2020BRM919埼玉1000/Report 3:Day 3/秋田->青森(290.4km/900.7km)

[目次]

宿泊2/秋田->QP5/入道崎灯台(68.4km/678.7km)

 9/21(月)、朝4時に目が覚めた。睡眠時間は正味5時間半というところだが、眠気はないしこのまま起き上がって出発準備に入る。

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 ふと窓の外を見たら何と雨が降っているではないか。昨夜の予報では雨が降る気配は全くなかったのに何ということだ。

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 雨雲レーダーを見ると正に秋田上空だけピンポイントでゲリラ豪雨的雨雲がかかっている。雨雲は西から東に流れており1時間もあれば抜けるものと見込まれる。元々6時スタートの予定だったしこのまま雨が止むのを待とうかとも思ったが、折角早起き出来てスタート時間のマージンが稼げそうだったし、出発準備も終えてしまって部屋でただじっと待つのも手持無沙汰なので思い切って出発することにする。

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 4時半過ぎにホテルをチェックアウトする。このホテルでは今回もゆっくり滞在させてもらった。ブルベではルートインは最早定番ホテルだな。

 3日目は秋田から海沿いを伝って青森まで行く290km。青森市街で行程上に宿が見つからなかったので市街からちょっと先の浅虫温泉まで行く。高い山はないが細かいアップダウンが沢山ある脚が削られるルートなので侮れない。

 4:40にリスタート、真っ暗でパラパラと雨が降る中走り始める。気温は低くはないので半袖ジャージにレーパンで寒さは全く感じないがやはり濡れるのは面白くない。

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 走り始めて数分も経たないうちに物凄い土砂降り、あっという間に全身ずぶ濡れになってしまった。正にゲリラ豪雨に迎撃された感じだ。

 この想定外のスタート直後の土砂降りで闘争本能に火が付いた。こうなったら自力で雨雲から脱出してやる。ガンガン脚を回してひた走る。

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 3.2km、県道56号に乗って工場地帯を抜けていく。東の空が薄っすら白く明けてきた。

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 真っすぐな県道56号を北に向かってひた走る。徐々に雨が弱まってきた。

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 風力発電の林を抜けつつ男鹿半島に向かう。距離は26km。

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 19.5km、男鹿市に入る。道の先になまはげが見えてきた。ようやく雨が上がった。

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 なまはげ通過。これを見ると男鹿に来たことを実感する。

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 5:45の気温は17℃、私的には気持ちの良いサイクリングコンディション。このままもう降らないならしばらく走れば濡れたウェアも乾くだろう。

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 27.0km、トンネルから工事車線規制のバリケードが続いている。車通りは少ないが、たまに来る車のスピードがかなり速いので怖い。

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 28.3km、左折方向に進みいよいよ男鹿半島に入っていく。

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 31.1km、漁港を眺めながらぼさーっと走っていたらこの先の右折ポイントを見逃して直進してしまった。直ぐに気が付いて慌てて戻る。

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 31.6km、今日最初の登り坂。いきなり10%近い勾配でキツイ。500m程登って下る。

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 35,7km、鵜ノ崎海岸を通過。数名の参加者が休憩しているのが見えた。

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 曇りがちだが穏やかな朝。さっきまでの土砂降りが別の日のことの様だ。

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 道沿いに岩場が連なる。男鹿半島の海沿いらしくなってきた。

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 42.6km、ゴジラ岩を過ぎて登りが出てきた。そろそろアップダウン区間に入って来たか。

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 門前漁港が見渡せる。その先から本格的なアップダウン区間に入る。

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 43.0km、ここにもなまはげ。ここにはトイレがあるが必要に迫られていないので素通り。

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 男鹿半島の原生林の中をぼちぼち登って行く。早朝の冷たく澄んだ空気が清々しい。

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 序盤からいきなりの10%超えの激坂、やはり男鹿半島外縁ルートはハード。

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 さっきまで海面の高さにいたと思ったらもうこんな高さまで登って来ている。

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 なかなかに険しい道だが早朝でもあって車通りが皆無なので落ち着いて走ることができる。

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 46.2km、こういう標識が見える所は大体激坂。

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 前方に久し振りに参加者の姿が見えた。 

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 56.3km、男鹿水族館を通過。今回も素通り。果たしていつかここに立ち寄ることはあるのだろうか。

