1/2の広島遠征から戻って直ぐに何となく引き始めた風邪がなかなか治らず既に10日が過ぎた。今回の風邪はとにかく咳が止まらずに夜も熟睡できずに倦怠感がなかなかすっきりと解消してくれない。自転車にも満足に乗れず、気分的にもだらけたままで新年が明けて半月が過ぎようとしているが順調なスタートが切れたとはとても言えない状況だ。ブログもさっそく溜めてしまったが、今日は自転車練習を取り止めたんだしさっさとたまっている分を書き上げてしまわねば今日という日を無駄に過ごしたという罪悪感は計り知れない。
そんなわけでBRM102 広島200kmの走行レポートは下記の通り。
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[目次]
- スタートまで
- スタート/マツダスタジアム->通過チェック1/桂浜温泉・倉橋市民センター(57.1km)
- 通過チェック1->通過チェック2/大矢トンネル(20.8km/77.9km)
- 通過チェック2->通過チェック3三高港(14.3km/92.2km)
- 通過チェック3->通過チェック4/大須港跡(24.7km/116.9km)
- 通過チェック4->PC1/ファミリーマート江田島江南店(18.3km/135.2km)
- PC1->PC2/セブンイレブン阿賀中央5丁目店(26.9km/162.1km)
- PC2->PC3/セブンイレブン広島畑賀2丁目店(29.7km/191.8km)
- PC3->ゴール/ローソン広島東荒神町店(10.7km/202.5km)
- ゴール後
スタートまで
1/1(水)、12時半に自宅を出発。今日は新幹線移動なので簡易輪行袋での輪行となる。元日昼過ぎからの行動開始は、去年まで何年間も元日は未明早朝から走っていたことを考えればむしろ遅い位だ。
西武池袋線はガラ空きで輪行袋持ち込みは全く問題ない。
山手線も似た様なものですんなりと東京駅まで移動することができた。
東京駅ではそこそこ人混みで新幹線の自由席では席の確保が難しいかもと不安がよぎったが、切符を買ってホームに上がってみると乗車街の列は大したことはなかった。
14:30発ののぞみ41号に無事に乗車、着席することができた。立ち乗り客はいないので輪行袋はデッキに問題なく置くことができた。
新幹線に乗れてしまえば今日のミッションはほぼ終了。問題は明日の帰りの新幹線に乗れるかどうか。事前に指定席の予約状況をチェックしたが明日の夕方からの新幹線の指定席・グリーン席共に全て満席状態なので自由席もかなり混むことが予想される。
デッキに輪行袋を置くと、停車駅での開くドアの向きが時々変わるので輪行袋の場所を移し替えなければならない。事前に車掌さんに確認したら、東京から新大阪までは右側が開きその後は左側に変わるとのことなので、新大阪を出発した時点で1回だけ移動させれば良いということが分かった。取り敢えず新大阪までは寝ても大丈夫だ。
18:28に広島駅に到着。東京から4時間弱は待ち時間込みの飛行機移動と同じ様なものか。
広島駅に着いてから先ずは明日スタート地点に向かう前に荷物を預けるためのコインロッカー探し。新幹線口を出て事前に目星を付けておいた場所にすんなりと見つかった。野外の通路に面しているので自転車でも容易に入ってこれる場所でありバイク収納作業のできそうなスペースも広く便利な場所だ。
ホテルへは徒歩で移動。駅から400m程と近い。広島駅には過去に1,2度程来たことがあるはずだが、それがいつだったのか思い出せないし駅の風景なんて全く記憶に残っていない。
