[目次]
- 宿泊2/ビジネスホテル八木->通過チェック3/ローソン弘前紺屋町店(69.8km/825.3km)
- 通過チェック3->クイズポイント2/JR三厩駅(84.1km/153.9km/909.4km)
- クイズポイント2->クイズポイント3/道の駅みんまや(15.2km/169.1km/924.6km)
- クイズポイント3->クイズポイント4/道の駅たいらだて(35.8km/204.9km/960.4km)
- クイズポイント4->ゴール/ローソン青森篠田店(41.0km/245.9km/1001.4km)
- ゴール後
宿泊2/ビジネスホテル八木->通過チェック3/ローソン弘前紺屋町店(69.8km/825.3km)
7/14(日)、4時半過ぎに目が覚めた。睡眠時間は3時間半弱といったところだが眠気はない。6時半にアラームが鳴るまでまだ時間はあるがどうせいつもの様に二度寝はできないだろうから、スタート時間を繰り上げるべくベッドから起き上がり準備を始める。昨夜買っておいたパンを食べつつ身支度をするが身体各所に特に痛いところもなく疲労感も薄いので取り敢えず今日も問題なく走り出せそうだ。
5時過ぎにホテルをチェックアウト。可もなく不可もないホテルだったが、走行プラン上の立地条件としては良い場所にあったと思う。
3日目は北秋田を出発し大館、弘前、中泊を経由して竜飛岬まで行って折返し海沿いを通って青森にゴールする246km。
上り的には高い山はないが序盤の矢立峠を含む幾つかの峠を含んでアップダウンがそこそこある。獲得標高差は1600m超で平坦コースとは呼べない。ゴールクローズ時間は25時なので時間的余裕はそこそこあるから、時間を気にせずに無難に走って首尾良く1000kmブルベを完走したいところ。
ホテルのすぐ横にある鷹ノ巣駅。始発はまだなのかひとけはない。
5:15にリスタート。最初の目的地は70km先の通過チェック3、ノンストップで行く予定。
駅前を離れて住宅街の中の道を進む。空はどんよりと曇って気温は10℃台後半という感じで涼しい。この位の気温だと日本列島の北の方に来ていることを実感する。
1.0km、太田交差点を左折して国道105号に乗りコース復帰する。
微妙な上り基調で国道105号を進む。
3.1km、大堤交差点を弘前・大館方面に右折して国道7号に乗る。ここからの国道7号は2014年の日本縦断2700や2016年のBAJ2400で走ったことがあるが記憶があまり残っていない。
早朝の国道7号は車は殆ど走っておらず走り易い。弘前までは68km。
5時半の気温は17℃、かなり快適で非常に走り易い。
5kmを過ぎて上りになった。まっすぐな坂を上って行く。
5.7km、ピークを越えて大館市に入った。
前方に朝日が薄っすらと見える。空は曇りというよりは朝靄の中にいる感じか。
9.4km、再び上りで登坂車線が出てきた。この区間はアップダウンが結構ある。
14.6km、アップダウンをこなしながら国道7号を進む。上りでは普通に脚は回っているので体調はまずまずでここまでの疲労を大きく引きずっている感じはない。最終日も普通に走れそうなのは心強い。
19.2km、大館市街に入って来たか。靄が晴れて朝日が強くなってきた。
20.0km、大館市役所前交差点を弘前・碇ヶ関方面に左折して更に国道7号を進む。
21.6km、大館市街を抜けつつ国道7号を更に北に向かって進む。弘前までは49km。
市街地を完全に抜けて信号がなくなり巡行ペースで国道7号を進んでいく。
29.0km、少しずつ上り基調になってきた。矢立峠への上りが始まったか。
勾配1%前後の緩いまっすぐな坂を進んでいく。時刻は6:45、ぼちぼち車通りが増えてきた。
33.6km、7%位の急勾配が出てきたがちょっと走ると勾配が緩んだ。
36.2km、登坂車線が出てきた。いよいよ上りが本格化してきたか。
5%前後の坂を上っていく。道の駅やたて峠まではあと2km、そこがピークか。
道の駅が見えた。ピークはもう目前。
39.4km、矢立峠のピークに到達し遂に青森県に入った。そのまま下りに入っていく。今日の最高標高地点を早々にクリアしてちょっと気楽になった。
長い下りを快調に下る。勾配が緩いのでノーブレーキで下っていける。上りでのタイムロスを取り返せる峠はありがたい。弘前までは28km。
47.0km、長い下りを終えて道の駅いかりがせきを通過。
48.3km、大鰐町に入ったところで再び上り。
53.2km、小さな峠を越えて更に下ってきて青森・弘前方面に進む。ここの大鰐温泉方面との分岐は以前走った時の記憶が残っている。
下り基調はまだ続いていて順調に距離を消化していく。弘前までは16km。
