2022BRM1210埼玉300

 12月も半ばを過ぎて今年もあと2週間を切った。もうひたすら政治が無茶苦茶なことになっていてまるで坂道を転げ落ちるように日本がおかしなことになっていくのを日々眺めていて無力感に取り付かれてしまうのに抵抗しながら生きている。言いたいことは山ほどあるが取り敢えず今日のところは一言だけ。岸田内閣の支持率がついに3割を切ったがそれでも自民党内では岸田降ろしが始まらないし野党の攻勢も全然緩いままだし軍拡やその他数多くの失政に対する世論の怒りの沸騰もない。自民党の悪政は勿論捨て置けないがそれ以上にこの国の政治にはもはや自浄作用が働かなくなっていることの方が本当の危機的状況だと思わざるを得ない。このまま世論が衆院解散総選挙に持ちめなければこの先3年で更に自民党が無茶苦茶なことをやって来るだろう。そのことの危機感を強烈に感じつつも、心穏やかに日々の生活をそこそこ楽しむ努力を惜しまず明るく前向きな気持ちで年末年始を迎えたいところだ。

 そんなわけでBRM1210埼玉300アタック那珂川の走行レポートは下記の通り。

 

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[目次]

スタートまで

 12/10(土)、4時前に起床。まずはPCを開いてDNSメールのチェック。前日までの予測でブルベカードを印刷しておいたが、予測よりDNS連絡が少なかったので急いで追加枚数を印刷する。前回のアタック筑波紅葉の時は雨予報で予測よりもDNSが多くブルベカードがかなり余ってしまったのだが、今回は好天予報なのでDNSは少ない。今日は私も走るのでウェアに着替える。天気予報の最終チェックでは終日荒天で朝夜は気温一桁だが日中は15℃位まで上がる見込みなのでウェアは半袖ジャージにレーパンを基本にアームカバーとレッグカバーを着けてグローブは指付きと指切りを両方持って念のためにウインドブレーカーを携帯する。

 家の外に出るとまだ真っ暗だが空には星空が広がっているので好天は間違いなさそう。車にバイクを載せて4時半過ぎに自宅を出発、入間豊水橋に向かう。

 5時前に入間豊水橋下の河川敷に到着。急いでスタッフ機材を車から降ろしてスタート受付を開設する。

 6時スタートの受付を開始すると早速列ができた。以前の様に前発組の前のめりでやる気満々な雰囲気が戻って来てちょっと嬉しくなる。

 5:40になったので6時スタートのブリーフィング開始。ぱっと見で50人近くいそう。アタック筑波紅葉の時とは打って変わって大盛況。

 今日のコースは入間をスタートしひたすら北東方面に進み、那珂川馬頭まで行って折り返して入間まで戻って来る往復ルートの300km。オダ埼清水班の定番コースだ。

 登りは折り返し地点の手前の那須烏山付近のアップダウンのみで山岳と呼ぶ程の大袈裟なものではなく獲得標高差は1600m程度。天気も申し分なく、朝夜の寒さが気になるものの日中は15℃近くまで上がり風も殆ど無いのでサイクリングコンディションとしてはベストと言って良いのではないか。条件的にかなりの高速ブルベになりそうだ。

 5:50になって6時スタート組を送り出す。皆さんお気をつけて!

 6時スタート大方送り出して7時スタートの受付開始。こちらは毎度の如くまったりのんびりモード前発組と後発組の雰囲気の違いは毎回面白い。

 6:40になったので7時スタートのブリーフィング開始。こちらもそこそこの人数で賑わっている。

 スタート前の和やかな談笑風景。ネガティブに言ってしまえばコロナに慣れてしまったということになるのかも知れないが、ブルベが本来のスタイルを取り戻しつつあるのは悪いことではない。

 6:50になったので7時スタート組を送り出す。皆さん無事にゴールまで帰って来て下さいね!