10分足らずを歩いてすんなりとホテルに到着。近いと移動が楽でかなりありがたい。早速チェックイン。朝食はなんと5時から食べられるとのこと。こんなに早いのは多分初めてではないか。普段のブルベならまず間違いなく朝食付きでも時間的に食べずに出発しなければならないのだが、今回は広島駅から1kmちょっとの場所なので朝食を食べてホテルを出て駅のコインロッカーに荷物を預けてもブリーフィング開始の5時半には到着可能だ。明日は朝食を摂ってから出発することにする。
19時前に部屋に入ってほっと一息。ホテルはマンションの様な吹き抜けの階層になっていてなかなか珍しい作りだが部屋も変則的な間取りだ。
モダンな作りでそこそこ広い。居心地はかなりよさそう。
浴槽はシャワーのみでヨーロッパのホテルの様だ。
休む前にすかさず輪行解除。あっという間にバイクが組み上がった。簡易輪行だと工具が全く要らないので本当に楽。バイク各所を簡単にチェックするが、特に問題はなさそうで一安心。館内のwifiにすんなりと繋がって通信環境もOK、このホテルはなかなかに良い感じだ。
バイクを組み終えて、近くのコンビニに夕食を買いに出る。もし近くにお好み焼き屋さんがあれば立ち寄ろうと持っていたが、あいにく元旦で繁華街に近いと思われる街並みは暗い。仕方なくコンビニで見つけた広島風お好み焼きでお茶を濁す。
シャワーを浴びてさっぱりして夕食を済ませ明日の起床時間を4時半としアラームをセットして、持ってきたPCを眺めながらまったりと寛ぐ。RWGPSを見ながら明日のコースを再度予習。明日のコースは今までに経験がないほどに入り組んでいてルートが交差したり重なっている箇所が多いので覚えるのが大変だ。そのうちだんだん眠くなってきたので逆らわずにベッドに入る。消灯時刻は22時。
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1/2(木)、4時半にアラームに起こされた。夜中に何度か目が覚めたがまずまず眠れたのではなかろうか。起き上がると首が痛い。枕が合わずに寝違えた様だ。それと、昨日寝る前に何となく喉が痛い感じがあって、もしかしたら風邪を引いたかと心配していたがそっちの方は今朝の時点では喉がちょっといがらっぽいだけなので問題なく走れそうで安心した。
そそくさとウェアに着替える。この冬初のブルベということで初めてウインドブレークタイツとウインドブレークジャケット、防寒グローブにロードブーツという完全冬仕様のウェアを持ってきた。これだと日中天気が良ければ暑いかも知れないが、取り敢えず寒かった場合を想定してのウェアの選択となった。
5時から朝食。折角のバイキングだがそれ程空腹感はなかったので控えめ。それでも出走前にちゃんと御飯を食べたというのは精神衛生上非常に宜しい。
5時15分にホテルをチェックアウト。立地条件と言い内容と言い値段と言い非常に良いホテルだった。これで枕さえ合っていればパーフェクトだった。スタート地点に向かう前に先ずは広島駅に戻ってコインロッカーに荷物を預ける。
コインロッカーに付いたら何とシャッターが下りていた。これは拙いことになったと思ったら目の前でシャッターが上がり始めて一安心。急いで荷物を預けてスタート地点に向かう。
駅から1km程の距離のマツダスタジアム駐車場に到着。既に結構な人で賑わっている。まずは受付を済ませて、そのタイミングで装備チェックを受けブルベカードにサインを頂く。
マツダスタジアム前の参加者達。雰囲気的にはトロンの世界。普段のブルベのスタート前の賑わいで、今年もいよいよ始まったなと気分も徐々に盛り上がってきた。
5時半にブリーフィング開始。
今回のコースはマツダスタジアム発着で広島市から南下して呉から近場の島々を巡る200km。
狭い範囲の幾つもの島を巡るのでコースが入り組んでいて交差したり重なったりする箇所が非常に多いのが特徴。今まで走ってきた中では最も複雑なコースではないか。勿論初めての場所なので走ってみなければ分からず、取り敢えず分岐点は頭に入れてきたもののかなり不安だ。あと、高い山はないが獲得標高差が2800mもあるというのはアップダウンが非常に多いというのが予想される。
