[目次]
- スタートまで
- スタート/京都駅->PC2/スプリングス日吉看板(44.1km)
- PC2->PC3/民有林道郷路線記念碑(77.8km/121.9km)
- PC3->PC4/城崎温泉駅(39.4km/161.3km)
- PC4->PC5/七竜峠ロードパーク開通の碑(23.9km/185.2km)
- PC5->PC6/丹後縦貫林道太鼓山線看板(25.3km/210.5km)
- PC6->PC7/丹後半島絶景ビューポイント看板(19.6km/230.1km)
- PC7->宿泊1/シーサイドホテルパルコ(53.2km/283.3km)
スタートまで
11/21(日)、4:20に起床。睡眠時間は十分ですんなりとベッドから起き上がる。陰鬱な感じは相変わらずだがうだうだ逡巡している時間は無いのでとにかく身体を動かす。ウェアに着替えて朝食用のパンを食べつつ荷物をまとめる。
4:55にホテルをチェックアウト。5時スタートなのに既に遅刻気味、慌てて京都駅に向かう。
早朝の京都駅前は車通りもなく静か。空は予報通りで晴れている模様、一安心。気温は恐らく10℃位で指切りグローブでも問題ない。
先ずは京都駅のコインロッカーに荷物を預け入れる。昨日のうちに場所を確認しておいたのですんなりと作業完了。
スタート証明の写真を撮る。時刻は5:03。取り敢えず申告通りの5時スタートということにできそうだ。
念のため京都駅の写真も撮っておく。
1日目は京都駅から舞鶴市までの283.3km。
獲得標高は5400mで主な山岳地帯は3つ、取り敢えず30km、130km、230kmと覚えておく。ルートは完全に未知数で走ってみなければ分からない。2泊3日の長丁場なので疲労を溜めない様に休憩はおおよそ50km前後の等間隔でこまめに入れる様に休憩ポイントを設定してある。とにかく初日から283kmというのはかなりな冒険だがここをクリアできればその後が楽になる。とにかく初日を無難に走り切ってメンタル的な憂鬱を振り払いいつものブルベのペースに乗せることが今日の目標となる。
スタート/京都駅->PC2/スプリングス日吉看板(44.1km)
5:08に緩々と走り始める。さあ、矢は放たれた。とにかく明後日ここに戻って来ることだけを考えて前に進むのみ。
京都の街中を緩々と北上、道沿いに神社仏閣の類が暗がりの中薄っすらと見えるのがここが京都であることを実感させてくれる。
車通りは少ないが信号は多い。遅々として進まない。
3.4km、二条城の脇を通過。二条城なんて高校の修学旅行で来て以来ではないだろうか。
7.4km、左折方向に進み大通りを離れる。
8.4km、西賀茂方面に右折。
8.7km、左折方向に進む。土地勘は全くないのでナビの指し示すルートだけが頼りだ。
曲がった途端にいきなりの急坂で息が上がる。まだ京都の街中から抜け切れていない感じなのにこんな登りが出て来るのか。
勾配は緩んで住宅街の中をじわじわと登って行く。
気温は8℃、スタート時より体感的に寒くなった気がする。
脚はそこそこ回って体調は問題無し。とにかく今回は2泊3日の長丁場なので疲労を溜めない様にひたすら抑えて走る。
民家がまばらになり山道に入ってきた感じ。登りは更に続く。
13.3km、ピークの到達。これが今日最初の峠越えとなる京見峠か。そのまま下りに入る。
17.2km、細い山道を一気に下って分岐に出た。杉坂口方面に左折。気温3℃、山の中に入って一気に寒くなった感じだ。流石に指切りグローブだと辛くなって来た。日が昇れば気温が上がると思うのだが、時刻は6:22でもまだ暗い。日の出が遅い。
17.9km、橋を渡ってT字路を右折、国道162号に乗る。
アップダウンをこなしながら国道162号を進む。ようやく空が明るくなった。
22.5km、登りの先にトンネルがあった。ということはRWGPSの高低図にあったあの山は登らずに済むということだな。トンネルがあると妙に嬉しくなる。
気温2℃、ここまで下がるとは想定外。京都の山中の寒さを読み間違ったか。走行中で身体が温まった状態なのでまだ何とか耐えられるがとにかく早く日差しが欲しいところ。
24.6km、左折して国道162号を離れる。
