2020BRM919埼玉1000/Report 4:Day 4/青森->ゴール(八戸、101.4km/1002.1km)

目次

宿泊3/青森->QP8(65.8km/966.5km)

 9/22、3時半に目が覚めた。正味6時間位眠れたので睡眠は十分、温泉の効能なのか疲労感も抜けた感じで身体が軽い。ここまで900km走ってきた割には調子は上々だ。アラームを解除し昨日買っておいたパンを食べつつ身支度をする。

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 4時過ぎにホテルをチェックアウト、フロントの守衛さんに見送られながら出発準備をする。非常に居心地の良いホテルだった。御世話になりました!

 最終日は青森から八戸駅までの101.4km、アップダウンはあるが大した山越えもなく特に難所はない。すんなり走れれば午前中には確実にゴールできる見込みだ。

 4:10にリスタート。緩々と走り始める。取り敢えずまず目指すのは53.9km先の休憩ポイント。

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 真っ暗な国道4号は車通りも殆どなく落ち着いて走ることができる。バイクに乗ってみて改めて疲労感の少なさを実感する。やはり3泊して睡眠休息をしっかり取ると体調を良い感じに保つことができ、精神的にも楽な状態を維持できる。超長距離ブルベの重要なポイントだ。

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 気温11℃、停まると肌寒く感じるが走っている分には半袖ジャージにレーパンで全く問題ない。

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 緩いアップダウンがあるが大して苦にならない。空には星が沢山見えている。どうやら今日は快晴の様だ。最終日まで天気が良好で本当に良かった。

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 4時半を過ぎ、東の空が薄っすらと明るくなってきた。

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 12.0km、右折して国道4号を離れる。

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 夜明けのこの時間帯は空の表情が刻一刻と変化していくのを楽しめる貴重なひと時。

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 風力発電機がシルエットで浮かぶちょっと幻想的な風景。

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 緩やかなアップダウンが続く。ちょっと未知との遭遇の様な風景。

f:id:gearmasher:20200922052253j:plain 広域農道の様な静かな道をほぼ貸し切り状態で走れるとは何と贅沢なことか。早朝の凛とした冷たい空気を受けながら爽快に走る。

f:id:gearmasher:20200922052712j:plain アップダウンはまだまだ続く。脚がフレッシュなうちはとても楽しい。

f:id:gearmasher:20200922053016j:plain すっかり夜が明けた。朝日が出て来るのは時間の問題。

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 突然のダート区間。砂利が粗くてパンクのリスクが高い。

f:id:gearmasher:20200922053747j:plain このダート区間は結構長かった。何とかやり過ごした先で一人の参加者がパンク修理をしていた。やはりこのダートは厳しい。

f:id:gearmasher:20200922054131j:plain 27.1km、ここで広域農道は終わり。左折方向に進む。

f:id:gearmasher:20200922054228j:plain 5時半、日の出。今日も快晴間違いなし。最終日に最高の夜明けを迎えられて本当に良かった。

f:id:gearmasher:20200922054651j:plain 朝日に向かって快調に走る。

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 28.9km、野辺地駅前を通過。

f:id:gearmasher:20200922055221j:plain 30.2km、野辺地の街中を抜けて県道246号に合流、右折して六ヶ所方面に進む。

f:id:gearmasher:20200922055330j:plain 曲がって直ぐに登りが始まった。

f:id:gearmasher:20200922055728j:plain この登りは結構長い。勾配は5%に満たないが真っすぐで休むところがなく登り応えは十分。

f:id:gearmasher:20200922060118j:plain 2.3km程登って山頂をクリア、そのまま下りに入る。

f:id:gearmasher:20200922061411j:plain 下ったと思ったらまた真っすぐな登り。この区間のアップダウンはなかなかキツイ。

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 朝日の日差しが結構鋭い。ほんの少しだけ夏の風情を感じさせてくれる。

f:id:gearmasher:20200922062000j:plain 牛が長閑に草を食んでいる。この界隈は牧場地帯らしい。牧場らしい匂いが漂っている。

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 車通りの全くない農道を快調に走る。路面はそれ程荒れていなくて走り易い。

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 時たま出て来るちょっとしたアップダウンのピークから朝日が照り付けて眩しい。

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 44.6km、国道394号に乗りむつ・六ヶ所方面にクランク状に進む。

f:id:gearmasher:20200922064401j:plain 47.0km、六ヶ所村に入る。六ヶ所村と言えば核燃料再処理施設がある所ということで名前だけはしっかりと記憶しているがそれ以外のことは何も知らない。

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 大きな湖の脇を通る。

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 一望すると海のようにも見えるが対岸が見える。後程あの対岸を走ることになるはず。