 参加者が走り出して行き静かになった豊水橋の下。すっかり明るくなったけれどまだ朝日は差してこない。朝が来るのが本当に遅くなった。

 まだDNS連絡のない人を待ちながらスタート受付を撤収しつつ出走準備をする。

スタート/入間豊水橋->PC1/筑西市下館運動公園(89.4km)

 ゴールクローズを見届けて7:30にぼちぼち走り始める。

 0.9km、根岸交差点を狭山市街方面に右折。最初の目的地は89.4km先のPC1、区間距離が結構長いがノンストップで行く予定。

 曲がって直ぐにクロサワさんに抜かれてあっという間に見えなくなった。これで完全に最後尾。

 5.2km、柏原交差点を右折方向に進んで県道260号に乗る。

 7.3km、川越市に入った。半袖ジャージにレーパンでアームウォーマーとニーウォーマーで走り出したが取り敢えず寒さは大したことなく問題なし。

 12.3km、上戸交差点を川越市街方面に右折。

 13.7km、ラーメン屋なのにかつ善という名の店の角を右折して県道39号に乗る。

 曲がって直ぐに入間川を渡る。朝日が正面から照り付けて眩しい。

 15.2km、石原町(北)交差点を左折して川越市街の縁を通過していく。

 16.9km、左折して県道12号に乗る。

 18.6km、釘無橋を渡る。長くて狭い橋で毎回ちょっと怖い思いをするが今日は大型車に抜かれることもなく無難に通過。

 23.3km、太郎右衛門橋で荒川を渡る。大型車がガンガン走っているので安全第一で側道を走行。桶川市に入る。

 24.0km、川田谷交差点を左折して県道57号に乗る。

 26.4km、川田谷(市場)西交差点を鴻巣方面に左折。

 29.1km、高尾2丁目交差点を右折。

 31.7km、深井二丁目交差点を鴻巣市街方面に左折。

 人形通りの交差点で信号待ちで停まったらちょうど目の前の高さに植木鉢が。ちょっと和ませてもらったがこんな冬の最中にこんなに咲くものなのか。

 人形通りのレトロな信号。

 32.8km、本町交差点を加須方面に右折して県道38号に乗る。鴻巣市街を抜けて行く。

 34.9km、鴻巣市街を出て上越新幹線の軌道を通過すると外宇宙に出ていくイメージ。

 37.8km、加須市に入った。この辺りまで来ると車も少なくなり落ち着いて走れる様になる。

 今日は文句なしの快晴でいつにも増して開放感があって物凄く気持ちが良い。脚もそこそこ回るし体調も問題なし。気温が上がって来たので取り敢えず走りながらグローブを指切りに交換する。

 41.3km、騎西一丁目交差点を騎西市街方面に右折。

 41.9km、騎西三丁目交差点を左折して騎西の街中を抜けて行く。

 騎西城傍を通過。今日の青空には天守閣が良く映える。

 45.3km、加須の街中に入って中央二丁目交差点を右折。

 45.6km、本町交差点を左折して加須の街を抜けて行く。

 県道46号を順調に北上。車通りは今日はそれ程多くないのでストレスは全くない。

 51.5km、十勝甘納豆はいつかは食べたいと思ってはいるものの今日も素通り。

 53.0km、埼玉大橋で利根川を渡る。車が多いので今日も冷や冷やしながら何とかクリア。

 54.4km、熊本ラーメンみち丸前を通過。ここも寄りたい寄りたいと思いつつもなかなか開店時のタイミングに合うことがない。

 57.0km、柏戸(遊水地)交差点を古賀方面に右折してサイクリングロードに入る。

 渡良瀬遊水地を眺めながらサイクリングロードをのんびり走る。それにしても今日は最高のサイクリング日和!

 58.6km、サイクリングロードを左折してそのまま三国橋で渡良瀬川を渡る。

 59.2km、三国橋を渡り終えて直ぐに左折。茨城県に入った。

 60.3km、古河駅西口入口交差点を小山・野木方面に左折。古河市街に入った。

 60.5km、下妻方面に右折して県道294号に乗る。

 車通りが多くごみごみした苦手の国道125号を走る。後ろから数名のブルベライダーが追い付いてきたので、私よりも後発の人がいるのかと声をかけたらどうも話がかみ合わずよくよく聞いてみたら宇都宮ブルベの参加者だった。コースが重なっているらしい。

