2020BRM905埼玉400

[目次]

 

 9月に入って8月までの晴天続きからスイッチが切り替わる様に雨がちの天気になった。今日も天気予報では日中は晴天だったので布団を干そうと意気込んでいたのに結果は曇り時々雨だった。この先の予報も傘マークだらけで気が滅入る。一方、ブルベ自粛が解除され先週末から全国一斉にブルベが開催されている。コロナ過は相変わらずくすぶり続け中途半端な感染者数が毎日発生している状況だが、先ずはブルベが再開できたことは素直に喜びたい。実際にブルベを走ったことは勿論だが、そのブルベの走行レポートを書かなければならないプレッシャーが戻ってきたこともまたブルベが再開したことを実感させてくれる。

 そんなわけでBRM905埼玉400kmアタック老越路の走行レポートは下記の通り。

 

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スタートまで

 9/5(土)、4時過ぎに起床。久し振りの早起きにブルベシーズンが再び始まったことを実感する。早起きはなかなかに辛い。今朝までのDNSの人数を確認し急いでブルベカードの端数を印刷し、バイクを車に載せて入間豊水橋に向かう。

 5時前に豊水橋に到着、急いで荷物を降ろして受付態勢を整える。

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 ぱっと見は今までと同じテーブルの配列だが、感染防止のため基本的にスタッフの対面受付は行わない。テーブルの上に置かれたブルベカードやゴール後のブルベカード返信用封筒を参加者それぞれが取っていくスタイルを試す。今回はブリーフィングを行わないので事前に注意事項やブルベカードの書き方を参加者全員にメール配信したが果たしてちゃんと読んできてくれるだろうか。

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 テーブルの上には今日のクイズポイントの問題を置いている。これも説明はしないので参加者がちゃんと見て行ってくれることを願うのみ。ブルベ自粛皆勤が8/31だったので事前の認定試走ができなかったので過去の写真を流用してクイズを考えた。もしかしたらこの看板が無くなっているなんてことがあったらどうしようかと思ったがまあその時のクイズの答えは「看板無し」にして笑ってごまかすしかないか。

 参加者がブルベカードを書き終えたら装備チェックを三々五々行う。スタート直前の装備チェックは密になるのでそれを避けるための措置だ。装備チェックを終えた参加者は分散してスタートまで待機となる。

 それにしても参加者の数が少ない。事前のDNS連絡はそこそこあったが、それ以上に人がおらず閑散としている。4月にブルベ自粛がAJから公式にアナウンスされてから5か月を経て、延期開催を忘れている人が結構いるのかも知れない。

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 スタート時間の10分前になったら5名ずつに分けて2分間隔でスタート。参加者の人数が少ないこともあり、ぶっつけ本番だったが滞りなく全員を送り出すことができた。最終的な出走人数は6時スタート7時スタート両方合わせて60名となった。

 参加者を送り出してからぼちぼち実走準備をする。

 今回のコースはこれ。入間を出発し榛名山を回って老越路を経由し宇都宮から桜川市まで行って入間に戻って来る400km。

 前半はちょっと山がちだが後半はほぼフラットという私的にブルベの理想形と考えるレイアウトにしてある。400kmブルベは私的に難易度が高いができるだけ楽に走りたいというのがこのコースのコンセプトにある。

スタート/入間豊水橋->PC1/セブンイレブン高崎城山団地入口店(69.0km)

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 ゴールクローズ時間を見届けて7:30にスタートする。いよいよ5ヶ月振りのブルベ実走が現実のものとなる。

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 久し振りの県道262号の6つのコブをぼちぼちと越えていく。昨日までは400kmの実装は相応の心理的プレッシャーがあったがいざ走り出してみるとどちらかと言えば楽しさの方が勝っている。やはりブルベを走れることの喜びは相応にある。

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 11.0km、ちょこっと登って山根交差点を右折。

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 都幾川の山々が良く見渡せる。なかなかに清々しい。

 天気は予想に反して快晴。今のところはまだそれ程暑くはないのが酷暑になるのが心配だ。

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 22.4km、田中交差点を通過。

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 田中交差点を越えた後のちょっとした登り。何となく全然登れない。でも焦りはなく、今日走れるペースで淡々と走る。とにかく今日は確実に大事に400kmを完走することだけが目的。

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 26.1km、アップダウンをこなしつつ小川町に入る。

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 28.2km、青山陸橋(西)交差点を右折。交差点の手前で事故現場に遭遇。パトカーや消防車が多数停まっていて物々しい雰囲気、ブルベ参加者が巻き込まれていないか心配になったがそうではなくて一安心。

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 34.8km、寄居町に入る。オダ埼清水班ブルベのいつものルートを順調に進む。

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 37.6km、北柏交差点を右折。前から別のブルベと思われる人達とちょくちょくすれ違う。どこのブルベだろう?