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 湖の脇を抜けると休憩ポイントはもう直ぐ。

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 53.9km/954.6km地点の休憩ポイント10に到着、チェックタイムは9/22の6:53。

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 大した疲れはないので素通りでも良かったが、時間に余裕があるしちょっと御腹が空いたので予定通りに休憩する。パンとコーヒー牛乳を食べつつ15分程休憩の後出発。

 次の目的地は11.9km先のクイズポイント8。ここが最後の通過チェックポイントとなる。

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 北に向かえば恐山か。進行方向は逆方向の南だ。

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 微妙なアップダウンがまだ続く。遂に道路標識に八戸の文字が出てきた。後43km、いよいよ終わりが見えてきた。

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 57.8km、橋を渡って三沢市に入る。

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 58.4km、三沢市と言えば航空自衛隊三沢基地のある所として記憶している。右折して国道338号を離れる。

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 国道を離れて車通りが少なくなった。真っすぐな平坦路をひた走る。

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 何となく町の中に入って来た。距離的にもQPはもう目前。

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 道の駅みさわが見えた。QPは直ぐ傍なのか。

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 65.8km/966.5km地点のクイズポイント8に到着、チェックタイムは9/22の7:34。

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 クイズは平日の取集時刻、答えは15:20。

 数名の参加者さん達が入れ替わりで集まっている。この時間帯で走っている人はそこそこいそうだ。皆元気そうで何より、ゴールまでもう少し、頑張りましょう!

OP8->ゴール/八戸駅(35.6km/101.4km/1002.1km)

 さあ、後はゴールを目指すのみ。ゴールまでは35.6km、2時間足らずでこの長かった旅も終わる。10時にはゴールできるか。

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 66.5km、左折方向に進む。ここまで来てつまらないミスをして落車や事故に遭ったら元も子もない。改めて気を引き締める。

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 相変わらず車通りも信号もない道が続く。こんな道ばかり走って来たから、地元に戻って自転車に乗ったらさぞかしストレスを感じることだろう。

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 真っすぐで平坦な農道をひたすら南下する。

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 長閑な田園風景を眺めながら爽やかなサイクリングを楽しむ。後1時間ちょっとでこの旅も終わってしまうのかと考えるとちょっと名残惜しい気がする。

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 79.7km、三沢市街を通過。道路標識はT字路になっているがそのまま直進。

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 おいらせ町とはあの奥入瀬のことか?来週SR600奥入瀬を走る予定なのだが、奥入瀬がどこなのか実は良く分かっていない。

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 82kmを過ぎて緩いアップダウンが出てきた。今日前半のアップダウンに比べれば大したことはないので全く苦にならない。

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 ぽつりぽつりと参加者さん達に遭遇する。先頭を牽くオーツカさんはフロントディレーラーの不調でアウター縛りでここまで走って来たとのこと。その苦労ももう少しで報われる。

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 88.6km、高速道路の脇に出た。車通りも徐々に多くなり市街地が近付いている雰囲気が出てきた。ゴールまで後12km程。

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 89.4km、おいらせ町を出て八戸市に入った。

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 90.0km、長い下りを快調に進む。このまま八戸市街地に突入か。

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 93.3km、再び長い登り。もう一山越えなければいけないらしい。今度こそ最後の登りになるか?

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 94.7km、ピークに到達してそのまま真っすぐな長い下りに入る。今度こそこれで八戸市街に突入だろう。快調に下る。

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 97.0km、長い信号待ちをしていたら後ろから2人の参加者さんがやって来た。どうやら3人でゴールすることになりそうだ。右折方向に進む。

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 御二人共ランドネきたかんのベストを着ていらっしゃる。なかなかの健脚の持ち主の様だ。

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 98.0km、八食センター前を通過。ゴール後にここで海鮮を食べる人は多い。私はここまで戻るのが面倒なので行かない。

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 八戸駅が見えてきた。このまま終わってしまうのか。まだもうちょっと走っていたい気持ちと早くゴールしたいという気持ちが混ざり合った複雑な心境。

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 八戸駅に到着。無事に時間内完走が果たせそうだ。安堵感がじわじわと湧いて来つつゴールに滑り込む。

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 101.4km/10002.1km地点の八戸駅に到着、ゴールタイムは9/22の9:15。完走時間は72時間15分だった。

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 ゴールもクイズが設定されている。クイズはポスト番号、答えは704009。これで全てのクイズの答えが揃った。

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 既にゴールしていた人達と挨拶を交わしつつ完走の喜びを共有する。

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 また数名がゴールしてきた。八戸駅前がランドヌール達でちょっとした賑わい。皆無事にゴールで来て本当に良かった。