 日が高くなって暑くなって来たので信号待ちで停まったところでアームカバーを外す。

 66.7km、上大野交差点を筑西・結城方面に左折して県道124号に乗る。

 車通りの多い国道125号を離れて落ち着きを取り戻した。

 69.2km、国道4号を横切る。

 70.9km、結城市に入った。

 71.7km、結城市街方面に左折して県道17号に乗る。

 82.3km、結城市街方面に右折して県道264号に乗る。ここの信号待ちのタイミングでレッグウォーマーを外す。四肢に当たる冷たい空気が清々しい。

 83.4km、結城の街中に入って清水班御用達のお菓子屋さんでコース巡回中のスタッフが買い物をしているのを発見。その先の突き当りを左折する。

 83.7km、結城小前交差点を右方向に進む。

 85.1km、小さな橋を渡って栃木県に入る。

 86.3km、中島橋西交差点を筑西方面に右折、県道264号をトレースしていく。

 87.6km、鬼怒川を渡って再び茨城県に入る。

 88.6km、小川北交差点を直進。復路はここに左から戻って来ることになる。PC1はもう目前。

 PC1が見えた。ほっと一息。

 89.4km地点のPC1に到着、チェックタイムは11:50。

 ここはクイズポイント、クイズの答えは一番右のポールの上に載っているボールは何かというものだが答えはラグビーボールか。写真を撮って直ぐに出発。向かい側の休憩ポイントに設定したコンビニに向かう。

PC1->PC2/ローソン那珂川馬頭店(62.7km/152.1km)

