[目次]
- 仮眠ポイント1/喜多方グリーンホテル->PC8/喜多方(0.5km/247.0km)
- PC8/喜多方->PC9/白布峠(41.2km/287.7km)
- PC9/白布峠->PC10/米沢(66.3km/312.8km)
- PC10/米沢->PC11/JR峠駅(89.6km/336.1km)
- PC11/JR峠駅->PC12/田村(180.7km/427.2km)
- PC12/田村->PC13/小野(215.1km/461.6km)
- PC13/小野->PC14/いわき(257.1km/503.6km)
- PC14/いわき->仮眠ポイント2/ホテルアルファーワンいわき(0.4km/504.0km)
仮眠ポイント1/喜多方グリーンホテル->PC8/喜多方(0.5km/247.0km)
9/15(日)、1時前だが、疲れているはずなのに目が冴えてなかなか眠れない。これは参った。どうやら最後の休憩ポイントで飲んだ謎のエナジードリンクが効き過ぎている様だ。日頃からコーヒーを飲まない人間なのでたまにカフェインを大量摂取すると眠れなくなる。以前もブルベ中にモンスターエナジーを2本立て続けに飲んで眠れなくなったことがあった。折角早くホテルに着いたのにこれでは無意味、大失敗だ。少しでも眠らなければと焦るがこればかりはどうしようもないのでベッドの上に横たわり目をつぶってひたすらじっとする。
うつらうつらしたり目が冴えたりを繰り返しながらいつの間にか時間が経ち、時計を見ると3:40。何となく眠い気もするが、意外に頭はしゃきっとしている。実際に多分2時間位は眠れたのではないかと思われるしそう思い込むことにして、どうせ二度寝はできそうにないしこの時間なら走り始めてもおかしくないので行動開始。もそもそと起き上がって身支度を始める。
ホテルをチェックアウト。ルート沿いのこのホテルは立地条件は完璧で、部屋も小綺麗で値段も手頃、ホテルの人も親切で自転車の部屋入れOKなので非常に良かった。SR600福島で停まるには非常に都合の良いホテルだと思う。
ホテルの外に出ると空には星が見える。雨の心配はなさそうだ。気温も10℃以上はある様でひんやりしているが寒くはない。半袖ジャージ&レーパンで問題ないレベル。
4:20にリスタート。先ずは400m先のPC8に行く。
2日目は喜多方からいわきまでの257.5km、獲得標高差は3800m。まずは序盤に白布峠まで2段階に分けて登り86km地点のPC11/峠駅手前の山越えで前半は終了、後半は標高の高い高地を小さなピークをちょこちょこと越えて行くアップダウン的な登りの連続で昨日に比べると後半が少しきつそうだ。
246.6km、ホテルを出て100mで左折。後は300m程でPC8に着くはずだ。暗いのでチェックポイントを見逃さない様にゆっくり走る。
247.0km地点のPC8/喜多方に到着、チェックタイムは4:28。
ほぼ同時にヨシダさんがやって来た。ヨシダさんは会津若松に宿泊されたとのこと。通過証明用写真を撮って直ぐに出発。
PC8/喜多方->PC9/白布峠(41.2km/287.7km)
さて、次の目標地点は前半のメインイベントとなるPC9/白布峠だ。ここを序盤で片付けてしまえばその後は相当心理的に楽になる。
国道459号を東に向かって走る。時刻は4:50、東の空が明るくなってきた。
250kmを過ぎてじわじわと登り基調になって来た。まずは標高890mの桧原湖畔まで10km程かけて登って行く。
256.5km、小さな集落を抜けて行く。気温は16℃、サイクリングをするには丁度良い気温だ。
258.1km、二股の分岐を右方向に進む。
5%を超える直線的な登りが続く。勾配が行っていないので休むところがなくきつく感じるが、まだ脚はフレッシュでそこそこ回るのでそれ程苦にはならない。
朝の涼しい空気の中、眼下に広がる山々の風景はなかなかに清々しい。
雪除け用?のトンネルが出て来た。登り勾配のトンネルは車が来ると怖いのでどうも苦手だ。
真っ直ぐな登りを淡々と登る。空はすっかり明るくなった。今日も良い天気になりそうだ。
266.6km、漸く前半の登りが終了。県道64号に合流して左折方向に進む。
湖畔道路を時計回りに走る。ほぼ平坦基調。
