8/20(火)、17:45にTP14を出発。予定より1:45の遅れ。
入口とは反対側の出口に向かう。もう二度とここに戻って来ることはないのかと考えると何となく名残惜しい気がしなくもないがゴールに向かって進み続けなければならない。
出口には”残りたったの450km、完璧に平坦、全般的に向かい風”と書いてある。嬉しいやら悲しいやら。
第14ステージはTP14までの95.5km。
微妙なアップダウンはあるが昨日までのコースを考えればド平坦と言い切って構わない。ただし区間距離が長いので4日目の終盤で身体各所の疲労や痛みが積み上がって来ているのでこれから更のダメージを最小限に抑えることを念頭に今日の仮眠場所まで確実に走り切ることだけを考える。
敷地を出て突き当りを右折して住宅街の中を進む。
1154.5km、鉄道に突き当たって右折、線路沿いを進む。
1154.6km、踏切に差し掛かった時、丁度警報が鳴り出して遮断機が下りた。
待ち時間は結構かかったが滅多に見られないというより恐らく最初で最後の珍しいものを見ることができてよかった。遮断機が上がって踏切を渡り先に進む。
1155.1km、大通りを左折して枝道に入る。
細い路地を進むうちに石畳になった。
1155.7km、路地から広場の前に出たところを右折する。
1155.8km、再び大通りに出て左折してすぐの所に城の様な建物が見えた。
1156.6km、左折して更に街中を進んでいく。Lugoの街はかなり大きい。
1158.6km、ようやくLugoの街を離脱して走り易くなった。
と思っていたら渋滞して来た。
1160.0km、橋の手前で車の玉突き事故が起きていて事故処理が行われているのが見えた。渋滞の原因はこれか。止む無く歩道から通過して行く。
1160.4km、Ferrara・Conselice方面に右折して幹線道路を離脱。
車が少なくなって走り易くなった。順調に進む。
1163.4km、S.Patrizio方面に左折。
1164.4km、ぼーっと走っていて右折ポイントを見逃して直進オーバーラン。500m程行き過ぎて慌てて戻って左折、コース復帰。
郊外の農道の様な道をひたすら進む。路面があまり良くないので足裏や掌の痛みが徐々に増してきた。
1168.8km、突き当りを左折。
1171.3km、右折して細い枝道に入る。農道を何本も繋ぎながら進んでいく感じ。
1171.8km、幹線道路に突き当たってFerrara方面に右折。
1172.2km、S.Antonio・Campotto方面に左折してすぐに幹線道路を離脱。
ひたすら田園の中の真っすぐな道が続く。足裏の痛みが我慢できなくなって止む無く道端の座れそうな場所を見つけて停車。草むらに座り込んでシューズを脱ぎしばし休憩。休んでいる間に誰かに抜かれるかと思ったが後続が全く来ない。本当にこの道で合っているのかちょっと心配になる。10分程休憩して出発。
1177.4km小さな橋を渡って右折。まだまだ農道は続く。
ずっと平地を走り続けていて、今日の前半第12ステージまでの風景と全く変わったこのが良く分かる。4日前にスタートした直後に見ていた風景に近くなった気がする。確実にParabiagoに戻っていることを感じる。
S.Antonio・Molinella方面に左折。
1182.9km、Sant Antonioの街に入ってMolinella方面に右折。
時刻は19:30、まだ太陽は地平線の上にある。夕暮れ時になって気温も下がって来て徐々に走り易くなってきた。夜になってもう少し気温が下がると調子が上がって来そうだ。早く夜になって欲しい。
1188.0km、Marmorta・Molinella方面に左折。
夕日に向かって走る。向かう先に山は全く見えない。ひたすらフラット。
1191.5km、ラウンドアバウトではない交差点をArgenta・Ferrara方面に左折。
1192.4km、突き当りをFerrara方面に左折。
1193.8km、突き当りをCspital Monacale方面に右折。
1194.4km、森が沈んだ様な川を渡る。大物が潜んでいそうな秘境的雰囲気が漂う。
1194.9km、橋を渡り終えた直後をS.M.Codifiume方面に左折して川沿いを走る。
西の地平に日が沈もうとしている。いつまでも眺めていたい穏やかな夕暮れ。辛く長い時間の中でこういう一瞬の幸福感がブルべの醍醐味の一つ。