58.2km、弘前城方面に左折して国道7号を離脱、県道260号に乗る。
62.5km、下り基調は終わって弘前市街に向かって進んでいく。
前方に市街地が見えてきた。あそこが弘前市街か。
66.6km、県道109号を横切って弘前城方面に進む。弘前市街に入った。
弘前市街を進む。電信柱はなくすっきりとした街並み。まだ朝だからかひとけは少ない。
68.3km、弘前城に突き当たって右折。
弘前城の敷地に沿って進む。
68.7km、突き当りを左折して県道31号に乗り道なり右に城に沿って進む。
69.2km、突き当りを左折して更に県道31号を進む。
城の堀には蓮の葉が茂っている。花はまだ咲いていない様だ。
正面の交差点の右奥角が通過チェック。
通過チェックが見えた。ほっと一息。
69.8km/825.3km地点の通過チェック3に到着、チェックタイムは7/14の8:38。
3日目の序盤は取り敢えず巡航20km/hを確保してまずまず順調。残り距離も200kmを切ってゴールまで見通せるようになってきた。疲労感は薄いが両掌と尻と両足裏に痛みが出始めたのが不安材料。超長距離ブルベではどうやっても避けられないのでゴールまで何とか持たせるしかない。とにかく無理せずゴール時間を気にせず走ることのみ。気温が上がって来たので水分補給をしっかりやって20分程の休憩の後出発。
通過チェック3->クイズポイント2/JR三厩駅(84.1km/153.9km/909.4km)
通過チェックを出て再び県道31号に乗り北に向かって走り出す。次の目的地は84km先のクイズポイント2だが区間距離が長いので42km先に休憩ポイントを設定してあるのでまずはそこを目指す。
71.8km、板柳方面に右折して県道37号に乗る。
つがる・板柳方面に県道37号を進む。
左に霞んで見えるのは岩木山か。
79.5km、板柳方面に右折して県道37号から県道125号に乗り換え。
79.7km、岩木川を渡る。
80.6km、板柳の街中に入って板柳の駅の入口を左折。
80.9km、青森方面に右折して県道35号に乗る。
曲がってすぐに更に左折して国道339号に乗る。ここから先しばらくの間国道339号を走ることになる。
国道339号は車はそこそこ走っているが路肩が広いのでそれ程ストレスはない。龍飛までは82km。
時刻は10時前になって気温がかなり上がって来た。何となく暑さでぼーっとしてきた感じ。
89.3km、五所川原市に入った。
92.4km、五所川原の市街地に入って来た。特段の混雑もなくすんなりと通過。
95.7km、五所川原市街を抜けて津軽道を横切る。
真っ平らで真っ直ぐな国道339号は風景も代わり映えせず暑さでぼーっとしてくると無限ループに入った感じがしてこのままずっと終わらないのではないかという気がしてきた。早く休みたい。
104.0km、道なり左にカーブして更に国道339号を進む。目の前にコンビニが見えてここで休憩してもよいかなと一瞬思ったけれど予定通りに行程をこなさなければと思い直して素通り。
106.3km、芦野湖の傍を通過。
108.9km、ようやく中泊町に入った。休憩ポイントまではもう少し。
休憩ポイントが見えた。ほっと一息。
112.1km/867.6km地点の休憩ポイント7に到着、チェックタイムは7/14の10:58。
ショッピングセンター併設の広いコンビニでイートインも広いので涼しい店内で休憩。はーっ、生き返る。席の近くで地元のおばさん達が集まって世間話をしているのが耳に入ってきたが言葉が一言も理解できないのに驚いてしまった。何となく日本語っぽく聞こえるのだがイントネーションや濁音に惑わされて文章の起点がわからず意味不明になってしまう。全く理解できない方言を聴いたのは生まれて初めてかも知れない。20分程の休憩の後出発。
休憩ポイントを出て再び国道339号に乗り北上開始。改めてクイズポイント2を目指す。残り距離は41km。
休憩を入れると心身共にリフレッシュするのでさっきまで国道339号をだらだら走っていた時とはずいぶん気分が違う。やはりこまめに休憩を入れるのは大事だ。
120.4km、今別・外ヶ浜方面に右折して県道12号に乗る。長かった国道339号がようやく終わった。
真っ平らだった国道339号が終わってこの先峠越え区間になっていく。車も一気に減って落ち着いて走ることができるのはありがたい。
121.km、今泉川を渡る。
進むうちに上りになった。3%弱の緩いまっすぐな上りをぼちぼち進む。
電光掲示板の気温は30℃、体感的にはそんな感じ。暑い。
勾配がきつくなって前方にトンネルが見えてきた。
128.0km、??なみトンネルに到達。ここがピークか?