こんな高い所にこんな大きな湖があるというのはなかなか凄い。朝靄が懸かった湖面は何となく神秘的で清々しい。
278.4km、湖畔を12km程走って米沢方面に左折。湖畔を離れ、いよいよ白布峠へのアプローチ開始。
曲がって直ぐに登坂開始。距離9km、平均勾配7%のきつめのヒルクライムだ。
ぼちぼち登っていると前から明らかにブルベ走行中な人達が下って来た。何処のブルベだろう?(後程調べたら宇都宮600だと判明)
序盤は直線的な登りで勾配は5%位。
281.5km、標高1000mをクリア。徐々にワインディングになって若干勾配が上がった。
284.1km、標高1200mをクリア。勾配10%弱の厳しい登りが続く。まだ朝方で脚も気持ちもフレッシュなので余裕があって楽しく登れるのが良い。
登坂中は足は付きたくないのだが工事用信号ならば仕方が無い。
山頂が近くなってきて木々が少なくなり空が開けて来た。
286.5km、標高1400mクリア。PC9まであと1km。
下界に見下ろす山々を遥か先まで見渡すことができる。なかなかの絶景。
あの先が山頂か。もう少しで登りは終わりそうだ。
山頂は287.0km地点、700m程下ってPC9が見えて来た。
287.7km地点のPC9/白布峠に到着、チェックタイムは7:24。
いやあ、なかなか登り応えのある楽しいヒルクライムだった。好天の朝の清々しい山頂で満足感にしばし浸る。
通過証明用写真を撮りつつ休憩していると、幾人かのブルベの参加者がぽつぽつ登って来た。御互いこんな素晴らしい天気の朝に白布峠を楽しめて良かったね。10分程休憩してリスタート。
PC9/白布峠->PC10/米沢(66.3km/312.8km)
次の目的地はPC10/米沢、25.1km先だがそこまでひたすら下りだ。
ここから先は山形県。SR600福島だが少しだけ山形を走る。
長い下りを快調に下る。登りで掻いた汗が下りの冷たい風で冷やされて気持ち良い。
見渡す限りの緑の山々が本当に美しい。この解放感は精神衛生上とても宜しい。
295.3km、おお、天元台スキー場の入口だ。25,6年前、まだ会社に入って間もない頃にほんのちょっとの間だけスキーをやっていた時期があって、その時に2,3度泊まりで友人に連れてこられたのがここ天元台。懐かしい。
白布温泉街を通過。ここに滑りに来ていた時に泊まっていた宿。ここのオヤジさんは面白い人で、夕食は作るのが面倒臭いといつも焼肉だった。私が九州出身だったので勝手にあだ名を”九州”にして「おい九州!もっと飲め!」とか宴会で言っていたのを思い出した。オヤジさん、元気かな?
304.0km、ほぼ下りは終了。米沢市街方面に右折。
312.0km、米沢市街に入って来た。PCはもう直ぐ。
PC10が見えた。右側のコンビニは休憩ポイント。
312.8km地点のPC10/米沢に到着、チェックタイムは8:21。
こういう石碑を建てること自体は良しとしても、県知事の字でわざわざ県知事の名前を大きく残すレイアウトには非常な違和感。県知事の自己顕示欲、名声欲があからさまで何となく醜悪。
通過証明用の写真を撮って直ぐ前のコンビニに移動する。
休憩ポイント5のチェックタイムは8:26。ここで20分程休憩してリスタート。
PC10/米沢->PC11/JR峠駅(89.6km/336.1km)
次の目的地は23.3km先のPC11/JR峠駅。ここをこなしてしまえば後半はこれ以上の長い登坂はないのでかなり気が楽になる。
道の狭い米沢市街の端辺りを緩々と通過する。
316.0km、米沢市街を出て右折ポイント。
水田の中の道を進む。
319.6km、市内板谷方面に左折。
321.8km、大沢方面に鋭角に右折。森が深くなってきたそろそろ登りが始まるのか。
勾配2~3%の緩やかな林道を気持ち良く進む。細い道でたまに車が通るが走り易い。
鉄道の軌道を並走、この線路を山形新幹線が走るのか。
このまま緩い勾配で頂上まで行けるのではと楽観視していたら徐々に勾配がきつくなってきた。やはりそんなに甘くなかったが。
329km辺りから路面が荒れて来た。
更に進むにつれて勾配が一気にきつくなった。10%程の悪路はかなり走り辛い。
