8/20(火)、9:57にTP11を出発。予定より30分遅れ。
TPの前のラウンドアバウトを右折して再び幹線道路に合流する。
第12ステージはTP12の48.4km。
いよいよこの1001Migliaの最後の上りがやって来た。しかも最後の最後で全行程通しての最高標高地点となる1080mまで上ることになる。正に最終決戦に相応しいステージだ。私のスタート時間でのTP12のクローズ時間は15:00なので5時間あるからこのステージを10km/hで走れば良い計算になる。とにかく身体的ダメージを積み上げない様に時間を気にし過ぎることなくゆっくり確実にこの最後の距離20km標高差900mのヒルクライムをクリアすることだけを考える。
1050.6km、Borgo San Lorenzo・Sagginale方面に右折して上りながらDicomanoの街を出ていく。
アップダウンが続く道を進む。日差しが出て来てかなり暑くなってきた。
1054.8km、下りながら踏切を渡る。
1058.7km、下って来て右折して橋を渡る。
1059.2km、Vicchioの街に入ってFaenza・Firenze方面に左折。
1061.1km、Vicchioの街中を抜けて微妙な上り基調を進む。
舗装されたばかりの道に自転車レーンがある。こういう道ばかりだとありがたいのだがすぐに終わってしまった。
1066.0km、Borgo San Lorenzoの街に入ってFaenza・Marradi方面に右折。
曲がってすぐに上り。いよいよ最終決戦が始まったか。5%前後の勾配をぼちぼち上り始める。
ひまわり畑を通過。空には雲が多くなってきて日差しが陰って来た。これからの長いヒルクライムを考えると好都合。
1072.3km、5%の坂を上りつつRontaの街に入って行く。取り敢えずここまでは勾配は控えめに推移している。
1074.6km、勾配が7%を超えてきた。標高はあと600m位上らなければならない。これからが本番か。
道脇からはみ出している植物は棘のあるバラの様なものが混ざっているので触れない様に注意して上る。
5~8%の緩急ある上りが続く。上りのリズムは掴めているが足裏の痛みが酷くなってきたので休憩できそうな場所を探しながら上る。途中で車1台分が停車できそうな場所があったのですかさず止まって10分程休憩して再び走り始める。
10%を超える急斜面が出て来る様になった。この先更に厳しくなるのか?
1082.2km、Palazzuolo sul S方面に左方向に進んで更に上って行く。ここで標高900mを超えてきた。あと150m上ればピークか。
5~10%の坂が続く。空は雲が厚くなってきてちょっと降りそうな雰囲気になって来た。これは拙い。
進むうちに路面が濡れてきた。やはり降られてしまうのか。10%近い勾配を這う様に上って行く。
1083.7km、唐突に勾配が緩んでやっと一つ目のピークを通過。そのまま下りに入る。
急勾配を一気に下って行く。せっかく上って来たのに下るのが勿体無さ過ぎて泣けてくる。
2km位下って再び上りに転じた。2つ目のピークを目指して再び10%位の坂を上り始める。もうひと頑張り。
10%前後の坂が続く。勾配はなかなか緩んでくれない。これはキツイ。ここが最後の踏ん張りどころか。
少しずつ勾配が緩み始めた。霧が立ち込めて来て山頂らしくなってきた。いよいよ終わりが見えてきた。
13:28、遂に山頂に到達。Passo del Sambucaというのがこの峠の名前らしい。標高1080mを2時間35分かけて遂に上り切った。先着していた数名の参加者達と喜び合う。
参加者達が下って行ったあと反対側の標識でも記念撮影。
標識に貼ってあるたくさんのシールはここに上って来た人達の証だろう。これを事前に知っていたら私もシールを持ってきたのに。残念。
今はまだ雨は降り出していないので今のうちにさっさと下ってしまいたいところ。一息ついてから下り始める。
急勾配で霧が出ているので慎重に下って行く。路面がまともなのがありがたい。
標高がちょっと下がって雲から抜けた様だ。視界良好で下を見下ろすとこれから下って行く道が見える。まだまだ先は長い。
ガンガン下って行きたいところだが足裏や掌が痛いので下りもなかなか辛い。ダメージを食わない様に控えめに下って行く。下りも早く終わって欲しい。
1096.6km、ようやく人里まで下りてきた。ホッと一息。
1098.2km、Palazzuolo Sul Senioの街に入って突き当りを右折すればTPはもう目前。
TPはこの辺りのはずだがどこだろう?
ちょっと走ったところ角の店先にCHECK POINTの看板と1001Migliaのバナーが見えたので寄っていく。
1098.4km地点のTP12に到着、チェックタイムは8/20の13:55。予定より1:25の遅れだがとにかく全ての山を消化したという事実の方が大きくて悲観的な思いは全くない。ここのTPのクローズタイムは他のTPに比べて厳しい設定なのでクローズタイムの1時間前にクリアできたというのも本当に良かった。
きさくなスタッフは快く写真撮影に応じてくれた。ここは事前にバイクショップだと思い込んでいたのでここでボトルを買おうと思っていたのだが、聞いてみたらバイクショップではなく地元のサイクルクラブの事務所だということ。まあボトル1本でもここまで何とかなっているので問題なし。ここにはフードはないのでちょっと手前のカフェで休憩することにする。
カフェではレッドブルと水とジェラートを買って店の前のテーブルに座って休憩。ジェラートはたくさんの種類があったが何故かピスタチオが最初に頭に浮かんだので買ってみた。とても美味しいのだがどんどん溶けていくので急いで食べなければならなかったのはちょっとせわしかった。
休憩しているうちにスコールの様な土砂降りが来た。30分程の休憩のうちに止まなかったので諦めて覚悟を決めて出発する。