2020BRM1010埼玉600/Day 2:郡山->ゴール・入間(262.0km/604.2km)

[目次]

仮眠ポイント->通過チェック2/セブンイレブン福島古殿店(42.9km/385.1km)

 10/11(日)、5:40に目が覚めた。寝たと思ったらあっという間に外が明るくなっていたという感じ。頭がぼーっとして身体が怠くて正直余り寝た気がしないが、目が冴えて二度寝できそうにない。アラームは7時なのでまだ1時間以上寝られるのだが、二度寝できない様であればベッドで悶々と過ごすのは精神衛生上宜しくないのでとにかく走り出して少しでもゴールに近付く努力をすべきだという判断に至った。よろよろとベッドから起き上がり身支度を開始。食欲は余りないので昨日買ったパン2個の内1つだけ食べる。取り敢えず2時間弱は眠れただろうと思い込むことにする。

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 6時過ぎにホテルをチェックアウト、短い滞在期間だったがやはりシャワーを浴びてベッドで寝られるだけで大違い。御世話になりました。

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 昨日の雨天走行でチェーンの油がすっかり落ちてしまいキュルキュルと不快な音を立てていたので、出発前にチェーンオイルを差す。やれることは抜かりなくやっておく。

 2日目のルートは古殿町に立ち寄り馬頭を経由して入間に戻る262km。

 山越えは前半の鮫島村の標高差150m程の山と101.5kmの栃木県境と132km付近の新宇都宮カントリークラブ前の登り位か。獲得標高差は1500m位だが郡山は高地からのスタートなので基本的には下り基調だ。先ずは雨が降らないことを願うのみ。

 10/11の6:15にリスタート。よろよろと走り始める。今日最初の目的地は42.9km先の通過チェック2。

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 曇り空だが取り敢えず雨は降っていない。気温はそれ程低くなく半袖ジャージにレーパンでも問題なし。

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 1.0km、一瞬だけ国道49号に乗って安積永盛駅方面に右折。

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 4.8km、須賀川市に入った。

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 県道355号を南下、ちょっと走ってみると身体が覚醒してきてそこそこ普通に走れる様になってきた。睡眠時間が短いせいか左膝の回復は今一つで既に微妙に痛い。何とかゴールまで持たせなければならないので今日もひたすら運動強度を抑えて走ることを心掛ける。

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 9.4km、県道355号をトレースして須賀川駅方面に左折。

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 12.4km、県道63号に乗り換えて空港方面に左折。

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 県道63号に乗るとアップダウンが出てきた。前回走った時もこの区間のアップダウンで脚を削られたイメージが残っている。膝に負荷をかけない様にとにかく踏み過ぎない様に気を付ける。

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 16.7km、阿武隈川を渡る。橋を渡り終えて玉川村に入った。

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 県道63号から国道118号へと続く道はアップダウンが続く。じわじわと脚が削られていく。

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 20.4km、福島空港入口を通過。

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 24.4km、長い坂の途中で石川町に入る。

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 気温16℃、体感的には登りの途中ということもあり丁度良い感じ。

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 29.4km、下りながら国道118号を逸れて左折方向に更に下っていく。

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 37.6km、古殿町に入った。ようやくアップダウンが落ち着いた様だ。

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 41.1km、一旦直進して通過チェックに向かうが、後程ここに戻って来て鮫川方面に進むことになる。通過チェックはもう直ぐ。

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 42.9km/385.1km地点の通過チェック2に到着、チェックタイムは10/11の8:37。

 ここがPCだった場合の仮のクローズ時間が8:40なので3分前にぎりぎり滑り込んだ格好。まあ実際にはそれ程の緊迫感はない。取り敢えずここを時間内でクリアできたというのは元々想定していなかったのでちょっとだけ嬉しい誤算というところか。

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 昨日の夜はとにかく睡眠優先で結局まとまった夕食を摂らなかったので結構な空腹感がある。取り敢えずここで大休止を取ってしっかり食べる。

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 昨日PC4で買って今朝食べられなかった豆パン。私的に北海道ブルベでは必ず食べる補給職の定番だが、本州で見つけるとかなり嬉しい。相変わらず旨い。

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 100円スナック菓子シリーズのピリ辛イカフライをフロントバッグに入れる。眠気覚ましも兼ねて走りながら食べるつもり。30分程の休憩の後出発。

通過チェック->PC5/ファミリーマート市貝下赤羽店(101.8km/144.7km/486.9km)

 