右手の谷川の並行した道なのだがガードレールはなく結構切り立っていて高さがあるので落ちたらかなり酷いことになりそうだ。
331km辺りから15%近いとんでもない激坂になって来た。路面はアスファルトはガタガタに割れ剥がれて穴だらけ、その中に砂やら小石やら小枝やらの堆積物が厚く積もってとてもまともに走れない。これはグラベルと呼ばれるような道なのだろうか。こんな無茶な道になるとは予想だにしなかった。
これはロードバイクで登るには厳し過ぎる。とても写真を撮りながら登れる状況ではない。登り坂では絶対に足を付きたくない人間なので、5km/h位の止まりそうなスピードで何とかバランスを取りつつよろよろと登って行く。
勾配はどんどん厳しくなり、瞬間的に20%近い激坂が出て来る。ダンシングで踏み込もうとすると砂にリアホイールが空転しかかってトラクションを思う様にかけられない。もうこれはちょっと無理かな。
と思った瞬間、後輪が空転、スリップしてよろけた。左足のクリートを外して走っていたのが奏功して何とか足を付くことができ落車は免れた。あーあ、遂に足を付いてしまったか。でもこんな激坂グラベルはロードバイクだとどうやっても登れないだろう。こんな道をSR600に組み入れるのは反則ではないのか?と思わず文句の一つも垂れてみる。
勾配がきつ過ぎて再びバイクに乗ることができないので止むを得ず押し歩く。ロードシューズのクリートではこの悪路は非常に歩き辛いので難儀する。
後ろから車がやって来た。こんな細く荒れた林道に車が入って来るとは、恐らくナビの案内で迷い込んだのではなかろうか。逃げ場がないので左の山の斜面に張り付く様にしてやり過ごす。
ちょっと勾配の緩んだところで再びバイクに跨りちょっと走ったらどうやら山頂に着いた。
332km、山頂の道路は工事中だった。
アスファルトは未完成で砂利と砂で覆われている。取り敢えず勾配が緩いので乗って進む。
本格的に下り始めたら急勾配になって来て、ブレーキをかけると前後輪共にスリップするのでここもちょっと乗って下れない。ここで落車すると酷い怪我を負いそうなのでバイクから降りて押し下る。ちょっとこれは酷いなあ。ロードバイクにロードシューズだとかなり難儀する区間だ。これはこの後ここを走る人には注意喚起が必要だな。
少し下ったら路面が回復したのでバイクに乗車、やっとまともに下れるようになって一安心。
333.6km、PC11への分岐点、左折して下り始めるがかなりの急な下り、しかも峠駅までは2.8kmとかなりの距離でこれをまた登り直すのかと辟易する。細い道を下っていたら前から後ろから車がちょくちょくやって来る。こんな辺鄙な所に何でこんなに車が来るのか不思議だ。
取り敢えず現地着。目の前に工場の廃屋の様な建物があるのでバイクを押しながら入ってみる。
何なんだこの場所は?こんな高い所に鉄道が通っていて駅がある。しかも新幹線が通るとは俄かに信じ難い。ちょっと不思議な異空間だ。さっき相当酷い道を走らされたことを一瞬だけ忘れた。なるほど、ここを観たくて車が結構通っていたのか。確かにちょっとした観光スポットではあるな。
336.1km地点のPC11/JR峠駅に到着、チェックタイムは10:28。
通過証明用写真を撮りつつ15分程休憩して出発。
PC11/JR峠駅->PC12/田村(180.7km/427.2km)
次の目的地は30.9km先の休憩ポイント6。
再び元来た道を登る。やはりかなりな激坂、相変わらず車が前からちょくちょくやって来るし、しかも結構飛ばしてくるので怖い。取り敢えず道がまともなので何とか走り続けることができる。
338.6km、漸くさっきの分岐点に戻って来た。右折して下る。ここも急勾配で落下物も多いのでブレーキ掛けっ放しで下る。下りのメリットを全然活かせない。
341.5km、漸く山道が終わり人里に降りてきてホッと一息。福島・米沢方面に左折。
342.5km、国道13号に合流、福島方面に右折して更に下る。
右折して直ぐに福島県に入った。
342.8km、東栗子トンネルに突入、全長2376mとかなり長い。道幅が狭く車もそこそこ通るのでかなり怖い。下り基調なのが唯一の救い。
トンネルを抜けると道幅も広くなり勾配もそこそこなのでノーブレーキで快調に下る。