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 41.6km、小前田駅前を通過。別のブルベの人達はここで折り返しの様だ。もしかしたらこれはR東京さんの花園200かも知れない。春開催のこのブルベにエントリーしたが自粛で延期になってしまいアタック老越路と重なってしまったのでDNSしたブルベだ。走りたかったがこればかりはどうしようもない。

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 47km、天神橋交差点を過ぎて国道254号に乗る。今日は風もなく順調に北上する。

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 50.9km、ガリガリ君が欲しい暑さに徐々になってきた。

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 クリクラの壁を通過。

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 58.8km、神流川を渡る。国道254号の車通りは今日は少なめで走り易い。

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 61.5km、藤岡の街中を通過、古桜町交差点を右折して高崎方面に向かう。

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 66.0km、高崎市に入る。PCはもう直ぐ。

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 69.0km地点のPC1に到着、チェックタイムは10:44。取り敢えずオンタイムで到着してスタート30分遅れはなかったことにすることができた。

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 かなり暑くなっていた。今日は曇り予報で気温もそんなに上がらないだろうと高を括ってボトルを1本しか持ってこなかったのは完全に失敗だった。取り敢えずスポーツドリンクをがぶ飲みして塩タブレットを買って酷暑に備える。20分程休憩の後出発。

PC1->PC2/セブンイレブン吾妻東村店(57.4km/126.4km)

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 取り敢えず水分補給をしっかりしたので落ち着いた。再びぼちぼち走り始める。

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 72.7km、高崎市外に入った。運動強度を上げずに走っているせいか、もう70kmを消化したのかという感じ。出走前は400kmという距離が途方もなく感じられていたが、時間さえ気にしなければ案外苦にならず消化できている感じだ。

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 77.0km、達磨寺の傍を通過。

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 81.0km、安中の街中をうねうねと曲がって板鼻陸橋下を左折、下室田方面に向かう。

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 84km地点の下里見交差点を左折して国道406号に乗る。2%弱の緩く真っすぐな登りが続く。暑いが脚はそこそこ回るのでそれ程苦にならない。

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 87.9km、左折方向に進み県道130号に乗る。ここから車通りが少なくなるので落ち着いて走ることができる。

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 登り基調が続く。気温はどんどん上がって来たのでとにかく体温を上げない様に極力抑えて走る。

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 89.8km、ここからの800m位の激坂が今日一番の急勾配のはず。10%程の坂をえっちらおっちら登って行く。

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 90.6km、ピークに到達、ほっとしつつ一旦下る。湿度は低めなので下りの風が気持ち良い。

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 93.7km、三ノ倉落合交差点を左折して再び国道406号に乗る。

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 98.5km、ボトルの水が無くなったのでこのまま倉淵峠に突入するのは危険と判断して水分補給がてら休憩を入れる。ここで休んでいる人は結構いる様だ。ここでもスポーツドリンクを2L買ってボトルに入れて後は全て飲み干す。先着していたカワダさんとぼちぼち会話しつつ20分程休憩の後出発。

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 102.0km、権田交差点を右方向に進む。ここから倉渕峠への登りが本格化する。取り合えず行程の1/4を消化。

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 山頂まで4km程、5%前後の登りをぼちぼち登って行く。とにかく体温を上げない様に気を付ける。

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 105.0km、東吾妻町に入る。山頂まではあと1km。

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 106.0km、山頂に到達。これで今日の最高標高地点はクリアした。そのまま下りに入る。

 長い下りを快調に下る。登りで散々掻いた汗が一気に冷やされて気持ち良い。

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 110.6km、大戸交差点を右折、県道58号に乗り換えて更に下っていく。

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 岩櫃山が見えてきた。ここにはきっと異星人の基地があるに違いないとうっすら信じている。

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 119.0km、大戸口交差点を右折、中之条・東吾妻市街方面に進む。

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 129.4km、槻木交差点を右方向に進む。ここは左折信号があるので走り辛い。後続に十分注意しつつ進む。

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 この道は水仙街道というのか、知らなかった。PCはもう直ぐ。