 89.5km地点の休憩ポイント1に到着、チェックタイムは11:55。

 ここまで巡航速度グロス20km/hで疲労感もなく上々のペース。コース巡回中のスガタさん・カワダさんと会話しつつ15分程の休憩の後出発。

 次の目的地は62.7kmのPC2。那珂川馬頭の折り返しだ。途中休憩なしで一気に行く。

 90.2km、二宮方面に左折。

 工事片側車線をクリアして91.4km地点の元PC1のコンビニ角を右折。

 93.0km、側道を水戸・笠間方面に上がって国道50号に合流する。

 93.7km、真岡・つくば方面に側道を進む。

 94.3km、中館西交差点を宇都宮・真岡方面に左折して国道294号に乗る。

 今日の国道294号は車は少なめで走り易そうだ。

 98.3km、栃木県真岡市に入る。

 99.4km、久下田西7丁目交差点を直進。復路はここに戻ってきて下野方面に進むことになる。

 国道294号を進むうちに徐々に車が増えてきたが路肩がそこそこ広いので走りにくくは無い。アップダウンが出てきた。

 111.6km、東郷北交差点を左方向に進んで国道294号を離脱し県道61号に乗る。

 116.0km、市貝町に入った。県道61号を順調に北上する。

 この辺りまで来てようやく参加者の姿をポツポツ見かけるようになってきた。

 122.0km、芳賀町に入った。

 122.4km、祖母井南交差点を茂木・市貝方面に右折して県道69号に乗る。

 比較的新しい県道69号区間は広くて走り易い。

 123.5km、那須烏山方面に左折して県道338号に乗る。

 125km位のところで先頭と思われる人とスライド。速いなあ。現在時刻は13:40だからこのペースだと19時前後にはゴールしてしまうだろう。

 126.3km、稲毛田交差点を通過。以前はここから県道338号に合流していた。

 126.7km、神社の鳥居を迂回する様に道なり右に進む。

 この辺りの長閑な風景が小春日和な今日はより一層和んで見える。サイクリングの楽しいひととき。

 130.3km、那須烏山方面に右折して県道64号に乗る。ここを曲がると山岳地帯に入っていく。

 131.1km、1km弱の真っ直ぐな坂を登って那須烏山市に入る。

 一旦下って再び登り。距離は短い。

 132.8km、新宇都宮カントリークラブの入口前でピークを通過。そのまま下りに入る。

 下りの途中で何人もの参加者とすれ違う。6時スタートのボリュームゾーンという感じか。

 137.1km、下りを終えて荒川を渡る。あの荒川とは別の荒川。

 138.3km、向田交差点を那珂川町・那須烏山市街方面に左折して国道294号に乗る。

 139,0km、那須烏山市街に向けて1km弱を登っていく。

 常連さんの編隊とスライド。

 140.5km、野上交差点を那須・大田原・那珂川町方面に右折、国道294号をトレースしていく。

 142.0km、那須烏山の街を抜けて旭交差点を通過。これから渡る興野大橋めがけて下っていく。

 143.3km、興野大橋西交差点を右折して興野大橋を渡る。タカトリ・つかぽん夫妻に遭遇。

 今日の夫妻はかなり調子良さそう。

 143.9km、橋を渡り終えて直ぐ興野大橋東交差点を国道293号方面に左折、県道27号に乗る。

 県道27号区間は毎回向い風な感じでかったるい印象があるのだが今日はそんなこともなく順調に進む。

 145.8km、那珂川町に入る。

 146.1km、那珂川の定点観測ポイントを通過。午後の那珂川は穏やか。

 ちょこっと登って下ってPCが見えた。ほっと一息。

 152.1km地点のPC2に到着、チェックタイムは14:48。

 結構な参加者で賑わっている。平和なブルベの日常が戻ってきた感じがする。

 トイレにはありがたい格言が。ブルベも常に平静を保ち淡々と走り続けるのみということだね。

 少し遅れて到着したタカトリ・つかぽんさん夫妻にPC2直前で落車した人がいると伝えられびっくりした。つかぽんさんが絆創膏を渡して様子を伺ったが大丈夫とのことなのでちょっと待ってみるがなかなか来ないので心配になって取り敢えずPCを出発し折り返してみるとその人がよろよろとやって来た。ぱっと見鼻からかなりの出血がある様なのでこれはちょっと拙い状況かなと一緒にPCに戻る。どうやら縁石に乗り上げてハンドルバーに付けている防寒用カバーから咄嗟に手が抜けずに顔から落車したらしい。やはり鼻からかなりの出血があり絆創膏で隠れているがもしかしたら鼻に大きな傷があるかも知れない。取り敢えずコンビニで消毒液やティッシュを渡して治療を見守る。脳震盪や視線の歪み等は無く、また顔や鎖骨その他の骨折もなさそうなのでちょっと一安心ではあるがちょっと心配。取り敢えず鼻からの出血は止まったとのことで本人はまだ走り続ける意思はあるとのことなので私の電話番号を教えて出発することにする。1時間近くの休憩ののち出発。

PC2->PC3/セブンイレブン加須外野店(99.7km/251.8km)

 PCを出て改めて元来た道を戻り始める。次の目的地は99.7km先のPC3だが区間距離が長いので中間辺りの205km地点に休憩ポイントを設定している。ここまで疲労感は殆どないので立ち寄るかどうかはそこまで行ってみて決めることにする。

 153.5km、久那瀬交差点を国道294号方面に右折して往路とは別ルートを進む。

 八溝大橋で那珂川を渡る。

 154.2km、橋を渡り終えて上大桶交差点を烏山方面に左折して国道294号に乗る。

 復路国道294号区間は多少アップダウンはあるが基本下り基調、車も多くなく順調に進む。

 161.1km、興野大橋西交差点を通過、ここから再び往路の遡りとなる。

 162.4km、ちょっと登って旭交差点を通過して那須烏山の街中を通り抜けていく。

 164.0km、野上交差点を真岡・益子・茂木方面に左折。まだ16時前だというのに夕日が山の向こうに隠れてしまった。日が落ちるのが本当に早い。

 166.1km、向田交差点を宇都宮方面に右折して県道64号に乗る。ここを曲がると山岳地帯に入っていく。

 167.3km、荒川を渡って市貝町に入る。ここからぼちぼち登りが始まる。

 勾配5%前後の登りをぼちぼち登っていく。山の向こうにはまだ夕日が残っていそうだがなかなか見えない。

 静かな山道を淡々と登っていく。夕暮れ時を独りで走るほんのりとした寂寥感が妙に楽しい。

 171.7km、新宇都宮カントリークラブ前で一つ目のピークに到達。再び那須烏山町に入る。

 西の空が赤い。もう日は沈んでしまったか。

 173kmを過ぎて2つ目の坂を登っていく。真っ直ぐな坂道は視覚的にキツく見える。

 173.4km、2つ目のピークを通過して高根沢町に入る。これで後半の峠越えは終わりでそのまま下に入る。

 174.2km、下りを終えて突き当たりを真岡・宇都宮方面に左折して県道61号に乗る。山岳地帯から脱出。

 真岡方面に向かって進む。日が落ちて気温が急激に下がってきた。流石に半袖では寒くなって来たので取り敢えずアームカバーを付ける。

 178.3km、復路も稲毛田交差点を直進。

 181.0km、宇都宮・芳賀市街方面に右折して県道69号に乗る。

 182.0km、祖母井南交差点を真岡方面に左折して再び県道61号に乗る。

 時刻は16:55、そろそろ夕暮れも消える。

 192.9km、東郷北交差点で国道294号に合流。タカトリ・つかぽんさん夫妻に再び遭遇。後半も順調そうで何より。

 復路の国道294号区間は車通りはそこそこあるもののそれ程ストレスには感じない。順調に距離を消化していく。

 205.0km、久下田西7丁目交差点を右折して往路とは別ルートを進む。ここの角が休憩ポイントだが疲労感は余りなくトイレも大丈夫なのでスキップして一気にPC3まで行くことにする。ゴールまではあと100kmを切って気分的に楽になった。

