1月の下旬、フランスから封書が届いた。
中身はブルベカードとリザルトブックとDVDだった。
ブルベカードをしばし眺める。
ページを埋め尽くした各PCでのスタンプと手書きの文字を見ているとあの時の記憶が頭の中を駆け巡る。それなりにきつかったけれどそれを乗り越えての完走の実感が改めて湧き上がってきた。
ブルベカードセットよりも前にフランスから小さな封筒が届いていた。中身はツイッターで飛び交う情報で何だか分かっていたので、開封はブルベカードが戻って来るまで待っていた。早速開封。小さな封筒に入っていたのは完走メダルに貼り付ける完走時間が印刷された小さなシールだ。
早速メダルに眼を入れる。ランブイエでゴール直後に貰った時はそれなりに嬉しかったのだが、折角そういうスペースがメダルのあるのだからちゃんとそこに完走時間を刻んでから送ってくれたら良いのに、と思っていたのにこういう仕掛けだったとは嬉しい誤算。ACPもなかなか粋なことをする。これで2019PBPは本当に完結。
3度目の完走体験は過去2回に劣ることなく大きな達成感と充足感をもたらしてくれていることを再認識し、やはり行って良かったと改めて思った。2023年のPBPも是非チャレンジしたいと改めて思う。
ほぼ同じタイミングで去年のSRメダルも届いていたので改めて検分。
新しいデザインのメダルはなかなかに格好良い。これで10年連続のSR獲得。長く続けていると着実に積み上がっているものがあることを再認識。
更に、ちょうど同じ頃にツイッター上でRANDONNEURS MONDIAUXのInternational Super Randonneur(ISR)というアワードの話が飛び交っていたのを目にして、私的にも以前からISRの称号を手にしたいと思っていたのだが私的に欲しいと思っている称号は”ISR1200（4C）”というもので、これは「世界の4つの国の1200km以上のRMカテゴリーを認定完走し、しかも4か国は全て別々の大陸（アジア、ヨーロッパ、北米、オセアニア）」というスペックのものなので、現時点で私的には4か国の1200km以上を認定完走という条件は揃っているものの大陸カテゴリは２つ（アジア、ヨーロッパ）だけなのでいずれ北米とオセアニアを走ってから認定申請をしようと思っていた。しかしよく考えてみると、既に日本とPBPを2回以上走っているので先に今の手持ちの4か国の認定を使って取り敢えず2Cで申請しても今後の4Cの取得には何の影響もないことに気付いて、それならばさっさと申請してしまおうと思い立ち、早速1/22の夜にメールで申請してみた。すると30分も経たないうちにいきなりメールの返事が来て「認定・登録したよ。Congratulations !」と書いてあった。余りの速さにびっくりしつつ認定リザルトのページInternational Super Randonneur Roll of Honourを見てみたら末尾にちゃんと名前が載っていた。何ともあっけなく認定されたので拍子抜けして当初はその有難味が正直実感できなかった。
1週間が過ぎて、会社から帰ったらアメリカから封筒が届いていて何かと思ったらISRの認定証とワッペンが届いていた。
認定証をしばし眺める。
これをみてじわじわと認定の嬉しさが湧いてきた。
なかなか格好良いデザインのワッペン。これを手にすることができたので自転車的国際人を自称しても誰にも怒られないかな？
ISRのアワードは1989年に創設されてちょうど30年、今までの受賞者は延べ人数で159名（一人で複数回受賞してる人がいるので人数的にはもっと少ない）、うち日本人は10名だ。ただここに名前のない人でも受賞資格を持っている人を何人も知っているで潜在的にはもっと多いのではないかと思われる。
ここに自分の名前を連ねることができて、何となく活動範囲がワールドワイドなサイクリストになれた様な気がしてちょっと誇らしい。小さい頃から平々凡々と生きて来て表彰などというものにはおよそ縁がなかったが、こうやって好きなことで認められて何らかのアワードがもらえるというのはとても嬉しいことだ。元々目標としていた4大陸制覇にチャレンジしようという意欲が改めて湧いてきた。
超長距離ということで言えば今年はゴールデンウィークのRM430東京2700 日本縦断 Ride Across Japanと8月の1001 Miglia Italiaという2つの大きなイベントにチャレンジする。年齢を考えれば途方もないチャレンジだが体力的に多少劣ってもそれをカバーする意欲をしっかりもって両方とも何とか完走できるように、今回の一連のアワードを励みに頑張りたいと思う。