微妙な下り基調を順調に進む。
29.2km、橋を渡って国道477号に突き当たる。亀岡・南丹八木方面に左折。
一向に朝日が見えないと思っていたら霧が出てきた。晴天の下の爽快な早朝走行を想像していただけにかなりがっかり。
31.7km、南丹日吉方面に右折、国道477号を離れる。
平坦基調をぼちぼち進む。霧というよりは雲の中にいるような感じだ。
33.6km、南丹八木・南丹日吉方面に左折して橋を渡る。
川沿いの道はなかなかの風景、紅葉の季節にはまだ若干早い感じ。
路面は余り良くないが何となく走っていて楽しい道だ。
38.0km、橋を渡って突き当りを右折方向に進む。
道幅が広くなり路面が奇麗になって走り易くなった。微妙なアップダウンをこなしながら進む。ダム湖を見下ろす山並みはなかなかの絶景。
待ちに待った日差しがようやく出てきた。これで少しは気温も上がって来るだろう。
43.2km、ダムの傍を通過。近くで見るとなかなかの迫力。
振り返ると朝日が見えた。ようやく爽やかな朝の訪れに気分もぱっと晴れた。PC2はもう直ぐ。
44.1km地点のPC2到着、チェックタイムは11/21の7:39。通過証明写真を撮って直ぐに出発する。
PC2->PC3/民有林道郷路線記念碑(77.8km/121.9km)
次の目的地は78km先のPC3だが、その間に休憩ポイントを2か所経由していく。休憩をコンスタントに入れることで心身共に定期的にリフレッシュするタイミングを作ることはロングライドにはとても有効だ。
44.5km、京丹後・南丹日吉市街方面に右折。朝日を受けたのはほんの一瞬で再び空は白く曇ってしまった。
休憩ポイントが見えた。ほっと一息。
48.4km地点の休憩ポイント1に到着、チェックタイムは11/21の7:56。
それ程空腹感はなかったが気温は低めで体温維持でもエネルギーは消費しているはずなのでパンを食べてしっかり補給しておく。15分程の休憩の後出発。
相変わらず白い霧に覆われたまま。日差しが出てくる気配はない。
51.6km、国道27号・丹波方面に左折して直ぐ踏切を渡る。
52.6km、T字路を左折方向に進む。曲がって直ぐに緩く登る。
相変わらず低い雲の中にいる様で視界はかなり悪い。裏道で車が少ないのが幸い。
55.0km、下り基調から国道27号に合流、右折方向に進む。
国道27号は微妙なアップダウンはあるものの下り基調で順調に進んでいく。
67.8km、出野交差点を左折。京都界隈は交差点名は信号の上ではなく単独の標識で表されている様だ。
68.1km、ちょこっと登ったと思ったらT字路にぶつかって右折。
68.7km、広野交差点を右折方向に進んで県道450号に乗る。。
県道450号を順調に進む。ここまで走って来てようやく普段のブルベの様に落ち着きを取り戻した気がする。
何となく気持ちにゆとりが出て来て、ブルベ中の私的定番の鼻歌”無風状態/はっぴいえんど”を口ずさみながら走る。ブルベで心理的に辛くなった時にこの歌を思い出すとふっと心が和らいで楽になる有難い歌だ。ふと、この歌を6弦ベースのコード弾きで弾き語りをやったら良い感じなのではないかというアイディアが浮かんだ。
70.5km、綾部市に入った。県道450号はアップダウンはあるが信号は皆無で車通りも少なく非常に走り易い。
78.8km、単線の踏切を渡る。線路と道路の角度がかなり浅いので車輪を線路に落とさない様に注意して渡る。
79.9km、橋が見えて来て何となく街らしいところに入って来た。そろそろ国道450号の快適区間も終わりらしい。
80.3km、狭い街中を走る。車通りもそこそこあるので注意が必要。
81.5km、T字路で県道8号に合流、どうやら綾部の市街地に入った様だ。
83.0km、鳥ヶ坪交差点を右折して市街地を抜けていく。
84.7km、栗町交差点を福知山方面に左折、県道74号に乗る。
87.0km、古墳の標識があったので矢印の指し示す方向を見たら小高い丘が見えたがあれ全体が古墳なのだろうか。
87.9km、福知山市に入った。
県道492号に乗ってじわじわと登り基調になって来た。まだ山岳地帯に入るには早いと思ったが地図の読み違いか?