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 ブルベカードを全て記入し終えて封筒に入れる。クイズの答えは公式発表はない。合っているか間違っているかは認定結果を見るまで分からない。まあ間違うことはないだろうが(多分)。

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 ポストに投函。これで1000kmの旅は完結した。

ゴール後、帰宅まで

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 参加者の皆さんの写真を撮りつつ歓談をひとしきり終えて、帰り支度を始める。先ずはバイクの輪行準備。15分程でパッキングを終えたらそのままトイレに入って着替える。八戸駅で何か美味しいものを食べて帰りたい気もするが、明日から直ぐ仕事なのでできるだけ早く帰宅して明日に備えたい気持ちが強い。

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 さらば八戸駅。来週にはまた来るよ。自動券売機で手早く切符を買い、改札の手前の駅弁屋で弁当を買ってホームに降りる。

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 遅滞なく行動して10:38発のはやぶさ52号に乗車予定。

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 予定時刻にはやぶさ号が到着、輪行袋を抱えて乗り込む。果たして輪行袋を置く場所は確保できるのか。

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 予想に反して社内はガラガラ、乗車率は5%といったところ。

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 車両先頭の席を確保したので座席の前に首尾良く輪行袋を置くことができた。ちなみにはやぶさは全席指定で八戸駅から新秋津駅までの指定席特急乗車券は16380円

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 無事に1000kmを走り終えることができたので完走祝いに1450円の高額駅弁を購入。流石高いだけあって旨い。食事を終えて人心地付いて、1000km完走の達成感と安堵感がじわじわと広がって来た。プラン通りきっちり走ることができて満足度は非常に高い。完走できて本当に良かった。

 弁当を食べ終えてちょっとうつらうつらしたらあっという間に大宮駅に到着。大宮駅で乗り換えて最寄り駅の新秋津に向かう。埼京線も武蔵野線も大して混んでおらず輪行袋を抱えての移動はそれ程苦にならなかった。

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  14時に新秋津駅に到着してここで輪行解除、自走で自宅に帰る。

 15時過ぎに帰宅、これにて今回の1000kmブルベは無事終了した。

 

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 コロナ禍で5か月間の自粛期間を経ていきなりの400kmを何とか完走したものの、それから2週間で1000kmを走るというのは身体は勿論のこと気持ち的にそこそこのプレッシャーを感じていた。私的にはシーズン当初から短い距離を走り始め徐々に距離を伸ばしつつ超長距離への距離間隔を養っていくのだが、その準備が全くできていないためなかなか頭の中で完走のイメージを作ることができなかったが、2015年のアタック八甲田の時の自分の走行レポートを読み返し走行プランを組み立てた。

 当日を迎えいざ走り出してみると、案外1000kmという距離のプレッシャーを感じることもなくむしろ1000kmを走るという意識が薄いまま走り続けることができた様に思う。天候的にも初日にそこそこの時間雨に降られたものの2日目以降は殆ど降られることもなくまた残暑にやられることもなく秋の爽やかな気候の中で走れたのはブルベコンディションとしては上出来だった。

 今回のコースは私的に元々かなり走り易い1000kmという印象を持っていたアタック八甲田から終盤の八甲田山の登りがなくなり登りがかなりマイルドに変更された。また、コロナ禍に対応した通過チェックの方式としてコンビニのPCからクイズポイントの通過チェックに変更され結果的に時間制限がかなり緩和されたことから宿泊を含む走行プランの自由度が広がった。昼走って夜休むという生活サイクルに合わせた走行プランに合致する距離に宿を確保し易い市街地を配置してあるので、3泊4日の走行プランを組み立てる人にとっては宿探しはそれ程苦労せずに済んだのではないだろうか。

 1000kmという距離はそう簡単に走れる距離ではないが、3泊4日に分割し休息をそこそこ取れる走行プランが組めれば格段に走り易くなり完走率が高くなる。その観点からすればこのアタック八戸は相当に走り易い1000kmだと思うし、1000km初心者に自信を持って薦められるコースだと思う。私的には残りのブルベ人生で1000kmはもう北海道かこの八戸でいいと思う程だ。恐らくまた数年後には再び開催されるのではないかと思うが、その時には是非多くの人に走って頂きたいと思う。

 

 私的にはこの1000kmを完走したことで、3度目のR10000に王手をかけることとなった。残るタイトルはFleche、10/17のAR日本橋さんのFlecheを何としても完走して手中に収めたいところだ。

 

 さて、次のブルベはSR600奥入瀬、我がオダ埼清水班の2本目のSR600で去年設定されたばかりの新しいコースだ。9/30から10/2の日程で走った。1000kmを走り終えて1週間での出走となったが詳報の予定。