定刻6時の直前から4人ずつの時間差スタート開始。割と先頭付近に並ぶ。
スタート/マツダスタジアム->通過チェック1/桂浜温泉・倉橋市民センター(57.1km)
ほぼ定刻6時にスタート。緩々と走り始める。遂に今年のブルベシーズンが始まった。
早朝でまだ正月三が日の広島市街は静かで走り易いが、信号はそこそこ多くてちょくちょく引っかかる。
割と先頭の位置でスタートしたが、数kmも進まないうちに後ろからどんどん抜かれる。のっけから飛ばしている人が結構いる。みんな速いなあ。
5.8km、そこそこの人数の集団になって進む。ちょっと人数が多いのでどこかで集団から抜けなければ。
6.9km、T字路で信号待ちで止まっていたら目の前の広い敷地の中からラッパの音が聞こえてきた。これはもしかして起床ラッパか。しかも録音放送ではなくちゃんとリアルで吹いている。起床ラッパなんて生まれて聞いたが結構長いフレーズを拭いているんだな。ちょと感動した。時刻は6:20、恐らく自衛隊の駐屯地だろうがまだ正月三が日も明けていないのにこの時間に起きなければならないというのは大変だ。本当に御苦労様です。
早朝の気温は0℃。ウェアはばっちりで寒さは全く感じない。気持ち良く進む。
20km程進んで、海沿いを走っている間に東の空に朝焼けが見えてきた。時刻は7時直前、西日本の夜明けは遅い。
24.5km、ぼちぼち呉の街に入ってきたか。
右手の海には無数のクレーンが見えるこれらは造船所なのだろうか。
26.0km、うおお!いきなり目の前に潜水艦が現れた!これは実物なのか?かなり驚いた。
原寸大と思われる潜水艦の迫力ある姿に圧倒される。いきなり凄いものを見せられてテンションが上がる。
巨大なクレーンの向こう側に長い建屋が見える。あれはもしかして戦艦大和のドック後か?
どうやらその様だ。子供の頃にさんざん第二次世界大戦の日本海軍の戦史を読み漁り戦艦大和への強い思いを抱いていていたあの”憧憬”とも取れる感覚が蘇って来て少なからず興奮してしまった。紙面でしか見ることができなかった大和が、この大きなクレーンと建屋を見て現実にここに存在したという実感が強いインパクトで迫ってきた。
28.3km、ちょっとした丘を越えて下っていると正面に多数の海上自衛隊の艦船群が見えてきた。
戦艦大和のドック後に続いてまたもやインパクトのある風景に圧倒される。
日本の潜水艦の実物を見るのはこれが初めてではないか。数も凄い。2014年の日本縦断で京都舞鶴の海上自衛隊基地傍を通過した時も艦船を見て驚いたが、今回のこれはその比ではない。
朝靄の中に浮かぶ艦船群の風景は壮観。こんな風景を目の当たりにするとは、虚を突かれて驚きつつもつい興奮してしまった。
興奮しつつふと我に返る。これらの艦船は戦闘用の殺傷能力のある兵器だ。戦争反対・武力放棄と言いながらこの風景に興奮してしまうという自己矛盾はどうにも説明ができない。複雑な心境を抱えつつ走る。
造船用の鉄鋼を作る製鉄所だろうか。造船の街、呉のハードボイルドな風景が続く。
32.5km、見上げる位置に橋が見えてきた。この橋を渡って別の島に行くのだろうか。と思ったらこの橋の下をくぐって更に直進、この橋を渡るのではなかった。
32.9km、こちらが今回渡る音戸大橋。ここは往復とも通過する場所でルートが交差している。一瞬迷って右折方向に行こうと止まってしまったが、後続の人が直進と教えてくれたのでミスコースせずに済んだ。
ループ状に橋まで登っていく。
橋は道幅が狭くて路肩が殆どないが、取り敢えず朝方は車通りも少なく無難に走行。
登ってみると改めて橋の高さを実感する。橋を渡って倉橋島に入る。
7:45、浜辺沿いの道から朝日を眺める。