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 59.2km、ちょっと間海辺を走る。入道崎まであと8km。

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 集落を過ぎて内陸部に向かったら直ぐに登り。真っすぐな長い坂が続く。

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 61.1km、戸賀トンネル通過。

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 61.6km、県道59号を離れ入道崎方面に左折する。

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 左折して直ぐに枝道に右折。

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 62.0km、男鹿半島ルートでここが一番の急勾配ではないか。瞬間15%位の道をえっちらおっちら登る。

 と、次の瞬間、前輪が思いっ切り左に滑り立て直そうと急ハンドルを切ったが更に状況が悪化し、右半身から落車してしまった。

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 どうやら濡れ落ち葉に前輪を乗せてしまったらしい。ちょうど後ろから先程パスした参加者さんが来て「凄い音が聞こえたので車に轢かれたのかと思いましたよ」と声を掛けられた。御心配をお掛けしてすみません。それにしてもみっともないところをピンポイントで目撃されてしまったのは情けない。

 何とか立ち上がってバイクを起こして各所をチェック、身体的には右肘と右膝を打ったがスピードは殆ど出ていなかったので大したことはない。右肘に擦過傷ができて出血しているが、ひりひり痛いが走行には支障のないレベル。バイク的には右STIレバーが曲がった位で、後所々に擦り傷を作ってしまった。つまらない落車だけにかなりがっかり。

 取り敢えずSTIレバーを力尽くで戻してリスタートする。

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 62.3km、県道121号に合流、右折して入道崎方面に右折。

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 県道121号に乗ったらアップダウンはほぼ終わり。後は下って一直線に入道崎に向かう。

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 海面の高さまで下ってきた。荒々しい海辺が続く。

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 真っすぐな道の先に灯台が見えた。クイズポイントはもう目の前。

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 やっと着いたよ。ホントあの落車は余計だったな。

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 68.4km/678.7km地点のクイズポイント5に到着、チェックタイムは9/21の8:05。

 数名の参加者の皆さんとここで遭遇、皆元気そうで何より。

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 クイズは入道崎灯台の光度、答えは530,000カンデラ。書き写して移動する。

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 入道崎の売店で休憩。自販機でジュースを買い持参の穂給食を食べて20分程の休憩の後出発。

QP5->QP6/ウェスパ椿山(103.3km/171.7km/782.0km)

 次の目的地は103.3km先のQP6に行く前に66.1km先の休憩ポイント。

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 相変わらず空に雲が多いが、時々雲の間から差してくる日差しがキツイ。気温も上がって朝の爽やかさは消えていた。

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 県道55号を西に向かって進む。アップダウンはまだ微妙に続いている。

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 80.9km、国道101号に乗って能代方面に左折する。

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 再び海沿いを走る。この区間の何となく漂う寂寥感が良い。前方の空に怪しげな雲がかかっているが降らなければ良いのだが。

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 小さな風力発電機の林を通り過ぎる。皆こっちを向いて回っているということは追い風ということか。そう言われてみれば何となく追い風という気がしなくもない。

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 風力発電の巨木の林を通り過ぎる。そろそろ男鹿半島も終わり。

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 95.2km、左折して内陸部を北に進む。

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 真っすぐな平坦路をひた走る。路面が細かく割れて状態は悪いが、サスペンションシートポストの威力発揮でスムーズに走ることができる。こういう道ではサスペンション効果は高い。

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 98.0km、県道42号に合流、左折して能代方面に進む。

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 真っすぐな幹線道路が続く。何となく追い風基調でそこそこ快調に走れるのだが、道幅が狭い上に車通りが多く速度も速いのでかなり神経を使わされる。

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 107.5km、国道7号に合流して左折、能代方面に進む。ここから暫くは交通量の多い国道を走ることになる。

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 国道7号は何度か走ったことがあるが今日も標準的な交通量。道幅が狭いのでそこそこ神経を使わされる。青森までは155km。

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 109.4km、右に龍のオブジェと左にさくら亭。これを見ると国道7号を走っていることを実感する。

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 113.0km、ここで国道7号から離れ直進して能代市街に入っていく。

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 117.0km、国道7号と交差しつつ直進して国道101号を北上する。

