1001Miglia2024/Report 25:イタリア最終日~帰宅まで

 8/24(土)、4時過ぎに目が覚めた。

 昨夜は22時位に寝て全身の修復的痛みで2時間おき位に目を覚ましつつも5時間位は眠れたか。ベッドの上でしばらくぼんやりして5時を過ぎたのでそろそろ出立準備をしなければとベッドから起き上がる。緩慢な動きで要領悪くやっと荷物をまとめ終えたのが6時前。時間はあっという間に過ぎていく。

 部屋を出る前に忘れ物がないかどうか念入りにチェック。なかなか居心地の良い部屋だった。

 6:15にホテルをチェックアウト。朝食を食べられなかったのが心残り。値段も程々でミラノ市街でミラノ中央駅とミラノ・ポルタ・ガリバルディ駅の中間で距離も近く立地条件はとても良くベストな選択だったと思う。Best Westernは世界の主要都市にホテルを展開している様で去年のPBPの時も使ったので海外の初めての場所はBest Wsternから探し始めるのが良いかも知れない。

 ホテルの傍の教会を最後に眺める。ミラノ市街で観光した主たる物的記憶はこれとミラノ中央駅かな。私的には充分。

 いよいよ帰国の途に就く。輪行ケースを引き摺ってミラノ中央駅に向かって歩き始める。第一関門は空港までの移動、第二関門はバイクケースの預け入れ、第三関門はヘルシンキでのトランジット。

 300m歩いてミラノ中央駅に到着。あっという間。

 駅前のバスの発着場には空港行きのリムジンバスが止まっているが乗客は多そうだしやはり鉄道で移動することにする。

 駅に入って乗るべき列車をチェック。マルペンサ空港行きの6:55発のマルペンサ・エクスプレスに狙いを定める。

 オートスロープで2階に上がる。時刻は6時半前だが結構賑わっている。切符を買おうと思ったらTrenordの券売機は2階にはなかったので再び1階に戻る。

 階下でTrenordの券売機を見つけて切符を購入。

 切符の買い方は完全にマスターした。

 改札を通ってホームに入る。

 チケットに刻印を捺すのを忘れてはいけない。

 1番ホームに既にマルペンサエクスプレスは到着済み。

 自転車のマークのある車両を見つけて乗り込む。

 輪行ケースの置き場所を余裕で確保。

 空いているので座席確保も余裕。無事に6:55発のマルペンサ・エクスプレスに乗車。

 さらばミラノ。またここを訪れる機会は巡って来るだろうか?未来は予測不能。

 ミラノ・ポルタ・ガリバルディ駅を通過。裸のおじさんが寝ている。何ともおおらかな風景。

 TGVも見納め。

 ”世界の車窓から”を今自分でやっていると考えるとなかなか面白い。

 7:45、マルペンサ空港ターミナル1駅に到着。ミラノから直通で1時間かからないのは本当に便利。PBP、LEL、MGM、1001Migliaの中で空港、前後泊ホテル、スタート&ゴール間の移動は今回の1001Migliaが一番楽だった。

 列車内の治安も聞いていた程悪い雰囲気はなかった。基本的な注意を怠らなければ問題なく使える。空港からタクシーをチャーターするより遥かに安いコストで済ませられるのはやはり大きい。

 駅からターミナル1の出発ロビーに向かう。

 出発便のチェックインカウンターを表示板で確認する。

 11:05のヘルシンキ行きは11番カウンター。ちゃんとJALとFinnairの共同運航便と表示されている。

 11番カウンターを目指して案内表示に従って進む。

 案内支持の通りに進んで迷うことなく出発ロビーの11番カウンターに8時前に到着。取り敢えずフライトの3時間前に空港に到着することができて第1関門は突破。ここで既に到着していたa143753さんにお会いする。帰りも同じ便だった。

 カウンターの傍でぼーっと1時間近く待ってようやくカウンターがオープンしてチェックインが始まった。既に長蛇の列。並んでいるとタカマツさんに遭遇。タカマツさんは同じ乗継便でヘルシンキからは羽田便とのこと。

