2023BRM401長崎200/Report 1:スタート前日

 昨夜、何の気なしにツイッターを眺めていたら”かつしかトリオ”の情報が幾つか流れてきた。かつしかトリオとは学生の頃にそれこそレコードが擦り切れる程聴きまくりコピーしまくりバンドで演奏しまくったCASIOPEAの黄金期のメンバーである向谷実と桜井哲夫と神保彰が一昨年前に結成したバンドである。と、この話を書き始めると物凄い字数になってしまうのでいずれ別の機会に書こうと思うが、このバンドが今年も精力的に活動を展開するとメンバーが語る動画が面白い。


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 "自分が今までやってきた演奏スタイルを根底から覆す様な"とは一体!?もう新曲が楽しみで仕方がない。去年はこのバンドのライブの日程がブルベと被ってしまい行けなかったことを猛烈に後悔したので、今年はこっち優先で是非ライブを観に行きたいと思っている。それにしてもこの3人のトークは本当に面白いな。

 そんなわけでBRM401長崎200ヤマネコの走行レポートは下記の通り。

 

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 3/31(金)、4時前に起床。今日は7時羽田発のフライトなので行動開始が早い。公共交通機関では間に合わないので車で羽田に向かうことになっている。昨日の中に輪行袋や荷物は車に積み込んであるので身支度だけ整えて4:20に家を出た。車に乗り込んで羽田空港に向かう。

 対馬ブルベにエントリーを決意して、当初は対馬には博多港からジェットフォイルで行くことを考えていたのだが、4月のジェットフォイルの運航時刻表が1か月前になってもなかなか出てこなくて旅程が立てられず、痺れを切らしてエアチケットは高いだろうと最初から除外していた空路での対馬入りを調べてみたら乗り継ぎでもジェットフォイルを使うより安かったということに分かって慌てて予約をした。しかももっと早く分かっていれば早割が使えて更に安く済ませられたので落胆の度合いは大きい。自らのリサーチ不足を責めても後の祭りだった。

 高速は外環も首都高も渋滞はなく5:40に羽田空港着。P3駐車場に入るとこの時間でも満車に近い状態で秋を見つけるのに一苦労、3Fの端にようやく空きを見つけて車を停める。それにしても車で羽田に来るのは物凄く楽だな。毎回こうしたいところだが駐車料金や高速代が公共交通機関の運賃に比べて遥かに高いのと日中は駐車場に空きがないので無理。

 輪行袋を抱えて第2ビルの出発ロビーに向かう。

 まだ6時前なのに結構な混雑振り。サラリーマン風情の人はそれ程多くなさそうなので大半は旅行客か。

 大型荷物カウンターはそれ程長くないものの列ができている。10分程で順番が回って来たが、いつもは調べられないサドルバッグの中まできっちり調べられたので大変だった。

 輪行袋を預けて身軽になって、特にやることもないので保安検査場Aを通って搭乗口に来た。保安検査場A,BはバッグからPCを取り出さなくても良いので楽。駐車場に入ってからここまで40分位、何だかんだでやはり時間がそれなりにかかる。

 定刻通り登場開始。

 最近は飛行中のトイレの心配をあまりしなくなったので窓際の席に座ることが多くなってきた。

 7:00発福岡行きはほぼ満席。マスク無しの人もちらほら。私的にはできればマスクはしたくないのだが第9波が来つつあるので人混みではもうしばらく我慢。

 雲の上は快晴。この便は機内wifiが使えるのでPCを取り出して先週のアタック老越路のブログをせっせと書く。現行締め切りに追われて旅の途中でPCを開くのが常態化して来た。まあ、時間が潰せるのでそれ程苦にはならない。

 ほぼ定刻通りの8:55に福岡空港に着陸。

 福岡は晴天。

 折角地元に帰って来たのでちょっとだけ空港の外に出て見た。気温は思った程高くはなくて関東と大して変わらない印象。

 ここから実家までは13kmちょっとだが今回の遠征では寄る時間はない。それにしても関東に出ていて30年以上経って福岡に住んでいた時間より圧倒的に長いのに、ここに来ると地元に帰って来たという感覚になるのが不思議と言えば不思議。やはり自分は九州の人間なのだということをこういう時に自覚する。