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 国道101号も交通量は多い。気温23℃はかなり暑く感じる。

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 119.4km、能代市街を通過。

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 能代大橋を渡って市街から出る。

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 市街地を抜けて若干車通りは少なくなって落ち着いた。

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 125.5km、八峰町に入る。

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 信号のないひたすら真っすぐな道が続く。淡々と北を目指しして走り続ける。

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 休憩ポイントが見えた。暑さで微妙にバテ気味だったのでようやく休める。

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 134.5km/744.8km地点の休憩ポイント8に到着、チェックタイムは9/21の11:12。

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 先ずは水分補給をしっかりと行う。ここまでの走行中、アクションカムのSDカードが一杯になったことに気付いた。64GBのカードを入れているのでまだ大丈夫かと思っていたら見積もりが甘かった。出走前にフォーマットしていれば良かったのだが後の祭り、止む無くSDカードをここで買おうと思ったら売り切れだった。仕方がない、次のコンビニに期待する。20分程の休憩の後出発。

 次の目的地は37.2km先のクイズポイント6だ。2時間程で着くだろう。

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 ここまでは平坦基調だったが若干アップダウンが出てきた。

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 直射日光に当たり気温が上がって来るとパフォーマンスがガクッと落ちる。運動強度を上げないことを常に心掛けて走り続ける。

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 147.1km、道の駅はちもりを通過。2015年のアタック八甲田の時に休憩ポイントで立ち寄ったところ。今回は素通りする。

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 148.3km、遂に青森県に入った。時刻は12:03、今日の行程のほぼ半分を終了。

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 日本海沿いを遥か先まで走り続ける。青森市街まではまだまだ遠い。

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 海を眺めながら淡々と進む。男鹿半島と同様、砂浜は少なくごつごつとした岩場が多い感じだ。

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 アップダウンが続きじわじわと脚が削られていく。まだ余裕があるが気温が高いこともあって微妙にバテてきていることも確か。もう少しペースを落とすべきかも知れない。

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 もう少しでクイズポイントというところで急勾配の真っすぐな登りが出てきた。視覚的にきつい坂をえっちらおっちら登って行く。

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 坂を上り終えたところでウェスパ椿山への分岐点、左折して目的地へ下っていく。

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 171.7km/782.0km地点のクイズポイント6に到着、チェックタイムは9/21の13:12。

 ここのクイズはこのSLの車体番号、答えは78653。

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 ここは観光施設の様で売店等も充実していた。ここでは休憩するつもりはなかったが、ちょっとバテ気味だったので自販機でジュースを買って飲む。

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 休んでいるとちょうど鉄道がやって来た。20分程の休憩の後出発。

QP6->QP7/飯詰郵便局(73.9km/245.6km/855.9km)

 次の目的地は73.9km先のクイズポイント7に行く前に37.2km先の休憩ポイント。クイズポイント6で休んだので休憩ポイントをスキップすることも考えたが、SDカードを買わなければならないので予定通り立ち寄ることにする。

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 ウェスパ椿山から国道101号に再合流するのにこの坂を上り返さなければならない。ちょっと余計な感じがしなくもない。

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 172.0km、国道101号に再合流、左折して再び青森市街を目指す。

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 182.5km、深浦町役場前を通過。

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 こまめに休憩を入れたせいかちょっとパフォーマンスが戻って来た。夕方になって気温が下がって来ればいつもの様に走れるようになると思うのでそれまではぼちぼち辛抱して走る。

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 緩やかなアップダウンが続く。ある程度ペースを掴んでしまえばそれ程苦にはならない。とにかく登りでは頑張らない。これが鉄則。

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 線路と並行して走り続ける。鉄ではないが折角だから列車と並行して走るというのをちょっとやってみたい気がする。

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 14時の気温は21℃、私的にはまだ高い。もう少し下がって欲しい。

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 190.1km、右折してバイパスに入る。

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 バイパスはちょっと登るが道も広くてきれいなので走り易い。

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 真っすぐで長い下りを爽快に走る。海風が涼しくて気持ち良い。

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 197.0km、道の駅ふかうらいか焼き村を通過。イカと醤油が香ばしく焼けるとても美味しそうな匂いに胃袋が刺激される。立ち寄って食べて行きたかったが我慢して通り過ぎる。