倉橋島の海沿いの道は車通りも少なく静かで走り易い。朝の爽やかな空気の中を気分良く走る。
42.4km、国道487号を離れて長谷方面に左折。
県道286号に入ってアップダウンが始まった。距離は短いが勾配がそこそこで鋸の歯の様な登りが繰り返す。
48km辺りから始まった登りが結構長い。1.5km程登って下りに入る。
アップダウンが一段落して再び海沿いに出たと思ったら桂浜に到着。通過チェックはもう目前。
57.1km地点の通過チェック1に到着、チェックタイムは8:29。ここは写真チェックだが、撮影ポイントの順番待ちでしばし待機。写真を撮って直ぐに出発。
通過チェック1->通過チェック2/大矢トンネル(20.8km/77.9km)
次の目的地は通過チェック2の大矢トンネル、区間距離は20.8kmなので1時間程の距離だ。
桂浜にはかなり昔の造船所の跡がある。
58km、海沿いから内陸部に入って直ぐに登り開始。5%を超える斜度で結構キツイ。
58.9km、1km程登って宇和木トンネルに入る。800m程の結構長いトンネルだ。
61.5km、トンネルを抜けて下ると再び海沿いに出た。呉・音戸方面に直進。
海沿いの平坦を淡々と進む。正面に見える白い橋が次に渡る早瀬大橋だろうか。
62.1kmの左折ポイント。ぼさっと走っているとうっかり見落としそうだ。
63.4km、住宅街を抜けつつ江田島方面に左折する。
島が連なって入り組んだ地形が見渡せる。こういう道は余り走ったことがないのでなかなか面白い。2016年のBAJでしまなみ海道を走ったが何となくその時の雰囲気を思い出した。これが瀬戸内の道の特徴の一つか。
先程見た白い橋が目の前に迫ってきた。やはりあれが早瀬大橋の様だ。
65.7km、一旦橋の下をくぐって直ぐ先を右折し端に向かって登って行く。
この橋も結構高い位置にある。この辺りで橋を渡るのは峠越えと同義語だ。
66.5km、橋の真ん中で江田島市に入る。
この早瀬大橋の前後も往復ルートの重複区間だ。分岐点を見逃さない様にしなければならない。
69.2km、ここを左折して沖美・能美方面に進む。ここが復路との分岐点。
海沿いの道に石油の備蓄タンクらしきものが見える。昔、香川県に住んでいた頃に瀬戸内に面したどこかの県でコンビナートから重大な重油流出事故が発生したことをふと思い出した。
73.6km、能美町に入る。何となく数人の集団ができて脚が合ってしまったので流れでそのまま走る。
湾を左回りになぞる様に進む。通過チェックはもう直ぐ。
77.9km地点の通過チェック2に到着、チェックタイムは9:22。
ここも写真チェック、通過照明用写真を撮って直ぐに出発する。
通過チェック2->通過チェック3三高港(14.3km/92.2km)
次の通過チェック3までは14.3kmと近い。トンネルを抜けて再び海沿いに出た。
静かな内海沿いにはまたしても大きな造船ドックの様な建物が見える。こういう近海に島が密集している様な地形だとこういう産業には都合が良いということなのだろうか。
今は真北に向かって進んでいるが何となく追い風基調。風は南から吹いている様だ。
81.3km地点を鋭角に右折して内陸部に入っていく。曲がった途端に上り基調。島の基本的な地形に沿ったアップダウンということだ。
82.7km、1km程を登ってピークを通過、能美町に入る。入り組んだルートで街を出たり入ったりしている感じ。
86.2km、能美の街中を通過。この交差点を一旦左折してチェックポイントの三高港に向かう。そこを折り返して再びこの交差点に戻ってくる。
三高港までは6km。
平坦路を順調に進む。
90.9km、沖美町に入った。
前方にフェリーらしき船が見える。あれが三高港だろうか。通過チェックはもう目前。
92.2km地点の通過チェック3に到着、チェックタイムは10:01。ここは写真チェックなのでまずは通過照明用の写真を撮る。
