サラウンドスピーカー増設

 長い間やろうやろうと思っていてなかなか手を付けられなかった自宅ホームシアターのサラウンドスピーカー増設計画を遂に発動した。

 現在のAVアンプはYAMAHAのRX-A3050。2020年2月に中古で手に入れた。このアンプは11chのスピーカーと2chのサブウーファーがコントロールできるが取り敢えず5.1chのサラウンドセットで今まで使ってきた。

 フロントスピーカー(木目のフロアタイプのスピーカー)はInfinityのKappa600。2001年にこの家を買った時にオーディオセットを一新しようと気合を入れて買ったスピーカー。これを主軸にしてサラウンドセットを組んでいこうと決めて、センタースピーカーやリアサラウンドスピーカーの中古品を時間をかけて探し出して買い集めてきた。センタースピーカーはKappa Center。ちなみにその横のB&WのNautilus805はホームシアターセットとは別系統のピュアオーディオ用のスピーカー。いずれこっちの方もブログに書くつもり。

 リアに設置しているサラウンド用はKappa200。

 ディスプレイの裏に置いてあるサブウーファーはJBLのE250P。KappaシリーズのサブウーファーのSubという機種がどうしても見つからず諦めてそれに近いものを探して中古で見つけたものを購入。

 せっかく11chのスピーカーが繋げられるAVアンプを持っているのだから全部繋いで鳴らしてみたいというのが単純な動機だが、今度こそ実現させよう。ということでまずはスピーカー探しから始まった。

 特にこれといった名指しのモデルもなく漠然と探し始めたが、大きさや値段や6本という数が集まるかという条件で絞り込んでいったらこれになった。YAMAHAのNS-M325。ヤフオクやメルカリで同時に幾つも出ていたいのであっという間に集まった。一往カタログスペックで大きさや重量は理解していたつもりだったが実物を見てみるとイメージよりでかいし重かった。

 さてここから沼にはまってしまった。

 取り敢えずスピーカーの数は集まった。で、これらをどう配置するのかという段になって、そもそも11chの正しいサラウンドセットとは何なのかを全く理解していなかったことに今更気付いた。そもそもサラウンドとはというところから知識をリフレッシュする必要があるとネットで調べ始めてまずはサラウンドオーディオの現状の技術は”Dolby Atomos”と”DTS:X”というものだということが分かった。で、これが再生できるスピーカーの配置例の一つが7.2.4chということらしい。この数字は7(フロアスピーカーの数).2(サブウーファーの数).4(ハイトスピーカーの数)chという意味だということが分かった。

 具体的にはこんな感じ(画像はYAMAHAのAVアンプのマニュアルから借用)。この配置はサブウーファーが2台使われているが1台でも大丈夫らしいので目指すべきセッティングは7.1.4chということになった。

 上の方にスピーカーを配置する必要が出て来て難題に突き当たった。自室の壁や天井は石膏ボードなので1本4kg弱のスピーカーを取り付けるのはかなり難しい。いろいろと策を考えてみるが手間もコストもかかるので実行に移すにはかなり躊躇する。悶々とネットを徘徊していたら”イネーブルドスピーカー”というものに突き当たった。最近上向きに角度のついたスピーカーの写真をネット上でちょくちょく見かけていたがこれらのことをイネーブルドスピーカーと言うらしい。このスピーカーの役割は音を天井に向けて鳴らしてその反射音があたかも上から降ってくるようにリスナーに聴かせるということらしい。これだ!一気に目の前の視界が開けた。これなら苦労することなくスピーカーをセットすることができる。効果の程はネット上では賛否両論だがまずはこの方法で試してみよう。

 フロントスピーカーの上にイネーブルドスピーカーの如く天井に向けて反射音がリスニングポイントに降って来る様な角度でセットしてみた。

 リアも同様にサラウンドバック用のスピーカーの上にセットした。

 フロントはこんな感じになった。ちなみにプロジェクションスクリーンのサイズは80inch。

 リアはこんな感じ。今までサラウンドスピーカーとして使っていたものをそのままの位置でサラウンドバックにしてサラウンドスピーカーはリスニングポイントの真横にそれぞれセットした。これで取り敢えずスピーカーのセッティングは完了した。