 通り過ぎてちょっと走って、やはり立ち寄って行けばよかったと後悔した。

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 青森市街まではあと80km、今日の行程の残り距離と大体一致する。

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 14:28に200kmを消化。ここまで休憩込みで9時間半は上出来。運動強度を抑えてのこのペース配分は今日もとても上手く走れていると思う。

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 岬部分のショートカットで若干キツイアップダウンが出て来るようになった。慌てず騒がず淡々と登る。休憩ポイントはもう直ぐ。

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 休憩ポイントが見えた。ほっと一息。

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 208.9km/819.2km地点の休憩ポイント9に到着、チェックタイムは9/21の14:57。

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 それ程疲労感があるわけではないが予定通りここで休む。一定間隔でコンスタントに休憩を入れることは数日間走り続ける長丁場の超長距離ブルベでは心身のコントロールで非常に有益。

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 無事にSDカードをゲット。こういうところで買うととても高いし、ちょっと気を付ければ防げた出費だっただけに私的にはかなり落胆。でもまあリカバリーできたことは取り敢えず良かった。今日の最終休憩ポイントなのでいつもの様にモンスターエナジーを投入。あと、ふと目について食べたくなった魚肉ソーセージを食べてみた。こういうシチュエーションで食べると結構旨い。20分程の休憩の後出発。

 次の目的地は36.7km先のクイズポイント7。ここが今日最後の立ち寄り地点となる。

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 青森市街までは63km、現在時刻は15:20だから明るいうちに到着するのは難しそうだ。それでもホテルには20時前後には着けそうなのでかなり余裕がある。

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 215.2km、国道101号を一旦離れ、右折して鯵ヶ沢町役場方面に進む。

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 鯵ヶ沢の漁港を通過する。夕方ののんびりした風情に和む。

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 222.2km、鯵ヶ沢の街中を抜けて再び国道101号に合流、左折して青森市街を目指す。

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 226.0km、五所川原・つがる方面に左折して国道101号をトレースしていく。

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 青森市街まであと48km、かなり近づいてきた。

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 真っすぐな道をひたすら淡々と走る。夕暮れ時のこの雰囲気はPBPやLELで走った道を思い出させてくれる。この何となく途方に暮れる感じが、超長距離サイクリングを走っているという非日常感をじわじわと醸し出してくれる。これもまたこういう時でなければ絶対に体感できない貴重な時間だ。

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 日が傾き、防風壁の影が長くなってきた。淡々と進み、そして確実にゴールが近付いている。

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 240.2km、岩木川を渡って五所川原市街に入っていく。夕刻の車通りが増えてきたので安全策で側道を走る。

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 241.1km、五所川原駅前を左折。久し振りに大きな街中を通過した感じだ。

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 243.0km、市街地を離れて青森(油川)方面に右折。

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 夕暮れ時ののんびりした町を抜けていく。クイズポイントはもう目前。

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 245.6km/855.9km地点のクイズポイント7に到着、チェックタイムは16:48。

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 クイズは平日の取集時刻、答えは14:30。

 ここで先着していた一人の女性参加者さんとしばし会話、昨夜独りで雨の中男鹿半島を走って来たと聞いてびっくりした。今日はこのままゴールまで一気に行かれるとのこと。ランドネきたかんのベストを着用したその女性は心身共にとてもタフな方だ。無事にゴールされることを願いつつ出発する背中を見送る。

 こちらもクイズの答えを書き写し写真を撮って直ぐに出発する。

QP7->宿泊2/ホテル秋田屋(44.8km/290.4km/900.7km)

 さて、後は44.8km先のホテルを目指すのみ。その前に今日唯一の山越えがある。標高は300m足らずで大したことはないができれば明るいうちに越えてしまいたいところだ。時間的にちょっと微妙か。

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 246.3km、郵便局を出て直ぐを右折。町から出ていく。

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 曲がって県道26号に乗ったところで直ぐに登りが始まった。勾配は大したことはないのでぼちぼち登って行く。この山越えは津軽半島をショートカットするイメージ。

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 道脇のリンゴ畑が如何にも青森の風情。

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 3~4%位の緩い登りが続く。この位の登りならば全く苦にならない。夕暮れ時になって涼しくなってきたので快調に登って行く。