道の途中で路駐の車がたくさんあって傍で多くの人々が空を見上げているので何事かと思ったら、山の向こうで航空ショーらしきものをやっている様だ。
355km、中野不動尊方面に右折。
下り基調は終わり、平坦な県道312号を福島市街を目指してひたすら真っ直ぐ進む。微妙に向かい風でちょっと辛い。
364.6km、線路沿いの道を進んでいると何となく都会っぽくなってきた。そろそろ福島市街か。
365.6km、福島市街を通過。昼近くなって日差しも強くなりかなり気温も上がってちょっとバテ気味になって来た。次の休憩ポイントでゆっくり休もう。この道を真っ直ぐ進むと直ぐに休憩ポイントのはずだ。
休憩ポイントが見えた。ほっと一息。
120.5km地点の休憩ポイント6に到着、チェックタイムは12:00。
かなり汗を掻いてちょっとバテ気味なのでしっかり水分補給、店内のイートインスペースでゆっくりする。涼しいので店から出られなくなりそうだ。
20分程休憩して出発。
367.4km、阿武隈川を渡る。
取り敢えず前半の長いヒルクライム区間はクリアした。ここから先はちょこちょことした峠越えが連続する。次の目的地も休憩ポイント、59.7km先とちょっと区間距離が長い。昼下がりの暑さの中アップダウン区間を走らなければならないので今日の最もきつい区間になりそうだ。
370.2km、早くも登り基調になりトンネルが連続で出て来た。登り基調のトンネルは辛い。
緩やかなアップダウンが続く。国道114号は車通りが多くちょっと神経を使わされる。さっきコンビニで水分補給したばかりなのにもう喉が渇く。かなり暑くて再びバテ気味になって来た。ちょっとこれは次の休憩ポイントまで一息に走れそうにないので、区間を3分割して20km毎に休憩を入れようと方針変更。これでちょっと気分的に楽になった。
377.4km、登りの途中で分岐点、飯野方面に右折。道路標識が木に隠されて見辛く、危うく分岐を見逃すところだった。
県道40号に入って車通りは少なくなったがアップダウンは続く。
381.5km、飯野の街中で右折。
383.3km、なだらかな登りの途中で二本松市に入った。
そろそろ区間前半の20kmに到達するので、道端のコンビニか自販機を探しながら走る。
386.3km、登りの途中で自販機を見つけて停車。冷たいジュースを一気飲み、正にウルトラチャージだ。5分休憩して出発。
387.2km地点の右折ポイントを曲がって県道305号に乗る。まだまだアップダウンは続く。
こういう暑くてバテ気味の時にはこまめに休憩を入れるのは私的に常套手段。5分位でも冷たいものを飲んで休むと心身共にリフレッシュして、疲れをちょこっとリセットできる。こうやって心身を騙していつの間にか目的地に辿り着いているということにできればよい。
391km、県道62号から国道349号に合流、船引方面に右折。
国道349号もアップダウン。まとまったヒルクライムと違ってこのメリハリの無さが精神的に消耗していく。
396.8km、浪江方面に左折して国道349号を離れ県道303号に入る。
再び登り基調で山の中へ入って行く。森の中だと木々で日差しが遮られるのでかなり楽になる。
県道303号はずっと川沿いを進む。川の傍の道は涼しいので有難い。
401km、県道303号から国道459号に乗り小さな集落の中を右折。見逃しそうな小さな曲がり角だ。
再び登り基調で山の中へ。
緩いアップダウンが延々と続く様はまるで生殺しの無間地獄の様だ。
404.6km、再び山間部の道を抜けて人里へ。左折方向に進む。
県道50号に乗って緩々と進む。区間40kmを過ぎ、そろそろ2回目の休憩のタイミングなので休憩地点を探しながら走る。
406.8km、小さな集落の中を通り過ぎつつ雑貨屋の前に自販機を見つけて停車、冷たいコーラを飲んで息を吹き返す。5分程休憩して出発。
408km、長めの登り坂が始まった。勾配5%程の坂を直線的に登って行く。
410.5km、3km弱登ってピークを通過、葛尾村に入ってそのまま下る。
416.9km、この辺りで下りは終わり、分岐ポイント。都路方面に右折して国道399号に乗る。
曲がって直ぐにまた登り開始。この登りも長そうだ。5%一定勾配の道が続く。福島空港への案内図があちこち出て来るが一体どこにあるのだろう?