92.5km、短いトンネルに到達、ここを抜けたら直ぐに下りになったのでどうやらアップダウンの一つだったらしい。
97.4km、公庄交差点を左折して国道175号に乗る。
川沿いの国道175号を進む。相変わらず霧に覆われて日差しが出る気配はなし。休憩ポイントはもう直ぐ。
左折ポイントの角の休憩ポイントが見えた。ホッと一息。
98.9km地点の休憩ポイント2に到着、チェックタイムは11/21の10:22。
日差しが無いので気温が上がってこない。恐らく10℃を切る位と思われるが、ウインドブレーカーを切るかどうか迷うところだ。止まると寒く感じるが走ると気にならなくなるので取り敢えずこのまま走り続けることにする。15分程の休憩の後出発。
さてここから先はいよいよ今日2つ目の山岳地帯に入っていく。PC3までは23kmの登りだ。ちょっと気合を入れる。
気温は7℃か。体感はそこまで寒く感じないが登り基調で身体が温まったからだろうか。
国道176号はアップダウンを繰り返しつつ基本登り基調でじわじわと標高を上げていく。車通りはそれ程多くなく信号は殆どないのでペースキープで登り易い。
105.0km、登坂車線が出て来て勾配が5%を超えてきた。えっちらおっちら登って行く。
105.6km、トンネルでピークに到達、一旦下る。
108.2km、市場交差点を左折して国道176号を離れる。そろそろ登りが本格化しそうな気配でそこそこ暑く感じるのでアームウォーマーとレッグウォーマーを外す。
県道63号に乗って、7%前後の坂が続く。車通りが全くないので落ち着いて淡々と登って行くことができる。
111.3km、ピークに到達、兵庫県に入った。一旦下る。
静かなダウンヒルを快調に下る。こういう道を登って下るのは山岳ブルベの醍醐味だな。
113.3km、下りが終了し分岐を赤花方面に右折。曲がって直ぐに登り開始。
静かな山道が続いていく。徐々に登りが楽しく思えるようになって来た。
勾配がきつくなって10%弱の登り応えのある坂が続く。ペースキープでじわじわと登って行く。
116.5km、分岐を左折して県道251号を離れる。枝道に入って一旦下るが直ぐにまた登りが始まった。
10%近いガッツのある登りが続く。
ピークに到達して下ったのでこれで終わりかと思いきや直ぐにまた登り始めた。どうやらPC3が本当のピークらしい。PCまでは2kmを切った。
10%弱の勾配が続く。
道の落ち葉が凄い。車がほとんど通らない証拠か。PCはもう目前。
121.9km地点のPC3に到着、チェックタイムは11/21の12:20。
ここの標高は600mそこそこだが周囲の山々が見渡せてなかなかの絶景。通過証明の写真を撮って一呼吸おいて出発する。
PC3->PC4/城崎温泉駅(39.4km/161.3km)
次の目的地は39km先のPC4だが、その前に25km先の休憩ポイントに立ち寄っていく。ここはピークなのでそのまま下りに入る。
下りは10%前後のかなりの急勾配で道には落ち葉や小枝や小石が散乱していてブレーキをかけながらそろりそろりと下っていく。
下りの途中で道が崩落している箇所がある。視覚的にかなりのインパクトがある。
ガードレールのないワイルドな下り坂で崖から飛び出さない様に注意しなければならないが眺めはなかなかに良い。
125.5km、3km程下ってT字路にぶつかった。左折方向に進んで更に下っていく。
相変わらず急勾配だが道幅が広くなったのでさっきよりはスピードが出せる。順調に下っていく。
128.4km、T字路を右折して国道426号に乗る。ここまでで今日2つ目の山岳地帯を抜けた様だ。ここから80km位はまとまった山はないものと記憶している。
130.9km、T字路を出石方面に左折して国道426号をトレースしていく。
川沿いの国道426号を順調に進む。気温14℃、下界はそこそこ気温が上がっていた。やはり長袖ジャージでなくて良かった。
133.2km、右折して国道426号を離れ口小野方面に進む。
136kmを過ぎて結構な登りが始まった。こんなところに高い山はなかったと思ったが見落としていたか。