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 日暮れ直前の日差しが瞬間的に木々の間から差し込んできて長い影を作る。この夕日が消えないうちにこの山を越えてしまいたいところ。

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 勾配はきつくなる気配はない。このまま一気に山頂まで行けそうだ。

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 258.9km、青森市に入った。ここがこの山越えのピークらしい。そのまま下りに入る。

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 何とか明るいうちに下り始めることができた。暗くなると下りのパフォーマンスが格段に落ちるのでこれは有難い。勾配が緩いので直線部はノーブレーキでも安心して下ることができる。下りながら何となくこの道に見覚えがあることに気が付いた。何かのブルベで逆から登って来たのを何となく覚えているがそれが何のブルベだったか思い出せない。

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 269.8km、下りを終えて人里まで降りてきた。直進方向に進む。

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 271.2km、国道280号に合流して右折、そろそろ青森市街地に入っていく頃か。

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 272.3km、国道280号を左に逸れて海沿いに出る。この道は何度か走ったことがあるので見覚えがある。

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 275.0km、薄暮もなくなりナイトラン開始。風景が市街地らしくなってきた。

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 275.5km、青森ベイブリッジに差し掛かった。車道は自転車走行禁止なので歩道に上がって橋を渡る。

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 橋の上からフェリーが見えた。

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 2015年のアタック八甲田でこの橋を渡った時は雨だったことを憶えている。今日は天気が良いので落ち着いて風景を楽しむことができる。

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 277.6km、ベイブリッジを渡り終え、右折して直ぐに左折する。

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 278.9km、青森市街中心部には入らず西に向かう。

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 279.8km、合浦公園内を進む。

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 公園を出て西に向かうとどんどん市街地から離れ街並みが寂れていく。その分車通りが少なくなって走り易くなるので問題はない。

 ホテルまで10kmを切った。現在時刻は18時半、予想よりかなり早く到着できそうなので気分的にかなり軽い。

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 284.7km、このまま平坦かと思ったらいきなり登り始めた。

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 この登りが結構長い。最後の最後で脚を使わされるのか。なかなかすんなりは行かせてくれないな。真っ暗な山道がかなり長く険しく感じられる。

 結局距離500m位のコブの様な丘を2つ越えさせられることとなった。

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 288.4km、丘越えを終えて国道4号に合流、十和田・野辺地方面に左折。ホテルまで後2km弱、もう流石に何もないだろう。

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 国道4号は車通りは程々だがスピードが速くトラックがガンガン抜いていくのでちょっと怖い。最後の最後で全身が緊張する。

 前方にホテルの明かりが幾つも見えてきた。どうやらあそこが今夜の投宿地の浅虫温泉の様だ。今日も無事に走り終えられそうでほっとする。

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 290.4km/900.7km地点の宿泊ポイント3に到着、チェックタイムは19:00。

 取り敢えず最後の宿泊ポイントに辿り着くことができた。これで明日1日100kmちょっとを走ればゴールというところまで持ってくることができた。

 早速チェックイン。バイクはホテルのロビーに置かせてもらうことができた。

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 部屋に入って荷物を降ろし、先ずはホテル近くのコンビニに夕食の買い出しに行く。こんなに早く着けるのならばホテルの夕食を頼んでおけばよかったと後悔しても遅い。

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 買い出しを終えてホテル近くをのんびりと歩く。こうやって歩くのは本当に久し振りな気がする。歩くことがとても楽しい。ホテルの周囲は静かで飲み屋も見当たらない。まあ私的には誘惑が少なくて助かる。

 早速温泉に行く。大浴場はほぼ貸し切り状態、湯舟はかなり熱くて今朝落車した時の擦過傷にビンビンに滲みるがゆっくり浸かると全身の疲れが油の中に溶け出していく様でもう最高に気持ちが良い。露天風呂もあってしばらくのんびり浸かる。

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 温泉で疲れを癒した後は夕食。取り敢えず風呂上がりの冷たい麦茶が五臓六腑に染み渡って最高に旨い。

 食事を終えたら直ぐに就寝態勢に入る。明日は取り敢えず6時スタートとして5:30にアラームをセットするが、目覚めた時間で臨機応変にスタート時間を繰り上げるつもりだ。消灯時刻は21時過ぎ。