ここまでPCはなく無補給無休憩できたのでここで休憩。携帯していたパンと自販機で買ったジュースで補給しつつ15分程休憩、トイレを済ませて出発する。
通過チェック3->通過チェック4/大須港跡(24.7km/116.9km)
次の通過チェックまでは24.7km、1時間ちょっとの距離。こういう小刻みに立ち寄りポイントがあるブルベもたまにやる分には悪くない。
もと来た道を戻る。広島は牡蠣の名産地だから、あちこちに下記の養殖棚を見かける。
能美の街中に戻ってきた。
98.4km、先程の分岐点に戻ってきた。今度は直進方向で江田島方面に進む。
100.5km、大柿町に入る。県道36号はそこそこ車通りが多くちょっと神経を使わされる。
102.7km、江田島方面に左折。
こんな所にオリーブの木が1本だけはえているというのも珍しいが樹齢400年というのは凄い。オリーブの木は小さいイメージがあるが400年も生きるとこんなことになるのか。
再び進路が北になり何となく追い風基調。
106km、江田島町の街中を通過。街中からじわじわと登り基調になってきた。
107.6km、幸ノ浦方面に左折。更に登りは続く。
107.9km、小さいトンネルでピークを越え、一旦下る。
下ったと思ったら直ぐにまた登り基調。向かう先には山が連なっており今度は長い登りになりそうな予感。
勾配もきつく7%は越えている感じ。真っすぐ一定に登って行くので休むところがない。
112.4km、1kmちょっと登ってピークが見えた。
と思ったらまだ先に登りが続いていた。やはりこの登りは長い。
112.7km、今度こそピークを通過。急勾配の下りを一気に下っていく。
下る先に小さい島々の連なりが見える。瀬戸内らしい風景。
114.3km、分岐点を通過。一旦左折して通過チェックに向かい、折り返して再びここに戻ってくる。
分岐から通過チェックまでは3km、もう少しだ。
116.9km地点の通過チェック4に到着、チェックタイムは11::17。ここも写真チェックなので通過照明用写真を撮る。
桟橋には正月早々釣り糸を垂れる釣り人達が集っている。こののんびりとした風情が何となく心地良い。何が釣れるのがしばらく見ていたい気もするが明るいうちに帰りたいので直ぐに出発する。
通過チェック4->PC1/ファミリーマート江田島江南店(18.3km/135.2km)
次の目的地は18.3km先のPC1。200kmブルベで135km地点がPC1というのも余りない設定だ。
元来た道を戻る。
119.7km、往路との分岐点に戻ってきた。進行方向は道なり左、西に向かって進む。
122.3km、国道487号をトレースして左折方向に進む。へー、自衛隊には幹部候補生学校なんてあからさまな名前の学校があるのか。
曲がった途端に激坂。10%を超える様な勾配に脚をがっつり削られる。シクロパビリオンで教わったダンシングテクニックを駆使しつつえっちらおっちら登って行く。
500m程登って小さなトンネルに到達。激坂区間は短くて助かった。
内陸部を抜け再び海沿いに出た。進行方向は南になり向かい風基調。年初1本目のブルベということもあるのかも知れないが、何となく身体が鈍り切っていてペースを上げられない感覚がある。まあ今日は無難に完走できれば御の字なので体調に逆らわないペースで走る。
浜辺ではウミネコ?達が集まってのんびり日向ぼっこ、長閑な風景に和む。
127.2km、大柿・秋月・小用港方面に左折。曲がって直ぐに港に出た。
127.4km、港の前を通り過ぎて入り組んだ道を左折方向に進む。
港から内陸部に入った途端に登り。5%を超える勾配がなかなかの登り応え。
129.3km、2km弱を登ってピークに到達。天気が良くて対岸の眺望が良く見える。そのまま下りに入る。