トンネルの中は涼しくてとても気持ちが良い。
トンネルを抜けると下りになった。峠を一つ越えて緩い下りを快調に進む。
ちょこっと上り返して再び下りで山道を抜けていく。
134.0km、龍飛・今別方面に左折して県道12号から県道14号に乗り換え。
車がほとんどいない県道14号をぼちぼち進む。巡行は遅いが信号がないので順調に距離を消化していく。
135kmを過ぎて上りになった。3%位の坂を進む。
進むうちに勾配がきつくなって5%を超えてきた。まっすぐな坂が視覚的にきつく感じる。道端に木陰が多いのがありがたい。
139.4km、小国峠を通過。今別町に入る。
今別というのは北海道の様な地名だね。北海道の隣だから似た様な風土なのだろうか。長い坂を快調に下っていく。
竜飛岬までは24km、下りはまだ続く。
149.2km、下りを終えて交差点を左折し国道280号に乗る。
曲がった途端に上り。まっすぐな上りが視覚的に結構きつい。
ちょっと上って下った先にまた上りが見える。
152.0km、龍飛方面に向かって国道280号を更に進む。コブの連続の様なアップダウンが続く。この区間、結構きつい。
153.4km、三厩駅方面に左折して国道280号を離脱し県道230号に乗る。後程竜飛岬で折り返してからここに正面から戻ってきて右折方向に進むことになる。
県道230号を直進すればクイズポイントはもう目前。
クイズポイントが見えた。
153.9km/909.4km地点のクイズポイント2に到着、チェックタイムは7/14の13:24。
まずはクイズの答えを確認。問題はこの自販機の管理番号。
クイズの答えを確認していたらコンドーさんがやって来た。とっくの昔にゴールしていると思ったのに何故?と思ったら何と今朝ゴールした後二度目でこの界隈を走っているらしい。やはりこの方は別次元、凄いの一言。
暑さにやられ気味なところに冷たいコーラが染み渡る。最高。
この駅は廃線跡かと思ったらちゃんと現役だった。先発するコンドーさんを見送りつつ20分程の休憩の後出発。
クイズポイント2->クイズポイント3/道の駅みんまや(15.2km/169.1km/924.6km)
クイズポイントを出て県道281号に乗り龍飛岬に向かって走り始める。クイズポイント3までの距離は15.2km。ゴールまでは100kmを切って完走が見えてきた。もうひと頑張り。
154.4km、橋を渡って上りになった。龍飛岬までは終始アップダウンが続く。
道の両側には紫陽花が咲いている。今がちょうど見頃な感じ。
157.2km、分岐を龍飛方面に道なり右に進んでいく。
これから龍飛岬に向かうということで脳内BGMは石川さゆりの”津軽海峡冬景色”がリピート再生されている。レコードなどは当然持っておらず意図して聴いたことは一度もないのに私の頭の中にほぼフルコーラスでインプットされているというのは凄いことだと改めて気づく。
勾配6%の坂が出てきた。鋸の歯の様なアップダウンが続く。木陰がちょくちょく出てくるので涼しくてありがたい。
道の両側の紫陽花はずっと続いている。ぼちぼち両掌や尻や両足裏が痛くなってきたがその辛さを何となく紛らわせてくれる。
ここはなかなか凄い。紫陽花の壁という感じ。
160.9km、分岐にあじさいロードという看板があった。納得。道なり左方向に直進して行く。
右側の森の隙間から海が見えるようになってきた。これは津軽海峡が見えているのか?
