今日は有給休暇を取得して週末は4連休、R東京さんの600kmブルベを走るために沖縄に遠征する。ここに来て新型コロナの感染拡大が再び急峻になり第3波の襲来はほぼ確実な見込みとなり、この遠征をどうするのか私的には色々と思いを巡らせたが、最終結論としては個人都合を優先させてもらうという結論に達した。現状の政府は基本的に旅行も会食もOKという判断、その前提で考えれば旅行に行くこと自体は建前上文句を言われる筋合いはない。しかし、経済活動優先という人間社会の都合などウイルスが斟酌することは全くなく人が動きすれ違う機会が増えれば増える程に感染リスクが高まるのは自明の理で、その観点からすれば社会全体としてStay homeであるべきだ。政府の無責任な判断の有無に関係なく、今の社会的要求に背くことになるという良心の呵責を感じる所はあるが、既に費用は払い込んでしまったし滅多にない機会だし休暇も取ってしまったことを考えれば敢えて行かないという判断はできなかった。この自助努力・自己責任の社会的風潮の中でいかなる状況があろうとももし感染してしまったら感染対策を怠ったと決めつけられて悪者認定され非難され差別される可能性がある。そのリスクを背負いつつ、後数時間で沖縄に向けて出発する。このBRM1031埼玉200㎞アタック筑波紫陽花の走行レポートのアップロードしたら準備を再開する。
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[目次]
スタートまで
10/31(土)、5時に起床。外は真っ暗だが思った程寒くはないのでこの感じならば今日は半袖ジャージにレーパンで問題なく走れそうだ。ウェアに着替えつつここまで届いたDNS連絡を確認してブルベカードの印刷を行う。バイクその他の機材は昨日のうちに車に積み込んであるので、さっさと車に乗り込んで5時半に自宅を出発、入間を目指す。
6時前に入間豊水橋に到着。ちょうど夜明け。今日は終日快晴の予報、今年は色々とあったし天候の悪い日が多かったけれどシーズン最終日は穏やかに走れそうだ。
7時スタートの受付開始。こんなに天気が良いのに参加者は驚く程に少ない。DNS連絡の数と全然合わないのだが、元々このブルベは6月開催予定だったので延期になったことを知らなかったりエントリーしていることを忘れている人が多いのだろう。大量に余ったブルベカードがちょっと悲しい。
閑散としたスタート風景。200kmで好天でここまで少ないのはちょっと珍しい。
7時スタートを送り出す。オグラさんも元気にスタート。
続いて8時スタートの受付開始。こちらは7時よりは多めでちょっと安心。
8時スタートの人達を送り出す。皆さん今日は楽しんで下さいね!
今日は結局7時スタート、8時スタート合わせて80名程が出走となった。
今日のコースは入間豊水橋を出発し筑波梅林まで行って戻って来る200km。
ルートの大半はフラットだが折り返し地点付近でちょこっと登る。この坂が結構登り応えがあってメリハリがある楽しいコースだ。
オダ埼清水班の定番コースでコースレイアウトは例年とほぼ同じだが、今回は復路の利根川前後のルートを少し変更している。天候は全く問題なく風もなさそうなので今日は完璧なブルベ日和ではないか。恐らく多くの人にゆったり楽しんでもらえるのではないかと思う。
スタート/入間豊水橋->PC1/セブンイレブン加須北平野店(52.8km)
参加者を送り出して、8:15に緩々と走り始める。
根岸の交差点を曲がってちょっと走ったところで忘れ物に気が付いて慌てて豊水橋に戻る。
もう一度携行品を確認して気を取り直して8:30に再スタート。
7.3km、川越市に入る。気温はまだ10℃台だと思うがしっかりとした日差して非常に快適。半袖ジャージとレーパンで剥き出しになった四肢に当たる風が心地良い。最高のサイクリングコンディションに御機嫌。
12.3km、上戸交差点を右折、川越市街方面に向かう。
コロナ禍の自粛期間が明けて以降きついブルベばかりを走って来てスタート前の心理的プレッシャーに常に晒されてきたが、今日は”たったの”200kmかという心境、プレッシャーも殆どなくまるで遠足気分だ。こんなにリラックスしたスタート直後はそうそうあるものではない。
13.9km、入間川を渡る。今日の渋滞は大したことはなかった。微妙に左膝に痛みを感じ始めた。やはりまだ完治していなかったか。今日は無理しなければならないブルベではないのでちんたらのんびり低強度で走る。
16.9km、川越市街を抜けて左折、鴻巣を目指して北上する。
18.4km、釘無橋で入間川を渡る。車通りはいつもの通りだが無難にクリア。