再び海沿い。正面から照り付ける日差しが温かくちょっとぼーっとする。
134.3km、もうちょっとでPCかと思いきや、またしても登り基調。登って行くうちにどんどん勾配がきつくなっていく。
300m程の激坂をこなしてピークを通過。なかなか楽をさせてくれないコースだ。下ったところがPCか。
135.2km地点のPC1に到着、チェックタイムは12:11。
立ち寄り地点が多くアップダウンが多い割にはなかなか良いペースでここまで来ている。信号も少なく走り易い道が多いということだろう。結構汗を掻いたので脚攣り防止のため干し梅を補給しておく。15分程の休憩の後出発。
PC1->PC2/セブンイレブン阿賀中央5丁目店(26.9km/162.1km)
次の目的地は26.9km先のPC2。
137.9km、柿浦の街中を通過。呉・音戸方面に左折して県道44号をトレースしていく。
朝渡った早瀬大橋が見えてきた。再び渡って呉方面に戻っていくことになる。
142.4km、再び橋に登る。橋の真ん中で呉市音戸町に入る。
143.3km、橋から下って来て今度は往路とは反対方向の右折、呉方面に進む。
県道35号に乗り呉方向に進む。進路は北になり追い風基調、海沿いの道を快調に進む。
147.8km、呉・音戸大橋方面に進む。微妙に上り基調。
対岸に呉の造船工業地帯が見える。かなり戻ってきた感じ。
音戸大橋が見えてきた。
151.6km、右折して音戸大橋へのループを登り始める。
このループがなかなかにしんどい。れっきとしたヒルクライムだ。
152.4km、音戸大橋から降りて来て直ぐを左折方向に進む。往路とは違うルートで呉方面に戻っていく。
県道66号は車通りも少なく走り易い。のんびりとした小春日和のサイクリングを楽しむ。
微妙なアップダウンが出てくるが、さっきまでの鋸の歯の様なアップダウンに比べれば大人しい。
進路は東方向だが何となく向かい風基調、ペースが思う様に上がらないがまあ出せる速度でぼちぼち進む。
159.5km、橋の向こうに町が見えてきた。あの街中にPC2がある様だ。
橋を渡って街中に入っていく。PCはもう目前。
162.1km地点のPC2に到着、チェックタイムは13:29。
フロントバッグに入れたパンを食べながら走ってきたので空腹感は殆どなく、モンスターエナジーを1本だけ補給。15分程の休憩の後出発。
PC2->PC3/セブンイレブン広島畑賀2丁目店(29.7km/191.8km)
次の目的は29.7km先のPC3。今日の小刻みな区間距離だと30kmが長く感じる。
阿賀の街中を通過する。車通りも多く都市部に戻ってきた感じだ。この先ゴールまではこんな感じだろうか。
広島まで32km、残り距離にはちょっと足りない位か。
163.2km、休山トンネルに入る。交通量が多く登り基調なので安全第一で側道走行を選択。
165.1km、2km程の長いトンネルを抜けて広島方面に左折、国道185号に合流する。
呉市の市街地に入って来た様だ交通量が一気に増えた。
166.7km、海上自衛隊の建物の一つに「この世界の片隅に」の展示館があった。随分前からこの映画が大きな話題になっていて、多分この映画は私的に観るべきものなのだろうが、色々な意味で勇気がなくて未だに観ることができない。その理由を明確に理解できていないのだが多分第2次世界大戦の日本の悲惨な結末という事実はどう描いたとて変えることはできず、どんな物語も間違いなくその悲惨な結末に繋がるという辛さに耐えられないのかも知れない。
167.0km、ここが往路との合流ポイント、右折して往路を暫く遡る。
167.6km、大和ミュージアム前を通過。正面に朝見た潜水艦が見えてきた。やはり凄い迫力だ。
大和ミュージアムにとても立ち寄りたいのだが、今日中に帰京するため時間が取れず断念する。
これを見て沈黙の艦隊を思い出す。あの漫画はなかなかにセンセーショナルな内容だったな。