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 元来た道を緩々と戻り始める。次の目的地は101.8km先のPC5。区間距離が長いので、事前に場所は定めていないが中間地点辺りで一度自販機休憩を入れる予定だ。

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 44.8km、先程通り過ぎた分岐点を左折、鮫川方面に進む。

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 矢祭町までは44km。先ずはこの先の山岳地帯を越えなければならない。登りのピークまでは15km程。ここをクリアすれば気分的にぐっと楽になる。

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 46.5km、鮫川村に入った。

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 48km付近からぐっと勾配がきつくなりはっきりとした登りになった。7%前後の坂をえっちらおっちら登って行く。前回走った時は天気が良くて非常に気持ちが良かったイメージがあるが、残念ながら今日はこんな天気で清々しさは半減。

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 49.2km、急勾配区間を過ぎて勾配が緩くなった。国道349号を逸れて左折方向に進む。

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 50.3km、鮫川村の中心部に入って来た。塙・青生野方面に左折する。

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 県道242号を緩く登って行く。車通りが少なく非常に走り易い。

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 57.5km、一旦ピークを過ぎて下りに入る。最終的なピークはもう少し先。

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 58.6km、国道289号に合流して棚倉・塙方面に右折。曲がって直ぐに登り開始。これがこの山岳最後の登りになると思われる。

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 60.0km、ピークを通過。これでこの山岳の登りは終わりのはず。長い下りに入る。

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 64.6km、4.5km程の下りは勾配が急過ぎて全然スピードが出せなかった。前輪の空気圧が低いこともあり、ブレーキレバーを握りっ放して恐る恐る下って来た。下りのメリットが全然活かせなかったが安全第一なので止むを得ない。

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 66.7km、県道27号に合流して水戸・矢祭方面に右折、山岳地帯を抜ける。

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 67.3km、国道118号に再合流して左折方向に進む。前回は正面の道の駅でトイレ休憩をしたが今日は素通り。

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 国道118号は微妙なアップダウンはあるものの基本的には緩やかな下り基調、順調に距離を消化していく。

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 76.3km、矢祭町の街中を通過。車通りが多い上に路肩が狭く荒れているので注意して走らなければならない。

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 77.2km、国道118号をトレースして、水戸・大子方面に道なり右折。

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 街を抜けると車通りが若干減って落ち着いて走れるようになった。平坦基調で風はほぼ無風か何となく追い風な感じで悪くない。

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 80.5km、矢祭山駅傍に公衆トイレを見かけたのでここでトイレ休憩。

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 この道は水郡線とずっと並行して走っている。これも鉄道ファンのカワダさんの設計ポリシーの一つ。

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 いつの間にか空は雲が切れて青空が見えてきた。もう雨の心配ななさそうだ。

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 82.6km、茨城県大子町に入った。

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 87.6km、国道118号を逸れて県道28号に乗り換え右折方向に進む。

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 久慈川沿いを進む。日差しが出て来て暑くなってきた。今朝の天気が別の日の様だ。

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 92.0km、大子町の街中を抜けて大田原・那珂川方面に進む。

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 国道461号に入って緩いアップダウンが出てきた。勾配的には大したことはないが左膝の痛みがあるとそこそこ堪える。

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 94.2km、この区間の中間辺りで自販機を見つけたのでここで停まって休憩することにする。時刻は11:19。

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 日差しが強くなって結構汗を掻いたので水分補給。この自販機の品揃えが良くなくて止む無くこれを選択。15分程休憩して出発する。

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 98.6km、休憩地点を出てからアップダウンは落ち着いた。大田原・那珂川方面に道なり右方向に進む。

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 100kmを過ぎて今日2つ目の峠越えが始まった。距離は短いが結構きつい。

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 101.5km、境の明神のピークを通過、栃木県に入った。そのまま下りに入る。

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 下り基調の道が続く。左膝を休ませつつ距離を消化できるのは非常にありがたい。那珂川市街まではあと6km。

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 気温23℃、結構暑い。脚攣りを起こさない様に携帯していた塩タブレットとイカフライを食べながら走る。

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 111.3km、馬頭の街中に入って来た。

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 街中でいきなり工事中の未舗装路が出てきた。空気圧の低い前輪をパンクさせない様に恐る恐る通り抜けていく。何とか無事にやり過ごすことができてホッと一息。

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 112.5km、見慣れた下馬頭の交差点を通過、そのまま直進でいつもの清水班のアタック那珂川のルートに乗った。勝手知ったる所まで戻って来るとちょっと終わりが見えてきた気がする。