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 126.4km地点のPC2に到達、チェックタイムは14:05。

 到着した時はかなりの数のサイクリストで賑わっていてびっくりした。

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 暑くてちょっとバテ気味なのでのんびりしていたらサイクリストの集団が出発して静かになった。20分程休憩の後出発。

PC2->通過チェック/老越路峠(69.6km/196.0km)

 次は通過チェックの老越路峠だが、次のPCまで距離があるので老越路峠の手前の休憩ポイントを予め設定してある。先ずはそこまでの56kmを走る。

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 129.8km、左側に上信越道のバイパスができていてそこの入口が作られていた。

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 県道25号は下り基調だがアップダウンがある。気温29℃の表示だが体感はもっと高い気がする。

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 できたばかりのバイパス。車は余り走っていない。

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 132.0km、渋川市に入る。

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 日が陰ってちょっと涼しくなったと思ったら向かう先には怪しげな黒い雲がかかっている。どうやら予報通り雨は避けられそうにないか。

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 141.5km、渋川市街を抜けて大正橋で利根川を渡る。

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 大正橋を渡って直ぐに右折。ここからの14kmはアップダウンが続くのでちょっとしんどい区間だ。

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 遂にパラパラと雨が落ちてきたかと思ったらあっという間に土砂降りになった。雨具を着ていくというカワダさんと別れて再び単独走行になった。

 物凄い土砂降りに一瞬で全身がずぶ濡れになり頭から水がだらだらと顔に流れて来て目に入り目を開けていられなくて堪らず路肩に停止する。アイウェアを外して顔を拭い再び走り出す。本来なら悲壮感の真っただ中なはずなのにワッと高揚感が溢れてきた。「これだ!これがブルベだ!」この土砂降りがブルベの強いリアリティをもたらしてくれた。5か月のブランクを経て遂に私はこのブルベの世界に戻って来た。

 ここまで酷暑にやられて熱中症気味だったのでこの土砂振りで上手い具合に身体が冷やされ調子を取り戻してきた。私的には恵みの雨と言える。一旦ずぶ濡れになってしまえばもうどうということはない。雨の中を淡々と進む。

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 152.7km、赤城の大鳥居を通過。

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 155.8km、小坂子町交差点を左折。アップダウン区間はここで終わりだが、左折して直ぐにもう1本登る。雨は一旦上がり路面が乾いてきた。

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 ぼちぼち坂を上る。日差しが陰って涼しくなってきたのでそれ程苦にはならない。

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 163.0km、登りが終わったところで再び集中豪雨の雨雲に突入して土砂降り。

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 173.3km、大間々の街中に入った。交通量の多い市街地の幹線道路を避けて直進するコースにしてある。

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 川沿いの裏道は車通りが全くなくて非常に走り易い。去年からこの道に変更したのだかこれは正解だった。

f:id:gearmasher:20200905165117j:plain 176.0km、左折して国道122号に合流。ここからは交通量がグッと増えるので注意して走行する。

f:id:gearmasher:20200905165449j:plain 177.4km、左折して桐生市外に入っていく。雨は殆ど止んだが夕刻の渋滞がちょっと酷くなってきた。

f:id:gearmasher:20200905170413j:plain 179.9km、桐生市街を通過。左折して県道66号に乗り山道に入っていく。休憩ポイントはもう直ぐ。

f:id:gearmasher:20200905172544j:plain 183.3km地点の休憩ポイントに到着、チェックタイムは17:15。

 時間的には日没にはもうちょっとあるが厚い雲に覆われているのでかなり暗くなっている。明るいうちに老越路峠を越えるのは難しくなってきた。

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 いつもここではおにぎりを食べているので今日もそのジンクスに従う。

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 20分程のんびり休憩して出発する。

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 188.5km、この辺りから勾配がきつくなる。老越路峠より手前のここの方が登りらしい。

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 189.8km、トンネルを越えたところまでで一旦勾配が緩む。

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 190.3km、ここを右折していよいよ老越路峠へのアプローチ開始。

 山道に入っていよいよ暗くなってきた。そして再び雨が降り始めた。緩い勾配を淡々と進む。

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 194.4km、栃木県に入る。雨が見る見るうちに強くなりあっという間に集中豪雨。薄暮もほぼ消えてナイトランになってしまった。