137.9km、2km弱登ったらトンネルに到達。どうやらここがピークらしい。
長いトンネルを抜けてそのまま下りに入る。
141.4km、下りを終えてT字路を出石市街・豊岡市街方面に左折する。
145.9km、分岐を右折して六方たんぼ方面に進む。
広域農道らしい真っすぐな道を進む。休憩ポイントはもう直ぐ。
休憩ポイントが見えた。ホッと一息。
147.8km地点の休憩ポイント3に到着、チェックタイムは11/21の13:36。
取り敢えずここまで来て今日の行程の半分を消化したので気分的にかなり軽くなった。ちょっと空腹感があったのでパンを2個食べてしっかり補給、15分程の休憩の後出発。
さて改めて13km先のPC4を目指して走り始める。
149.6km、十字路を左折方向に進む。
川沿いの土手に上がり、正面の水色の橋を渡る。
151.3km、豊岡市街に入って香美・城崎方面に右折。
川沿いの県道3号を進む。城崎市街までは10km。
県道3号は車通りがかなり多く道幅が狭いので神経を使わされる。
161.8km、PCから折り返してきて渡る水色の橋を一旦通り過ぎて左折、踏切を渡って右折して線路沿いを進む。
相変わらず車通りが多い。PCはもう目前。
駅に着いた。ホッと一息。
161.3km地点のPC4に到着、チェックタイムは11/21の14:27。
城崎温泉は有名な観光地らしくかなりの人出で賑わっている。人混みが苦手なので通過証明の写真を撮って直ぐに退散する。
PC4->PC5/七竜峠ロードパーク開通の碑(23.9km/185.2km)
元来た道を戻る。次の目的地は24km先のPC5。距離が短いのでちょっと気楽。
踏切を渡り直して先程通り過ぎた橋を渡る。
162.1km、橋を渡って直ぐのT字路を京丹後方面に左折、県道9号をトレースしていく。
水辺の紅葉が良い感じに見頃に差し掛かっている。
163.9km、分岐を京丹後方面に左折、曲がった途端に急坂が始まる。
165.1km、1km程登って直ぐにピーク、そのまま下る。
167kmを過ぎてはっきりとした登りになって来た。
169.8km、3km弱登ってピークに到達、京都府に入り直す。分岐を左折してそのまま下る。
かなりな急勾配で全開で下ることができない。もっと緩やかに長く下ってくれれば良いのに。
171.8km、下りを終えて県道49号に合流、左折方向に進む。
水辺に出たがこれは海か?湖か?
176.3km、左折して水辺を離れる。
179.1km、国道178号に合流、左折方向に進む。
181.5km、観光ホテル街を抜けて直進すると直ぐに登りが始まった。
序盤は5%超の比較的緩やかな登りだったが進むに従って10%超のきつい勾配になって来た。えっちらおっちら登って行く。
3kmちょっと登ってようやくPC5が見えた。ホッと一息。
185.2km地点のPC5に到着、チェックタイムは11/21の15:50。通過証明の写真を撮って直ぐに出発。
PC5->PC6/丹後縦貫林道太鼓山線看板(25.3km/210.5km)
次の目的地は25km先のPC6だがその前に17km先の休憩ポイントの立ち寄る。ここはピークなのでそのまま下りに入る。
これは間違いなく日本海だろう。この荒涼とした雰囲気が如何にも日本海という感じだ。
久し振りに下り坂を全開で下った気がする。こういう緩い勾配のダウンヒルだと登りのロス分を取り戻せるのだがここまでの下り坂は急坂が多くてなかなか取り戻しができなかった。
191.1km、橋を渡って鋭角に左折。
海沿いの道をのんびり落ち着いて走る。そこはかとなく旅情が湧いてきて和む。
192.9km、国道178号に再合流して左折方向に進む。
振り返るとぼちぼち日没。明るいうちに最後の山岳地帯を抜けるのはまず無理だな。
この辺りは国定公園なのか。国定公園という言葉を久し振りに聴いた気がする。
微妙なアップダウンをこなしながら国道178号を順調に進む。
200kmに到達、ここまで11時間半は予想外に良いペースで来ている。気持ち的にちょっと余裕が持てる展開だ。