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 復路の那珂川定点観測ポイント、那珂川はいつもの佇まい。

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 121.0km、興野大橋を渡る。

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 126.3km、烏山の街中のアップダウンを越えて向田交差点を右折。往路とは別のルートでアタック那珂川のルートを戻る。

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 地元の荒川とは違う荒川を渡っていよいよ今日最後の登りが始まる。4km程の登りは平常時ならば割と楽しく登れるのだが膝が痛いとかなり辛い。とにかく負荷をかけない様にゆっくりと登って行く。

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 131.8km、新宇都宮カントリークラブ入口前の最初のピークをクリア。一旦下ってもう一つのピークを登る。

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 この真っ直ぐな登りが今日は物凄くきつい。たかだか500m程の5%に満たない登りなのだが一定勾配で休むところがなく視覚的に破壊力は絶大だ。

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 134.3km、何とかピークを越えて一気に下って来た。これでもう今日の山は終わりだ。ホッとしつつ真岡・宇都宮方面に右折する。

 取り敢えず今日の行程の半分を終えた。現在時刻は13:15、ここまで丁度7時間ということはゴールは20時を過ぎるか。

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 平坦基調を淡々と走る。祖母井までは6km。

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 140.3km、祖母井の街中を通過、左折方向に進む。

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 141.7km、市貝町に入った。PCはもう目前。

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 144.7km/486.9km地点のPC5に到着、チェックタイムは10/11の13:52。

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 何とか区間距離102kmをクリアした。疲労感は多少あるものの眠気はなくぼちぼち上手く走れている感じ。左膝の痛みの御蔭でペースを抑えて走らざるを得ないので時間はかかるが疲労は抑えることができる。時間を目一杯使っても完走できればそれでよい。

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 まだ最終PCではないがここでモンスターエナジーを投入。ファミリーマート名物のでかいプリンも食べてしっかり補給、20分程の休憩の後出発。

PC5->PC6/セブンイレブン加須外野店(66.4km/211.1km/553.3km)

 次の目的地は66.4km先のPC6。今のペースから考えると日暮後の到着か。

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 147.6km、真岡市に入った。

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 152.0km、東郷北交差点で国道294号に合流、筑西・真岡市街方面に道なり直進方向に進む。ここから車通りが増えていく。

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 国道294号をひたすら南下。真岡市街は車通りが多くちょっと苦手だが今日はそうでもない。夕刻の渋滞までには時間があるからだろうか。

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 164.4km、国道294号を逸れて県道204号に入る。

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 県道204号は裏道だから車通りがなくなって落ち着いて走ることができる。清水班ブルベの定番ルートだが久し振りに走る気がする。 

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 167.4km、茨城県筑西市に入った。ゴールまで残り100kmを切った。あと5時間で今日の仕事が終わる。

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 168.6km、県道204号をトレースして結城方面に右折。

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 平坦路を淡々と走る。もう山はないというの今日に限って言えば相当な安心感、とにかく左膝が駄目になって今日ゴールするのは勿論だが明日以降にどれだけダメージを残すことになるのかが心配になって来た。6日後にはFlecheを走らなければならないのでそこまでに治せると良いのだが。

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 172.8km、県道204号をトレースして小山方面に右折。

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 173.7km、鬼怒川を渡って栃木県小山市に入る。栃木と茨城を出たり入ったり、この辺りは県境が入り組んでいる感じ。

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 177.9km、右折して結城の街中に入っていく。

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 曲がって直ぐにある和菓子屋さん、カワダさんがここを通るルートに拘る理由の一つがこの御店。走る度に必ずここに寄るらしい。

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 179.1km、結城市街を通りつつ県道17号に合流して野田方面に左折。

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 県道17号をひたすら南下。何故こんなところに踏切の信号柱があるのか?

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 189.7km、県道124号に合流して古河方面に右折。ここからゴールまではほぼ往路の遡りとなる。

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 192.2km、国道4号を横切る。県道124号はそこそこ車通りが多い。夕刻が近付いてぼちぼち渋滞してくるか。

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 194.7km、国道125号に合流して古河駅方面に右折。ここから古河市街までは更に交通量が増えてくるはず。

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 古河市街に入って夕刻の渋滞が増してきた。西日が真正面から照り付けて眩しい。信号が見え辛くなるのが厄介だ。

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 201.1km、古河駅前入口を通過。右折して古河市街を抜けていく。

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 202.5km、三国橋で渡良瀬川を渡って埼玉県に戻って来た。ゴールまではあと60km、だいぶ近付いてきた気がする。