 再び空港内に戻って対馬行きの搭乗口に入った。再びパソコンを開いて空港のフリーwifiに繋いでブログの続きを書きつつ外を眺める。目の前を今着陸したばかりの飛行機が通り過ぎていく。

 定刻より10分程遅れて登場開始。飛行機まではバスで向かう。

 プロペラのボンバルディアに乗るのは久し振り。多分日本縦断のゴール後に稚内から札幌のフライトで乗った時以来だと思う。

 間近で見るとなかなかカッコ良い。

 この期待にもwifiがあるのか。もう機内wifiサービスは標準仕様な時代になったということかな。

 10:00発の対馬行きはほぼ満席。

 10分程の離陸待ちで結局30分近く遅れて離陸。離陸直後の風景を見下ろすと福岡空港が街中にあるのが良く分かる。機内wifiに接続しようと思ったが上手く行かない。

 程なく対馬が見えてきた。

 11:05に着陸。あっという間に着いた。ボンバルディア全景。このコンパクトさに凛々しさを感じるデザイン。

 徒歩で空港の建物に入っていく。

 ツシマヤマネコのキャラクターがお出迎え。

 建物に入るといきなり手荷物返却口になっている。

 輪行袋は程なく出てきた。受け取って建物の外に出る。

 宿のチェックインは15時で、宿まで自走でも1時間はかからないので時間はたっぷりあるのでちょっとだけ空港の周りをぶらついてみるが特に何もない。

 輪行解除してバイクを組み立てる。特段の異常個所は見当たらず一安心。外で作業するうちに暑くなってきたのでジャンパーを脱いで半袖になる。やはり気温はそこそこ高い様だ。

 空港から宿のある厳原までは約12km、結構アップダウンがある。ほぼ一本道なので迷うことなく行けそうだ。

 11時半過ぎに空港を出発し緩々と走り始める。

 空港の敷地を出るといきなり結構な勾配の下り坂。高松空港と同じ様な感じだ。明後日この急坂を登り返さなければならないと考えるとちょっと憂鬱。

 坂を下って来て厳原方面に右折して更に下る。

 下ったと思ったらそこそこの勾配の登り。明日のブルベのコースもかなりのアップダウンがあってこの道も通るからかなりハードなことになりそうだ。

 丘に上がると海が見渡せる。なかなかの絶景。初めて対馬を走る高揚感が湧いてきた。

 程なく厳原の街中に入って来た。

 こじんまりとした街だが綺麗に整備されて観光地化されている感じ。左折して住宅街の中に入っていく。

 12:40、住宅街の一角にある宿に着いた。ここが今回の遠征のベースキャンプとなる。チェックインにはまだ早いので荷物を預けて近場を散策することにする。

 まずは明日のスタート地点のチェック。厳原フェリーターミナル。厳原宿から3分かからない距離にある。過去の参加者のブログを見ると多分ここの様だ。宿からスタート地点が直ぐ近くだとぎりぎりまで寝ていられるので有難い。

 港に流れ込む川の両側に店がちらほら立ち並ぶ。賑やか過ぎない街並みがいい感じ。

 朝から何も食べていなかったので川沿いの通りにある対馬バーガーの幟が出ている店に入ってみた。ちょっと不思議な音楽の流れる落ち着いた店内は居心地は悪くない。

 対馬ダブルバーガーのセットを注文してみた。15分程して出てきたバーガーはなかなかのボリューム。どの辺が対馬かというとハンバーグにイカやひじきが入っている。結構美味。それにしてもこういうハンバーガーは食べたことがないので食べ方がわからない。