 セットし終えた11個のスピーカーをアンプに結線し終えて今度はアンプ側の設定で11個のスピーカーと1個のサブウーファーを全て鳴らす様にセッティングしようとするのだがどうしてもできない。スピーカーの端子はちゃんと全て繋げているのに何故なのかと改めて取説を読み返してみると、このアンプには9.2ch分のパワーアンプしか内蔵されておらず11.chを全て鳴らそうとすると別途1ch分のパワーアンプを増設する必要があるということが分かって愕然とした。なんだそりゃ?なにやら騙された気分だが、そういう基礎知識なしにこのアンプを買った自分の落ち度なので文句を言える筋合いではない。ちゃんと11.2ch分のパワーアンプを内蔵した製品も売られてはいるが今更アンプを買い替えるという経済的余裕はないし本末転倒な話になるので止む無くパワーアンプを探し始める。このAVアンプ用の増設パワーアンプというものは存在しないので何を買ってよいやらさっぱりわからない。プリとパワーのセパレートなんて高級オーディオセットになるから値段は高いしサイズも大きい。ラックは既に満杯なので入れる場所がない。小さくて安いものを探し回ってやっとそれらしいものを見つけた。

 NuForceのSTA-120というパワーアンプ。ヤフオクで激しい競りになってしまい予算オーバーになってしまったがサイズ的にはこれしかないと踏ん張った。

 パワーアンプが何とか手に入って、再びAVアンプ側のスピーカーの設定に挑む。

 フロントスピーカーをプリアウトにして増設パワーアンプ経由で鳴らすことにしてこれで無事に7.1.4chをフルで鳴らせるセットアップが完了した。

 次に電源の問題。このAVアンプにはアンプ本体の電源と連動するACプラグ端子が付いていないのでAVアンプの電源を切ってもパワーアンプとサブウーファーの電源は常に入りっ放しになってしまう。いちいち手動でON/OFFするのは非常に面倒なので何とかならないかとネットで情報を探し回ったら、アンプのトリガー端子の信号を使って外付けACタップを制御して電源を連動させるというアイディアが見つかった。

 車用のシガーソケットの延長プラグの先に3.5mmミニプラグを取り付けてアンプのトリガー端子から信号を取り出し、シガーソケットに付けるUSB充電プラグを経由してPC用のUSB連動ACタップから電源を供給するという方法はあっけなく成功した。これでもう無駄な待機電力消費を気にしなくて済むので精神衛生上非常によろしい。ネット上の先人の知恵に感謝。

 紆余曲折はあったが何とか機材のセッティングは全て完了してあとは実際に鳴らしてみるだけということになったがここでまたまた新たな問題が発覚。現在視聴契約中のNETFLIXもDisney+も両方料金の安いスタンダードプランなのだが、これだと音声は5.1chまででDolby Atomosにしようとするとプレミアムプランにしなければならない。やれやれ、またしても出費がかさむ話になってしまった。世の中サブスクだらけになってしまってメディア系の契約は気が付いたらJ Sports(スカパー経由)、Amazon Prime、NETFLIX、Disney+になっていて更にスタートレックがParamount+に囲われてしまったので契約するか逡巡している状況、コストが馬鹿にならない事態になっている。広告を見ずに見たいものだけを視聴するための必要コストだと割り切るしかないのだがそれぞれのメディアで重複しているコンテンツも多いので提供する側も受ける側ももう少し整然として効率の良い方法はないものかと思ってしまう。

 取り敢えず今日までハードウェア的な目的は達成できたのですっきり満足した。あとは実際にどんな音になるのか聴くのみだが、それはまた次回に書くことにする(期待外れでがっかりして書かないかも知れない)。