166.3km、アップダウンを繰り返しながら標高を上げていく。
前方に風力発電機が見えてきた。
勾配がきつくなって7%を超えてきた。えっちらおっちら上っていく。
167.2km、国道339号に突き当たって青森・龍飛方面に右折したところで上りは終了、急勾配のダウンヒルを慎重に下っていく。
道の駅みんまやまであと1.2km。下りはまだ続いている。
168.5km、下りが終わって再び上りに転じた。
169.3km、ちょっと上って下ってきてホテル前を通過して岬までまだ上る様だ。クイズポイントはもう目前。
169.1km/924.6km地点のクイズポイント3に到着、チェックタイムは7/14の14:41。
辿り着いた時にちょうど石碑から津軽海峡冬景色のクライマックスの部分が流れて来て、思わずぐっと来てしまった。はるばる埼玉から自力で900km以上走ってきてここに辿り着いた苦労が報われたということなのかよくわからないが、まさかこの俺が演歌を聴いて涙を堪えるなんてことが起こるとは予想だにしなかった。これも歳を取ったということのひとつの事象の現れということなのだろうか。
まずはクイズの答えをチェック。問題は石碑の裏側の銘文の中にあった。
津軽海峡を眺める。冬景色ではないが、それなりに旅情が漂って感じ入るものがある。
岬の灯台は山の上、とてもあそこまで上る気力はないので下から眺めて終わり。
先着していたコンドーさんと二言三言会話を交わしてトイレを済ませて10分程の休憩の後出発。
クイズポイント3->クイズポイント4/道の駅たいらだて(35.8km/204.9km/960.4km)
クイズポイントを出発して今来た道を戻っていく。次の目的地は36km先のクイズポイント4。ゴールまではあと80kmを切って完走確率がかなり上がってきたがここで気を抜いてはいけない。
169.8km、ちょこっと上り返して青森・今別方面に左折して下っていく。ここから先は2015年のBRM919埼玉1000で走ったことがあるが殆ど記憶に残っていない。
170.3km、海沿いに下りて来て突き当りを青森・今別方面に右折して国道339号に乗る。
海沿いを進む。ここからゴールまではほぼ平坦基調。心配された風向きは取り敢えず向かい風ではなさそうなので一安心。
道沿いのひなびた漁村の集落の感じが何となく津軽海峡冬景色の旅情という感じか。人影はなく寂寥感が漂う感じが良い。
進むうちにレンタカーに乗ったカワダさんに遭遇。残念ながらカワダさんは昨日機材トラブルでDNFしてしまったのを聞いていたが、恐らくレンタカーを借りてコース巡回しているのではないかなと思っていたらその通りだった。りんごジュースをご馳走になってリスタート。カワダさんは龍飛岬に向かって行った。
再び国道339号を進む。信号が全くないので巡航速度は遅いが順調に距離を消化していく。
道すがらたくさんのランナー達とすれ違った。雰囲気的にウルトラマラソンという感じか。
180.0km、義経海浜公園を通過。
180.7km、三厩の街中を通過しつつ国道280号に遷移して青森・今別方面に進む。
182.3km、さっきクイズポイント2に向かう時に左折した交差点に戻ってきて今度は浜名方面に左折して国道280号旧道に乗る。
再び龍飛岬に来ることは果たしてあるだろうか。取り敢えず今はこれが最後とは言わないことにする。
再び海沿いを進む。風は引き続き向かい風にはなっていないので一安心。
185.8km、今別町の街中を通過。
187.9km、上りが出てきた。
188.9km、上り終えたところで突き当りを青森・外ヶ浜方面に右折して国道280号バイパスに合流。
青森までは59km、残り距離とだいたい一致する。いよいよゴールが見通せるようになってきた。
下ってきて再び海沿いに下りてきた。
海沿いに下りたと思ったら再び上り。アップダウン区間に入ったか。
標高差がそれほどないアップダウンをこなしながら進んでいく。
下ったと思ったらまた上る。地図上では目立たなかったアップダウンが結構きつい。