519.3km、2kmちょっと登ってピークを通過、田村氏に入りつつ下る。
422.1km、下って来て国道288号に合流、双葉・いわき方面に左折。ここを曲がると休憩ポイントまであと5km。
右折分岐点の直ぐ横の休憩ポイントが見えた。いやあ、この区間はなかなかしんどかった。やっと休める。
426.7km地点の休憩ポイント7に到着、チェックタイムは15:41。いやあ、なかなかきつい区間だった。ここまで来てしまえばアップダウン区間は大体クリアして後は454km地点の山越えを一つ残すのみだ。水分をしっかり補給する。
ここで一昨日、昨日とちょくちょく出会っている6時スタートの人と再び遭遇。一緒に走ることはないが、割と近くを同じ様なペースで走っている様だ。
15分程休憩して出発。PC12はもう目の前だ。
コンビニを出て国道399号をちょっと下ったらあっという間に小さな街中のPC12に着いた。
427.2km地点のPC12/田村に到着、チェックタイムは15:54。通過証明用写真を撮って直ぐに出発。
PC12/田村->PC13/小野(215.1km/461.6km)
次の目標地点は33.6km先の休憩ポイント8だがそこから800m先がPC13、そしてそこからゴールまでが42kmなので休憩ポイントに寄るかどうかはその近くまで行ってから考えることにする。
国道399号はほぼ平坦基調、道際の木々の影の御陰で西日が遮られてかなり暑さが弱められるのは非常に有り難い。若干ペースを取り戻し順調に進み始める。
434.4km、緩い登りをちょっと登って川内村に入る。
439.6km、いわきは直進だがルートは県道36号に乗って小野・滝根方面に右折。ここのポイントは復路との重複地点、明日は直進方向からやって来て往路をちょっと遡る。
県道36号も基本平坦基調、順調に進む。ここにも福島空港の標識があるが一体どこにあるのかだんだん確かめたくなってきた。
今日の200kmをクリア、一時は通常BRMの13時間30分のリミットを超えてしまうのではないかと思われたが何とか時間内に収まってよかった。
447.3km、県道287号との分岐の手前辺りから徐々に登りが始まる。これが今日最後の登りか。気温22℃、日差しが遮られている分体感はもう少し低い。
新しくできたと思われる橋を渡りつつ登る。
5%を超える登りが出て来たがそんなに長くはなかった。西日が正面から照り付けて眩しい。
2km程登って勾配が緩んだ。もうこれで登り区間は終わったのか。
452.6km、交差点の右手には風力発電の林が見えるが幸いそっち方面には行かない。
454.1km、田村市再びに入った。ここから先がいよいよ下りだ。
結構な急勾配をそろりそろりと下る。
このSR600出走前からフロントのブレーキシューの減りがちょっと気になっていたのだが、ここに来て再び気になりだして下りがおっかなびっくりになっていた。この先も下り基調だし暗くなったら交換も厄介なので、今更ここでという感じではあるが、大事を取って下り坂の途中で停車してブレーキシューを交換。10分程で作業終了、これでもう憂いは無くなった。更にどんどん下って行く。
458.4km、ここで下りは終了、県道19号に合流して矢祭・小野方面に左折。
山の向こうに日が沈んだ。ナイトランは必至だが、PC13までは明るいうちに辿り着きたいところ。
460.1km、小野町に入った。
460.8km、小野町の街中に入って来た。左側が休憩ポイント8だが、日が沈んで気温が下がり調子が回復基調でこの先が下り基調なので素通りしてこのままホテルを目指すことにする。PC13まではあと800m。
ナビの指し示すPC13のポイントに着いたが、それらしきものが見当たらない。よく辺りを見回すと工事の足場の中がチェックポイントの小野新町駅であることが判明。
461.6km地点のPC13/小野に到着、チェックタイムは17:55。
何とか明るいうちに辿り着いた。通過証明用写真を撮って直ぐに出発。
PC13/小野->PC14/いわき(257.1km/503.6km)
次の目標地点はPC14/いわき、そこから直ぐが今日の宿泊ポイントなので実質ゴールを目指す。ここからはナイトランになる。
向かう先の空が何となく怪しい。予報では今日の夜からいわきは降り始めるということらしいので何とか降り出す前に到着したいところ。