広島に向かってひたすら海沿いを北上する。朝は車通りも少なく静かだったが、この時間は車通りも多く雰囲気が全然違う。
176.7km、立派な公園の横を通過。朝は全く気付かなかった。
184.6km、安芸区に入った。
184.8km地点を左折し国道31号から離れ、車通りが減ってちょっと落ち着いた。
185.6km、右折して海田町に入った。
186.0km、橋はかなり狭い車線なので歩道走行選択。気温14℃、冬用ウェアだとかなり暑い。
187.9km、往路との分岐点。往路はここを左折方向だが、復路はそのまま直進して川沿いを北に進む。
188.0km、橋を渡って川の西側を北上していく。
188.3km、踏切に引っ掛かる。交通量の多さも相俟って都市部近郊を走っていることが窺い知れる。
川沿いの道の先は何となく山に向かっている様に見える。事前の地図読みでは確かゴール前に今日のブルベの最高標高地点を通過するのではなかったか。
191.0km、ここがスタート前のブリーフィングで説明のあった工事区間か。自転車は通行可能なので進んで構わないということだったので突入する。特に問題なく走行可能だった。PCはもう直ぐ。
191.8km地点のPC3に到着、チェックタイムは15:03。
ゴール手前10kmにPCがあるというのも珍しいが、まあ往路と比べてかなり大回りな距離稼ぎルートになっているのでこの設定は止むを得ないところか。モンスターエナジーを1本飲んで直ぐに出発する。
PC3->ゴール/ローソン広島東荒神町店(10.7km/202.5km)
さて、後はゴールを目指すのみ。距離はたったの10.7kmだが、この区間に今日の最高標高地点となる山越えがある。
PCを出て直ぐに登りが始まった。住宅街の中を緩々と登って行く。
192.3km、府中方面に左折。
住宅街を抜けると本格的な登りになってきた。
194.0km、2km位登ったところで更に勾配が上がって5%を超えてきた。なかなかにキツイ。
前方の上の方まで道が続いているのが見える。まだまだ登る様だ。
195.5km、3.5km程の登りを終えてようやく山頂通過。府中市に入る。そのまま一気に下る。さあ、後はゴールまで下りで終わりのはず。
197.5km、一気に下って来て住宅街に入って来た。一旦右折して更に下っていく。住宅街の中の下りはなかなかにスリリング。
198.8km、新幹線の高架まで下ってきた。右折して広島駅方面に進む。
新幹線の高架に沿って走ればそのままマツダスタジアムに辿り着きそうだが一旦左折して新幹線から離れる。
200.3km、県道164号に合流、右折して往路を遡り広島駅方面へ。ゴールまであと2kmちょっと。
朝は寝静まって静かだったが、この時間は賑やかな市街地に変わっていた。
202.0km、右折してマツダスタジアム方面に進む。
朝真っ暗中では良く見えなかったマツダスタジアムを眺めながら今日も無事に走り終えられそうな安堵感に浸る。
ゴールまでの最後の直線。明るいうちに戻ってくることができて良かった。
無事ゴール。ゴールタイムは15:46。
新しいポジションでの初めてのブルベとなったが無難に走り終えることができた。このポジションの評価ができる程の良し悪しを把握することはできなかった。もうしばらく乗り込んでみないと何とも言えないというのが正直なところ。まずは今年最初のブルベをノートラブルで走り終えられたことを素直に喜びたい。
ミニコーラを飲んでちょっと休んでゴール受付に向かう。
ゴール後
ゴール受付は昨日泊まったホテルの直ぐ近くなので距離的には1km程。取り敢えず広島駅方面に進む。
AJ広島さんの幟を目印に直ぐに受付場所を見つけることができた。
ゴール手続き完了。認定完走時間は9時間46分だった。スタッフの皆様、御世話になりました!