1199.0km、Santa Maria Codifiumeの街中で信号に引っ掛かる。
時刻は20:37、夕暮れの薄暮がもうすぐ消えてマジックアワーが終わる。ナイトラン開始。
1216.2km、Poggio Renaticoの街に入った。
1217.3km、鉄道陸橋を越える。ずっと平坦を走り続けているとこの程度のちょっとした坂が結構な丘越えに思える。
1219.7km、ラウンドアバウトを抜けてPoggio Renaticoの街を離脱。
まっすぐな道をひたすら進み続ける。足裏が痛くて踏めないが逆に脚自体はまだ余力があるし膝も全く問題ない。足裏さえ何とかなればもっとペースアップできるのにと考えるととてももどかしい。休憩できそうな場所を探しながら走るが道脇には何もない。
1225.2km、道脇に広いスペースがあったので止まる。草むらに座って足裏を解放し10分程の休憩の後出発する。
1226.0km、Cento・Modena方面に左折。
足裏の痛みがかなり軽くなって若干ペースアップ。
1229.1km、橋を渡りつつSant'Agostinoの街を抜けていく。
1232.5km、突き当りをEmilia・Cento方面に左折。
1234.7km、Pilastrelloの街に入ってMirandola・Finale Emilia方面に右折。
時々舗装されたばかりの綺麗な路面の区間が出て来るのが本当にありがたい。足裏や尻への突き上げの痛みが消えて物凄く楽に走ることができる。こういう道だけを走りたい。
1239.0km、Reno Finaleseの街中で信号に引っ掛かる。突き当りをCento・Bologna方面に左折。
1240.2km、長い橋を渡る。ちょっとした丘越えヒルクライム、えっちらおっちら上って行く。TPまで10kmを切った。
1245.8km、道路灯の立ち並ぶ並木道を進む。何となく街が近い雰囲気が出てきた。
1247.8km、Massa Finaleseの街に入った。
1248.3km、街の中心方面に右方向に進む。
1249.1km、街中に入って来て右折。TPまではあと400m。
1249.2km、参加者が出てきた角を右折。
住宅街の中を進む。オフィシャルの矢印が出てきた。
コントロールの表示が見えた。ようやく今日の仕事が終わった。矢印に従って左折。
ゲートを通過して敷地の中に入って行く。
建物の入口前ですぐにスタッフからナンバープレートチェックを受けて通過チェック完了。
1249.5km地点のTP14に到着、チェックタイムは8/20の22:52。予定より2:20の遅れ。このド平坦の区間で少しはタイムを取り戻せるかと思ったが逆に30分以上失ってしまった。足裏・尻・掌の痛みで平坦でもグロス巡航20km/hを維持できなくなっていることはこの先十分に考慮して走行プランを見直さなければならない。取り敢えず今日はここまで出て遅滞なく行動して仮眠しなければならない。
ここのTPはかなりの数の参加者で賑わっている。ここがボリュームゾーンなのか。PBPの雰囲気にも似たビッグイベントの雰囲気が出ていて気分的に盛り上がる。
無料支給のフードを食す。とにかくスイカが美味しい。この1001Migliaはスイカで生き長らえている様な感じだ。
ビールを買って飲んでいる参加者やスタッフも多くいい感じに盛り上がっている中で休憩しつつ食事。フルーツとパンだけ食べてジャムパイとプレッツェルは明日の朝食に取っておく。食事をしながら明日のスタート時間を考える。当初予定は3:30リスタートだがこれを睡眠時間を最大化するためにどこまで後ろ倒しができるか。ここから70km先のTP15のクローズ時間が9:00なのでマージン無しで4時間かかるとしてスタート時間は5:00とすると4:30起床がリミットとなる。これに30分のマージンを足して4:00起床4:30リスタートに決定、iphoneとリストウォッチのアラームをセットする。睡眠時間は最大4時間だがこれしかない。30分程で食事を終えて仮眠に向かう。
仮眠スペースは広い体育館でいつもの通り勝手に寝て勝手に出発するパターン。薄いシーツを床にひいて寝る。電装品の充電をセットして耳栓をしてエマージェンシーブランケットをかけて速攻で寝に入る。就寝時刻は23:45頃。