 裏道的な県道204号は車が殆どいなくて非常に走り易い。落ち着いて淡々と距離を消化していく。

 後ろから追いついてきた人のライトがやたら明る過ぎて自分の影がかなり鬱陶しいので先に行ってもらう。

 213.6km、小川北交差点を小山方面に右折。ここから再び往路の遡りとなる。

 214.7km、鬼怒川を渡って栃木県に入る。

 216.0km、中島橋西交差点を結城方面に左折。

218.6km、結城小前交差点を結城市街方面に左折。

 218.8km、右折して結城の街中に入っていく。

 結城の街中を通過。何となく深夜の風情だがまだ18時半前。

 219.9km、野田方面に左折して県道17号に乗る。

 230.5km、古河方面に右折して県道124号に乗る。

 233.0km、国道4号を横切る。

 235.5km、上大野交差点に突き当たって古河駅方面に右折、国道125号に乗る。国道125号はちょうど夕刻の混雑の時間帯だが混み具合はどうだろう。

 238.3km、古河の街中の商圏に入ってきた。やはりそこそこ混んでいるが渋滞に足止めされるという程ではなくストレスは大して感じない。

 241.7km、館林・古河駅方面に左折して混雑区間を抜けた。

 241.9km、古河駅西口入口交差点を右折して古河市街を離脱していく。

 243.1km、渡良瀬川沿いに上がって三国橋交差点を右折、歩道を使って三国橋を渡る。

 橋の上を走っていたら急に寒さを感じる様になった。水辺に出たからかと思ったがどうやら体内エネルギー切れで体温維持ができなくなって来たらしい。調子に乗って休憩ポイントを飛ばして補給を怠ったツケが回って来た。要するにハンガーノックになったということか。もう少しでPC3だからそこまでの辛抱だ。橋を渡って埼玉県に入った。

 三国橋を渡り終えて右折してそのままサイクリングロードを走る。道が暗いのは仕方がないとして正面から来る車のヘッドライトが眩しくてサイクリングロード上の侵入禁止のポールが見えなくなってしまうのが危なっかしい。慎重に進んでいく。

 245.2km、柏戸(遊水池)交差点を左折してサイクリングロードを離脱、県道46号に乗る。

 249.0km、復路の難関埼玉大橋に差し掛かった。車通りがそこそこある中恐る恐る橋を登っていく。幸い大型車に抜かれることなく無事に渡り終えることができて全身の緊張が解けた。ここをクリアすればPCはもう直ぐ。

 PCが見えた。ホッと一息。

 251.8km地点のPC3に到着、チェックタイムは20:06。

 ここで先着していたオグラさん御一行に遭遇、しばし談笑しながらソーセージパンやドーナツを頬張る。食べたばかりでレッグウォーマーを付けても体温が上がってこないのでウインドブレーカーを着込む。20分程の休憩の後出発。

PC3->ゴール/入間豊水橋(50.4km/302.2km)

 さて後はゴールを目指すのみ。残り距離は50kmちょっとだからゴールは23時位か。

 257.0km、中央二丁目交差点を騎西方面に左折して県道38号に乗る。加須市街を抜けていく。

 この時間の県道38号は車通りも少なくかなり走り易い。疲労感は薄いがハンガーノック気味なので程々の踏み加減で進む。

 259.9km、騎西城を通過。暗くて写真には写らなかった。

 260.3km、騎西三丁目交差点を右折。

 261.0km、騎西一丁目交差点を鴻巣方面に左折して騎西の街を抜けて行く。

 264.4km、鴻巣市に入った。真っ直ぐな県道38号を進む。穏やかな天気の夜に車通りも信号も少ない郊外の道を淡々と脚を回して進んでいく時間はブルベの何気に楽しい時間。

 267.5km、上越新幹線の軌道を通過して外宇宙から太陽系に戻ってきたというイメージ。ここまで来るとホームグラウンドに戻って来たという感じがしてホッとする。

 269.4km、本町交差点を北本方面に左折して鴻巣市街を抜けていく。ゴールまではあと30kmちょっと。

 270.6km、深井二丁目を桶川北本I.C方面に右折して鴻巣市街を離脱。市街地を出て再び車通りが少なくなって静かになった。

 273.2km、高尾2丁目交差点を左折。

 この辺りまで来てようやく食べ物がエネルギーになって体温が上昇してきてウインドブレーカーがちょっと暑く感じるようになってきたが止まって脱ぐのが面倒なのでそのまま走り続ける。