今年から新デザインのメダルを早速ゲット。
ジュースと御菓子を頂いて直ぐにその場を後にする。
明るいうちにゴールできたので予定通り当日帰りとする。そそくさと広島駅に向かう。現在時刻は16:10、できれば17時前後の新幹線に乗りたいところ。
夕刻の広島駅はかなり賑わっている。先ずはコインロッカーに向かう。
コインロッカーに到着、荷物を取り出し早速輪行態勢を整える。
15分程でパッキング完了。一旦トイレに寄って着替えて新幹線ロビーに向かう。
ロビーはかなりの混雑、帰省客とUターン客が混在している状況か。東京行きの新幹線の指定席は終日既に満席なので自由席の立ち乗り覚悟で切符を買いホームに向かう。
遅滞なく行動して運良く広島始発ののぞみ138号に乗ることができた。しかも車両最後尾の座席に座ることができた。これは想定外のラッキーだった。
買い物をする暇は全くなかったので弁当などを確保できなかった。バックの中にはかろうじて昨日買った御菓子の残りが入っていた。自宅まで6時間、とりあえずこれで凌ぐ。
広島の次の駅岡山で通路まで立ち乗り客で埋まった。やはり予想通りの混雑振りだ。人間はともかく輪行袋を置けたのは非常に大きい。
岡山で隣の席の人が下りて誰が座るのかなと思ったら小さな女の子が座った。横に付いたお母さんは更に幼児を連れている。これはもう勝てないな。お母さんに席を譲る。小さい子供を2人も抱えて移動するお母さんの苦労を考えればブルベで200kmを走る体力がある奴は席を譲って当たり前だな。まあ元々立ちっ放しの想定だったしどうということはない。
と思っていたらお母さんは新大阪駅で降りて行ったので席が戻ってきた。まあ結果オーライということかな。
21:03に東京駅に到着、そのまま山手線に乗る。
山手線はガラガラ、余裕の着席。
池袋から21:50発の急行に乗車。西武池袋線は普段通りのそこそこの混み具合。22時半過ぎに地元最寄りの駅に到着し、そこからは徒歩で自宅に向かう。
23時前に無事に帰宅。ブルベを走った後の移動はさすがに疲れた。後泊してお好み焼きでビールという案もあったが明日の方がUターンラッシュは酷いだろうし、なにより丸3日連休が残っているのが大きい。今日無理して帰ってよかった。これにて初の広島遠征は終了。
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以前からAJ広島さん主催のブルベに参加したいと機会を伺っていたが日程と発着場所の兼ね合いでなかなかスケジュールの折り合いがつかず実現せずにいたのだが、2020年は年初でしかも広島駅傍の発着の200kmという非常に遠征プランの立て易いブルベが開催されることが分かり、この機を逃さずにエントリーした。
初めて走る広島駅発着のブルベは瀬戸内の島を巡るコースで普段のブルベでは経験できない様な入り組んだルート設定がなかなかスリリングで楽しめた。アップダウンもそこそこあって結構登ったイメージがあり、平坦コースではなかったと言える。天気にも恵まれて、広島近海の複雑な地形の風景と走り易い道を十分に楽しむことができた。
私的には呉という街を見ることができたのは良かった。街中にいきなり現れた実物大の潜水艦に驚き、海上自衛隊の艦船群や戦艦大和のドック後を目の当たりにして幼い頃に抱いていた純粋な憧憬が呼び戻された様で正直ワクワクしつつ、そのテンションが落ち着く過程で様々な思いが頭の中をよぎった。大和のドック後を見ながら子供の頃に読んだ吉村昭の戦艦武蔵を思い出した。子供心にあの小説に書かれた武蔵沈没時の悲惨な描写はあまりに衝撃的で結局戦争とは理不尽な消耗でしかないと思う他はなかった。その一つが実際に生み出され、その痕跡が今もこういう形で保存されている呉という街をこの目で見たというのは貴重な体験だった。今度はもっと時間を取って今回行けなかった大和ミュージアムやその他呉の街を見て回りたいと思う。
今年の年間目標の一つに、今年中に日本のブルベ開催団体を全てクリアすることを挙げているが先ずはその1つ目の広島を首尾良くクリアすることができた。残るは四国、長崎、熊本の3つだ。既に熊本は126の200kmにエントリー済みで四国は216の200kmの抽選待ち、長崎は723の200kmにエントリーを画策している。何とか予定通り今年中のクリアを達成したいところだ。
次のブルベはBRM111東京200 いってこい伊豆網代、R東京さんのシーズン初めの定番コース。次回詳報の予定。