195.7km、ピークを越えて下った後は平坦になった。どうやらアップダウン区間は終わった様で一安心。
199.5km、外ヶ浜町に入った。
再び平坦基調の国道280号を巡行ペースで進む。
クイズポイントの道の駅たいらだてまではあと2km。
203.8km、青森外ヶ浜方面に道なり右方向に進む。
クイズポイントが見えた。
204.9km/960.4km地点のクイズポイント4に到着、チェックタイムは7/14の16:36。
まずはクイズの答えの確認。問題はこの道の駅の営業終了時間。あっという間に確認は終了。トイレを済ませて携帯していた補給食を食べてボトルの水を飲み、15分程の休憩の後出発。
クイズポイント4->ゴール/ローソン青森篠田店(41.0km/245.9km/1001.4km)
最後のクイズポイントを出発して再び国道280号に乗り青森・外ヶ浜方面に向かって走り出す。さあ、あとはゴールを目指すのみ。ゴールまでは41km、あと2時間でこの長かった旅も終わる。ここまで来てミスをして落車や事故など絶対に許されないので改めて気を引き締める。時間の心配は全くないのでゆっくり慎重にゴールを目指す。
風は南の風1mとある。ということは向かい風ということだがほとんど気にならない。普通に踏んで27km/h程の巡航速度を維持できているので全く問題なし。
空にはたくさんのかもめが舞っている。海沿いの雰囲気がよく出ている。
211.0km、海沿いを離れて緩くちょっと上る。まだアップダウンが残っていたか。
再び海沿いに下りて来て平坦を進む。両掌と尻と両足裏、要するにバイクとつながっている全ての場所が全部痛いが、掛ける体重を分散したりダンシングとシッティングを繰り返したりしながら騙し騙し進んでいく。ゴールまでの残り距離を考えれば大した苦痛ではない。
漁村を通過する時、漁船を直接横付けできる住居なのか事務所なのかの建物が立ち並ぶ。ほとんど目にすることはない目新しいものが見られてちょっと嬉しい。
219.6km、久し振りに信号に引っ掛かった。それ位国道280号は信号がない。尻を休めるにはむしろ信号にどんどん引っ掛かりたいところ。
221.6km、蓬田村に入る。
時折道幅が狭くなったりするが車通りが少ないのでストレスは殆どない。順調に距離を消化していく。
230.8km、遂に青森市に入った。ゴールまではあと15km。
青森が近くなってきて風景が海沿いから住宅街に変わってきた。これは2015年のBRM919埼玉1000で見た風景だ。徐々に記憶が蘇ってきた。あの時は夜だったね。
235.3km、少しずつ車が増えてきた。市街が近付いていることを実感する。
241.5km、県道26号との分岐を通過して青森市街に向かって更に国道280号を進む。ゴールまで5kmを切った。ここまで来ることができればもう少々のトラブルが発生しても歩いてゴールできるだろう。完走の実感がじわじわと湧いてきた。
243.7km、ここを左折すると青森ベイブリッジ方面に行くが今日は直進。ゴールまであと2km。信号に引っ掛かる回数が増えてきた。ちょっともどかしい。
245.1km、突き当りを国道7号方面に道なり右に進む。
曲がってすぐに左折。曲がればゴールはもう目前。
245.5km、この橋を渡り終えればゴールまでは300m。完走の安堵感がどっと沸いてきた。
ゴールが見えた。4日間の長い長い旅が終わった。
245.9km/1001.4km地点のゴールに到着、ゴールタイムは7/14の18:26、完走時間は68時間26分だった。
終わってみれば大崩れすることなく身体もボロボロになることもなく走り終えることができて本当に良かった。出走前はそこそこプレッシャーがかかっていたが案ずるより産むが易しとはこのことか。
ゴール地点には事前カワダさんがお願いしていた完走祝福メッセージを貼っていただいていた。コンビニの方々のご配慮に感謝感激。完走の喜びもひとしお。
その場にいた完走の皆さんと記念撮影。皆さん完走おめでとう!