 この先から若干勾配がきつくなる。

 土砂降りの中を老越路峠への最終アプローチ。一瞬場所が分からなくなり引き返したりしたが何とか目的地に辿り着いた。

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 196.0km地点の通過チェックに到着、チェックタイムは18:25。

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 土砂降りでクイズポイントの答えをメモできる状況ではないので写真を撮って直ぐに出発する。

通過チェック->PC3/ミニストップ宇都宮川田町店(57.4km/253.4km)

 老越路峠を越えて直ぐに急勾配の下りになるが、集中豪雨の土砂降りの中だと一気に危険度が増す。勾配がきつい上に真っ暗で曲がりくねっておまけに路面が悪い。土砂降りの雨で路面上に水が川の様に流れていく。ブレーキかけっ放しでもずるずると滑り、路面の状態が全く見えないので冷や冷やしながらスピードを完全に殺して下っていく。何とか1.5km程の急勾配の危険区間を下り終えたがこれはかなり危険だ。後続の人達がここを通る時に土砂降りでないことを願うのみだ。

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 198.7km、右折して県道208号に乗る。ここから暫くは下り基調。雨は多少弱くなってちょっと走り易くなった。

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 212.8km、田沼町に入って来た。下り基調はこの辺りで終わり。雨も上がって路面が乾き始めている。

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 213.7kmから国道293号に乗って宇都宮を目指す。平坦をぼちぼち進んでいたらまたしても雨が降り始めた。

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 222.8km、国道293号の登り坂に差し掛かる。トンネルまでの1km5%超の坂が今日最後の登りらしい登りとなる。えっちらおっちら登っていく。

f:id:gearmasher:20200905194710j:plain 223.8km、トンネルに到達。トンネルを抜けると待ち構えていた様に土砂降り。下りで土砂降りはスピードが出せないので物凄く損をした気分になる。

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 237.4km、右折して国道293号を離れる。車通りが無くなって静かになった。

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239.1km、壬生町に入った。雨は小降りになった。降ったり止んだりの繰り返しだがもうすっかり慣れてしまった。5か月間のブランクを少し取り戻した気がする。

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 245.8km、左折して国道121号に乗る。もう少しで宇都宮市街だ。

f:id:gearmasher:20200905205935j:plain 道の両脇に店が増えてきた。市街地が近付いてきたことが分かる。

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 250.2km、八千代一丁目交差点を右折するとPCはもう目前。

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 253.4km地点のPC3に到着、チェックタイムは21:16。

f:id:gearmasher:20200905213756j:plain 中間地点を過ぎて時間にも余裕があるのでここで大休止を取る。大盛り焼そばでしっかりと補給。

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 前回の宇都宮でのPCが閉店になったので急遽ここの御店を使わせて頂くことにしたのだが、店横の雨を凌げるスペースにテーブルと椅子を用意して下さっていた。有難いことだ。40分程の休憩の後出発。

PC3->PC4/セブンイレブン茨城真壁古城店(44.4km/297.8km)

 次の目的地は44.4km先のPC4。ほぼ平坦基調なので2時間位で行けるだろう。

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 255.0km、左折して県道46号に乗り南下開始。

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 260.2km、左折して国道121号に再合流。

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 夜の幹線道路は車通りも少なく落ち着いて走ることができる。幹線道路は路面もそこそこ綺麗で道路標識も多いので走り易い。車通りさえ少なければ夜間走行には有難い。

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 270.9km、真岡市街に入った。左折して真岡市街方面に進む。

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 真岡市街を抜け再び民家も疎らになった道を淡々と進む。いつの間にか空は雲が切れて月が見えている。漸く雨雲から逃れることができたのか?

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 287.1km、桜川市街を通過。直進して裏道に入る。

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 289.3km、裏道から県道41号に合流。左折して更に南下、後はPCまでは一本道。

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 真壁町に入った。PCはもう目前。

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 297.8km地点のPC4に到着、チェックタイムは日付変わって00:03。

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 滅茶苦茶雨に降られた割にはバイクは奇麗。雨が強過ぎて路面の汚れが洗い流されていたということか。

f:id:gearmasher:20200906001552j:plain 取り敢えずここまで辿り着いた皆さんは概ね元気そうで何より。両足の親指がかなり痛くなってきたのでシューズを脱いで休ませる。足の爪が伸びていてブルベの前に切らなければと思いつつすっかり忘れていた。親指の爪が伸びているとシューズの中で圧迫されて酷いことになる。この辺りも正にツメが甘いといったところか。20分程休憩の後出発。