国道178号は車通りが少なくて走り易い。休憩ポイントはもう直ぐ。
休憩ポイントが見えた。ホッと一息。
202.0km地点の休憩ポイント4に到着、チェックタイムは11/21の16:34。
ここから先はいよいよ今日最後の山岳地帯に突入するし直ぐに暗くなって夜間走行になるのでここでアームウォーマーとレッグウォーマーを着けて準備万端で登りに備える。20分程の休憩の後出発。
202.8km、経ヶ岬灯台・丹後松島方面に右折して国道178号をトレースしていく。
PC6までは7kmちょっと、先ずはそこに辿り着くことだけに専念する。長い距離をイメージするとしんどいので一つ一つチェックポイントをクリアしていくことしか考えない。
薄暮が消えてナイトラン開始。海沿いの道も204kmを過ぎて徐々に登り基調になって来た。
206.4km、トンネルを抜けて下る。まだ海沿いのアップダウンの最中で山岳地帯に入ったわけではなさそうだ。
もう直ぐPC6というところで登りになった。いよいよ山岳地帯に突入したか。
210.5km地点のPC6に到着、チェックタイムは11/21の17:30。通過証明用の写真を撮って直ぐに出発。
PC6->PC7/丹後半島絶景ビューポイント看板(19.6km/230.1km)
次の目的地は20km先のPC7。ここから先は山岳地帯なので20km丸々登りだと覚悟して進む。
PCの角を右折したら直ぐに急坂が始まる。この急坂が20km続くはかなりしんどいが冷静に考えれば今日の最高標高地点はせいぜい600mちょっとなのでそんな無茶なことにはならないはずだ。
真っ暗で車通りのない山道を淡々と登って行く。深夜の様な感じだがまだ18時を過ぎた位なのでまだまだ時間的には余裕がある。焦らずじわじわ登って行く。
216.3km、真っ暗なステーキハウスの辺りまで登って来て勾配が緩んだ。人心地ついてちんたら走りながら脚を休める。
218.8km、分岐をスイス村方面に直進、ちょっと走ったら再び勾配が増してきてきっちり登りになった。まだまだピークは先の様だ。
7~8%位の登りが続く。真っ暗なので周囲の状況が良く分からないが時折道横の林の中でガサガサっと何かが動く音が聴こえて冷や汗を掻く。鹿ならまだいいが熊が出てきたらと思うとかなり緊張する。
222.3km、暗くて良く見えないが建物が数軒並ぶ小さな集落に出た。そこを過ぎると勾配が緩んで直ぐに下りになった。ここがピークだったか。しかしPCはまだ先、この先また登るのだろうか。
2km程下って再び登り。アップダウンを繰り返すがなかなかPCに辿り着かない。
進むにつれて道に落ち葉が堆積してきた。車が走った形跡が薄いのが妙にプレッシャーになる。ここで遭難したら簡単には見つけてもらえなさそうだ。
空には月が明るく輝いているのが緊張を和らげてくれるので有難い。PCはもう直ぐだ。
230.1km地点のPC7に到着、チェックタイムは11/21の19/19。
日中ならば絶景が楽しめそうだがこの暗闇ではどうしようもない。トイレもないのでとにかく早く下山してしまいたい。通過証明の写真を撮って直ぐに出発する。
PC7->宿泊1/シーサイドホテルパルコ(53.2km/283.3km)
さあ、後はホテルを目指すのみ。ホテルまで50kmだが、その前に20km先の休憩ポイントに立ち寄る。
PCから先はもう登りはなかったはず。このまま下界へと長い下りが始まる。
真っ暗な上に急勾配なので全くスピードが出せない。そろりそろりと下っていくが、途中で遂に鹿に遭遇!道の真ん中に2匹いたがこちらに気付いて直ぐに山の中に逃げて行った。更に下ると今度は親1頭と子供2頭が道の真ん中にいた。こんなにたくさんいるとはちょっと驚き。
234.6km、T字路に突き当り日置方面に左折、県道75号をトレースしていく。更に下りは続く。
239.6km、ようやくちらほら民家が見えてきて人里に下りて来た気配がしてホッとする。下りはまだまだ続く。
243.3km、国道178号に突き当たったところでようやく下りは終わった。右折して宮津市街方面に進む。これで今日最後の山岳地帯を抜けてほっとした。