23.3km、太郎右衛門橋で荒川を渡る。こちらも車通りは普段通り、無難にクリア。
32.8km、鴻巣市街を通過、本町交差点を右折して騎西方面に進む。
34.9km、鴻巣市街を抜けて上越新幹線の高架を潜っていく。
県道38号を順調に進む。風もなく極めて走り易い。距離をどんどん消化していく。
41.2km、騎西の街中を通過。右折方向に進む。神社の催し物の看板が無くなっていて殺風景。
42.3km、騎西城を通過。城郭が青空に映える。
43.1km、日出安交差点を右折、久喜方面に進む。
47.6km、割と最近できた交差点を左折。往きは問題ないが、復路では見落としがちなので注意が必要。
北平野交差点手前のバリケードが鬱陶しい。恐らく路駐除けだろうが自転車のことを何も考えていない。こういうのは危険だから止めて欲しいところ。
52.6km、北平野交差点を右折、PCはもう目の前。
52.8km地点のPC1に到着、チェックタイムは11:06。
運動強度LSDペースで来ている割には順調な進み具合。空腹感は全くないのでピルクルを1本飲んで15分程の休憩の後出発。
PC1->通過チェック/筑波山観光案内所(52.4km/105.2km)
次の目的地は52.4km先の通過チェック、筑波山に行く。
道端にはススキの穂が緩やかに風にたなびいている。秋の風情を満喫。
56.6km、東武日光線の踏切で引っ掛かる。あれは特急か?初めて見たかも知れない。
57.0km、久喜市に入った。
57.8km、利根川橋で利根川を渡る。
橋の上で茨城県に入った。
60.2km、山形新幹線の高架を潜る。県道56号は相変わらず大型車が多く走っているが今日は余り気にならない。
62.8km、駒羽根交番前交差点を左折してつくば・八千代方面に進む。
69.7km、ここを左折するとKDDI八俣送信所に行けるのか。一度近くまで行ってみてみたい。
八俣送信所のアンテナ群を眺めるのがこの区間のちょっとした楽しみ。今日は抜群の天気なので青空に紅白のアンテナが良く映える。なかなかの眺望だ。
72.7km、八千代町に入った。
77.7km、若三差路交差点を右折して国道125号に乗る。ここから下妻市街までは交通量が多いので注意が必要。
81.0km、鬼怒川を渡る。橋の上から渋滞しているので何事かと思ったら橋を渡って直ぐの所が工事中だった。
鬼怒川の風景は長閑。
82.2km、長塚三差路を道なり直進。左折レーンがあるので後続に注意しながら進む。国道125号はいつもの通り交通量は多め。
84.3km、筑西方面に左折して下妻市街に入っていく。復路は正面から戻ってくる。
84.9km、下妻市役所前を通過。
85.1km、右折して桜川・明野方面に進む。交差点から筑波山が見えた。
青空にアドバルーン。アドバルーンなんて凄く久し振りに見た気がする。何かとても懐かしい感じ。
筑波山がくっきりと見える。こんなにすっきりとした開放感は久し振りだ。
89.3km、小貝川を渡りつつ筑西市に入る。筑波山が正面に入った。
筑波山がどんどん近付いて大きくなっていく。
94.8km、桜川を渡ってつくば市に入る。のんびり走ってきた割にはもうここまで来たのかという感じ。時刻は13:10、大してハイペースではないが経過時間が短く感じる。
95.7km、目的地は正面右方向に位置するが左折して真壁方向に進む。
96.0km、桜川市真壁町に入った。アタック真壁城の時はここを真っすぐ進む。
つくばりんりんロードの入口を通過。
97.4km、つくばりんりんロード入口のちょっと先を鋭角に右折して山道に入る。信号が無いので後続に注意して進む。
曲がると直ぐに急坂。400m程だが7%位の勾配でずっと平地を橋続けてきたのでかなりの急勾配に思える。
97.9km、水門に行き当たったら右折方向に進んで湖畔を走る。
98.8km、鋭角に右折して山道に入っていく。椎尾山薬王院参道の石碑が目印。ここから4.5km平均勾配6%超のヒルクライムが始まる。
序盤から10%の急坂が出て来て相当きつく感じる。ここまでのド平坦からのギャップが激しい。膝に負担をかけない様にゆっくりと登って行く。
九十九折りの林道をぼちぼち登って行く。清々しい空気の中ヒルクライムで汗を掻くのが抜群に気持ち良い。こんなに爽快で楽しいヒルクライムはそうそうない。
100.2km、薬王院前を通過。ここで一旦勾配が緩むが直ぐにまた登りが始まる。
落ち葉が溜まった林道は秋の風情。日差しの感じも13時半にしては弱弱しい。この感じが秋らしくてとても良い。
101.6km、一旦下りになって左折方向に進む。真っすぐ下ってしまうと明後日の方に行ってしまうので注意が必要。曲がると再び登り、山頂まで1.6kmで勾配は7%位。そこそこきついが今日は本当に楽しく登れている。静かな林道がとても心地良い。
