以前からやろうと思っていた現在のメインシンセYAMAHA/SY77の修理にやっと手を付けた。
社会人1年目で気合で買ったシンセも今年で30年目、3年前にFDDが壊れてFDエミュレータに入れ替える修理を行ったがまだまだしっかり動いている。
今回の修理箇所はディスプレイ。LCDユニットのバックライトが全く光らなくなってしまっているのでこれを何とかする。それと鍵盤の数か所で動きが渋くなって戻りが悪くなっているのを何とかする。
術式開始。裏蓋を開けるだけで20本のネジを外さなければならないので大変。
先ずは鍵盤の動きの渋い部分の手当。可動接触部に塗られているグリスが硬化してしまっている。ここにWAKOSのメンテルーブを塗布する。こういう場合にバイクメンテ用のケミカルが使えるというのは便利。
交換用のLCDパネルユニットはネットオークションで手に入れた。オリジナルのLCDパネルユニットに使われている発光部(ELシート)のみの交換でも良かったがこの際寿命を気にする必要のないLEDバックライトのパネルユニットに交換してしまった方が良いという判断。
LCDパネルユニットに到達するまでにほぼ全バラシ状態。膨大なネジの数と外しまくった結線部を全て元通りに戻せる気がしない。
やっと患部のLCDパネルユニットに到達。
無事患部摘出に成功。
新しいLCDパネルユニットを移植。ここから元に戻し始める。
何とか無事に再組み立て完了。恐る恐る電源を入れるとばっちり光った。かなり明るくて写真にはLCDの表示文字が上手く写らない。
音も問題なく出ることを確認、動きの渋かった鍵盤もばっちりレスポンス良く動くようになった。これでまたストレスなく使い続けることができる。この先まだまだ働いてもらいますよ。
それにしても楽器でも自転車でも何でも修理して故障が直り再び使える様になるというのは本当に精神衛生上宜しい。何か新しい物を買う時も新品よりも少々難のある中古品を買ってきて修理して使うことに喜びを感じる。私的に修理すること自体が趣味なのだ。