PC4->PC5/セブンイレブン大利根北大桑店(52.9km/350.7km)

 さてここからゴールまではオダ埼玉清水班の定番ブルベのアタック真壁城と同じルートを辿ることになる。ほぼド平坦なので雨さえ降らなければすんなりと終われるはずだ。深夜になったが今のところ眠気はない。運動強度は序盤から抑え気味なので疲労感もそれ程ない。取り敢えずここまでは順調に来ている。

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 298.7km、コブの様な丘を越える。これを過ぎてしまえばゴール近くまでは登り坂はない。

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 305.4km、右折して下妻方面に向かう。左には筑波山があるはずだが暗くて見えない。

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 310.5km、ここは押しボタン信号なのを忘れてはいけない。左折して下妻方面に進む。

 残り100kmを切って来ると心理的にかなり余裕が出て来る。今のところ雨の心配もないので車通りの途絶えた静かな道を淡々と走り続けることができる。

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 315.9km、下妻市外に入って来た。左折方向に進む。ここも押しボタン信号。

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 真夜中の下妻の商店街はひっそりと寝静まっているが街灯だけが煌々と明るく何気に寂しい感じが良い。

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 318.3km、長塚三差路を右折、国道125号に乗る。

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 319.5km、鬼怒川を渡る。日中は交通量の多い国道125号も深夜だととても走り易い。

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 330.6km、KDDI八俣送信所の鉄塔の航空灯がなかなか幻想的。

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 341.8km、中田町交差点を左折して側道を上る。

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 側道から歩道に上がり横断歩道で反対車線に渡る。

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 反対車線の歩道から利根川橋を渡る。埼玉県に戻って来た。

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 342.9km、八坂神社前交差点の横断歩道を渡って車道に降りてそのまま通常走行に戻る。

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 347.9km、北平野交差点を左折するとPCはもう直ぐ。

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 350.7km地点のPC5に到着、チェックタイムは9/6の2.51。

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 ここには誰もおらず独りで試走している時の様な感じだ。

 前半は酷暑や集中豪雨の連続でなかなかシビアだったがここまで来て漸く完走できそうな気がしてきた。

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 最終PCなのでいつものモンスターエナジーで締め。疲労感も薄いのでこれ一本飲んで10分程の休憩の後出発。

PC5->ゴール/ファミリーマート入間春日町店(50.5km/401.2km)

 さあ、後は50km先のゴールを目指すのみ、あと2時間半でこの長丁場のサイクリングも終わるはず。

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 352.9km、三差路を右折。夜だと分かり難いが加須はなさき公園の標識が目印。

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 354.3km、右折して国道122号方面に進む。

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 357.4km、日出安交差点を左折、もうナビ無しも惰性で走って帰れる程にコースを覚え込んでいる。

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 359.3km、騎西一丁目交差点を左折。深夜の交差点の傍の寺の門前に煌々と光る提灯が何気に幻想的。

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 362.7km、鴻巣市に入った。

 県道38号をひたすら真っすぐ淡々と走る。この道も車通りが無いと本当に走り易い。この時間だけの特権。

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 365.5km、上越新幹線の高架をくぐると太陽系に戻って来たという感じがする。

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 367.7km、鴻巣市街に入って本町交差点を左折。ここまで来てまたしても雨が降り始めた。最後まですんなり行けると思ったが甘かったか。

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 368.9km、深井二丁目交差点を右折して鴻巣市街を離脱。みるみるうちに雨が本降りになってきた。折角乾いたウェアやシューズがまた濡れてしまった。

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 377.3km、太郎右衛門橋で荒川を渡る。日中だと車通りが多くて緊張するがこの時間だと落ち着いて渡ることができるのは有難い。

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 381.6km、釘無橋で入間川を渡る。この橋も長く細いので日中は緊張するが今日はのんびり。夜間走行のメリット。

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 382.6km、右折方向に進む。工事通行止めを心配したが、いい加減この道の工事も終わったか。

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 383.8km、福田交差点を通過。ここからゴールまでは17kmと機械的に記憶している。

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 386.8km、再び入間川を渡る。安全第一で側道を走る。最後まで気を緩めない。

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 388.6km、上戸交差点を左折。ここから入間までは一本道。

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 5時を過ぎて空が薄っすら明るくなって来た。結局眠気は来ることなく朝を迎えられて良かった。

