2024BRM711埼玉1000/レポート4:ゴール翌日/総括

[目次]

ゴール翌日

 7/15(月)、4時半前に目が覚めた。ちょっと早いが取り敢えず寝過ごすことはなかったので一安心。全身に相応の疲労感があってベッドから起き上がるのが億劫。昨日ゴールした後はそれ程疲れている感じはなかったが一晩寝て身体が走行モードから修復モードに移行して大きく状態変化した感じだ。もたもたと荷物をまとめて帰り支度をする。空腹感が強いので乗る新幹線を遅らせて6時半からの朝食を食べていこうかと一瞬考えたが、やはり連休最終日を長く使いたいので初心貫徹で始発で帰ることにする。

 5時過ぎにホテルをチェックアウト。値段は高いが駅傍だし設備は充実しているし抜けはない。ただし自転車の部屋入れはできないので注意が必要。

 輪行袋を抱えて駅に向かう。

 移動距離100mちょっとで3分で新青森駅に到着。ひとけは全くない。

 みどりの窓口の中の自動券売機に行ったらまだ稼働していなかった。せっかく早く来たのにがっかり。

 稼働開始は5:30からだった。券売機の前で待機。

 定刻5:30に券売機起動。当たり前か。

 全席指定で輪行袋の置き場所を確保するために車両最後尾の席を取ろうと思ったが全て埋まっていてがっかり。止むを得ず先頭車両の先頭付近の席を確保して輪行袋を前側の通路に置くことにする。

 チケットを確保したが改札はまだオープンしていない。改札前でしばし待つ。

 ロビーに並べられたミニねぶたを観て青森観光もできた。

 ホームに上がってきた。既に乗るべき車両は到着していた。

 こうやって見るとコックピットは狭い。F1みたいだ。

 この角度から見るのが私的には一番格好良いと思う。

 今朝の青森は曇り。気温は10℃台で涼しい。関東はきっと暑いのだろうな。帰るのが嫌になる。

 6:18発のはやぶさ4号に乗車。他に乗客はおらず貸し切り状態。

 通路に輪行袋を置かせてもらう。始発の先頭車両の前方の出入り口で停車駅も少ないから邪魔になることはないものと思われる。

 座席は広々。

 定刻通り発車して青森を離れる。車内wifiに繋いでスマートフォンでネットを徘徊したりうつらうつら寝たりしていたらあっという間に時間が経った。

 8:59に大宮駅着。

 京浜東北線に乗り換える。新幹線乗り場から最遠の京浜東北線までの移動が大変。人混みの凄さに面食らう。

 京浜東北線に乗って南浦和で武蔵野線に乗り換える。

 9:29発の武蔵野線に乗車。最後尾の車両は空いていて輪行袋を問題なく置くことができて一安心。

 9:50に新秋津駅に到着。パラパラと雨が降っている。やはり蒸し暑い。

 ここで輪行解除して自走で自宅に向かう。自宅までは6km弱。

 10:28に無事に帰宅。家に入る前に勢いで自転車の洗車をやっつけてしまって気分スッキリ。これにて青森遠征ブルベは無事終了。

総括

 今回のBRM711埼玉1000アタック龍飛、オダックス埼玉としては2020年の清水班のBRM919埼玉1000以来の1000kmブルべ開催となった。コースはアタック二本松のコースを更に北に伸ばして、更にコース設計者のカワダさんのアイデンティティである鉄道との絡みをふんだんに採り入れて作り上げられた。事前の地図読みでは上りは前半の白河関と後半の錦秋湖、大覚野峠、矢立峠、小国峠等の山と呼ぶまでではない峠レベルがメインをメインにあとは常識的なアップダウンで難易度的にかなり抑えられた。また市街地走行という観点では、市街地は幾つも経由するものの実際に混雑で走り難かったのは仙台手前の国道4号から塩釜に入るまでの区間だけで他は殆ど混雑はなくすんなりと通過で来た。コースの大半は東北地方ならではの車も信号も非常に少ない走り易い道の連続で、速度がそれ程速くなくても一定の巡行ペースで距離を稼いでいける道ばかりだった。超長距離ブルべでは安定して距離を消化できるルートの選定がコース設計者の腕の見せ所になってくる。

 走行プランの観点では、スタートは22時という設定となったがこれはPBPの設定と同じと考えればそれほど違和感はなく、初日を徹夜走行にしてしまえば2泊3日の400km+300km+300kmで日中走って夜寝るという走行プランが成り立つ。これで仮眠宿を設定しようとすると2泊目の宿の設定がちょっと難しかったが私的には1泊目が422km地点の東松島、2泊目が756km地点の北秋田と走行プランとしては1000kmを上手く分割で来たと思う。

 実際に走ってみて初日は前半に土砂降りの雨に見舞われたりしたがコース南側の一番熱くなりそうな区間を結果的に暑さにやられることなくクリアできたし、2日目以降は雨はなく日中は暑さで多少やられたものの10℃台まで下がった時に濡れて寒い思いをすることはなかったので全体としては天候に恵まれたものと思われる。私的に完走時間は大きく無理をすることなく68時間半で且つ夕方にゴールで来たことから、かなり走り易いコースだったと実感している。関東首都圏発の1000kmブルべとしては難易度はかなり低く、1000km初心者に安心してエントリーしてもらえるブルべなのではないかと思う。私的にはこの先更に歳を取って体力も気力も確実に落ちてくることになるが、このコースならもう一度走ってもよいかなというのが走行後の率直な感想である。

 さて、この1000kmを無事に完走して私的にはブルべ通算認定距離100,000kmをクリアし4度目のR10000を確保することができた。2009年9月に初めての200kmブルべを走ってから14年10か月での100,000km到達となった。内訳は下記の通り。

エントリー:325
DNS:15(自責:4)
出走:310
 DNF:0
 途中中止:1
 完走:309
  200km:198
  300km:34
  400km:22
  600km:25
  1000km:8
  1200km:6
  1200km+:3
  Fleche:4
  SR600:9

 2つのタイトルがかかったこのブルべを走る前にはそれなりにプレッシャーがかかっていたけれど、いざクリアしてみると想像していた程の達成感は正直なかった。数字的な記録なんて所詮その程度のものだったということか。まあでもそういうものだということは自分で超えてみて初めて分かったことだからそれはそれで経験できて良かった。記録はともかく、15年近くブルべを走り続けて来て大きな怪我や事故に見舞われることなく無事に今日までやってこれたことが一番のタイトルということだということを改めて実感している。タイトルという意味では8月に控えるもう一つの大一番の1001Migliaがある。17日後の今頃はイタリアに到着している頃か。既にプレッシャーと闘いは始まっている。

 次のブルべはR東京さんのBRM721東京200田んぼアート改、1001Miglia前の最後の調整的ブルべとなるが次回詳報の予定。