2020BRM1121東京600/Report 4:帰宅まで

[目次]

ゴール翌日、帰宅まで

11/23(月)、5時前に目が覚めた。そこそこ熟睡できたので頭は割とスッキリ、すんなりとベッドから起き上がる。既に昨夜のうちに荷物はまとめてあるので余裕、のんびり着替えて忘れ物が無いか最終確認をして部屋を出る。

 5:20にホテルをチェックアウト。自転車の部屋入れもOKだったし部屋も良くて居心地はかなり良かった。なかなか良いホテルだったと思う。

 輪行袋を抱えて駅までの道のり700m程をぼちぼち歩く。外はまだ真っ暗で、街の中はそこそこ静かになっているものの酔っ払いがふらふらと歩いていたり深酒の客を拾おうとタクシーが行きかっている。モノレールの始発は6:01なので時間的には余裕はある。但し那覇空港に着いてからの余裕はそれ程ないのがちょっと気掛かり。

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 5:45に美栄橋駅に到着。やはり輪行袋を抱えて歩くのは往生する。重さはともかく形がいびつで持ちにくいというのが主な理由。

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 ホームに上がって始発のモノレールを待つ。待っている間に乗客が増えてきた。多くがキャリーバックを手にしているところを見ると皆観光帰りの人達の様だ。

 6:01発の始発に乗車、既にそこそこ混んでいたが空港に近付くに従ってどんどん混んできてほぼ満員、輪行袋を持っているのが憚られる状況に終始恐縮しながら終点の空港に着くのをじっと待つ。それにしてもこれだけの観光客がいるということは空港の手荷物カウンターは大渋滞だろうとちょっと時間的に心配になる。

 15分程の乗車時間で那覇空港に到着、急いでチェックインカウンターに向かう。

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 チェックインカウンターは予想に反してそれ程混んでいなかった。X線チェックを通した後は袋を開けさせられることもなくすんなりと預け入れが完了してちょっと拍子抜け。

 少しだけ時間の余裕ができたので余っている地域共通クーポンを使い切るためにショップを見て回る。土産を買って無事に使い切ることができた。

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 7時前に搭乗口に到着。ちょうど朝焼け。後は飛行機に乗って帰るだけだ。

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 7:30発の羽田行きの飛行機に搭乗、定刻通りに機上の人となる。今回の沖縄訪問はちょっと慌ただしい感じだったが目的もきっちり果たせたし非常に有意義で楽しかった。

 ちょっとうつらうつらしていたら2時間のフライトはあっという間。往路と同様の機体のIFEで羽田へのランディングの瞬間を見ることができるのはなかなか楽しい。(手振れが酷いので閲覧注意)

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 定刻通り9:50に降機、羽田空港に戻って来た。この通路の長さと人の多さで東京に戻って来たことを思い知らされる。

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 手荷物返却口で輪行袋が出て来るのを待つ。この時間帯に所沢駅行きのリムジンバスが無いことは既に承知済みなので慌てる必要はない。

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 うわ、輪行袋がベルトコンベアに乗って出て来たぞ!これで2度目だ。まあそおっと乗せてくれたなら問題ないけれどね。急いでベルトコンベアから輪行袋を降ろして袋を見回したがダメージは無さそうなので一安心。

 輪行袋を抱え上げて移動開始、先ずはモノレールに乗る。

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 遠征から戻って来て乗るモノレールの車窓の風景はいつも腫れている気がする。地方遠征先を経つ時は名残惜しさがあってまだ旅愁がしっかり残っているのだが、飛行機を降りて空港を歩き東京の街並みを見るとスイッチが切り替わる様に「さて、この街でしっかり働いてぼちぼち生きていくか」みたいなほんの少しだけ前のめりの攻めの気持ちになれる。この心境、私的にはとても大事、ブルベ遠征でまた一つハードルを越えてほんの僅かでも成長したことの証ではないかと思っている。

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 山手線、西武池袋線と乗り継いで11:50に最寄り駅に到着。ここで輪行解除して自宅まで自走。12時過ぎに無事に自宅に帰着、これにて今回の沖縄遠征は無事終了した。

総括

 沖縄から戻って来て2週間近くが経過したが、多少記憶の改竄が入ってしまっているにしても本当に良いイメージしか残っていない。5年前に一度走っているので大筋のコースの状況は把握できていてコース自体の印象はそれ程変わらなかったのだが、今回は天気に恵まれて前回以上に走り易かったというのがかなり大きい。前回はスタート時点は雨だったということもありその部分の印象がかなり濁ってしまっていたのだが、今回は沖縄”らしくない”温暖な気候でブルベを走るという目的に関して言えば最適な環境下ではなかったかと思う。今年はコロナ禍という厄災でブルベ界も大きな影響を受けてしまったが、その流れの中で11月、12月のBRM開催が行われることとなって、そこに沖縄ブルベを持ってきたR東京さんの判断は素晴らしくナイスだと思う。関東は一気に冬らしさを増し冬用の重たいウェアを着込まなければ走れない時期になって、半袖ジャージにレーパンで爽やかに走ることができる沖縄ブルベは正にこの時期に開催されるべきブルベだと心底思う。

 R東京さんのこのコースのもう一つの大きなメリットは標準的なブルベライダーが600kmブルベで仮眠ポイントの設定の目安とする350km前後に那覇市街を通過する設定にしてあること。スタートゴール地点も那覇市街なので前後泊と走行中の仮眠を全て同じホテルにすることができる。これは走行中の荷物を大幅に減らせるので非常にメリットがある。このレギュレーションだけを取っても沖縄まではるばる600kmブルベを走りに行くメリットは十分にあると私的には思う。那覇空港から那覇市街までは4~5kmなので空港で輪行解除して自走で行ける距離だし、モノレールでも行けるので非常にアクセスが良いのは遠征組にとっても有難い。

 このコース自体については、高い山はないものの初日はアップダウンがかなりあって相当に脚を削られるので決して楽なコースではないし、島の南側は市街地走行が長いので必ずしも地方遠征のメリットを享受できるということでもない。しかし1日目の東側は確かにアップダウンはきついが車通りも信号もない北部の森の道を妙なセミの鳴き声を楽しみつもしかしたらヤンバルクイナに出会えるかも知れないとワクワクしながら走ることができるし、2日目は北部の海沿いのフラットな道を楽しめるし、1日目と2地目で違う表情の沖縄の道を楽しむことができる。

 あと、沖縄の空気を実際に吸うことは私的には色々な意味で大事。米軍基地の有様を実際に見て沖縄の実情を目の当たりにすることは非常に有意義だし、沖縄を通して戦争の歴史を眺めつつこの先の日本の進むべき道を考える材料になる。沖縄でしか見えないものがあると私的には思っている。

 来年以降も11月、12月開催があるかどうか現時点では分からないがもしまたこの時期に沖縄ブルベが開催されるのであれば是非また訪れたいと思う。

 

 さて、次のブルベはまたまたR東京さんのBRM1206東京200霞ヶ浦、私的には初めてのコースとなるが次回詳報の予定。