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 渡良瀬遊水地のサイクリングロードをのんびり走る。ここまで結構交通量の多い所を走って来たのでちょっとホッとする。

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 204.4km、柏戸(遊水地)交差点を左折して県道46号に合流する。雲と地平線に挟まれた細い夕焼けがちょっと不思議な風景。

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 208.0km、さて、恐怖の埼玉大橋に差し掛かった。薄暗くなってきたし、とにかく全神経を集中してこのヤバい橋を渡り切らなければならない。覚悟を決めて登り始める。

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 この位の登りでも左膝が痛んで結構辛い。狭い路肩は落下物が多く前輪のパンクにも注意しなければならず結構シビアな状況、全身を緊張させながら何とか渡り切って安堵した。PCはもう目前。

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 211.1km/553.3km地点のPC6に到着、チェックタイムは10/11の17:26。

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 夕暮れのぎりぎり明るいうちにここまで辿り着くことができた。左膝が痛くてペースが上がらない割には上出来ではないか。

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 ゴールまではあと50km3時間、何とか左膝と前輪をもたせなければならない。ここまで来てつまらないミスで完走を逃すと悔やんでも悔やみきれないのでもう一度気合を入れ直す。レッドブルを1本飲んで15分程の休憩の後出発。

PC6->ゴール/ファミリーマート入間春日店(50.9km/262.0km/604.2km)

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  さあ、後はゴールを目指すのみ。とにかく安全第一で集中力を切らさない様に走る。薄暮がほぼ消えて夜間走行に突入。

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 216.2km、加須の街中を通過、左折して南下する。

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 加須駅傍の踏切で引っ掛かる。時間的にはまだ十分余裕があるので焦りはない。むしろこまめな停車は膝を休ませられるので都合が良いかも知れない。

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 220.2km、騎西の街中を通過。左折して鴻巣方面に向かう。遅いけれど確実にゴールに近付いていることを実感し、少しずつ気持ちに余裕が出てきている。

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 223.6km、鴻巣市に入った。ここまで来ると我が太陽系に戻って来たというイメージが湧いてくる。この道は路面の状態が良くないので前輪にダメージを与えない様に注意しながら走る。

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 228.6km、鴻巣市街を通過、左折して北本方面に進む。ゴールまで30kmを切った。

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 230.0km、またしても踏切に引っ掛かった。この踏切は線路と道路の角度が浅いので渡る時は細心の注意が必要だ。

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 238.2km、太郎右衛門橋で荒川を渡る。路肩の段差にペダルを引っ掛けない様に、橋の継ぎ目の溝に前輪を落とさない様に気を付けながら走る。残る橋は後3本。

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 242.5km、長くて狭い釘無橋は復路だと歩道がある。膝が痛くてスピードが上げられないので安全第一で歩道を走る。ここまで来てリスクは取らない。

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 243.5km、釘無橋を渡り終えて直ぐを右折。ここから上寺山交差点までは往路とは別のルートとなる。

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 福田交差点を過ぎてからの道は路面は綺麗で神経を使う必要はないがアップダウンがある。僅かな起伏だが左膝が痛くて登るのがかなり辛い。左膝を庇って走り続けたせいか右膝にも痛みが出てきた。ゴールまで後20kmを切った。後1時間の辛抱だ。

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 247.1km、上寺山交差点。ここを右折して入間方面に向かう。いよいよゴールが近付いてきた。

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 247.6km、雁見橋まで上がる登りが辛い。何とか上り終えると広い側道があるので安全第一でそっちを走る。残る橋はゴール間際の入間豊水橋を残すのみ。

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 249.5km、上戸交差点を狭山方面に左折。ここを曲がれば入間までは一本道だ。

 霞が関の街中は渋滞もなくすんなりと通過。

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 251.2km、JR川越線の踏切も角度が浅い。前輪を線路に落とさない様に慎重に渡る。

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 252.6km、いよいよ最後の正念場、柏原交差点までの4kmの登りが始まった。登りと言っても勾配2%に満たない緩い登りで、普段なら平地の様に走れるのだが今日はそうはいかない。僅かな勾配でも左膝に強い痛みが走る。右膝も痛みが強くなり、ギアを軽くして回しながらゆっくり登って行くしかない。

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 254.5km、狭山市に入った。やっと半分。この坂が凄く長く感じる。淡々と、淡々とゆっくりと登って行く。