到着してぼちぼち日暮れ。明るいうちにゴールできたのも嬉しい。この時間なら打ち上げの時間は確保できそうだ。
一息ついて皆さんと一緒にブルベカードのまとめ。
必要事項を全て記入してブルベカードとレシートを封筒に入れてコンビニのポストに投函。これでやるべきことは全てやり終えた。
ゴール後
そそくさとゴールを後にしてホテルに向かう。ホテルは明日の早朝に新幹線に乗ることを考慮して新青森駅傍に取ってある。ホテルまでは4kmちょっと。
突き当りを弘前・新青森駅方面に右折して国道7号に乗る。
国道7号をちんたら進む。車の多さに面食らう。今まで散々静かな道を走って来たからギャップが大きい。
ホテルが見えてきた。これで本当に自転車の旅は終わりだ。
19:00に新青森駅傍のホテルに到着。
ホテルのロビーはかなり混雑していたがそれ程待たずにチェックインできた。自転車はそのまま部屋に入れられないとのことだったので、ならば部屋に入る前に面倒臭いことを先に片付けておこうと一旦外に出てバイクをパッキングして改めて入り直す。
部屋に入ってウェアを脱ぎ捨てた時の開放感がいつもの様に物凄い。プレッシャーからの解放も含めて有形無形の複合的開放感がどっと味わえるというのがブルべの醍醐味の一つ。そのままシャワーを浴びて汗と汚れを洗い流してすっきりする。
シャワーから出てボトルの中のスポーツドリンクの残りを飲み干しながらスマートフォンで今日の打ち上げ会場の探索を行う。事前に調べていた通りで新青森駅の周りにはやはり何もない。止むを得ず事前に当たりを着けていた近くのはま寿司に行くことにする。近くといっても1km位歩かなければならない。
ホテルを出て歩き始める。新青森駅の周りは20時前にはもうひとけはない。新幹線の始発駅なのに寂しい限り。こんなに早い時間にゴールできると思っていなかったので、打ち上げのことを考えればやはり青森市街に宿を取るべきだったかなとちょっと後悔。
10分ちょっと歩いてはま寿司に到着。はま寿司はおろか回転寿司に独りで入るのは初めて。
店内はかなり賑わっていて待ち客もたくさんいたが一人客だったこともあり10分かからずに直ぐに着席できた。
一人打ち上げ開始!まずはビール、嫌いなスーパードライだったが今更どうしようもないので飲む。ブルべ完走後だから相応に旨い。味はともかく空きっ腹を通じて四肢五臓六腑にビールが染み渡っていく感じが毎度毎度のことだが堪らない。4日間の苦労が報われるこの一瞬があるから遠征ブルべは止められない。
席に備え付けられたタッチパネルディスプレイで居酒屋風のメニューを探して注文していく。はま寿司を居酒屋として使うのはちょっと難しい。
2杯目のビールを空ける頃に色々揃ってきた。ありきたりのメニューではあるがそれなりに居酒屋っぽくなってきた。メニューはそれぞれ200~300円というところなので気楽に注文できる。
マグロのてんぷらを追加。そこそこうまい。
飲みながら完走の余韻に浸る。1000km完走の達成感や開放感は距離に比例してそれなりに感じるが、同時にこのブルべにかかっていたブルべ通算認定距離100,000kmや4度目のR10000については思っていた程の達成感は今のところ感じていない。もっとどっと沸いてくる満足感や開放感が味わえるかと思ったがそういうものではない様だ。俺にとっては記録なんてその程度のものだったのかな。
醤油の種類が多くてどう使ってよいやらさっぱりわからないので適当に使ってみる。
アルコールが回って空腹感が増してきたので寿司に取り掛かる。普段寿司などほとんど食べないので注文の仕方は多分出鱈目。ディスプレイ上で目に留まったものを適当に押していく。
最後は豚汁で締める。ラーメンもあったが最後の最後で不味いラーメンに当たると台無しになるので止めておく。
1時間半程のんびりと飲み食べして打ち上げは終了。ほぼ満腹で4000円ちょっとお勘定はそこそこ安い。
満足して店を後にする。回転寿司での打ち上げは予想外に良い感じだった。困った時の回転寿司打ち上げはありだと記憶しておこう。
ほろ酔い気分ですっかり涼しくなった夜風に当たりながら気持ち良く歩く。途中のコンビニでビールを買って帰ろうかと思ったが明日は始発で帰りたいので腹八分目で止めておくことにする。
22時前にホテルに戻って来た。部屋に入って改めて明日の始発の新幹線の時間をチェック。6:18発なので5時半にはホテルを出なければならないのでアラームを5時にセットして歯を磨いてすぐにベッドに潜り込む。消灯時刻は22時半頃。