103.2km、ピークに到達。ここから直ぐに下りで筑波梅林の敷地に入っていく。
急勾配で曲がりくねった下り坂をそろりそろりと下る。梅の木は当然ながら冬枯れの状態。
見下ろす下界は結構霞んでいる。なかなかの開放感が清々しい。
紫陽花も冬枯れ。6月開催ならば満開のはずだったのに。
僅かなススキの穂が辛うじて見頃な感じか。
104.9km、梅林の敷地内の下りを終えて県道42号に合流。左折して300m登れば通過チェックだ。
登りは駐車場待ちの車で大渋滞。なかなか進まず立ち往生。
105.2km地点の通過チェックに到着、チェックタイムは14:00。
そこそこ先着の人がいる様だ。
筑波山観光案内所の中に入って左側にスタンプ台がある。
ブルベカードにスタンプを捺して通過証明にする。
観光案内所の道を隔てた正面のトイレに寄って15分程の休憩の後出発。
通過チェック->PC2/セブンイレブン大利根北大桑店(48.0km/153.2km)
次の目的地は48.0km先のPC2。元来た道を一気に下っていく。
108.8km、下りを終えて県道14号を横切る。下妻方面に直進、後はゴールまでほぼ平坦。
113.2km、下妻市に入った。県道214号は車通りも少なく走り易い。
115.0km、高道祖東交差点で国道125号に合流、右折して古河・八千代方面に進む。ここからしばらくは交通量の多い道となる。
気温19℃、体感はもう少し高いか。結構汗を掻いているので走りながら塩タブレットを食べる。
119.5km、小野子T字路交差点を通過。ここで往路に合流して遡る。
122.8km、鬼怒川を渡る。国道125号は思った程混んでいなくて比較的落ち着いて走ることができるのは有難い。
126.0km、若三差路を左折。国道125号を離れると交通量が減るので走り易くなる。
134.4km、再び八俣送信所を眺めながら走る。午後になって空の色が幾分霞んで往路とはまた違った風景になっている。
138.5km、国道4号を横切る。順調に距離を消化していく。
141.0km、駒場根交番前交差点を今回は直進する。直ぐ後ろを付いて来ていた人が右折していった。ちゃんとキューシートを見ないと駄目ですよ。
直進しても結局は県道56号に合流することになっている。こっちの道の方が車通りが少なく走り易い。
142.4km、釈迦西交差点で県道56号に合流、左折方向に進む。私的には駒羽根交番前交差点で2段階右折をするよりこっちのルートの方が素直だと思う。
143.6km、山形新幹線の高架を潜る。西日がかなり低くなって眩しくなってきた。
145.1km、中田町交差点を右折して利根川橋に上がる。
今まではここから歩道に上がって反対車線の歩道を走って往路を遡っていたが今回は車道を直進して橋を渡り終えたら左折方向に進むというルート変更が加えられた。
橋を渡り終えて上野・春日部方面に道なり左に進む。埼玉県に入った。
国道125号は車通りが多くちょっと走り辛いがそこそこ車が流れているので何とかなった。
150.1km、佐間(西)交差点を右折。
新しくできたばかりのバイパスはとても走り易い。なかなかの開放感のある道は走っていて気持ちが良い。
150.9km、加須市に入った。
153.0km、ここを左折すればPCはもう目前。
153.2km地点のPC2に到着、チェックタイムは16:14。
最終PCなのでいつもの様にモンスターエナジーを補給する。休憩していたらオダ埼御一行様が到着。あれ?どこで抜いたのか全然気付かなかった。15分程の休憩の後出発。
PC2->ゴール/入間豊水橋(50.3km/203.5km)
さあ、後はゴールを目指すのみ。残り50.3kmは3時間あれば確実にゴールできるだろう。ゴールする頃は夜だな。
155.3km、またしても踏切に引っ掛かる。今日は良く引っ掛かったな。
156.0km、左折ポイントを見逃さずに曲がる。もうほぼ頭に入ったからこれからは大丈夫だろう。
16:35、地平線に太陽が沈むのを正面に見ながら走る。ちょっと感動的な風景。
157.4km、大室交差点を右折、国道122号方面に進む。
夕焼けが美しい。それにしても今日一日ここまで風景を存分に楽しんだブルベはちょっと記憶にない。ブルベってこんなに余裕の持てるイベントだったのかとちょっと不思議な気持ちになる。
160.4km、日出安交差点を右折。ゴールまで後40kmちょっと、どんどん距離を消化していく。
夕焼けのオレンジがどんどん濃くなり群青色とのグラデーションが美しい。朝焼けも良いが夕焼けも心が洗われる気がする。
