならないかと思っていたのだが、クロスさせるというアイディアに全く思いが至らなかった。どうも俺の頭はかなり固いらしい。駄目だな。

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 734.2km、サント=トレフィーヌの街を通過。

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 緩い向かい風基調でちょっと疲労感が出て来たが、無闇に逆らわずに落ちたペースをそのまま受け入れて淡々と進む。気持ちが疲れない様に無理をしない。

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 738.7km、ラウンドアバウトを回ってサン=ニコラ=デュ=ペルムの街に入って行く。ここは往路でシークレットのあった街だ。復路も恐らくシークレットがあるものと思われる。

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 街中でスタッフさんの誘導がある。やはりここはシークレットの様だ。

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 739km地点のシークレットに到着、往路は学校の建物の中がコントロールだったが、復路は駐車スペース傍のテントがコントロールだった。

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 シークレットでは通過したライダーズナンバーが別紙に控えられていた。

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 チェックタイムは8/20の20:35。

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 朝コントロールだった校舎にはまだフードコートがある様だったが立ち寄らずに直ぐにリスタート。

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 20:40にシークレットを出発。滞在時間は約10分。路面の矢印をパリ方面に進む。

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 シークレットはこの区間のほぼ中間地点、残りは45km、あと2時間半走ればルディアックに着くはずだ。もう一頑張り。

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 街を抜けて直ぐに左折、往路とは違う道を進む。路面のペインティングは他の参加者のためのものだが私も十分に励まされる。

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 今日の走行距離が300kmに到達した。各PCでの休憩時間を考慮すれば、ネット巡航速度は20km/hを大体確保できたかな。まずまずの走りができて順調に来ていると思うことにする

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 746km、T字路を右折。

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 748km、曲がり角の私設エイドの人だかりを見ながら右折。この辺りのルートは珍しく曲がり角が多い。

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 480.3km、再び往路に合流、コルレーの街に戻って来た。古城跡を往路とは反対側から見る。

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 現在時刻は21:20、日は沈み夕焼けも終わり空がオレンジ色から群青色に遷移していく。いよいよ日が暮れる。

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 暗くなっても牛達は黙々と草を食んでいる。穏やかな風景に和む。

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 往路との分岐を過ぎて、勾配きつめで長めの登り坂が出て来た。この区間後半の連続丘越え区間に入ったか。

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 758.8km、坂を登り終えて左折、真っ直ぐ行ってしまった参加者を大声で呼び止める。

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 759.4km、サン=マイユーの街を通過。

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 762.6km、サン=ジル=ヴュー=マルシェの街を通過。

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 薄暮も消えてナイトランになった。気温も下がって来てかなり身体がシャキッとして来た。疲労感は若干あるが身体の排熱処理が確実にできる様になると回復した感じが出て来る。やっと俺の時間帯が来たか。

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 770.3km、ル・クイオの街に入った。この先の街中をクランク状に曲がって抜けて行く。

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 涼しくなって巡航速度も25km/hを回復。今日の終盤で少しだけ巻き返し。ルディアックまであと20kmを切った。

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 778.3km、往路に再び合流しトレヴェの街に戻って来た。暗くて湖は見えなかった。ルディアックまであと5km。

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 遠くにルディアックの街明かりが見えて来た。今日の仕事もそろそろ終わりかと思うと嬉しくなる。

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 街の手前のラウンドアバウトを回ると戻って来たという気持ちが一層強くなる。

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 ルディアックの街に入った。もう少しで休める。

 783km地点のPC8/ルディアックに到着。今日も無事に1日走り終えることができた。駐車スペースにバイクを停めて、まずはコントロールに向かう。

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 ルディアックは昨日到着した時とほぼ同程度の混み具合。まだボリュームゾーンの中にいる様だ。

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 こうやって確実に欄が埋められていくのは着実に進捗が視覚的に確認できるので精神衛生上非常に良い。

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 チェックタイムは8/20の22:59。到着時間基準で予定より30分の遅れ。今日はマイナスを抱えての走りが続いたが、ブレストで背負った30分の遅れを最終的に広げることなくこの程度の遅れに留めたというのは上出来ということで良いのではないだろうかと納得する。

 次に食事、フードコートに並ぶ。列は昨日と同じ位、10分程で買い物を終えることができた。

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 直ぐに寝るので量は控えめ。魚とパスタにトマトソースをかけてもらった。空腹も手伝って非常に美味しい。コーラを飲みたかったが睡眠直前でカフェインを摂るのは良くないので我慢。

 食事を終えてドロップバッグを受け取り、ベッドブッキングへ。昨日と同じカウンターに行ったら並んでいたので列の最後尾で待っていたらスタッフさんが来て隣のカウンターでも受付するからこっちにこいと右隣のカウンターに案内された。明日の起床時間を当初予定通り5:00と告げる。リスタートは5:30予定、PCクローズが3:53だから1時間半以上のマイナスを背負うことになるがそれは予定に織り込み済み。睡眠時間は予定通りきちんと確保する。

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 受付をして中に入るとベッドが昨日と違うことに気が付いた。今日のベッドは床に厚めのマットレスが敷いてあり毛布も厚め。昨日のデッキチェアより良さそう。体育館の中をよく見渡してみると、中央でデッキチェアのエリアとマットレスのエリアが二分されていることが分かった。しまった、昨日この存在に気付いていればと思うとちょっと残念。

 今日も睡眠時間最大化のためにシャワーも着替えも見送り、そのまま横になる。モバイルバッテリーにサイクルコンピューター等の電装品を繋いで充電をセットし、直ぐに横になる。今日はちゃんと耳栓をフロントバックの中から見つけ出したので早速耳に詰めると遮音効果は抜群、ほぼ無音に近い。100円ショップで買ったが性能的には全く問題ない。これなら直ぐに眠れそうだ。就寝時刻は23:45。