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 256.6km、やっとの思いで柏原交差点に到達、これで本当に全ての登りが終わった。何とか両脚は持ってくれた。ゴールまでは後6km、惰性でも帰れる距離まで近付いた。

 直後の急坂を慎重に下って。悪い路面を注意しながら進む。

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 260.9km、根岸交差点を左折すれば豊水橋は目の前。

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 豊水橋を歩道で渡る。見慣れた入間の風景がいつにも増して安堵感を醸してくれる。いやあ、完走できたよ。良かった良かった。今日のゴールは豊水橋ではなくこの先のコンビニ、もう一踏み。

 やっとこさゴールに辿り着いた。長かった苦行もようやく終わった。スタッフや常連さんの出迎えを受けて一気に気が緩み、つい饒舌になって軽口を連発する。のんびり話し込んでいたら、今日はレシートゴールだったことを思い出し慌てて買い物に行く。もう帰宅途中で食事で寄り道するのも億劫なので家で食べる弁当を買うことにする。

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 ゴール時間は10/11の20:32、完走時間は37時間32分だった。

ゴール後

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 再びその場に居合わせた人達と歓談。そうこうするうちに身体が冷えて硬くなり、寒くなってきて身体のあちこちがこわばって来た。このままゴール待機をする体力も気力もないので、スタッフに早上がりする了解を貰ってその場を後にする。

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 豊水橋下に停めた車に戻って来た。バイクを車に積み込む作業がなかなかにしんどい。何とか作業を終えて車に乗り、着替えるのも面倒なのでそのままの格好でまずはブルベカードの投函準備をする。全ての記入を終えてレシートを確認し封筒に入れて直ぐ近くの郵便局に向かう。

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 ゴール地点から300m程の指定郵便局でブルベカードを投函。これで取り敢えず完走までの手続きを全て終えた。とにかく一刻も早く家に帰って御飯を食べて寝たい。残された全ての集中力を使って車を走らせ22時前に無事帰宅。手に持てる荷物だけを持って、残りは車に積みっ放しで家に入って速攻で買ってきた弁当を食べそのまま布団に倒れ込んだ。これにて今回のブルベは無事に終了した。

 

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 5か月間のブルベ自粛期間の影響で本来ならば5月に開催するはずだった600kmブルベが10月に延期になり、今年のSR取得のチャンスは後にも先にもこのアタック二本松だけということになってしまいただでさえプレッシャーがかかるところに想定外の台風の襲来で開催自体が危ぶまれるという波乱含みの展開に前日までかなりナーバスになってしまった。幸い台風は予想外に南に逸れてくれて暴風雨というのは避けられたが、それでもスタート時はかなり降られてブルベコンディションとしては決して良くはなかった。しかし、スタートから150kmで雨は止み、ここからは割と普通のブルベになったというのは逆な意味で想定外だった。勇気をもって出走した人間が報われる展開でこのまますんなり完走かと思いきや、225km辺りの山岳地帯の暗闇の中で2度も原因不明のパンクに見舞われるというこれまた想定外の展開になってしまった。暗闇の中で原因が全く分からず時間だけがどんどん過ぎていった時はこれはもう駄目かも知れないと諦めかけた瞬間もあったのだが、ここで冷静さを失わず何とか対処できたのは後に振り返って我ながら良くやったと思う。手前味噌になるが、この冷静さは200本以上ブルベを走って来た経験値のなせる業ではなかったかと思う。最後は膝にダメージを負ってかなり追い込まれた走りになってしまったが結果的に完走できて本当に良かった。

 コース的には2018年の時は白河から二本松までの山岳地帯がかなりきつく感じたが、今回はそれ程きついとは感じずに、雨やらアクシデントが無ければかなり走り易いコースだった様に思える。前回と今回と何が違うのか良く分からないがアタック二本松のコースの印象が良い方向に書き換えられたのは間違いない。清水班の600kmの定番であるアタック磐梯山に加えてこのアタック二本松も定番にしても良いのではないかと私的には思う。

 これで何とか今年のSRを確定させることができた。これで11年連続の取得がキープできたのは率直に嬉しい。今年はコロナ禍の影響が大きくかなり苦労したが、来年はもっと楽に取得したいところだ。とにかく来年はコロナ過が終息して落ち着いてブルベが楽しめる様な状況に戻ることを願うのみだ。

 

 さて次のブルベはフレッシュ日本橋2020だ。これも4/10~12回債の予定がコロナ禍の自粛により10/16~18に延期になった。出走前からゴールまで色々と大変だったというのが率直な感想のブルベとなったのだが次回詳報の予定。