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 392.0km、この辺りから柏原交差点までの最後の緩い登りが始まる。1%ちょっとで3km強の登りはここまで400km走って来たにもかかわらずすいすいと進む。今日は終始強度を上げることなく来たので両脚にはまだ十分余力が残っている。ブランク明けで慎重な走りに徹したがこれはとても安心できる結果だ。

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 395.7km、柏原交差点を左折。ここまでで最後の登りは終わり。ごーるまであと5km。

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 400.0km、見慣れた根岸交差点を左折すれば、ゴールまでは一直線。

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 安堵感に包まれながら豊水橋を渡る。いつもなら橋を渡って直ぐに左に曲がって河川敷に降りていくのだが、今日はこの先のコンビニがゴール地点。

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 無事ゴール。ゴールタイムは9/6の5:30、完走時間は22時間30分だった。

ゴール後

 ほっとしつつその場でブルベカードの記入をしようと思ったが、濡れ鼠でそのままブルベカードを触るとぐしゃぐしゃにしそうなので一旦豊水橋下に止めた車に戻って身体を拭いて改めてブルベカードを記入する。

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 ゴール地点から300m程先の黒須郵便局のポストに投函。これでようやく今回の実走が完了した。その足で一旦バイクや荷物を置きに自宅に戻る。家に戻って荷物を降ろし、ほっとしてちょっと横になったら一瞬で気を失った。

 目覚めたら1時間半が経過、頭がちょっとすっきりして起き上がると動けそうだったので再び車に乗ってゴール地点に戻った。

 9時頃にゴール地点についてぼちぼち待っていると、ゴールしていたカワダさんがやって来た。ぼちぼち会話していたら参加者が帰って来た。

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 思いの外御元気そうで何より。無事な完走御疲れ様でした!

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 感染防止が何より優先されるので、今までの様に豊水橋の下でゴール受付をしながら帰って来た参加者の皆さんの様々な表情を眺めたり談笑したりする憩いの時間が持てないのは寂しい限りだが、この状況下でブルベが再開できたことだけでも良しとすべきか。

 ゴールクローズの10:00になり、ぼちぼち帰途に就く。これにて今回のブルベは終了した。

 

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 5か月振りにブルベが再開された直後に開催となったこの400kmアタック老越路だが、自粛明けからの時間が短くて認定試走に行けず準備も含めてほぼぶっつけ本番状態で臨み、感染防止対策も含め試行錯誤の域を出ない開催だったが、取り敢えずスタートからゴールまで何とか形にして完結できたことはコース担当者としてまずは安堵するところだ。コースは例年通りのアタック老越路そのままでルート自体には何の問題もなかったが、今回は天候が大きく左右した。温厚な春先の気候とは打って変わって夏から秋への季節の変わり目の不安定な天気の中、日中は酷暑で夕刻からは局地的な集中豪雨の連続で本当ならジェントルで走り易いコースのはずなのに難易度が一気に上がってしまい、DNFが続出してしまった。特に老越路峠上空に集中豪雨の雲がかかり土砂降りとなって峠直後の急な下りが極めて危険な区間となり、そこで落車事故が発生したことはコース担当者として申し訳なく思う気持ちで一杯だ。

 

 そして私自身も5か月振りの長距離走がいきなりの苦手の400kmとあって自分自身が引いたコースなのに走り出すまで不安が拭い切れなかった。先ずはとにかく確実に完走して勘を取り戻すことに専念し、運動強度を上げずにひたすら淡々と走ることを心掛けた。いざ走り出してみると、やはりブルベを走ることのできる喜びがじわじわと湧いて来た。やはりブルベの季節にブルベを走れないのは辛い。日中の酷暑に熱中症でかなりグロッキーだったが、渋川を越えてからの土砂降りで心身共に生き返り、何となく勘を取り戻して淡々と走り続け結果的に身体的に大きなダメージを食らうこともなく無事に完走することができた。再開後すんなりスタートを切れたことは本当に良かった。この先のシーズンの残り2か月で超長距離ばかりが連続する過密スケジュールになっているが、今年もSRをゲットできるチャンスがある以上、確実にモノにしていきたい。

 

 さて、次回ブルベはまたまた我がオダックス埼玉清水班のBRM919埼玉100アタック八戸だ。400kmの次は1000kmとなかなかハードなスケジュールだが、過去に一度走ったことがある1000kmで本州で開催される1000kmとしてはかなりジェントルなコースだと認識しているので、残り一週間で余り気負わずに確実に準備して当日に臨みたい。