2023BRM401長崎200/Report 3:ゴール翌日

 4/2(日)、5時過ぎに目が覚めた。昨日のビールが残っている気がしなくもないが割とすっきりとした寝覚めだった。アラームをセットした6時までにはまだ時間があるので二度寝しようかと思ったが目が冴えてしまったのでPCを開いてネットを徘徊しつつうだうだと過ごす。6時を過ぎでぼちぼち荷物をまとめつつ帰り支度をする。

 6:40に宿をチェックアウト。ゲストハウスはホテルとは勝手が違うが、個室が確保されるならば全く問題なし。値段も安いしまた対馬に来ることがあればここを利用しよう。

 今朝の対馬は爽やかに晴れ。滞在3日とも好天に恵まれるという遠征は珍しい。控えめでひなびた感じの厳原の街はなかなか居心地は良かった。

 国道382号に乗って北に向かって緩々と走り始める。空港までは12km弱。

 もう桜の見頃は終わりに近い。今回は絶妙のタイミングで対馬のあちこちで満開の桜を眺めることができた。

 街を抜けて登り基調でトンネルに入っていく。バックパックを背負っているとなかなかキツイが昨日の疲れもほどほどでそこそこ脚は回っている。

 朝日に照らされた海は今日も穏やか。

 坂をえっちらおっちら上りながら昨日のブルベを振り返りつつ”対馬はホント平地がない”という印象が脳内にしっかりと焼き付けられた。

 美津島町の桜も見納め。

 対馬空港への分岐を左折。この先800mの登りゴール。

 10%位の真っすぐな坂が続く。重い荷物を背負ってこれはキツイ!

 空港の建物が見えた。何とか登り切った。

 0727対馬空港着。これにて対馬サイクリングは全て終了。

 

 この3日間トラブルなく走り切ったバイクを早速パッキング開始。

 20分程でパッキング完了。チェックインカウンターに向かう。

 カウンターは列もなく直ぐに手続き。チケットを受け取ってからX線検査機に輪行袋を通して預け入れ完了。

 フライトまでちょっと時間があるのでもう一度建物の周りをうろついてみる。

 対馬は日韓友好の地なのか。韓国の尹大統領の英断でここのところ日韓関係が改善に向かいつつあるが、この後もし竹島問題が解決すれば更に劇的に改善すると思う。日韓合意の下で竹島の帰属を国際司法裁判所に付託するか日本への帰属を正式に認めた上で周辺海域を韓国に最恵国待遇として開放するというのが良いのではないかと思う。隣国と仲良くすることは日本にとって大事なことだ。

 真珠の乙女像。対馬は真珠の名産地なのだとか。

 他にやることもないので搭乗口にに入る。

 対馬、楽しかったなあ。この後ろ髪を引かれる感じに対馬が九州であることを思い知る。

 これから乗る飛行機が福岡から飛んできた。ボンバルディア、なかなか格好良い。

 8:35、登場開始。帰りはボーディングブリッジから乗り込む。

 8:50発福岡行きはほぼ満席。

 定刻通り離陸。対馬の真ん中のくびれ辺りの複雑な地形が良く見える。

 さらば対馬、またいつか。

 20分程であっという間に福岡上空。本当に近い。機内wifiはやっぱり繋がらなかった。

 翼の下の席で目の前に車輪が出てきたので着陸の瞬間を動画撮影してみた。滅多に見られない面白いものが録れた。

 9:40福岡空港着。帰りは乗り継ぎカウンターから直接搭乗口に向かう。

 乗継口から搭乗口まで結構歩く。羽田程ではないが福岡空港も結構広い。

 9:50に搭乗口。結構ギリギリだった。

 到着して間を置かずに登場開始。空腹感があったので搭乗ロビー内にある博多ラーメンを食べようかと思っていたのだがその時間は全くなかった。

 席に座って荷物コンテナの積み込み作業を眺める。コンテナをレールの上で動かすのは人力なのか。ローラーが付いているとはいえよく動かせるなとちょっと感心。

 帰りの機体にはIFEが装備されていた。

 10:15発の羽田往きはほぼ満席。

 離陸渋滞に巻き込まれて25分遅れでやっと離陸。

 市街上空を旋回。福岡空港は市街にあるのがよく分かる。

 11:58羽田空港着。福岡空港の出遅れをちょっと取り戻したか。

 いつものことだが、飛行機を降りて到着ロビーに向かうこの通路を歩いているうちにあっという間に現実に引き戻される。

 東京は曇り。それ程寒くはない。

 輪行袋は回転台ではなく大型特殊荷物専用場所に出てきていた。次からはここに直行しよう。

 到着ロビーは相変わらず賑わっている。人をよけながら輪行袋を抱えて進むのがちょっとつらい。

 駐車場に向かう。これから電車を乗り継いで帰らなくて良いというのは精神衛生上物凄く宜しい。

 但し駐車料金はちょっと痛い。高速料金とガソリン代を入れれば公共交通機関の3倍近くかかる。

 駐車場に戻って来た。振出しに戻った感じ。車に荷物を積み込んで帰途に就く。

 首都高も外環も殆ど混んでいなくてすんなりと地元まで戻って来た。高速のインターから自宅までの間に上手い具合にいきつけのラーメン屋がある。ブルベ腹に朝から何も入れていないので立ち寄らないという選択肢はない。

 遠征の締め括りは汁無し麺。あっという間に完食してしまった。対馬のアップダウンで失った7500kcalをかなり取り返した。

 満腹になって15時に帰宅。これにて今回の対馬遠征は無事終了した。

 

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 コロナ禍の影響でずっと見送っていたAJ長崎さんの対馬200、今回ようやく走ることができた。今まで対馬には行ったことがなくてどういうところなのか全く予想がつかなかったが全行程とにかく車も信号も殆どなくて落ち着いて走れる道の連続だった。アップダウンは確かに凄くてガーミン実測データの獲得標高差は3668mと単純に3倍すればSR600級の登りになってしまうわけだが、それでも登りが得意ではない私の脚で11時間ちょっとで走り切れたのはストップ&ゴーが殆どなくひたすら走り続けられるコースだったということだろう。海と山が交互に出てくる人里離れた穏やかな自然を存分に楽しむことができ、今回は天候にも恵まれこれでもかという程に桜を観ることができてもうこれ以上の好条件はないと言える程に恵まれたブルベを走ることができて良い印象しか残っていない。しかし、スタッフさんの話では今回のコースは今まで開催した中では最も緩いものらしいので、今後再び登りが強化されると難易度が上がると思われるので注意が必要だ。それはそれとして後半のもみじ街道はとても良い道だったので機会があれば秋に是非走ってみたい。

 そしてこのAJ長崎さんのブルベの完走をもって日本のブルベ主催全26団体のイベントを全て認定完走することができた。ブルベ全県制覇を既にクリアしているのでこれで日本制覇のブルベ生涯目標をクリアすることができた。ブルベを長く走って来て少しずつ積み上げてきて、こういう目に見える形で結果に現れるのは私の人生の中に達成感と充足感をもたらしてくれる。長く続けてきて本当に良かった。ブルベ生涯目標はまだ幾つかあるので、今度はそれに向けて走っていこうと思う。

 

 さて、次のブルベは我がオダ埼清水班のBRM422埼玉600アタック二本松。今年はコースが若干変わって登りが少し緩くなったという触れ込みだが果たしてどうだろうか。当日実走の予定だが、次回詳報の予定。