と、思ったらいきなりパラパラと雨が落ちて来た。もう来たか!と身構えたが幸い直ぐに止んて一安心。
後ろを振り返ると夕焼け。日が完全に沈んでどんどん暗くなっていく。
467kmを過ぎた辺りから下り開始。ここから25km程の長い長い下りだ。
道路等の殆どない真っ暗な山道を慎重に下って行く。
468.9km、いわき市に入った。
下りながら並走する鉄道を何度も渡る。線路温暖時の線路との角度が浅くならない様に注意しながら走る。
下って行くにつれて湿度が高くなって来たのかアイウェアが曇りだして視界が悪くなって来た。只でさえ目が悪くて恐る恐る下っているのにこれは困りものだ。
もう何回踏切を渡ったのか分からない位渡った。
真っ暗闇の前から小さな明かりがゆっくり近付いて来たので、車やバイクではないし何だろうと少しびびったら自転車だった。ロードバイクではなく普通の実用車。え?この先何キロも民家はないのに一体この人はこの暗い中どこまで登るつもりなのだろうと別な意味でビビってしまった。
477.1km、真っ暗な中をずっと走り続けていると道路標識や民家の明かりが見えるとホッとする。
下りはあと15kmもある。夜だと下りは本当に長く感じる。
後ろからさっきのPC13前の休憩ポイントで会った人が快調に下って来てぶち抜かれた。この位夜道を速いなあ。と言うより俺が遅いだけなのか。PBPの時も下りで後続からガンガン抜かれてとてもあんなスピードでは下れない、命知らずが多いなあと思っていたのだが要するに俺が下りが下手で遅いだけなのかも知れない。でも無理はしない。マイペースマイペース。
491.6km、そろそろ下りも終わりかと思いつつ気を抜いてぼさっと下っていたら右折ポイントを見逃してコースアウトしていた。500m程進んで気付いて慌てて戻る。
長い長い下りが終わり人里に降りてきてようやく前進の緊張が解けた。PC14までは10km程、もう一頑張り。
川沿いの平坦路を順調に進む。車通りは程々だが、街が近いことを予感させてくれてむしろ安堵する感じ。
499.7km、県道133号に合流、左折方向に進む。
501km、国道399号に再合流していわき市・平方面に右折。あとはいわき市が今では一本道。
最後の最後でちょっとした登りが出て来た。えっちらおっちら登る。
200m程の登りを終えるといわきの街が見えて来た。
502.7km、いわき市街に入った。AR日本橋さんのサイトにアップされている参考ルートデータがここを左折となっているがこれは間違い。ここを更に300m直進して左折が正解。出走前にPC14の場所が全然分からなくてGoogleストリートビューで散々探し回ったのでここは良く頭に入っている。
503.0km、交差点を左折。キューシートに書いてある左側手前の「書道教室白川一風」は暗くて見え難いが確かにあった。
街中の細い路地を直進、PC14はもう目前。
503.6km地点のPC14/いわきに到着、チェックタイムは19:53。
証明用写真を撮って直ぐに出発。
PC14/いわき->仮眠ポイント2/ホテルアルファーワンいわき(0.4km/504.0km)
さあ、後はホテルに向かうのみ。PC14の前の道をそのまま北上、400m走って左折して直ぐの駅傍のホテルに20:00に到着。
早速チェックインするが、残念ながらバイクは部屋入れできずロビーにすら置かせてもらえなかった。結局外の駐車場に置かざるを得ず、外から見えない場所を見繕うのにちょっと一苦労。残念ながらいわき駅前のホテルアルファーワンの次はないな。
部屋に入って着替える前に、ホテル前のコンビニに夕食と明日の朝食の買い出しに行く。
部屋に戻ってウェアを脱ぎ捨てシャワーを浴びてほっと一息。今日の仕事を終えた解放感にしばし浸る。冷たいコーラを飲みたかったが昨夜はカフェインを摂り過ぎて眠れなくなったので大事を取って自粛、冷たい麦茶で我慢する。
夕食を摂りつつ明日の天気を確認するがどうみても雨、明日は覚悟して走らなければならない。いずれにしても残りは100km、7時間我慢して走れば終わりだ。タイムリミットは明日の18時なのでタイムリミットは充分、余程のことがない限り完走は問題ないだろう。兎に角いつも通り慎重に平常心で走ることを心掛けるのみ。目覚ましを5時にセットし、少しの間ツイッターなどを眺めて就寝。消灯時刻は21時半頃。