 20分位で順番が回って来てチェックイン。重量を微妙にオーバーしていたが追加料金を取られることはなくすんなりとチェックイン完了。バイクケースの様な大型手荷物は12番カウンター傍の専用のカウンターに自分で持って行けと言われたのでチケットをチケットを受け取って移動開始。

 移動中にロビーの一角で黒山の人だかりで盛り上がっていなので何事かと通りすがりに覗いてみたら何やらスポーツの女子選手達の壮行会の様な雰囲気だった。

 12番ゲートの案内に従って行ってみたがそれらしいところはない。辺りを何度も行ったり来たりしてみたが見つからない。仕方がないから誰かに尋ねようと空港職員を探してカウンターの端まで行って振り返ったらカウンターの反対側に入口を見つけて一安心。

 成田空港と同じ様な大型手荷物預け入れのブースがそこにあった。案内表示がないので非常に分かり難い。無事に輪行ケースを預け入れてこれで第2関門突破。

 備忘録。ミラノ・マルペンサ空港の大型手荷物預け入れブースは出発ロビーの12番カウンターを左に見ながら一番奥まで行って振り返って左を見ると入口がある。

 a143753さんとタカマツさんにブースの場所を教えようと思って11番カウンターに戻ったらお二人ともカウンターに留め置かれたまま。カウンターの係員がサイズオーバーと言い張って追加料金を請求されているとのこと。お二人とも往きは問題なかったと食い下がっても駄目らしい。何やら私だけ難を免れて申し訳ない気持ちで一杯だがそこは時の運と割り切る以外にない。お二人に情報伝達して別れる。

 何だかんだで時間がかかってしまいフライトまで1時間を切ってしまったのでそのまま搭乗口に向かう。

 搭乗口に到着。椅子に座って登場開始を待つ。

 10:40に登場開始。

 これから乗る飛行機。と思ったらボーディングブリッジで足止め。一体何が起こった?

 席は非常扉の傍だった。足元広々と思ったらCAさんが話しかけて来て”英語は話せる?”と聞かれたので”ちょっと”と答えたら”非常時には英語でコミュニケーションを取ってこちらの指示に従って協力してもらうので英語ができない人には別の席を用意する”と言われて別の席に移ることになった。取り敢えずCAさんの言っていることは大方理解できたので何とかなりそうではあるが、万が一があると拙いので素直に従う。

 搭乗完了しても飛行機はなかなか動き出さず、結局40分程遅れて離陸。ヘルシンキでの乗り継ぎ時間は2時間半だが、往きのヘルシンキの乗り継ぎで出入国審査で捕まって乗り遅れたことを考えるとかなり不安になる。あの悪夢の再来は勘弁してもらいたい。

 さらばイタリア。もしまた来ることがあるのであれば、その時は自転車と一緒ではない気がする。

 ヘルシンキまでのフライトは3時間。シート備え付けのIFEはなく、自分のスマーフォンでwifi接続でちょっとしたIFEを楽しめるがインターネット接続は有料。金を払ってまでネット接続したいとは思わないので取り敢えず寝る。

 寝たり起きたりしていたらあっという間にフィンランド上空。

 15:20にヘルシンキ空港に着陸。イタリアから時差1時間分時計が進んだ。20分位遅れを取り戻したか。

 ボーディングブリッジを渡って再びフィンランドに降り立つ。

 急いで乗り継ぎ搭乗口に向かう。往路はミラノまでの短距離便だったので被害は少なく済んだが、復路は日本までのフライトだから乗り遅れた時の破壊力は絶大だ。

 Border Controlの案内に従って出入国審査に突入する。

 行きと同じ位の長い列ができていたが開いているカウンターは複数あってスムーズに流れているので一安心。カウンターの審査官の中に10日前のあの審査官の姿を探したがいなかった。もしいたら敢えてそこに行ってやろうと思っていたのに残念。