 美味しいものを食べて小一時間休憩したがまだ13時半過ぎで15時のチェックインまではまだ時間がある。もう少し時間を潰さなければ。今度は山の方に向かってみる。

 大通りの向こう側に城跡の様なものが見えたので行ってみた。金石城の跡とのことで門をくぐって中に入ってみると、その先に清水山城跡の矢印があったので行ってみることに。

 矢印の通りに進んでいくと登り坂になってこんな激坂が出て来てしまった。ここで引き返すのも悔しいのでペダルを踏み倒して登って行く。体重のかけ方を間違うと前輪が浮きそうで怖い。

 20m位の激坂をクリアしたらそこから先は階段だった。自転車を置いてロードシューズで更に階段を上る根性はなかったので諦めて引き返す。

 下り坂の途中で城址公園を見下ろすと桜が満開。春爛漫の長閑な風景。

 桜を観るには丁度良いタイミングで対馬に来たということか。

 城跡の観光案内やその他の案内表示はハングル語併記がたくさんある。やはり韓国に近いということで韓国人の観光客が多いというのが良く分かる。

 まだ時間はあるので再び港に戻って海を眺める。この狭い湾の中にフェリーやジェットフォイルが入ってくるのか。湾の中は波もなく穏やか。

 海上保安庁の巡視船や漁船が停泊しているのが見えた。

 何となく疲れて昼寝したい感じだったのでまだ1時間位前だがロビーで待たせてもらおうと宿に戻る。

 再び宿を訪れると、もう部屋に入っても構わないということ、これは有難い。自転車は建物の裏の扉付きの空きスペースに入れさせてもらえた。

 ちょっと早いけれど部屋に入れてもらえた。自転車は袋詰めなら部屋入れOKだが外に扉付きの駐輪スペースがあったのでそこに入れさせてもらった。

 ゲストハウスということだけれど、一部屋貸し切り。広過ぎて何となく落ち着かないが、料金を考えれば完全に許容範囲で全く問題はない。館内wifiにもすんなり接続できて持参したPCでネット閲覧もできる様になった。荷物を整理してから共用シャワールームでシャワーを浴びてから取り敢えずベッドに横になって昼寝する。

 小一時間昼寝して目が覚めて、PCを開いてブログの書きつつうだうだのんびりしているが窓から差し込んでくる西日が暑い。先月の沖縄より気温は高いと思う。この感じなら明日は半袖ジャージにレーパンで全く問題無さそうだ。

 ブログを書き終えてアップロードしたら時刻は18:50、外は日が暮れた様でようやく薄暗くなってきた。ちょっと空腹感が出てきたので近くのコンビニまで買い物に出ることにする。

 山の向こうに日は落ちたがまだ夕焼けの明るさは充分に残っている。西日本は日暮れが遅いのが良く分かる。

 宿から歩いて5分程の川沿いにある島唯一のファミマで今夜の夕食と明日の朝食を買い出し。店内はそこそこの人数で賑わっていて韓服で着飾った女性の姿もあった。これから店に出勤する韓流飲み屋のママさんかな。

 日が落ちた後の厳原の宿の周りの街並みは程好くひなびた感じでとても雰囲気が良い。私的には沖縄の定宿の周りのギラギラとした喧騒より圧倒的にこっちの方が好み。住宅街の中を通る路地に点在する古い店構えの飲み屋の感じがとても良くて今すぐ入りたい衝動に駆られるが全ては明日走り終えてから。打ち上げが楽しみ。

 昼に贅沢をしたので夜は質素に。

 今日は遠征前日の移動日なのに随分と余裕があって当地観光をしてのんびりと過ごすことができた。早朝フライトだったから早起きをしなければならなかったが、早く現地入りすると心理的余裕が大きいことが良く分かった。まあ早朝フライトの御陰で車移動ができたことが要因としては大きい様に思う。

 夕食を終えてスナック菓子を食べつつPCでネットを徘徊していたら眠くなってきたので就寝準備。明日は6時スタートだから5時起きということでアラームをセットしてベッドに入る。消灯時間は22時頃。