 275.9km、川田谷(市場)西交差点を右折して県道57号をトレースしていく。

 278.3km、川田谷交差点を右折して県道12号に乗る。

 279.1km、太郎右衛門橋で荒川を渡る。この時間だと車が少ないので緊張せずに走れる。

 283.7km、釘無橋を渡る。車が少ないのを見計らって今日は車道を突っ切って行く。無事に渡り終えた。川越市に入る。

 285.4kmを右折して川越市街の縁に入って行く。

 287.1km、石原町(北)交差点を右折。

 287.6km、上寺山交差点を通過して川越市街を抜けて行く。

 288.1km、入間川を渡る。安全第一で側道を走行。渡り終えて直ぐのラーメン屋の角を左折する。

 290.0km、上戸交差点を狭山方面に左折。

 290.6km、霞ヶ関駅側を通過。混雑の時間はとっくに終わってすんなりと通り抜けることができた。

 293.0km、狭山に向かって進む。ここから柏原交差点までの4km程の緩い上りが始まる。今日も余力を残してここまで戻って来れたのでいつもの様に最後の練習のつもりでちょっと踏み気味で脚を回して行く。

 297.1km、柏原交差点に到達。今日も最後までタレずに踏み切った。飯能方面に左折。もうここまで来れば終わった気がするが最後まで気を引き締めて安全第一で走る。

 301.3km、根岸交差点を左折すれば入間豊水橋はもう目前。

 見慣れた入間の夜景を見ながら豊水橋を渡る。今日も無事に走り終えることができて安堵感が広がってきた。橋を渡り終えて直ぐに左折して河川敷に降りていく。

 無事ゴール。ゴールタイムは22:47、完走時間は15時間47分だった。

ゴール後

 ゴール手続きを終えてそそくさと着替えてそのままスタッフ業務に復帰する。

 ぼつりぼつりと帰って来る参加者を出迎える。

 オグラさん御一行も無事に帰着。

 ゴールした参加者の皆さんに一言二言今日の完走を伺うのがスタッフ的にはなかなか楽しい。

 合間を縫ってカップラーメンを食べる。空きっ腹には有難い御馳走。

 たかとり・つかぽんさん夫妻もゴール。まだまだ余力充分な感じは来年のPBPに向けて順調な仕上がりでは。

 待っている間にその場にいる人達でうだうだと世間話をするのもブルベのゴールでの楽しい時間。こうやって無駄話をしていると意外に時間は速く過ぎていく。

 2時半過ぎに最終走者が無事に戻って来た。PC2で結構な出血を見た時はどうなることかと思ったが幸い大きな怪我もなくて本当に良かった。アクシデントを乗り越えて見事に完走に漕ぎ着けた精神力に敬意を表したい。

 ゴールクローズ時間の3時を待たずして参加者全員の所在が確認され一安心。そそくさとゴールを畳んで解散し帰途に就く。3時半に自宅に帰着し車からバイクやスタッフ機材を一気に降ろしてこれで今回の全ての業務は終了。

 

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 11月から2023年度のブルベシーズンがスタートして、今年のうちに200km、300kmを実施しようというオダ埼清水班の初の試みはアタック筑波紅葉は残念ながら雨天だったものの今回のアタック那珂川は文句なしの晴天に恵まれて多くの参加者に走ってもらうことができた。最終的なリザルトは下記の通り。

エントリー:125

DNS:32

認定完走:88

DNF:5

 来年はPBPイヤーということで早めにSRを取得できる様に例年より早めのスケジュールを組むのが通例だが、2月に300kmをやることを考えると降雪のリスクがあるので12月のうちにやったのはひとまず成功だったのではないかと思われる。コース的には大した山もなく市街地走行も少ないので難易度はかなり低い部類に入るが、好天が重なっていつも以上にハイペースなブルベとなった。私自身も当日実走したがキツイところが殆どなく終始余裕を持って走れるコースで首都近郊発着の300kmで難易度の低さという意味ではかなり秀逸な部類に入るのではないかと改めて認識した。このコースはこれからも清水班300kmの定番として何度も開催されると思われるのでまだ走ったことのない人は是非一度走って見て欲しいと思う。

 

 さて次のブルベはAJ福岡さんのBRM1224那覇200。去年も同じ時期に走った沖縄開催のブルベだが、冬の最中に沖縄に200kmブルベを走りに行くというのはなかなか贅沢な設定、今のところの天気予報が微妙ではあるが今年の最終戦となるブルベをのんびり楽しみたいと思う。次回詳報の予定。