 20分程で出入国審査を通過してほっと一息。これで第3関門を突破。これで余程のことが起こらない限り日本に帰ることができるだろう。

 ムーミンショップの前を通過。ムーミンやスナフキンと一緒に自撮り写真を撮ろうかと一瞬思ったが柄ではないので即刻思い留まって素通り。

 味千ラーメンで通りすがりにラーメンの値段をチェックしてみたがノーマルのラーメンで€21。外国で3300円の味千ラーメンなど話のネタ作りだとしても馬鹿馬鹿しいことこの上ないので当然素通り。

 お腹が空いたので海外最後の食事はバーガーキング。

 これで€16はやはり高いね。でもまあ味千ラーメンのがっかり感を味わうよりははるかにましか。

 ハンバーガーを食べ終えて搭乗口にやって来たのが17時過ぎ。

 後30分足らずで離陸。家に帰りたいけれどまだ帰りたくないという支離滅裂な心境を味わえるのが海外遠征の非日常的体験のひとつ。

 定刻通り登場開始。ボーディングブリッジを渡る。

 飛行機に乗った瞬間に海外から離脱し日本の領域に戻ってしまう感覚がある。ある意味海外遠征はここで終了。

 チェックインの時に座席の選択はなかったけれどめでたく通路側だった。

 登場が終わっても隣には誰も乗ってこない。これはラッキーなのでは!

 搭乗が完了しドアが閉まった模様。遂に隣には誰も乗ってこなかった。搭乗率は6割弱といったところか。CAさんに隣の空いた席を使ってよいかと聞いたら力強い”Yes!”の答えが返ってきた。ファーストクラスに匹敵する席を確保できて大変うれしい。

 定刻からちょっと遅れて離陸。フィンランドを離れる。

 最初の機内食はミートボールのスパゲティをチョイス。フィンランドビールはこれで飲み納め。食事を終えたら速攻で隣の席の肘掛けを全部上げて横になって寝る。

 横になるとちゃんと眠れるので時間の消化が早い。ひたすら寝続けてあと2時間で成田というところまで来た。復路はやはりロシア上空を避けて南ルートを飛んでいる。

 2回目の機内食はオムレツ。オレンジジュースが美味しい。

 定刻よりちょっと早い12:45に成田空港に着陸。成田はゲリラ豪雨的な土砂降り。

 帰ってきてしまった。

 いつものことだが飛行機を降りて手荷物受取所までの道のりを歩いている間にどんどん現実世界に引き戻されていく。

 入国審査に向かう。イタリアを走っている間にもうさんざん蚊やアブに刺されまくったので既に手遅れ。自動入国審査機であっという間に通過。

 ヘルシンキ便はB6。

 10分程で輪行ケースが出てきた。最近は本当に早くなった。外観的に破損は見られないので一安心。a143753さんの輪行バッグも同時に出てきてa143753さんとはここでお別れ。お疲れ様でした。

 13時半に到着ロビーに出てきた。何の変哲もないありふれた日常の中に紛れていく。

 所沢駅行きのリムジンバスは運休中なので鉄道を乗り継いで帰るしかない。京成線の駅に向かう。

 混雑するホームで電車に乗る。

 13:42初の京成スカイライナーに乗車。

 ゴールして72時間が経過したが記憶の改竄・美化は全く始まらない。きつかった。完走は結果オーライという感想に変化はない。

 日暮里で山手線に乗り換え。先頭車両はガラガラで輪行ケースの置き場所は余裕で確保できた。それにしても東京は暑い。相対比較でイタリアの暑さは覚悟していた程ではなかったということか。結果として暑熱順化は成功したと言える。

 池袋で乗り換え。滅多にない海外旅行の途中なので特急を奢る。

 15:00のラビューに乗車。座席が広くて快適。でもちょっと特急料金は高い。

 あっという間に所沢駅に到着。各停に乗り換えて最寄り駅に向かう。

 15:32に最寄り駅に到着。徒歩で自宅に向かう。

 15:51に自宅に帰着。これにてイタリア1001Miglia遠征の全日程を終了した。

 mission complete.