国道178号を淡々と進む。左手は海だが暗くて良く見えない。
246.0km、分岐を左折して枝道に入り国道178号から離れる。ここから天橋立に向かうのか。
246.9km、天橋立の入口に到達。天橋立は未舗装路ということなので覚悟を決めて突入する。
入口から直ぐの所にトイレがあったので立ち寄る。すっきりして改めて天橋立にチャレンジ開始。
未舗装路とは言え、路面がでこぼこ荒れているという感じでもないのでロードバイクでも何とか走れるレベル。但しところどころに大きめの石が落ちているのでうっかり踏んでパンクをしない様に気を付けて走る。
249.5km、天橋立の出口に到達、何とか未舗装路をクリアしてホッとする。距離にして2.7kmといったところか。
この辺りは観光地の様だが20時を過ぎて静かで人通りはまばら。突き当りを左折して石畳を進む。
249.7km、T字路を右折してちょっと行けば休憩ポイント5だが、天橋立の入口でトイレを済ませることができたし疲労感も薄く、ホテルまで一気に行けそうだったのでスキップすることにしてルート通り左折方向に進む。
251.0km、道なり左折方向に進んで国道178号に再合流する。
253.4km、分岐を右折して踏切を渡り国道178号を離れる。
254.0km、T字路を左折すると直ぐに登りが始まった。あれ?まだ登りが残っていたのか。最後の山岳地帯を抜けてすっかり油断していた。
5%前後を2km程登って下る。
257.7km、下って来てT字路にぶつかり右折方向に進む。再び登り基調、まだ登りは終わっていなかった。
10%近い真っすぐな登りが続く。油断していたので凄くきつく感じる。こんなことなら休憩ポイントで休んでおけばよかったと後悔しても後の祭り。なかなか最後まで楽をさせてくれない。
260.0km、2kmちょっと登ってピークに到達、遂に舞鶴市に入った。そのまま下りに入る。
真っすぐな下りを快調に下る。車も信号も殆どないので夜でもそこそこ余裕を持って下れるのが有難い。
265.3km、分岐を左折して国道175号方面に進む。曲がった途端にまた登り。
265.9km、ちょっと登っただけで直ぐにトンネルで一安心。トンネルを抜けると更に下りが続く。
268.6km、下りが終わって国道175号に突き当たる。左折して小浜・宮津方面に進む。
269.0km、右折して橋を渡り小浜・舞鶴市街方面に進む。
国道175号を順調に進む。ぼちぼち道の両脇に建物が増えて来て市街地が近付いていることを窺い知る。今日は何とか無難に走り終えられそうでちょっと気持ちが和む。
278.0km、まだ登りが残っているのかと思いきや直ぐにトンネルだった。今日のゴールまではあと5kmちょっと。
280.7km、海上自衛隊の基地の傍を通過。ここは過去にブルベで通ったことがある。
間近で見る自衛艦はなかなかの迫力。ゆっくり眺めていたい気持ちはあるがホテルで早く休みたいので直ぐに出発する。
283.0km、舞鶴の市街地に入って来た。分岐を左折すれば直ぐにホテルだ。今日も無事に走り終えられそうで安堵感が広がる。
11/21の22:15にホテルに到着。隣のコンビニで食料を買い込んでチェックイン。自転車の部屋置きはNGだったが、取り敢えずロビーに置くことはできた。
部屋に入ってウェアを脱ぎ捨てた時の開放感が毎度のことながら堪らない。シャワーを浴びて汗と汚れを洗い流し浴槽に湯を溜めてちょっとの間のんびり浸かって束の間の疲れを癒す。
電装品の充電をセットして遅い夕食を食べる。取り合えず初日の280kmを無事に走り終えられてほっとしている。何とかこのまま波に乗ってとにかく明日一日を走り終えることだけに集中しようと自分に言い聞かせる。残念ながら明日の天気予報は変わらずの雨予報だが、少なくとも今日よりは距離も標高差も少ないから楽なはずだ。朝食付きなので明日は朝食を食べてから出発することにして6時起床の7時リスタートとする。アラームを6時にセットして早々にベッドに入る。消灯時刻は11時半前。