161.2km、騎西城を通過。明るいうちに通過できたのでその姿を見ることができて良かった。
162.4km、騎西一丁目交差点を右折、ここを曲がれば鴻巣まで一本道。
夕暮れから薄暮に遷移していく感じがとても良い。好天のまま暮れていく空を見続けられただけでも今日はかなり恵まれている。大満足。
165.8km、鴻巣市に入った。県道38号は車通りも程々で落ち着いて走ることができている。
168.5km、上越新幹線の高架が薄暮の中のシルエットとして浮かび上がるのはちょっと幻想的。
170.1km、国道17号を横切って鴻巣市街に入っていく。
172.0km、鴻巣市街を抜けて南下する。薄暮もほぼ消えてナイトラン開始。
湘南新宿ラインの踏切に捕まった。本当に良く踏切に引っ掛かったな。この先後2か所踏切を越えなければならないからまだ引っ掛かるかも知れない。
179.5km、川田谷交差点を右折して荒川に向かう。
180.4km、太郎右衛門橋で荒川を渡る。路肩の段差と橋の継ぎ目の窪みに注意しつつ走る。ゴールまで後20kmちょっと。
184.7km、釘無橋を渡る。夜間はリスクを取らずに歩道を走行する。最後まで気を抜かずに安全第一。
185.7km、釘無橋を渡り終えて直ぐを右折。ここから上寺山交差点までは往路とは別ルートとなる。
川越市街に向かう県道160号のアップダウンは今日は全く苦にならない。ここまで180km走って来たのに疲労感がほぼないのでスイスイ走ることができる。
189.2km、上寺山交差点を鶴ヶ島方面に右折。ここを曲がるといつもの様にちょっとだけ渋滞に巻き込まれた。
190.0km、雁見橋で入間川を渡る。安全第一で側道を走行。
191.7km、上戸交差点を佐山方面に左折、ここを曲がれば入間までは一本道。
192.4km、霞ヶ関駅傍はこの時間にありがちな渋滞。まあ時間はたっぷりあるので慌てる必要はない。
空には満月がぽっかり浮かんでいる。ゴール間際の勝手知ったる道を、今日も無事に完走できそうな手応えを十分に感じながら走る。ゴール間際でここまで余裕のあるブルベも珍しい。
このルート恒例の柏原交差点までの登りは今日は楽々、微妙な左膝の痛みはほぼ支障にならずすんなりと登り終えられた。3週間前のアタック二本松と2週間前のFlecheの時は膝痛で相当辛い思いをしたのがまるで嘘の様にあっけなく終わってしまった。
202.0km、狭山市街を抜ける。もうゴールまで2kmを切った。いよいよ今シーズンのブルベも終わる。余りにすんなりと楽しく終わりそうなので妙に名残惜しい気がする。
202.8km、根岸交差点を左折すれば豊水橋はもう目の前だ。
無事ゴール、ゴールタイムは18:57、認定完走時間は10時間57分だった。
ゴール後
そそくさと着替えてスタッフ業務に復帰する。
ぱらぱらと戻って来る参加者を出迎える。感染防止対策で今までの様に飲食物を出して参加者の皆さんと完走後の歓談を楽しむ時間が持てないのは残念だが、最高のブルベコンディションを満喫された皆さんの表情が見て取れてスタッフ冥利に尽きる。
ゴールクローズの21:30を待たずに消息が確認されて撤収、首尾良く今シーズン最終のオダ埼玉清水班のブルベが終了した。
22時過ぎに無事帰宅、これにて私の今日のブルベは無事に終了。
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BRM1031埼玉200アタック筑波梅林を走り終えて3週間近くが経過したが、凄く楽しかったという記憶しかない。天気は文句なく最高で半袖ジャージにレーパンでとても気持ち良かった。精神的にもノープレッシャーでゆるりと走って疲れる前に終わってしまった。ブルベとはかくも楽で楽しいイベントなのかと再認識。そこまでのブルベがかなり酷かっただけに最後にボーナスステージが来た感じだ。左膝の痛みがちょっとだけぶり返したのは心配だったが、3週間経った今では完全に痛みも消えて長期化することもなく完治したと言える状態なので結果的に事無きを得た。
今回のコースで復路の利根川前後のルートが変更となったがどちらも走り方としては素直な方向になって実際走ってみても特に問題はなかったので今後は新ルートで良いのではないかと思う。清水班定番の難易度の低い良コースは更に磨きがかかってより一層参加者の皆さんに楽しんでもらえるのではないかと思う。
さて、次のブルベは2021 BRM1108東京200 金太郎・昼。今年から11月、12月開催が行われることとなり2021年シーズンは11月からのスタートということになった。早くも新シーズン1本目のブルベとなるが次回詳報の予定。